アサルトビルド HAZARD   作:naogran

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特別編9「真実のパスト」

右肩を撃ち抜かれた京輔が倒れたが、以前に廃城で出会った老人に出会った。

 

 

 

 

夜。丘の上の家。

 

二水「じゃあクラトスさんは、京輔先生とお知り合いなんですね?」

 

クラトス「そうだ。京輔が世話になってる。」

 

楓「それで、FBIのクラトスさんが何故ここへ?」

 

クラトス「これが城に送られてな。」

 

京輔が書いた予告状を見せた。

 

神琳「Mr.ジーニアス?」

 

龍馬「何処まで自意識過剰なんだよ。彼奴。」

 

クラトス「俺達FBIがここへ来るよう仕向ける為に予告状を出しやがってな。その結果、無茶して倒れるなんてな。」

 

鶴紗「今は安静にしているから、その内回復するだろうな。」

 

雨嘉「それで、城の中に何かあったのですか?」

 

クラトス「これだ。」

 

例の設計図を見せた。

 

ミリアム「EVIL CHARMの設計図じゃと・・・!?」

 

梅「こんなに・・・」

 

クラトス「あの独立国家がここ50年も開発しやがってな・・・それを世界中に転売して儲けてるって話だ。」

 

二水「横流し・・・」

 

夢結「それと、もう1つの謎が解明されたわ。」

 

楓「何ですの?」

 

梨璃「前にクローディアさんを追ったヒュージ。あれは人工ヒュージで、城の工房で作られたんだよ。」

 

龍馬「人工ヒュージ・・・だと・・・!?」

 

クラトス「証拠品は写真に写してFBI本部に送信してる。」

 

二水「え?犯罪なのに待つんですか?」

 

クラトス「相手は国連加盟の独立国だからな。上層部の承認がないと強制逮捕が出来ないんだ。」

 

"コンコン"

 

ドアのノックが聞こえた。

 

龍馬「誰だ?」

 

???『ワシじゃ。』

 

ドアを開けた。老人が帰って来た。

 

老人「食い物だ。」

 

龍馬「すまねぇな。」

 

パン、チーズ、肉等が入ったバケットを受け取った。

 

老人「どうだ?具合は。」

 

龍馬「熱は下がったみたいだ。」

 

ベッドの上に右肩を包帯に巻かれた京輔が眠っている。

 

龍馬「アンタの治療のお陰だよ。」

 

老人「礼ならあの犬に言ってくれ。」

 

雨嘉「あの子?」

 

ベッドの傍に寝ている黒い犬。

 

老人「誰にも懐かない老犬が、あの男からは離れようとしないんだ。そうでなければお前さん達を匿ったりはしなかったろう・・・」

 

寝ていた老犬が起き上がって、眠っている京輔を見た。すると京輔が小さく目を開けて、こっちを見てる老犬に目を向けた。

 

京輔「よお。ロッキー。」

 

老人「!?」

 

龍馬「気が付きやがった!」

 

二水「良かった!」

 

目が覚めた京輔に皆が寄って来た。

 

龍馬「京輔。傷はどうだ?」

 

京輔「・・・龍馬、それに皆も、久し振りだなぁ。」

 

龍馬「久し振り!?何言ってんだよお前。」

 

鶴紗「傷による一時的な記憶の混乱のようだ。」

 

京輔「ロッキー。今日はご主人様と一緒じゃないのか?」

 

頭を撫でられてるロッキーが満足そうな顔をした。

 

老人「お前さんどうしてその犬の名前を知っているんじゃ?」

 

楓「え?」

 

老人「ロッキーと言う名前は、ワシの他はもうクローディア様しか知らないはずだ。」

 

京輔「クローディア?そうか、お前のご主人様はクローディアって言うのか・・・クローディア・・・?」

 

突然京輔がゆっくりと目を見開いた。

 

クラトス「京輔?」

 

龍馬「どうした?」

 

そしてバッと体を起こした。

 

京輔「おい龍馬!!今日は何日だ!!あれから何日経った!!」

 

龍馬「えっと・・・ふ、2日だ!」

 

京輔「何だと!?じゃあ結婚式は明日じゃねぇか!こうしちゃ・・・!!」

 

起き上がろうとしたが、身体中に激痛が走った。

 

京輔「イテテテ・・・!!」

 

激痛に苦しみ始めた。

 

クラトス「お前無理すんじゃねえよ!傷口が開いてしまうぞ!」

 

京輔「食いもんだ!食いもん持って来い!」

 

二水「食い物って・・・お粥ですか?」

 

京輔「血が足りねぇ・・・!何でもいい!お粥でも何でも俺に食わせてくれ・・・!」

 

ミリアム「そんな事言っても、お主まだ病み上がりじゃろ?」

 

老人「ワシが何とかしよう。」

 

 

 

 

許可を貰って食い物を頂く。

 

京輔「そうか。証拠の設計図をFBI本部に送ったのか。」

 

クラトス「上層部がそれを承認すれば俺達は再び城へ突入出来る。」

 

京輔「セレスは?」

 

クラトス「彼奴は別行動しに行った。」

 

二水「誰なんですか?」

 

京輔「嘗て俺と手を組んだ国際スパイ。要はCIA諜報員だ。彼奴も城の極秘情報を収集していてな。」

 

楓「FBIと国際スパイとお知り合いとか、先生は何者なんです?」

 

京輔「俺か?ただの天才物理学者さ。」

 

龍馬「自意識過剰もいい加減と言いたいな。」

 

 

 

 

食事終了。

 

京輔「ふぃ〜、食った食ったぁ〜。zzzz・・・」

 

そのまま寝転んだ。

 

龍馬「満足して寝たみたいだ。」

 

 

 

 

その後、今まで城で起こった事を老人に話した。

 

老人「そうでしたか・・・クローディア様の為に。」

 

龍馬「しかし京輔がこの状態じゃなぁ・・・」

 

二水「お爺さんはクローディア様と深い関わりがあるんですか?」

 

老人「ワシは元々お屋敷の庭師じゃった。クローディア様は草木や花が好きなお子でな・・・大公ご夫妻が亡くなられ、修道院にお入りになる時に、この犬をワシに託されたのじゃ。」

 

神琳「先生の体に、お姫様の匂いを嗅ぎ付けたって訳ですね。」

 

老人「この若者は何故犬の名前を知っていたのじゃろう?」

 

龍馬「さぁな。何か直感でも働いたんじゃねぇのか?」

 

京輔「そんなんじゃねぇよ。」

 

龍馬「お前!起きてたのかよ!」

 

雨嘉「先生、何か知っているんですか?」

 

京輔「あれは丁度10年前の話だ。俺は自ら仮面ライダーを開発して、1人でヒュージと戦い続けている物理学者だった。」

 

 

 

 

 

 

今から10年前。

 

『鋼ムーンサルト!』

『ラビット!タンク!』

『イエーイ!』

 

アメリカ・カリフォルニア州でヒュージの大群を蹴散らした。

 

 

 

 

『輝きデストロイヤー!』

『ゴリラモンド!』

『イェイ!』

 

イギリス・ロンドンでギガント級ヒュージと戦う。

 

 

 

 

京輔「戦い続け、興味本位の挙げ句の果てに、俺はEVIL CHARMに手を出した。」

 

 

 

 

ファヴラス城に侵入したが、衛士隊に発見されてしまった。京輔が全速力で逃げ出したが、背中に針が突き刺さってしまい、城から落ちて水に浸水してしまった。

 

 

 

 

京輔「何とか岸まで這い上がったけど、もう身動き取れなかった。」

 

 

 

 

岸から這い上がって意識を失って翌朝。

 

ロッキー『ワンワン!!』

 

吠え声で目が覚めた京輔が目を開いた。そこは、見知らぬ庭だった。

 

???『ロッキー?どうしたのロッキー?』

 

そこにやって来たのが、子供の頃のクローディアだった。京輔はクローディアを見て微笑んだ。クローディアは目を覚ました京輔を見て、その場を後にした。

 

京輔(どうやら年貢の納め時が来やがったか・・・)

 

ここで死を覚悟して眠ろうとした時、クローディアが戻って来た。彼女の手には、水が入ったグラスがあった。

 

京輔『え・・・?』

 

クローディア『お水・・・』

 

差し出してくれた水を一気に飲んだ。

 

 

 

 

 

 

そして今。

 

京輔「震える手で、水を飲ましてくれたその子の指に、あの指輪が光ってたんだ・・・恥かしい話だ。指輪を見るまですっかり忘れちまうなんてな。」

 

二水「ううぅぅ・・・何て素敵なお話なんでしょう・・・!」

 

京輔「おいおい二水、そんな泣く事ないだろ?」

 

二水「だって!クローディア様が京輔先生を助けていなかったら、先生はもうこの世に居ませんでしたよ!そして10年の時を経て奇跡の再会・・・感動ですぅ〜!!」

 

クラトス「・・・ん?」

 

窓の隙間から、1枚の紙切れが入って来た。それと同時にバイクのエンジン音が聞こえた。

 

クラトス「セレスの単車だ。」

 

入って来た紙切れを読む。

 

京輔「ん?今日の新聞の切り抜きだ。”明朝結婚式の為バチカンから大司教が訪れる”と掲載されている。」

 

”コンコン”

 

FBI捜査官『クラトス班長。居ますか?』

 

クラトス「入れ。」

 

ドアが開き、部下のFBI捜査官が顔を出した。

 

FBI捜査官「たった今本部から連絡が入りました。」

 

クラトス「どうだった?」

 

FBI捜査官「本日より、ファヴラス公国を犯罪国と見なし、全力で逮捕しろと。抵抗した場合は射殺も許可すると。」

 

クラトス「そうか。分かった。じゃあ皆、俺はこれで。」

 

部屋からクラトスが出た。

 

二水「上層部の方々が承認して下さったんですね。」

 

雨嘉「これで安心・・・かな?」

 

京輔「・・・」

 

夢結「先生、何か考え事かしら?」

 

京輔「明朝の結婚式・・・バチカンから大司教が訪れる・・・ん?ニヤリ。」

 

顔がニヤっとなった。

 

梨璃「どうしたんですか?先生。顔がニヤニヤしてますよ?」

 

京輔「俺に良い考えがある。」

 

 

 

 

 

 

シボレーに乗ったクラトスと捜査官が他の捜査官達と合流に向かっている途中。

 

FBI捜査官「ん?」

 

目の前にセレスが立っていた。シボレーを止めた。

 

クラトス「セレスか。」

 

セレス「クラトス。あなた達に朗報よ。」

 

1枚の地図を渡した。

 

クラトス「地図?」

 

セレス「その赤いルートを辿れば、城まで気付かれずに侵入出来るわ。」

 

クラトス「そうか。結婚式は警備が厳重になるからな。サンキューセレス。」

 

FBI捜査官「セレスさん。ご協力感謝します。」

 

再びシボレーを走らせた。

 

セレス「さて、私も準備しなきゃ。」

 

単車のドゥカティ・パニガーレに乗って、何処かへ向かった。

 

『To Be Continued・・・』




次回・悪魔のウェディング
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オリキャラ紹介

『クラトス・ティプシー』

声-佐藤拓也



年齢・31歳

モデル・瀬戸康史

髪型・青髪ウルフカット

服・スーツ

性格・冷静

連邦捜査局FBI捜査官。ティプシー班の班長。
嘗て京輔とCIAの国際スパイのセレスと共に戦った事があり、それ以来京輔の仲間となる。
多くの武術や鍛錬や反射神経を鍛えており、ヒュージを牽制出来る強さを有している。

アルトラトス公国で京輔と再会した。
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『セレス・フィッツランド』

声-高野麻理佳



年齢・不明

モデル・逢沢りな

髪型・茶髪ロングヘアー

服・黒いリクルートスーツ

性格・単純

CIAに所属してる国際スパイ。
世界中の凡ゆる事件の秘密や陰謀を公表してる。

嘗ては京輔とクラトスと共に戦っていたが、アルトラトス公国で再会を果たす。
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