アサルトビルド HAZARD   作:naogran

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特別編5「城内スニーキング」

翌朝。雨が降っている。ファヴラス公国に3台のシボレーが走っている。

 

 

 

 

廃城。一柳隊が起床した。龍馬が朝食を作っている。

 

龍馬「よう。おはよう皆。」

 

梨璃「おはようございます。」

 

 

 

 

廃城の2階から城を双眼鏡で覗く京輔に龍馬が朝食を持って来た。

 

龍馬「皆起きたぞ。」

 

京輔「こっちも来たぞ。」

 

龍馬「え?」

 

京輔「覗いてみな。」

 

龍馬「おう。」

 

受け取った朝食を食べる京輔と、双眼鏡を覗く龍馬。

 

 

 

 

城へ通ずる橋を3台のシボレーが走っている。

 

 

 

 

龍馬「え?シボレー?何だアレ?」

 

京輔「FBIさ。」

 

龍馬「何!?」

 

 

 

 

ファヴラス城に到着したシボレーから24人のFBI捜査官が降りた。その中の1人の捜査官が城を睨んでいる。

 

 

 

 

京輔「これで役者が揃ったって訳だ。」

 

 

 

 

 

 

ファヴラス城・食堂で、公爵が朝食を食べていると。

 

捜査官「お食事中に失礼します!」

 

1人の捜査官が入って来た。

 

クラトス「連邦捜査官のクラトス・ティプシーです。Mr.ジーニアスと名乗る男の予告状が届けられたとの連絡が入って参りました。」

 

ファヴラス公爵「ああ。自称・天才と名乗る若き物理学者の事か。FBIはそんな事で、人の朝食を騒がすのかね?」

 

クラトス「閣下!彼を侮ってはなりません!来ると言えば奴は必ず来ます!御婚礼まで後5日。是非、私共に城内を警備させて下さい!」

 

紅茶を飲んだファヴラス公爵がベルを鳴らした。

 

ファヴラス公爵「この国にも警察があってね。最もより優雅に、衛士隊と呼んでいるがね。」

 

そこに1人の衛士が参った。

 

衛士「お呼びですか?」

 

ファヴラス公爵「ラングストン。そのアメリカ人に協力してあげなさい。下がってよし。」

 

ラングストン「はい!」

 

クラトス「閣下!今1つ!Mr.ジーニアスが花嫁を狙う理由を教え下さい!」

 

ファヴラス公爵「さあ?それを調べるのも君の仕事じゃないのかね?」

 

クラトス「・・・失礼しました!」

 

彼は食堂を後にした。

 

ロベルト「宜しいのでしょうか?あのような者を城内に入れましては・・・」

 

ファヴラス公爵「構わん。FBIにも友人は沢山いる。すぐ引き揚げる事になるだろう。」

 

 

 

 

城の中庭に出たクラトス達を双眼鏡で覗く京輔が居た。

 

京輔「クラトスだ。流石FBIエリート捜査官。仕事熱心だ事。」

 

 

 

 

中庭では、クラトスとラングストンとFBI捜査官が出て来た。クラトスが周囲を見ると、遠くに廃城が見えた。

 

クラトス「ん?何だあれは!」

 

廃城の方へ歩いた瞬間、ラングストンに肩を掴まれた。

 

ラングストン「それ以上進むな。」

 

クラトス「何だと?」

 

ラングストン「見ろ。」

 

タバコを前に出すと、茂みに仕掛けられたレーザーが反応してタバコを爆発させた。

 

クラトス「レーザーか・・・」

 

爆発したタバコをクラトスに咥えさせた。

 

ラングストン「死にたくなければウロチョロせん事だ。部下にもそう伝えろ。」

 

そう言い残して中庭を後にした、クラトスはラングストンを密かに睨み、FBI捜査官がクラトスに寄った。

 

FBI捜査官「クラトス班長。対人レーダーの反応もあります。」

 

クラトス「いけ好かない城だ。素人にしちゃ阻止装置が大袈裟過ぎる。プッ。」

 

咥えてるタバコを捨てた。タバコがレーザーに消し炭にされた。

 

クラトス(京輔の野郎、何を考えてるんだ?)

 

 

 

 

 

 

廃城。

 

楓「首尾はどうでしたの?」

 

龍馬「未だに城の反応はなしだ。それに今回は女絡みだが、それだけじゃないって事は確かだ。」

 

夢結「その指輪に何か秘密があるのかしら?」

 

龍馬「まぁそれも、娘をヒゲジジイの公爵から取り戻せば分かるかもだ。何しろな、ビートクローザーが効かね輩共がわんさかだ。お前達のCHARMと、このクローズマグマナックルで。」

 

すると2階から京輔が降りて来た。

 

二水「京輔先生!」

 

龍馬「よう京輔!進入路は見付けたか?」

 

京輔「いや、凄いもんだ。レーザーとレーダーの巣窟だ。」

 

龍馬「そうか・・・戦車が必要か。」

 

神琳「成る程〜。」

 

外を見ている神琳が察した。

 

神琳「それでFBIを呼んだんですね?」

 

雨嘉「え?本当ですか?先生。」

 

京輔「神琳ビンゴ〜!良い勘してるなぁ〜!」

 

楓「毒を以て毒を制するとはこの事ですのね?」

 

 

 

 

 

 

その夜。作戦準備に入った。京輔がタブレットで城の衛星写真を見せた。京輔と龍馬はダイビングウェットスーツを着ている。

 

京輔「ここがファヴラス公爵の城。そして俺達はここだ。ここの水道橋は今も生きている。つまり進入路はここしかない。この水道橋のお陰で、こっちの湖から城内まで水を引いているんだ。」

 

龍馬「成る程〜。水の中ならレーザーもないって訳か。」

 

京輔「けどあの城の中にはヒュージが潜んでいる可能性がある。以前にクローディアを追跡したヒュージを倒しただろ?彼奴と同種の奴が居るかも知れない。そこで、梨璃。お前も同行を願いたい。」

 

梨璃「私ですか?」

 

京輔「カリスマには邪悪なマギを浄化出来るレアスキル。相手が弱った瞬間に俺達が叩き込む。危険な任務だが、頼めるか?」

 

梨璃「・・・お役に立てるなら頑張ります。」

 

夢結「なら、私も行くわ。」

 

梨璃「お姉様?」

 

夢結「梨璃の危機に立ち向かわないのは我慢ならないから。」

 

京輔「流石梨璃のお姉様だな。頼めるか?」

 

夢結「えぇ。梨璃。」

 

梨璃「はい。」

 

ネクタイを外して球体を作り、その中に閉じ籠った。

 

龍馬「お前達、見張り頼むぜ。」

 

二水「お気を付けて!」

 

楓「生きて帰って来て下さいよ!」

 

 

 

 

潜入開始。龍馬が2人が入ってる球体を引っ張る。公園の下の水路を塞ぐ鉄格子を外した。

 

京輔「気を付けろ。穴があるぞ。あ、遅いか。」

 

龍馬「ぐはっ!!」

 

穴に落ちたが、すぐに出た。4人は水路の奥へ進んで行く。

 

 

 

 

 

 

水路の先には、水道橋の水道の前の時計塔の水道の入り口があった。

 

龍馬「第1関門か。」

 

京輔「龍馬、2人を手放すなよ?」

 

龍馬「分かってる。」

 

京輔「行くぞ。」

 

酸素マスクを咥えて、水道へ突入した。

 

 

 

 

水道では、流れのスピードが速い。4人はその流れに乗って懸命に進んで行く。

 

 

 

 

しばらく進むと、時計塔の機関部に入って行った。しかしその先は水が落ちていた。京輔と龍馬が壁にしがみ付いたが、2人が入ってる球体が流される。京輔と龍馬が壁にしがみ付きながら球体を引っ張る。だが球体が破裂し、梨璃と夢結が流されてしまった。京輔が咄嗟の判断で2人を助けに行った。

 

 

 

 

機関部の歯車に弄ばれながらも、辛うじて夢結の手を握った。

 

夢結「!!」

 

京輔「!!」

 

2人は流されて行く梨璃を追って、水道橋の水道へ突入した。

 

 

 

 

龍馬「京輔!梨璃!夢結!」

 

川から顔を出した龍馬が3人の名前を叫んだ。するとレーザーが龍馬を捉えて、レーザーを発射。

 

龍馬「おわっ!!」

 

すぐに川に引っ込めて回避した。危険と判断した龍馬が時計塔の機関部から脱出した。

 

 

 

 

機関部から脱出した。

 

龍馬「ヒェー!ありゃ時計塔の機関部だぞ。」

 

 

 

 

公園に戻った龍馬が皆に報告した。

 

二水「え!?3人が流された!?」

 

梅「梨璃と夢結まで流されるなんて・・・」

 

龍馬「今は3人の無事を祈るしかない。彼奴ら、上手くやったかなぁ?」

 

 

 

 

 

 

ファヴラス城のパーティー会場では、大富豪達がパーティーを開いていた。

 

 

 

 

一方城外では、クラトス達FBIがホットドッグを食べて休憩していた。するとクラトスが、回転が悪い風車に目を付けた。

 

クラトス「ん?あの風車は何だ?」

 

FBI捜査官「ラングストン殿の話では、城内へ水を揚げているとの事です。」

 

 

 

 

風車の中では、京輔と夢結と気を失った梨璃がバケツに乗って揚がって行ってる。

 

 

 

 

クラトス「・・・その水の出口は何処だ!」

 

FBI捜査官「上の砲台の泉水です!」

 

クラトス「何かあるかも知れない。付いて来い!」

 

FBI捜査官「ラジャー!」

 

 

 

 

 

 

砲台の部屋では、3人が泉水から抜け出した。

 

京輔「何とか着いたみたいだ。夢結、梨璃の容体は?」

 

夢結「気を失っている以外別状はないわ。」

 

京輔「悪いな。危険な事に巻き込ませて。」

 

夢結「気にしないで。」

 

京輔「ん?」

 

砲台の部屋にクラトス達が入って来た。

 

京輔(ゲッ!夢結!隠れろ!)

 

夢結(え?)

 

すぐに近くの木箱の裏に身を潜めた。

 

 

 

 

砲台の部屋に入ったクラトスが周囲を見渡す。

 

クラトス「?」

 

足跡が目に止まり、その足跡を辿って行く。見付かりそうになったと同時に1人の捜査官が駆け付けた。

 

FBI捜査官「クラトスさん!本部より引き揚げ命令です!直ちに帰還せよと!」

 

クラトス「何だと!?そんな馬鹿な話があるか!!俺が確かめる!!」

 

すぐに砲台の部屋から出た。

 

 

 

 

京輔「ふぅ〜。何とか凌いだな。」

 

夢結「それで、これからどうするの?」

 

京輔「こんな時の為に、予め用意したんだよ。」

 

ビルドフォンを操作して、スーツケースを出した。そのスーツケースを開けると、クラトスと同じスーツが入っていた。

 

京輔「夢結、手筈を依頼したい。」

 

夢結「何?」

 

 

 

 

 

 

小さな部屋で、クラトスが本部と電話している。

 

クラトス「何ですと!?奴の予告が・・・だから理由は!!え?公爵が?・・・警官は太鼓持ちじゃありません!!気に入られようが気に入るまいが・・・」

 

しかし本部の方から電話が切られた。

 

クラトス「ッ!?もしもし!もしもーし!!ちくしょう・・・!!公爵に話を付けてやる!!」

 

部屋を出て階段を上る。部屋をクラトスが出たと同時に京輔達が入って来た。

 

京輔「公爵様へご案内〜。」

 

 

 

 

公爵部屋へ通ずる扉の前に2人の衛士隊が待機しており、クラトス達が通ろうとすると、持っている槍で道を塞いだ。

 

クラトス「大至急公爵に会いたい!聞こえんのか!通せ!」

 

ラングストン「止めろ。」

 

そこにラングストンが現れた。

 

ラングストン「ここから先へは信用ある者しか入れんのだ。」

 

クラトス「何だと!?FBIが信用出来んとでも言うのか!!」

 

ラングストン「貴殿には引き揚げ命令が出ているはずだ。お引き取り願おう。」

 

クラトス「・・・な、何故それを知っているんだ!」

 

ラングストン「あの男如きにアメリカ人の力は借りぬ。さぁ帰れ。」

 

クラトス「クソッ・・・!!そうか分かった!一先ず引き揚げだ!」

 

FBI捜査官「ラジャー!」

 

怒りを我慢して、命令通り引き揚げた。

 

 

 

 

門番の衛士隊が道を開けた。

 

ラングストン「フッ。」

 

だがそこに、再びクラトスが戻って来た。しかし彼は。

 

クラトス「今ここに俺が来なかったのか!?」

 

ラングストン「何だと!?」

 

クラトス「馬鹿野郎!!彼奴がジーニアスだ!!俺に化けて潜り込んだんだ!!デカイ図体して変装を見破れんのか!!穀潰しめが!!」

 

ラングストン「クソッ・・・!!続けーーー!!」

 

クラトス「ジーニアスを逃すなーーー!!」

 

だがこのクラトスが京輔の変装である。そうとも知らずに衛士隊が本物のクラトスを追う。

 

 

 

 

ラングストン「待てーーー!!」

 

クラトス「ん!?」

 

衛士隊に紛れ込んでるクラトスに変装した京輔を発見した。

 

クラトス「彼奴!?」

 

2人の捜査官が迫り来る衛士隊を防御した。

 

クラトス「止めろ!!奴がそこに居る!!」

 

 

 

 

階段の下では。

 

FBI捜査官「クラトス捜査官を助けろ!!アタック!!」

 

他の捜査官達が応戦した。

 

 

 

 

京輔「ヒョー!凄え凄え!」

 

見物した京輔が階段を駆け上がった。

 

 

 

 

クラトス「止めろ!!彼奴がそこに居る!!」

 

乱戦中にクラトスが抜け出して、京輔を追う。

 

 

 

 

階段を駆け上がった京輔が扉の前まで着いた。

 

京輔「夢結!出て来い!」

 

階段の端から、マギに乗った夢結が梨璃を抱えて出て来た。

 

夢結「上手く行ったみたいね。」

 

京輔「ちょっとラグがあったけどな。」

 

梨璃「・・・ん・・・?」

 

気を失っていた梨璃が目を覚ました。

 

夢結「梨璃。」

 

梨璃「お姉様・・・?ここは・・・?」

 

夢結「ファヴラスの城よ。怪我はない?」

 

梨璃「は、はい・・・」

 

京輔「2人共、感動の再会は後回しだ。入るぞ。」

 

 

 

 

ドアを開けるとそこには、1つの銅像があった。

 

梨璃「銅像・・・ですか?」

 

部屋に入った京輔が、床に違和感を感じた。

 

 

 

 

クラトス「待てゴルァーーーーー!!」

 

そこにクラトスが追って来た。

 

 

 

 

京輔「ゲッ!!」

 

すぐにドアを閉めて梨璃と夢結と一緒にジャンプした。

 

クラトス「この野郎!!」

 

ドアを開けて入ったクラトスに悲劇が。

 

クラトス「おわわわわわわ!?ギャアアーーーーー!!!」

 

突然床が開き、落とし穴に落ちてしまった。床が閉じ、京輔と梨璃と夢結が天井に掴まりながら見ていた。

 

 

 

 

ロベルトと執事が入って来た。

 

執事「何か掛かった様です。」

 

銅像の口から写真が出て来た。それは、クラトスが落とし穴に落ちる直前に撮られた写真だった。

 

ロベルト「バカめ。さっさと帰れば良いもの。」

 

銅像の顔を横に向けた。

 

執事「衛士隊が居ませんな。」

 

ロベルト「ラングストンめ。持ち場を離れて何をしておる!お前はここに居ろ。」

 

執事「ハッ。」

 

部屋から出てドアを閉めた。

 

 

 

 

誰も居ない事を確認した3人が着地した。

 

京輔「クラトス。済まねぇ。」

 

銅像の顔を正面に向けた。

 

京輔「よぉし。」

 

スーツを脱いで普段着に戻って、脱いだスーツを銅像に着せた。

 

京輔「行くぞ。」

 

 

 

 

階段で乱闘している衛士隊にロベルトが止めた。

 

ロベルト「愚か者め!馬鹿騒ぎもすぐ止めろ!!分からんのか!!まんまと奴に乗せられおって!!」

 

ラングストン「クソォー!!」

 

 

 

 

元の場所に戻ると。

 

ロベルト「ああ!!」

 

正面を向いている銅像の目が開いた。それと同時にロベルトとラングストンの足元の床が開いた。

 

ロベルト「うわあーーー!!」

 

落ちそうになったが、ロベルトが天井にしがみ付き、ラングストンがロベルトの足に掴まった。

 

ロベルト「コラ!!放せ!!放せ!!うわー!!」

 

辛うじて落ちずに済んだ。銅像の口から、落ちそうになったロベルトとラングストンの写真が出て来た。

 

 

 

 

ファヴラス公爵「ハハハハハ。あの男めとうとう入り込んだか。」

 

ロベルト「面目次第もございません・・・」

 

ファヴラス公爵「捜査官達にはクラトス捜査官は先に帰ったと伝えておけ。途中で蒸発する事はよくある事だ。気にするな。」

 

ロベルト「はい・・・」

 

『To Be Continued・・・』




次回・再会のプリズン
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