翌朝。ファヴラス城へ通ずる道が車の大渋滞で埋め尽くされていた。そこに大司教を乗せた車が車道の路肩を進んでいた。だが2人の男女が路肩に座って日向ぼっこしていた。
運転手「急いでいるんだ!退いてくれ!」
男「無駄だよ。この先ギッシリ詰まってるんだ。」
女「7キロ先で崖崩れだってよ!」
大渋滞の理由は、7キロ先で崖崩れが起きてしまったからだった。
大司教「他の道はないのかね?遅れてしまうぞ・・・」
運転手「はぁ・・・」
???「おや、アンタまさかバチカンの大司教様か?」
そこに1人の老人が尋ねた。正体は龍馬。
龍馬「ああ。やっぱりそうだ。1つこの小ヤギに祝福を下されねえか?」
1匹の小ヤギを抱いている。
大司教「ん。」
右手で十字架をなぞる。
運転手「あ。土地のもんだね?ファヴラスへ行く他の道はないかね?」
龍馬「田舎道でいいなら良い道があるんだがね。」
運転手「助かった!案内してくれるか!さぁ、乗って乗って!」
龍馬「はいはい。大司教様の為ならば。はい。」
別の場所では、FBIがセレスに渡された地図に記されてる潜入ルートの前に着いた。
FBI捜査官「ここからが潜入ルートです。」
クラトス「よし。皆!この山を越せば国境だ!夕方までに着くぞ!行くぞ!」
FBI捜査官達「ラジャー!!」
数台のシボレーが潜入ルートを突き進んで行く。
ファヴラス城では、1台のテレビ局のワゴン車が到着した。助手席にセレスが乗っている。
ラングストン「宜しいのですか?テレビなどに公開して。」
ロベルト「正当な御婚儀である事を世界に示さんと言う殿下のお心だ。おお!大司教様がお着きになった。」
大司教を乗せた車が到着。召使いがドアを開け、大司教が降りた。
ラングストン「京輔め、来るのでしょうか?」
ロベルト「花嫁は私の影共がお守りする。お前達は門を守っておればよい。」
ラングストン「ハッ!」
そして、夜12時。その刻が訪れた。ファヴラス城の礼拝堂の地下の花嫁の部屋。ウェディングドレス姿のクローディアが立っていた。だが彼女の目は瞳が消えている。そこにマントを纏ったファヴラス公爵が入って来た。
ファヴラス公爵「光と闇が1つとなる時が来た。来い。クローディア。」
2人は影の兵士達に囲まれながら礼拝堂へ進んで行く。
礼拝堂では、世界中の大富豪や貴族達が立っている。そこにクローディアとファヴラス公爵が入場した。クローディアとファヴラス公爵は大司教の前に立ち、影の兵士達は剣の刃を持ち、柄を十字架に見立てた。
大司教「由緒ある古き血の一族、ファヴラスの正当な後継者である証をここへ。」
2つの指輪を乗せた布を影の兵士が持って来た。
大司教「古の慣わしに従い、指輪を交わして婚姻の誓いとなす。ファヴラス公国大公息女、クローディア・フォン・ファヴラスよ。この婚姻に同意するか。異議なき時は沈黙をもって答えよ。」
彼女は沈黙している。ファヴラス公爵は密かに笑みを浮かべた。
大司教「神の祝福があらん事を・・・」
京輔『異議あり!!』
ファヴラス公爵「!?」
突然京輔の声が礼拝堂に響いた。
京輔『この婚礼は欲望の穢れに満ちているぞ。』
すると十字架の台座が何者かに斬り裂かれた。
大司教「オオッ!?」
台座が滑り、十字架が前に倒れ始めた。大司教達はパニックになりながらクローディアを連れて十字架を避けた。
大司教「呪いじゃ・・・!」
ファヴラス公爵「騒ぐな!ネズミめ現れおったな!」
影の兵士達が剣を十字架の台座に向けた。すると台座から1人の男が浮かび上がった。おばけスマホハザードフォームのビルドだった。
京輔『地下牢の亡者を代表して参上した。花嫁を頂きたい。』
大司教「ああ・・・これでは式は無理じゃ・・・」
ファヴラス公爵「下がっておれ。良い余興だ。」
京輔『クローディア。迎えに来たよ。』
浮遊しているビルドがゆっくりと近付く。その姿に多くの人達がパニックになった。
セレス「大変な事になりました!ビルドです!ビルドが出ました!」
影の兵士「放送を中止しろ!」
カメラマンを人質にした。
セレス「何するのよ!」
FBIがその放送を観ていた。
クラトス「よし!ゴー!!」
シボレーが一気に城へ猛進する。
礼拝堂。
京輔『クローディア!クローディア!可哀想に。薬を飲まされたね?公爵め、口を聞けないようにしたな?』
ファヴラス公爵が左腕を掲げた。影の兵士達が一斉にビルドを襲い、ビルドが串刺しにされ掲げられてしまった。それを見たクローディアが我に返った。
クローディア「キャアーーーー!!先生ーーー!!」
大司教「いけません!近付いてはなりませんぞ!」
ファヴラス公爵「ハハハハ!愚かなり京輔!仲間が居ないか捜せ!」
京輔(クローディア。泣くんじゃない。クローディア。)
クローディア「・・・?」
京輔『今そこへ行ってあげるよ。』
するとビルドの身体中にノイズが走った。
ファヴラス公爵「何だ!?」
そして、ビルドが天高く飛び、信号弾となって爆発した。
龍馬「ドルアアアアア!!!!」
梨璃・夢結「ヤアアァァァァァ!!!!」
そこに龍馬と一柳隊が現れた。龍馬がクローズマグマナックルで、一柳隊がCHARMで天井に数ヶ所攻撃した。すると天井に張り付いている人工ヒュージが破壊され、地面に落下した。
京輔『フハハハハハハ!ヒヒヒヒヒ!』
人工ヒュージを見た人達が驚愕した。
京輔『気に入ってくれるかな?公爵!このプレゼント!アンタの作った人工ヒュージだ!指輪と交換しようじゃねえか!』
ファヴラス公爵「クソッ!奴を捜せ!この中に居るはずだ!」
するとある手が2つの指輪を奪った。
影の兵士「あ!」
大司教「へへッ!確かに貰ったぜ!」
奪ったのは大司教だった。
ファヴラス公爵「き、貴様は!?」
大司教が顔を外した。
ファヴラス公爵「京輔!!」
その正体は京輔だった。
クローディア「先生!」
京輔「クローディア、大丈夫か?」
先程のビルドは京輔が大司教の服の袖の中で遠隔操作した物で、音声は予め録音した物だった。
ファヴラス公爵「おのれ!巫山戯た真似をしおって!」
京輔「妬むな妬むな。ロリコン公爵め、火傷しても知らねえぞ!」
大司教の服を広げた。中には100発もあるロケット花火が仕込まれていた。導火線に点火され、ロケット花火が礼拝堂の中を飛び回って花火を咲かせた。
龍馬「喰らいやがれ!!」
クローズマグマナックルで影の兵士を蹴散らす。
楓「私達を止めてごらんあそばせ!」
人工ヒュージ達を蹴散らす。
城の外では、FBIのシボレーが突入した。
クラトス「ゴーゴーゴー!!」
セレス「皆さん、お待たせしました!放送を再開します!今や式場は大混乱です!」
京輔「ほんじゃ公爵、ごきげんよう!」
ファヴラス公爵「死ねえ!!」
京輔「変身!!」
『天空の暴れん坊!』
『ホークガトリング!』
『イエーイ!』
仮面ライダービルド・ホークガトリングに瞬時に変身してクローディアを抱えて飛翔した。そのまま破壊された窓から外へ出た。
ファヴラス公爵「追え!!逃がすな!!」
セレス「ビルド逃げました!公爵激怒して追って行きます!あ!FBIの突入です!」
礼拝堂にFBIが突入した。
クラトス「奴等を残さず逮捕しろ!犠牲を出すな!アタック!」
FBI捜査官達「ラジャー!!」
影の兵士達を肉弾戦で次々と戦闘不能にさせていく。
セレス「ティプシー部隊!祭壇に向かって猛進して行きます!あ!衛士隊です!先頭は・・・ラングストン衛士長!」
クラトス「ガード展開!!」
半数のFBI捜査官が衛士隊と戦う。
ラングストン「うおー!!この!!」
クラトス「退くな!!正義は我にあり!!」
セレス「実に激しい戦いです!祭壇の下に一体何があるのでしょう?」
地下への階段をクラトスが発見した。
セレス「あ!階段です!地下へ通ずる穴があります!あの穴に何があるのでしょうか?カメラもそこへ行ってみましょう!」
クラトス「遂に来たか!」
カメラを持ってクラトスの後へ付いて行く。
クラトス「待ってろよ!!」
このテレビ放送は百合ヶ丘女学院でも。
祀「あの婚礼がこんな事になるなんて。それにあの子達・・・」
史房「理事長代行。如何なさいます?」
高松「これはあの子達の任務だ。我々が手を加えるつもりはない。」
ファヴラス城・地下工房。
クラトス「皆さん、見えますか?これが礼拝堂の地下工房です。その証拠に・・・」
EVIL CHARMの設計図を見せた。
クラトス「これがEVIL CHARMの設計図です。そして・・・」
人工ヒュージが作られてる工房を見せた。
クラトス「人工ヒュージの工房!これが奴等の本性です!」
眞悠里「ヒュージを人工的に作ったのか・・・!?」
高松「ファヴラス公国・・・」
セレス「大変な発見です!」
クラトス「お分かりですか!奴等は裏で世界の紛い物を開発し続けていました!これは全世界の由々しき大事件と呼ぶに相応しいでしょう!」
その頃ビルドは、一柳隊と共に風車へ逃げていた。
京輔「一先ず、城外へ脱出だ。」
梨璃「皆さん、ここをお願いします。」
二水「梨璃さんと夢結様もご武運を。」
京輔「頼むぜ龍馬。絶対に通すなよ。」
龍馬「任せとけ!ここで食い止めてやるぜ!」
京輔「さっ!」
3人はクローディアを連れて行こうとしたが、クローディアが龍馬達の所に戻り。
クローディア「皆さん、どうかお気を付けて。龍馬様も・・・」
龍馬「え・・・!?」
クローディア「必ず無事に戻って下さいね。ご恩は一生忘れません。」
楓「さ、行って下さい。」
神琳「クローディア様も、ご無事で。」
クローディア「はい。」
梨璃「クローディア様!お早く!」
クローディア「はい!」
ティアラを外して3人の元へ駆ける。4人はマギに乗って風車を降りた。
龍馬「龍馬様だと。」
鶴紗「可憐だ。」
龍馬「え?」
鶴紗「な、何でもない・・・」
雨嘉「まだ来るよ!」
無数の影が攻めて来た。
楓「ああもう!しつこいですわね!!」
ミリアム「彼奴等やけくそじゃな!!」
『ボトルバーン!』
『クローズマグマ!』
龍馬「ミリアム!梅!神琳!行くぞ!」
梅「おう!」
神琳「はい!」
ミリアム「よっしゃ!」
4人が風車から降りた。
『Are you ready?』
龍馬「変身!」
落下中にヴァリアブルマグマを浴びる。
中庭。
龍馬「ドルアアアアア!!!」
着地と同時に強烈のパンチで地面を殴り、影達を怯ませた。
『極熱筋肉!』
『クローズマグマ!』
『アーチャチャチャチャチャチャチャチャチャアチャー!』
地面を殴った反動で固着したマグマが割られ、龍馬が仮面ライダークローズマグマに変身した。
龍馬「今の俺達は、負ける気がしねえ!」
城では。
ファヴラス公爵「京輔め!まだ勝負は付いていないぞ!」
以前にクローディアを攫った蒸気船に乗り込んだ。
ロベルト「城内はお任せ下さい。」
ファヴラス公爵「うむ。」
蒸気船が出航した。
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