アサルトビルド HAZARD   作:naogran

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特別編8「エスケープ大作戦」

明け方。北の塔の部屋で幽閉されているクローディアが目を覚ました。そこに1人のメイドが。

 

クローディア「セレスさん?」

 

セレス「潮時が来たからお別れを言いに来たのよ。」

 

髪留めを外してロングヘアーに戻した。持って来たトランクを開けた。

 

クローディア「あなたは一体?」

 

セレス「クローディア様召使いとして雇われた、側仕えのメイド。でも本当は、この城の秘密を探る国際スパイなのよ。」

 

拳銃をホルダーに収め、何かの骨組みをしている。

 

セレス「もうちょっと探るつもりだったけど、京輔達が来たでしょ?滅茶苦茶になりそうだからもう帰るの。」

 

クローディア「あの方達をご存知なの?」

 

セレス「ちょっとした知り合いだけどね。過去に起こった事件の秘密。それを探る為に協力してくれた男よ。それに彼はヒュージと戦う存在よ。」

 

クローディア「リリィと同じ?」

 

セレス「それとは違うね。・・・あ!」

 

床の隙間から煙が出て来た。

 

セレス「落とし穴から煙が!?」

 

クローディア「火事!?」

 

窓の外の下を見ると、無数の煙が舞い上がっていた。

 

クローディア「地下からだわ!」

 

 

 

 

 

 

廃城でも、その異変をキャッチした。

 

鶴紗「ん?皆、動いたぞ!」

 

二水「火事みたいです!」

 

龍馬「始めやがったか!」

 

 

 

 

 

 

ファヴラス城にサイレンが鳴り響いた。衛士隊は慌てて着替え、使用人達がパニックになってる。

 

 

 

 

公爵の寝室。

 

執事「大変です!!火元は地下工房と思われます!!」

 

ファヴラス公爵「何だと!?すぐに消すんだ!」

 

執事「はい!」

 

ファヴラス公爵「ええいそこを閉めろ!お前達も行け!」

 

他の執事達も地下工房へ向かわせた。

 

ファヴラス公爵「ロベルトめ、まさかしくじったのか?」

 

 

 

 

 

 

地下工房では、梨璃と夢結がグングニルとブリューナクでEVIL CHARMを弾き飛ばし、その弾き飛ばしたEVIL CHARMを京輔がフルボトルバスターで打ち返した。打ち返されたEVIL CHARMは京輔が点けた炎に飲み込まれて燃やされた。煙の正体はこれだった。

 

京輔「クラトスー!早くしろー!そろそろお客が来るぜー!」

 

クラトス「おう!今行く!証拠は、これだけあれば十分か。」

 

ある程度証拠を集めて合流した。

 

 

 

 

地下牢へ通ずる水の檻に閉じ込められたロベルト達がようやく抜け出した。

 

 

 

 

地下工房。

 

ロベルト「なっ!?おのれ京輔め・・・!!探せ!!まだこの中に居るはずだ!!」

 

 

 

 

京輔「来やがったか。」

 

クラトス「本命が来るぞ。」

 

 

 

 

入り口の扉が開き、衛士隊と召使い達が入って来た。

 

ラングストン「うお!?怯むな!!消火開始だ!!」

 

召使い達と衛士隊達が消火器を持って火を消そうとした時、炎の中から京輔達4人が飛び出した。

 

ラングストン「うおおお!?」

 

立ちはだかるラングストンを押し退けて階段を駆け上がる。

 

ラングストン「稲葉京輔だ!!追え!!」

 

ロベルト「お前は火を消せ!!」

 

 

 

 

階段を駆け上がる4人。京輔とクラトスが先導して衛士隊達を払い退ける。

 

 

 

 

出て来た場所は。

 

京輔「礼拝堂だ!」

 

クラトス「こっちだ!」

 

急いで外に出た。

 

 

 

 

 

 

北の塔。

 

クローディア「あ!」

 

中庭を見ると、京輔達が衛士隊と召使い達を押し退けながら逃げてる光景があった。

 

クローディア「先生!」

 

セレス「京輔?クラトスまで?」

 

 

 

 

梨璃「はぁ・・・はぁ・・・」

 

階段の真ん中で梨璃がバテてしまった。

 

クラトス「大丈夫か!?」

 

夢結「梨璃、私に任せなさい。」

 

梨璃「え?ヒャアッ!?」

 

突然夢結にお姫様抱っこされた。

 

京輔「クソッ!邪魔だ!」

 

襲い来る衛士隊を京輔とクラトスが蹴散らした。

 

 

 

 

セレス「オートジャイロを奪う気だわ!」

 

 

 

 

 

 

階段を駆け上がる4人を、エレベーターに乗って見てるロベルトがファヴラス公爵に電話した。

 

ファヴラス公爵『愚か者!』

 

ロベルト「お叱りは後で!奴等はクローディア様を狙っています!お早く!」

 

 

 

 

エアポートに到着し、オートジャイロに京輔が乗り、右翼に梨璃と夢結が乗った。

 

クラトス「まだ来るぞ!」

 

京輔がオートジャイロのエンジンを噴かした。衛士隊と召使いが襲って来た。

 

クラトス「ちくしょう!!FBIを舐めるな!!」

 

衛士隊と召使いを蹴散らした。

 

京輔「クラトス乗れ!!」

 

走り出したオートジャイロに気付き、全速力で走ってジャンプした。夢結がクラトスの腕を掴まえて引き揚げた。

 

 

 

 

夢結「大丈夫?」

 

クラトス「すまない。ありがとう。」

 

京輔「クラトス、ちょっと寄り道するぜ。」

 

クラトス「ヘマして墜落したら、容赦しねえぞ。」

 

京輔「おキツイお言葉だ。」

 

オートジャイロはこのまま北の塔へ向かった。

 

 

 

 

北の塔。

 

クローディア「こっちへ来る!」

 

窓ガラスを叩き割ろうとしたが、割れない。そこで椅子を持ち上げた。

 

クローディア「えい!!」

 

そのまま椅子を窓ガラスに投げたが、逆に椅子が壊れてしまった。そこにセレスが前に出て、手榴弾のピンを抜いて、手榴弾を窓ガラスの淵に置いて隠れた。

 

”ドカーーーン!!”

 

だが、窓ガラスは割れなかった。その理由は。

 

セレス「あ!防弾ガラス!?」

 

窓ガラスは特製の防弾ガラスだった。窓の外にオートジャイロが止まった。

 

クローディア「ここは開かないの!!構わず行って下さい!」

 

京輔は上へ行くジェスチャーを送って、オートジャイロを上昇させた。下の方では、ファヴラス公爵を乗せたカプセルが北の塔へ移動していた。

 

 

 

 

北の塔・屋根の上に梨璃と夢結が下りた。

 

京輔「クラトス!操縦頼むわ!」

 

クラトス「な!?お、おい待てよ京輔!!オートジャイロなんて超久々なんだぞ!!」

 

最後に京輔が下りて、天窓へ向かう。

 

 

 

 

天窓前。

 

京輔「よーし!着いた!」

 

 

 

 

天窓を開けた。

 

京輔「クローディア!!」

 

クローディア「先生!!」

 

京輔「お迎えに来ましたぜ!セレス!ロープくれ!」

 

セレス「偉そうに言わないでよね!」

 

 

 

 

北の塔にファヴラス公爵が到着し、3手に別れた。

 

 

 

 

部屋では、セレスがロープを投げ、京輔がロープをキャッチした。

 

クローディア「セレスさん!!」

 

侵入した召使い達にP90を連写した。

 

セレス「さぁ!早く!」

 

ロープに掴まった。京輔と梨璃と夢結がロープを引っ張ってクローディアを引き揚げる。セレスが手榴弾のピンを抜いて部屋の入り口に投げた。

 

召使い「うわあああ!!」

 

すぐに召使いが逃げたと同時に手榴弾が爆発した。

 

 

 

 

天窓。ようやくクローディアを引き揚げた。

 

クローディア「先生!」

 

京輔「ふぅ。もう大丈夫だ。」

 

梨璃「セレスさん!!」

 

セレス「今行くわ!」

 

手榴弾を投げてロープを登る。

 

 

 

 

屋根。

 

京輔「クラトス!こっちだこっちだ!!」

 

クラトス「クソッ!旧式なんて初めてだぞこの野郎!!」

 

文句を言いながらオートジャイロを近付ける。

 

京輔「よぉし良いぞ!!」

 

しかしオートジャイロがずれて行ってしまった。

 

京輔「おいおいおい!!待て待て待て!!」

 

行ってしまったオートジャイロを追い掛ける。と、その時。

 

 

 

 

”バァン!!”

 

 

 

 

京輔「ぐあっ!!」

 

何処からか撃たれた銃弾が、京輔の右肩を貫き、オートジャイロのエンジン部分を爆破させた。オートジャイロが炎の包まれてしまった。

 

梨璃「先生!!」

 

夢結「・・・!!」

 

右肩を撃たれた京輔が落ちて行くが、夢結が受け止めた。

 

夢結「先生!」

 

京輔「ちょっと・・・しくじった・・・!!」

 

右肩から流血した。

 

クローディア「っ!!」

 

セレス「京輔!!」

 

天窓から出た瞬間にマシンガンがセレスの行く手を塞いだ。

 

ロベルト「動くな!女ネズミ!」

 

マシンガンを置いているバルコニーにロベルトとファヴラス公爵が立っている。

 

セレス(銃座のバルコニー?)

 

反対側のバルコニーに2人の召使いが待機した。

 

ファヴラス公爵「セレス。お前には後でたっぷり訊く事がある。ロベルト、京輔のトドメを刺せ。」

 

ロベルト「ハッ!」

 

クローディア「止めて!!撃ってはダメ!!この人達を殺すなら私も死にます!!」

 

ファヴラス公爵「撃て。」

 

マシンガンを連射した。銃弾はわざと外れた。

 

夢結(わざと・・・!?)

 

梨璃「・・・」

 

京輔「・・・・!」

 

ファヴラス公爵「見上げた心掛けだ。クローディア。」

 

クローディア「・・・・」

 

ファヴラス公爵「指輪を取り戻してここへ来い。我が妻になるなら京輔達の命は助けよう。今お前達で死ぬのもよし。好きなようにしてやる。」

 

京輔「っ・・・!!」

 

右肩を抑えて苦しむ京輔を見て、クローディアが決心した。

 

クローディア「先生。指輪を。」

 

京輔「ダ・・・ダメだ・・・!クローディア・・・!いけねぇ・・・!」

 

セレス「内ポケットよ。京輔は何時もそこに隠すわ。」

 

京輔「っ!?クソッ・・・!セレスの奴・・・!」

 

梨璃「先生・・・このままだと・・・」

 

京輔「・・・梨璃・・・俺のジャケットの内ポケットから指輪を出せ・・・それをクローディアに・・・」

 

梨璃「・・・はい。」

 

ジャケットの内ポケットから指輪を出した。

 

梨璃「クローディアさん。」

 

クローディア「ありがとう・・・梨璃さん・・・」

 

指輪をクローディアに渡した。

 

クローディア「・・・指輪です。この方達とセレスを助けなければ、このまま湖に投げ捨てます!」

 

ファヴラス公爵「私を信じろ。指に嵌めてこっちへ来るんだ。」

 

ロベルト「撃ちます。」

 

ファヴラス公爵「指輪が来るまで待て。」

 

クローディアは指輪を嵌めて、ゆっくりとファヴラス公爵へ歩む。

 

梨璃「先生、これで私達は・・・」

 

夢結「まだだわ。何れ殺される運命よ。私達は。」

 

梨璃「そんな・・・」

 

 

 

 

だがその時、炎に包まれたオートジャイロが迫って来た。

 

 

 

 

ファヴラス公爵「何!?」

 

クラトス「京輔ーーーーーー!!!!」

 

セレス「ッ!!」

 

夢結「梨璃!!」

 

梨璃「お姉様!!」

 

セレスが京輔を掴まえてオートジャイロの右翼にジャンプした。梨璃はマギに乗って夢結を追ってオートジャイロの左翼に着地した。

 

ファヴラス公爵「撃て!!逃がすな!!」

 

ロベルトがマシンガンをオートジャイロに向けて連射した。

 

クローディア「!!」

 

マシンガンの銃身に乗っかって妨害した。ファヴラス公爵がクローディアを捕まえた。

 

クローディア「卑怯者!!助けると言って!!」

 

ファヴラス公爵「地下工房を見た者を生かして帰すと思ったら大間違いだ!!」

 

クローディア「ああ!!」

 

指輪を無理矢理取られてしまった。

 

ファヴラス公爵「ハハハハ!遂に我が手に来たか!」

 

オートジャイロはどんどん遠退いて行く。クローディアは涙を流した。

 

 

 

 

 

 

炎上してるオートジャイロでは、京輔の血が機体に付着している。

 

京輔「・・・・!!」

 

夢結「このままじゃ失血するわ。」

 

梨璃「先生、もう少しの辛抱です・・・」

 

クラトス「セレス、お前はどうするんだ?」

 

セレス「クラトス。私にはやる事があるから、ここでお別れね。」

 

クラトス「分かった。」

 

セレス「京輔。無事である事を祈るわ。あなた達、彼を頼むわ。じゃあね。」

 

背中に背負ってるトランクから羽を広げてジャンプして、森の中へ飛んで行った。

 

 

 

 

 

 

廃城では。

 

龍馬「出番のないまま退却かよ!!」

 

すぐにバンに乗って、龍馬が運転する。

 

 

 

 

上空では、オートジャイロが大爆発寸前まで追い込まれていた。

 

クラトス「クソッ!このままじゃ爆発するぞ!」

 

夢結「梨璃!先生を!」

 

梨璃「は、はい!先生。しっかり掴まって下さい。」

 

京輔「梨璃・・・!」

 

夢結「クラトスさん!私に掴まって!」

 

クラトス「分かった!」

 

夢結「行くわよ!」

 

4人がマギに乗って飛び降りた。オートジャイロは木に激突して爆発した。

 

 

 

 

夢結「危機一髪だったわね。」

 

梨璃「はい。」

 

楓「梨璃さーーん!!」

 

バンが止まり、楓が降りて梨璃に飛び込んだ。

 

楓「会いたかったですわーーーー!!」

 

梨璃「か、楓さん!苦しいです!」

 

二水「梨璃さん!夢結様!ご無事で何よりです!」

 

梅「心配したんだぞ。」

 

夢結「ありがとう。それより・・・」

 

龍馬「京輔!」

 

京輔が倒れてしまった。

 

クラトス「お前!京輔の仲間か!」

 

龍馬「ア、アンタは?」

 

クラトス「話は後だ!早く手当てしないと!」

 

龍馬「ん?」

 

そこに現れたのは、以前廃城で会った老人だった。

 

『To Be Continued・・・』




次回・真実のパスト
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