アサルトビルド HAZARD   作:naogran

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あの日から2年後。夜の山奥の石橋に、突如爆発が起こった。それは、1人のリリィの少女と触手を飛ばすヒュージとの戦いに起こった爆発だった。少女は、ヒュージが飛ばす触手をCHARMで弾きながら接近して攻撃を仕掛けるが、ヒュージの触手が攻撃を何度もガードする。




その戦いを、2人の少女が見守っていた。

少女「・・・!」

桃色の髪の少女がその戦いに衝撃を受けた。






一方、遠く離れた誰も居ない草原では。

???「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・!!」

2人の女性が、ヒュージから必死に逃げていた。

女性B「あぁ!!」

女性A「大丈夫!?」

1人の女性が躓いて転んでしまった。一緒に逃げてた女性が転んだ女性に駆け寄った。ヒュージが2人に迫り来る。2人は恐怖で動けなくなってしまった。

女性A「た・・・助けて・・・!」

女性B「い・・・嫌・・・!」

だがその時。

???「よっと!」

何者かがヒュージに飛び蹴りした。

???「オラァ!!」

更にもう1人の何者かがヒュージにパンチした。

女性2人「っ・・・!?」

その正体は・・・






仮面ライダービルドと仮面ライダークローズだった。






女性2人「・・・?」

ビルドは、ドリルの武器・ドリルクラッシャーにラビットタンクフルボトルを挿し込んだ。

『Ready Go!!』

英語音声が流れたと同時に、ドリルを高速回転させた。

『ボルテック・ブレイク!』

クローズは、握ってるビートクローザーのグリップ部分を引っ張った。

『ヒッパレー!』

刀身に蒼炎が纏った。

『スマッシュヒット!』

ヒュージは立ち直り、ビルドとクローズに向かって突進する。

ビルド・クローズ「ダアアァァァ!!!!」

Xの字の斬撃がヒュージを斬り裂き、斬り裂かれたヒュージが後ろで大爆発した。

ビルド「よっと。」

フルボトルでヒュージの細胞を抜き取ると、ヒュージが消滅した。

クローズ「今日も現れたな。」

ビルド「まだまだ油断は出来ねえな。さて、此奴を研究機関に送らねえとな。」

女性2人「・・・・・」

戦士の戦いに、2人の女性は呆然としていた。2人の戦士はそのまま何処かへ去って行った。




世界は謎の生命体『ヒュージ』の出現で
人類は破滅の危機に瀕していた

決戦兵器『CHARM』を駆使し
ヒュージと戦うリリィ達の
儚く美しい戦いが幕を開けた



第1話「新米なるリリィ」

あれから2年が経った。とある駅で、ある少女がメモ帳を読んでいた。

 

梨璃「ん〜・・・」

 

彼女の名は、一柳梨璃。百合ヶ丘女学院の新入生。今日は彼女の通う事になる私立百合ヶ丘女学院の入学式。言わずと知れたリリィ養成機関の名門。そう。彼女は、リリィになるのである。

 

彼女の名前の梨璃はリリィと良く似ており、昔はよくからかわれていたが、それは昔の話。

 

リリィとは、50年前に突如として出現した謎の生命体・ヒュージに対抗する為に残された最後の希望。彼女達は生徒でありながら、ヒュージと戦う使命がある。

 

梨璃「っ!」

 

電車の窓から外を見ると、海に巨大な竜巻が発生していた。

 

梨璃(あれはヒュージネスト・・・!ん?)

 

横の車道に1台の車が高速で電車を追い越していた。電車は湖を抜け、百合ヶ丘女学院へ向かう。

 

 

 

 

 

 

百合ヶ丘女学院付近にある研究所。1つの装置に玉が転がり、白いスイッチを押した。するとコーヒーメーカーにコーヒーが入った。そのコーヒーメーカーの横で、1人の男がパソコンで研究をしている。

 

京輔「・・・」

 

物理学者・稲葉京輔。またの名を、仮面ライダービルド。

 

龍馬「ふぁ〜・・・」

 

仁科龍馬。またの名を、仮面ライダークローズ。

 

京輔「起きたか。朝飯出来てるぞ。」

 

龍馬「あぁ、悪いな・・・何か進展あったか?」

 

京輔「何時も通りのヒュージネストの発生だ。何か予感を感じる。」

 

龍馬「そんな簡単に休息させてくれないか・・・ん?」

 

テーブルの上に1枚の封筒があった。

 

龍馬「手紙か?」

 

京輔「あぁ。政府からの速達でな。」

 

龍馬「ん?今日の夕方までに開けないで下さい?何だこれ?」

 

京輔「さあな。重要事項が書かれてるんじゃねえの?」

 

この2人は、リリィ達に隠れながら仮面ライダーとしてヒュージと戦い続けている。

 

 

 

 

 

 

一方梨璃は駅の改札口を出て、敬礼する軍の方に一礼して百合ヶ丘女学院へ向かう。他の新入生は寮に向かっているが、梨璃は走って向かう。実は彼女は百合ヶ丘女学院で補欠合格したのだ。彼女はリリィになってヒュージと戦う決意を固めている。

 

 

 

 

遂に、百合ヶ丘女学院前に到着した。梨璃が横断歩道を渡ろうとしたその時。1台の車が梨璃の前に停車した。

 

梨璃「うわあ!!」

 

その車のドアが開き。

 

???「ドア位自分で開けます。」

 

1人の少女が降りた。

 

???「今日からは自分の面倒は自分で見なくてはならないんですから。」

 

新入生の楓・J・ヌーベル。大富豪のご令嬢。

 

楓「あら?」

 

バッタリと梨璃と目が合った。

 

楓「ごきげんよう。」

 

梨璃「へ?」

 

楓「あなたもう帰って宜しくてよ。」

 

梨璃「へ・・・?で、でも私!今着いたばかりで!!」

 

楓「でも私、付き人は必要無いと申し上げたんですのよ?」

 

梨璃「つ、付き人!?違います!!私はれっきとした百合ヶ丘女学院の新入生です!!!」

 

 

 

 

事情を聞いた楓は梨璃と一緒に学院へ。

 

楓「まぁ、袖振り合うも多少の縁と申し上げますし。私、楓・J・ヌーベルです。」

 

梨璃「私、一柳梨璃です!」

 

楓「ん?そう主張なさらなくても、リリィなのは分かっていますわ。」

 

梨璃「だ、だから名前が梨璃なんです!!」

 

楓「あ〜!リリィの梨璃さんですか!生まれながらのリリィって事ですわね?」

 

梨璃「いえ、あの・・・思い立ったのは去年なんですけど・・・」

 

 

 

 

 

 

研究所。2人が朝食を食べながらニュース番組を観ている。

 

京輔「ヒュージも全世界で絶えないもんだな。相変わらず。」

 

龍馬「俺達もリリィ達と一緒に戦えば良いのにな。」

 

京輔「出来れば避けたいじゃん?何かこう・・・プライバシーの侵害になるって言うか。」

 

龍馬「まぁ一理あるが・・・」

 

京輔「けど、いざと言う時に正体を明かすのは仕方無い事だしな。」

 

 

 

 

 

 

百合ヶ丘女学院で何かが起こっていた。2人の生徒の周りに他の生徒達が集まっていた。

 

???「中等部以来お久し振りです夢結様。」

 

夢結「何かご用ですか?遠藤さん。」

 

白井夢結。百合ヶ丘女学院2年生。

 

亜羅椰「亜羅椰と読んで頂けませんか?」

 

遠藤亜羅椰。百合ヶ丘女学院1年生。アールヴヘイム所属。

 

亜羅椰「そして入学のお祝いに、CHARMを交えて頂きたいんです。」

 

 

 

 

梨璃「やっと着いた・・・と思ったら、何ですか?あれ。」

 

楓「大方、血の気の多いリリィが上級生に絡んでいるんですわ。」

 

梨璃「そんな!!リリィ同士CHARMを向け合うなんて!!」

 

楓「リリィと言ったって、所詮は16〜7の小娘ですから。」

 

梨璃「ん?」

 

彼女は夢結を見た。

 

楓「あら!?あれは!」

 

梨璃「ん?・・・あっ!」

 

彼女は夢結を見て何かを感じた。そう、夢結は以前、梨璃とその友達を助けた百合ヶ丘女学院のリリィだった。

 

楓「白井夢結様ですわ!!ごきげんよう梨璃様!!」

 

目を輝かせて夢結に向かって走った。

 

梨璃「え・・・え!?」

 

 

 

 

壱「亜羅椰の奴、夢結様に何やってるのよ!」

 

百合ヶ丘女学院1年生の田中壱。アールヴヘイム所属。

 

樟美「喧嘩やってるんだよね?いっちゃん。」

 

百合ヶ丘女学院1年生の江川樟美。同じくアールヴヘイム所属。

 

壱「止めます?天葉様。」

 

天葉「私は興味あるかなぁ〜?」

 

百合ヶ丘女学院1年生の天野天葉。同じくアールヴヘイム所属。

 

壱「じゃあ見てますか。」

 

3人は見物する事にした。

 

 

 

 

一方梨璃は。

 

???「あ、あの!!」

 

梨璃「え?」

 

1人の女生徒に話し掛けられていた。

 

???「今のは、楓・J・ヌーベルさんでは?」

 

梨璃「う、うん。」

 

???「あの方は、有名なCHARMメーカー・グランギョニルの総帥を父に持つご自身も有能なリリィなんですよ!」

 

梨璃「へ、へぇ〜・・・」

 

???「あっちの方は遠藤亜羅椰さん!中等部時代からその名を馳せる実力派!もう一方の方は、どのレギオンに属さない孤高のリリィ、白井夢結様!」

 

梨璃「リリィに詳しいんだ。」

 

???「防衛省発行の官報をチェックしていればこの位。あ!私、二川二水って言います!!」

 

新入生の二川二水。

 

二水「さっきの様子だとヌーベルさん、夢結様とシュッツエンゲルの契りでも結ぶつもりかもですね。」

 

梨璃「シュッツエンゲルか・・・二川さんにも、そう言う憧れのお方は居るの?」

 

二水「ふ、二水で良いよ!私みたいに補欠合格のヘッポコがシュッツエンゲルなんて・・・」

 

梨璃「あはは。気にする事ないよ。補欠なら私だって。」

 

二水「知ってます。一柳梨璃さん。」

 

梨璃「うっ!梨璃で良いよ・・・」

 

 

 

 

一方楓は野次馬を掻い潜って夢結と亜羅椰の近くまで来た。

 

楓「夢結様!!」

 

 

 

 

夢結「お退きなさい。時間の無駄よ。」

 

亜羅椰「なら、その気になって貰います。」

 

右手のリングにキスをし、CHARMに触れるとリングが発動した。するとCHARMの宝玉が輝き、CHARMがアックス状に変形した。

 

 

 

 

壱「抜きやがった!!」

 

 

 

 

夢結「手加減はしないわよ。」

 

亜羅椰「あら怖〜い。ゾクゾクしちゃ〜う。」

 

楓「は〜いそこ!お待ちになって。」

 

だが楓が仲裁に入った。

 

楓「私を差し置いて勝手な事をなさらないで下さいます?」

 

亜羅椰「何?あなた。」

 

彼女の言葉を無視した楓が夢結に自己紹介する。

 

楓「お目に掛かり光栄です。私、楓・J・ヌーベルと申します。夢結様には、何れ私のシュッツエンゲルになって頂きたいと存じております。」

 

亜羅椰「しゃしゃり出て来て何のつもり!?」

 

夢結「はぁ・・・」

 

亜羅椰「それとも、夢結様の前座と言う訳?」

 

楓「上等。」

 

CHARMケースのファスナーを開けた。

 

楓「ですわ!!」

 

自身のCHARMを掴もうとした瞬間。

 

楓「っ!?」

 

そこにやって来た梨璃に手を掴まれた。

 

梨璃「だ、ダメだよ楓様!!」

 

亜羅椰「?」

 

夢結「?」

 

 

 

 

周囲の生徒達もその光景に目を向けた。

 

二水「あ、あれ!?梨璃さん何時の間に!?うっ!」

 

頭に何かが乗っかった。

 

???「中々すばしっこい奴じゃな!」

 

二水「じゃな?」

 

デカいツインテールの少女の髪が頭に乗っかってた。

 

???「じゃが、一歩間違えれば切られ兼ねんぞ。」

 

二水(ミリアム・ヒルデガルド・v・グロピウス!?)

 

百合ヶ丘女学院1年生のミリアム・ヒルデガルド・v・グロピウス。

 

 

 

 

楓(私の間合いに入って来るなんて・・・!?)

 

梨璃「リリィ同士でいけませんよ!!」

 

楓「私の格好良い所を邪魔なさらないで下さる!?」

 

梨璃「ダメです!!」

 

亜羅椰「邪魔なのはあなた達でしょ!!」

 

夢結「良いわ。面倒だから、3人纏めていらっしゃい。」

 

梨璃「私まで!?」

 

楓「い、いえ!私は夢結様の味方なんですの!!」

 

亜羅椰「もう!!私だけ見ていて下さい!!夢結様!!」

 

 

 

 

”ゴーン!”

 

 

 

 

全員「!?」

 

百合ヶ丘女学院の鐘が鳴り響いた。

 

 

 

 

 

 

研究所。

 

龍馬「学院の鐘が!」

 

京輔「何処から来る?調べるぞ!」

 

龍馬「ああ!」

 

 

 

 

 

 

百合ヶ丘女学院。

 

???「何をなさっているんですか!?あなた達!!」

 

百合ヶ丘女学院3年生の出江史房。

 

史房「遊んでいる場合ではありません。先程、校内の研究施設から2体の生体標本のヒュージが逃走したとの報告がありました。出動可能な皆さんには、捕獲に協力して頂きます。」

 

夢結「分かりました。」

 

捕獲に向かおうとした夢結だが。

 

史房「待ちなさい。夢結さん。単独行動は禁じます。」

 

夢結「何故です?」

 

史房「このヒュージには、周囲の環境に擬態するちの情報があります。必ずペアで行動して下さい。そうね・・・あなた、夢結さんと一緒に行きなさい。」

 

彼女は楓を指名した。

 

楓「あ、はい!!」

 

夢結「必要ありません。足手纏いです。」

 

史房「あなたには、足手纏いが必要でしょ?」

 

亜羅椰「私のしょーぶー!!!」

 

壱「行くよ。亜羅椰。」

 

一方亜羅椰は壱に引っ張られていた。

 

史房「実戦経験の無い方は体育館へ。」

 

梨璃「わ、私もお伴します!!」

 

楓「何ですって!?」

 

梨璃「お役に立ちたいんです!!!」

 

夢結「・・・・」

 

彼女は先程の梨璃の行動を脳裏に浮かべた。

 

夢結「いらっしゃい。」

 

梨璃「っ!!」

 

楓「あ!お待ちになって下さーい!!」

 

梨璃「あ、あの!私、一柳梨璃って言います!!(でも・・・あのお方は、もっと優しい感じだった・・・)あ!ま、待って下さーーい!!」

 

 

 

 

 

 

研究所。京輔がビルドフォンで研究所の屋上からヒュージを捜索中。

 

京輔「・・・居ない。龍馬!そっちは?」

 

同じく龍馬も屋上からヒュージを捜索。彼が握っているのは、京輔が開発したクローズフォン。ビルドフォンと同じ機能を持つ端末アイテム。

 

龍馬「こっちも居ない。どうやら、何処かに擬態してるかもな。」

 

京輔「確かに。動けば反応するんだがな・・・」

 

”ピコーン”ピコーン!”

 

京輔「お!反応あった!」

 

龍馬「何処に居るんだ!?」

 

京輔「場所は・・・え?」

 

龍馬「どうした?」

 

京輔「ここって・・・」

 

ヒュージの居場所は・・・この研究所内部だった。

 

京輔・龍馬「はっ!!」

 

 

 

 

 

 

百合ヶ丘女学院・体育館。

 

二水「梨璃さん、何処へ行ったのかな・・・?まさか・・・ヒュージを捕まえに行ったりしてないよね・・・?」

 

”ドゴーーン!!!!”

 

生徒達「きゃあああっ!!」

 

振動で体育館が揺れた。

 

二水「何、今の・・・?まさか・・・」

 

 

 

 

 

 

研究所が、擬態能力を持つヒュージに破壊されてしまった。

 

京輔「俺の研究所が・・・!!」

 

龍馬「何時の間に内部に潜入したんだ・・・!?まさか、俺達が戦ってる合間に・・・?っ!!」

 

そこに擬態したヒュージが姿を現した。

 

龍馬「彼奴が!!」

 

京輔「・・・おい龍馬。」

 

龍馬「ん?」

 

京輔「あの馬鹿野郎をぶっ潰すぞ!!!俺の大事な研究所を滅茶苦茶にしやがって!!!俺の苦労を徒労にしやがって!!!」

 

龍馬「お、落ち着け!」

 

京輔「だが報酬の大金とヒュージ細胞回収フルボトルが無事なのはまあ良しとする!!龍馬、あの野郎をぶっ潰すぞ!!」

 

龍馬「ああ!!!」

 

2人はドリルクラッシャーとクローズマグマナックルを握った。

 

 

 

 

 

 

一方同じ頃梨璃達3人は。

 

楓「梨璃さんさえ居なければ夢結様と2人きりなのに・・・梨璃さんさえ居なければ・・・」

 

ブツブツ文句言いながらヒュージを捜索している。

 

 

 

 

やがて、苔が生い茂った廃墟に着いた。

 

梨璃「凄い・・・これ、ヒュージと戦った後ですか?」

 

楓「学院自体が海から襲来するヒュージを積極的に誘引し、地形を利用した天然な要塞になるので、周囲の市街地に被害が及ぶ事を防いでいるのですわ。」

 

 

 

 

切通し地帯。

 

楓「はぁ・・・何なんですの?この道は。」

 

夢結「切通しと言って、1000年程昔に作られた通路よ。」

 

楓「はぁ・・・歴史の勉強になりますわね。」

 

この近くに謎の影が忍び寄っている。

 

 

 

 

草原地帯。楓がベンチで休憩している。

 

楓「はぁ・・・入学式の前から草臥れ果てましたわ・・・」

 

梨璃「何も出ませんね。もうちょっと奥まで行きますか?」

 

だがそこに異形の姿が迫って来る。

 

楓「この辺りには居ないのではありませんか?」

 

夢結「っ!!一柳さん!!」

 

梨璃「ん?」

 

後ろを見ると、ヒュージが姿を現した。

 

梨璃「うわああっ!!で、出た!!!」

 

すぐ様楓が使用CHARMのジョワユーズを構える。

 

楓「お退きなさい梨璃さん!!」

 

ヒュージが梨璃の前に着地した。梨璃がCHARMに触れたが。

 

梨璃「動かない!?」

 

何故かCHARMが反応しない。ヒュージが斧状の腕を振り上げた。

 

梨璃「あ・・・」

 

恐怖で動かない梨璃を夢結が抱え、制服のボタンを地面に投げると眩しく光った。その隙に逃げる。

 

 

 

 

 

 

その頃京輔と龍馬は、ビルドとクローズに変身してヒュージと戦っていた。

 

京輔「デカくて頑丈だな!」

 

龍馬「大打撃を与えるしか無いな!」

 

するとヒュージがその場から逃走した。

 

京輔「あ!あの野郎!」

 

ビルドフォンにライオンフルボトルを挿し込んだ。

 

龍馬「逃がすか!!」

 

クローズフォンにチーターフルボトルを挿し込んだ。

 

『ビルドチェンジ!』

 

マシンビルダーへ変形した。

 

『クローズチェンジ!』

 

カウルに龍の紋章を象ったマシンクローザーへ変形した。

 

京輔「行くぞ!」

 

マシンに乗った2人がヒュージを追う。

 

 

 

 

 

 

その頃梨璃達は別の切通しに避難したが。

 

楓「あなた、CHARMも使えないで一体何をなさるおつもりでしたの!?」

 

梨璃が楓に壁ドンされて説教を受けていた。

 

楓「・・・」

 

梨璃「ごめんなさい・・・私・・・」

 

夢結「いいえ。一柳さんがそこまで初心者だと見抜けなかった私の責任です。」

 

楓「それは・・・だからって、自重すべきでしょ!あなたは!」

 

梨璃「・・・」

 

携帯を見る夢結だが、ここは圏外だった。

 

夢結「少しの間、周りの警戒をお願いします。」

 

楓「へ!?あ、はい。」

 

夢結「まだCHARMとの契約を済ませていないのでしょう。略式だけど、今してしまいましょう。」

 

梨璃「・・・はい。」

 

すぐにCHARMと契約を始めた。梨璃がCHARMのグングニルを握り、夢結が梨璃の手に自分の右手を添える。すると梨璃の右手に血が流れ始めた。

 

夢結「痛むでしょ?」

 

梨璃「いえ、大丈夫です・・・夢結様、私の血が・・・」

 

夢結「それで良いの。」

 

血が梨璃のリングに流れると、リングが発動して光った。

 

梨璃「っ!!」

 

夢結「略式と言う事になっているけど、これが本来の形なの。指輪を通じて、あなたの魔法(マギ)がCHARMに流れ込んでいるわ。」

 

梨璃「魔法(マギ)が・・・」 

 

2人を見ている楓。すると。

 

楓「っ!!来ましたわ!!」

 

空から先程のヒュージが襲って来た。楓がジョワユーズで攻撃を防いだ。だがヒュージが変形して武器を増やした。楓がジャンプで避け、ジョワユーズをライフルモードへ変形させて弾丸を連射する。ヒュージが飛翔しながらガスを撒き散らした。

 

楓「ガス!?」

 

夢結「大丈夫!ただの目眩ましよ!」

 

楓「これじゃあ私の格好良い所を、夢結様にお見せ出来ないですってば!!」

 

そう言いながらヒュージの攻撃を防ぎながらヒュージを探す。

 

夢結「CHARMが起動するまで、手を離さないで。」

 

梨璃「はい。夢結様、何時まで・・・?」

 

夢結「その時になれば分かるわ。」

 

だが彼女の後ろにヒュージが急接近した。

 

夢結「っ!!!」

 

CHARMを使おうとしたが。

 

梨璃「待って下さい!!」

 

夢結「っ!?」

 

何故か梨璃が夢結の右手を掴んで止めた。

 

楓「夢結様!!」

 

ヒュージの後ろからジョワユーズを握った楓が飛んで来たが、2人は間一髪避けた。

 

夢結「っ!」

 

上空からヒュージが落下し始めた。すると夢結が、梨璃の蝶ネクタイを外した。

 

梨璃「え!?」

 

蝶ネクタイがブレード状に変形した。夢結が上へ投げるとヒュージの目に突き刺さり、ヒュージが眩しく光った。

 

 

 

 

 

 

その頃ビルドとクローズは。

 

龍馬「見失ったか・・・」

 

京輔「あの野郎・・・!!賠償金をすっぽかしやがって・・・!!」

 

龍馬「いやヒュージは金持ってねえぞ。」

 

 

 

 

 

 

その頃梨璃達は。

 

楓「申し訳ありません、夢結様。」

 

夢結「あのヒュージ、私達の相打ちを狙ったわ。」

 

楓「まさか!ヒュージがそんな知恵を!?」

 

夢結「一柳さんにお礼を言うべきね。」

 

楓「え?」

 

梨璃「へ?」

 

夢結「一柳さんが私を止めなかったら、あなた今頃真っ二つになっていた所よ。」

 

楓「ううぅ・・・あなた目が良いのね?」

 

梨璃「あはは。田舎者のもんで、視力には自信あります。」

 

だがその時、彼女達の周囲に煙幕が。

 

梨璃「な、何!?」

 

先程のヒュージが出現した。夢結がCHARMを握ってヒュージを叩き付けた。だがヒュージが攻撃を止めずに夢結に集中攻撃する。夢結がヒュージの攻撃を避け続ける。だがヒュージが触手を増やし、夢結を束縛した。

 

梨璃「夢結様!!」

 

その時、梨璃のグングニルに変化が起こった。グングニルがブレードモードへ変形した。

 

楓「・・・フッ。一撃でしてよ?その位出来まして?」

 

梨璃「うん!」

 

2人が同時に走り出し。

 

梨璃・楓「やあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

大ジャンプして、ヒュージの触手を破壊した。解放された夢結が着地し、触手を更に増やしたヒュージを一刀両断した。ヒュージが青い液体を流しながら倒れると崖が崩れた。

 

梨璃「楓さん!!」

 

彼女は楓を前に押した。すると楓が洞窟へ落ちて行って、出口が岩で塞がれた。

 

夢結「梨璃!!」

 

彼女は梨璃を庇った。ヒュージの液体が彼女に被った。

 

 

 

 

 

 

同じ頃ビルドとクローズは、ようやくヒュージを倒して細胞を回収した。

 

龍馬「これで回収完了したな。」

 

京輔「けど、俺の研究所がもう戻らねえよ・・・」

 

龍馬「京輔・・・」

 

 

 

 

その日の夕方。京輔と龍馬は、破壊された研究所を見ていた。

 

京輔「この研究所で、色々あったよなぁ。はしゃいだり、喧嘩したり、笑い合ったり。」

 

龍馬「俺をクローズへ変身させる為に鍛えさせてくれたりしたもんな。」

 

京輔「しばらくは野宿生活だな。それとも、大金を持って何処か新居を探すかだな。」

 

龍馬「そうするしか無いか。」

 

京輔「ん?そう言えば。」

 

ジャケットの内ポケットから、政府からの封筒を出した。

 

龍馬「ん?今朝の封筒か?」

 

京輔「夕方までに開けるなって書いてあったからな。開けてみるぞ。」

 

龍馬「何が書いてるんだ?」

 

封筒を開けて、中の手紙を読む。

 

龍馬「っ!!」

 

京輔「これは・・・!!」

 

その手紙に書かれた内容とは・・・

 

 

 

 

 

 

 

一方、梨璃と夢結が百合ヶ丘女学院の検疫室で2人きり。

 

夢結「その傷、跡が残るわね。」

 

梨璃「これで今日の事、忘れずに済みそうです。夢結様、CHARMを変えたんですね?」

 

夢結「・・・」

 

梨璃「私、2年前に甲州撤退戦の時に夢結様に助けて貰ったんです。」

 

 

 

 

 

 

今から2年前の甲州撤退戦。

 

友達「怖いよ!梨璃ちゃん!」

 

梨璃「止まっちゃダメだよ!!走って!!」

 

逃げ遅れた梨璃とその友達が走っていると、光る石が梨璃達に迫った。

 

梨璃「あっ!!」

 

しかし、そこに現れたリリィが攻撃を弾いた。

 

リリィ「この子達をお願い!!」

 

梨璃「あれがリリィ・・・何だろう?この光。」

 

光る石の破片が足元に落ちていた。

 

???「あなた、まだ走れるでしょ?」

 

梨璃「え?」

 

???「援軍がそこまで来ているから、お友達を連れて真っ直ぐお行きなさい。」

 

その時助けてくれたのが、夢結だった。当時彼女はまだ表情が豊かだった。

 

梨璃「は、はい!さぁ!走ろう!リリィが守ってくれるから大丈夫だよ!!」

 

友達「う、うん!」

 

梨璃「あの!」

 

夢結「ん?」

 

梨璃「お、お気を付けて!!」

 

夢結「・・・ありがとう。」

 

 

 

 

 

 

現在。

 

梨璃「百合ヶ丘のリリィだって事は分かっても、それ以上の事は分からなくて。」

 

夢結「まさか、それだけでここへ?」

 

梨璃「はい!補欠ですけど。」

 

梨璃「筋金入りの無鉄砲ね。」

 

梨璃「こうしてすぐに夢結様に会えて、夢叶っちゃいました。けど夢結様、2年前にお会いした時よりも、何処か・・・いえ、何でもありません。もう1人のリリィにもお礼を言わなくちゃ。」

 

検疫室の照明が点き、扉が会いた。

 

???「やあやあやあ!2人共ごめんね〜!」

 

百合ヶ丘女学院2年生の真島百由。工廠科。

 

百由「初めまして!私は真島百由。標本にするはずだったヒュージをうっかり逃がしちゃって。まさか厚さ50センチのコンクリートを破るとは思わなかったわぁ〜。」

 

夢結「迂闊な事ね。」

 

百由「予測は常に裏切られるものよ。私達は楽な相手と戦ってる訳じゃない。その為のリリィでしょ?勿論!夢結とこの子には感謝しているのよ!」

 

夢結「この子ではないわ。梨璃よ。」

 

梨璃「夢結様・・・」

 

百由「分かっているいるわ。だからこうして来たんでしょ?あー!この言い方がいけないのね?反省しています。ごめんなさい!フフッ。」

 

 

 

 

 

 

検疫室前。楓が座り込んでいた。扉が開き、梨璃と夢結が出て来た。

 

楓「・・・!」

 

梨璃「楓さん!さっきは突き飛ばしちゃって・・・」

 

すると楓が梨璃に抱き付いた。

 

梨璃「あ、あの・・・私梨璃だけど・・・」

 

楓「自分でも驚きですわ。信じて頂きたいのですけれど、私そんなに軽い女じゃありませんのよ。すみません夢結様・・・私、運命のお相手を見付けてしまいました!」

 

夢結「いえ。お構いなく。」

 

そう言いながら講堂へ行ってしまった。

 

梨璃「そんな・・・えぇ!?」

 

 

 

 

 

 

百合ヶ丘女学院・講堂前。

 

梨璃「入学式、もう終わっちゃいましたね・・・」

 

講堂のドアを開ける。

 

梨璃「誰も居ませ・・・あっ!!」

 

 

 

 

 

 

しかし生徒全員が梨璃達を待っていてくれてた。

 

 

 

 

 

 

二水「居たーーーーーー!!!入学式はこれからですよ!!!」

 

梨璃「二水ちゃん!!!」

 

二水「今日1番の功労者の為にって、理事長代行が時間をずらしてくれたんです!!」

 

ミリアム「おう有名人!初陣でCHARMと契約してヒュージを倒すとは、やらかしおる!」

 

梨璃「私は足を引っ張っただけですよ!」

 

楓「そんな事ありません!梨璃さんはご立派でしたわ!」

 

ミリアム「う〜ん・・・これにはそう書いてあるがの。」

 

1枚の書類を出した。

 

梨璃「何ですの?それ。」

 

二水「私が刷りました!週刊リリィ新聞号外です!でも、何でヌーベルさんと腕組んでるんですか?」

 

楓「これには、深ーい訳がありますの!スリスリ〜。」

 

梨璃(あれ?夢結様?)

 

講堂に夢結の姿が何処にもない。

 

???「君が噂の新米リリィか。」

 

梨璃「え?」

 

そこに現れたのは、稲葉京輔と仁科龍馬だった。

 

梨璃「あ、あなたは?」

 

二水「あ!こちらの方達は、今日から百合ヶ丘女学院に赴任した稲葉京輔先生と仁科龍馬先生です!」

 

京輔「稲葉京輔だ。こう見えて物理学者だ。宜しく。」

 

龍馬「仁科龍馬。宜しく頼む。」

 

実はあの封筒に入っていた手紙は、京輔と龍馬を百合ヶ丘女学院へ赴任の推薦状だった。

 

 

 

 

 

学院の掲示板には、もう1冊の週刊リリィ新聞の号外があった。そこには、仮面ライダービルドと仮面ライダークローズの記事が掲載されていた。記事には、謎の戦士・仮面ライダー現ると書かれていた。

 

 

 

 

その日の夜。夢結の部屋。先輩の川添美鈴が夢結を心配していた。

 

美鈴「見届けなくて良かったのかい?入学式。」

 

夢結「私には、関係ありませんから。」

 

美鈴「関係あるさ。夢結も慕う側から、慕われる側になった訳だ。月日の流れを実感するね。」

 

夢結「からかうのは止めて下さい。」

 

美鈴「フフッ。夢結もまだ可愛い所が残っていると分かって、僕も嬉しいよ。」

 

夢結「・・・・」

 

彼女の過去に何があったのか・・・

 

『To Be Continued・・・』




キャスト

稲葉京輔:千葉翔也

仁科龍馬:畠中祐

一柳梨璃:赤尾ひかる
白井夢結:夏吉ゆうこ
楓・J・ヌーベル:井澤美香子
二川二水:西本りみ
ミリアム・ヒルデガルド・v・グロピウス:高橋花林
真島百由:水瀬いのり
遠藤亜羅椰:関根明良
田中壱:洲崎綾
天野天葉:津田美波
江川樟美:原田彩楓
出江史房:長妻樹里
友達:伊藤美来

川添美鈴:川澄綾子




アサルトビルド HAZARD!

二水「次回は梨璃さんが夢結様とシュッツエンゲルの契りを結ぶお話です!」

楓「何ですって!?」

第2話・運命のシュッツエンゲル

京輔「契約の法則は、決まった!」
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オリ主紹介

稲葉京輔(いなばきょうすけ)

声-千葉翔也



年齢・28歳

モデル・佐伯亮

ハザードレベル・6

髪型・赤と青のメッシュ

服・灰色のシャツ、赤いジャケット、青いジーンズ、白いスニーカー

性格・陽気

仮面ライダービルドに変身する青年。
別世界で事故死してしまい、葛城巧と出会い、ビルドドライバーとフルボトルを受け取り、別の世界で生き返らせて貰った。
4年前に仁科龍馬と出逢った。

龍馬と出逢うまでの8年間世界各地を回りながら仮面ライダービルドに変身して、密かにヒュージと戦い続けた。

自前の研究施設があるが、ヒュージによって破壊された。

しかしヒュージにより研究所を破壊されたが、政府から百合ヶ丘女学院への赴任を命じられ、フルボトルで摂取したヒュージの細胞を研究機関に提供しながら、リリィの育成を援助しながら仮面ライダービルドとしてヒュージと戦う日々を送ってる。

実は百合マニアであり、百合場面を見ると興奮する事も。
部屋には百合漫画を隠している。
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仁科龍馬(にしなりょうま)

声-畠中祐



年齢・28歳

モデル・木原瑠生

ハザードレベル・6

髪型・金髪

服・黒いシャツ、青いジャケット、黒いジーンズ、黒いブーツ

性格・熱血

仮面ライダークローズに変身する青年。
家族はヒュージに殺されてしまっている。
4年前にヒュージに殺されそうになった所、京輔が変身した仮面ライダービルドに助けられ、家族の仇を討つ為に彼と行動を共にする。
その翌年に仮面ライダークローズに変身する特訓を達成した。

その4年後の現在は京輔と共に百合ヶ丘女学院へ赴任され、彼と同居しながら、仮面ライダークローズとして密かにヒュージと戦う日々を送っていた。
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