アサルトビルド HAZARD   作:naogran

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特別編10「悪魔のウェディング」

翌朝。ファヴラス城へ通ずる道が車の大渋滞で埋め尽くされていた。そこに大司教を乗せた車が車道の路肩を進んでいた。だが2人の男女が路肩に座って日向ぼっこしていた。

 

運転手「急いでいるんだ!退いてくれ!」

 

男「無駄だよ。この先ギッシリ詰まってるんだ。」

 

女「7キロ先で崖崩れだってよ!」

 

大渋滞の理由は、7キロ先で崖崩れが起きてしまったからだった。

 

大司教「他の道はないのかね?遅れてしまうぞ・・・」

 

運転手「はぁ・・・」

 

???「おや、アンタまさかバチカンの大司教様か?」

 

そこに1人の老人が尋ねた。正体は龍馬。

 

龍馬「ああ。やっぱりそうだ。1つこの小ヤギに祝福を下されねえか?」

 

1匹の小ヤギを抱いている。

 

大司教「ん。」

 

右手で十字架をなぞる。

 

運転手「あ。土地のもんだね?ファヴラスへ行く他の道はないかね?」

 

龍馬「田舎道でいいなら良い道があるんだがね。」

 

運転手「助かった!案内してくれるか!さぁ、乗って乗って!」

 

龍馬「はいはい。大司教様の為ならば。はい。」

 

 

 

 

 

 

別の場所では、FBIがセレスに渡された地図に記されてる潜入ルートの前に着いた。

 

FBI捜査官「ここからが潜入ルートです。」

 

クラトス「よし。皆!この山を越せば国境だ!夕方までに着くぞ!行くぞ!」

 

FBI捜査官達「ラジャー!!」

 

数台のシボレーが潜入ルートを突き進んで行く。

 

 

 

 

 

 

ファヴラス城では、1台のテレビ局のワゴン車が到着した。助手席にセレスが乗っている。

 

ラングストン「宜しいのですか?テレビなどに公開して。」

 

ロベルト「正当な御婚儀である事を世界に示さんと言う殿下のお心だ。おお!大司教様がお着きになった。」

 

大司教を乗せた車が到着。召使いがドアを開け、大司教が降りた。

 

ラングストン「京輔め、来るのでしょうか?」

 

ロベルト「花嫁は私の影共がお守りする。お前達は門を守っておればよい。」

 

ラングストン「ハッ!」

 

 

 

 

 

 

そして、夜12時。その刻が訪れた。ファヴラス城の礼拝堂の地下の花嫁の部屋。ウェディングドレス姿のクローディアが立っていた。だが彼女の目は瞳が消えている。そこにマントを纏ったファヴラス公爵が入って来た。

 

ファヴラス公爵「光と闇が1つとなる時が来た。来い。クローディア。」

 

2人は影の兵士達に囲まれながら礼拝堂へ進んで行く。

 

 

 

 

礼拝堂では、世界中の大富豪や貴族達が立っている。そこにクローディアとファヴラス公爵が入場した。クローディアとファヴラス公爵は大司教の前に立ち、影の兵士達は剣の刃を持ち、柄を十字架に見立てた。

 

大司教「由緒ある古き血の一族、ファヴラスの正当な後継者である証をここへ。」

 

2つの指輪を乗せた布を影の兵士が持って来た。

 

大司教「古の慣わしに従い、指輪を交わして婚姻の誓いとなす。ファヴラス公国大公息女、クローディア・フォン・ファヴラスよ。この婚姻に同意するか。異議なき時は沈黙をもって答えよ。」

 

彼女は沈黙している。ファヴラス公爵は密かに笑みを浮かべた。

 

大司教「神の祝福があらん事を・・・」

 

 

 

 

 

 

京輔『異議あり!!』

 

 

 

 

 

 

ファヴラス公爵「!?」

 

突然京輔の声が礼拝堂に響いた。

 

京輔『この婚礼は欲望の穢れに満ちているぞ。』

 

すると十字架の台座が何者かに斬り裂かれた。

 

大司教「オオッ!?」

 

台座が滑り、十字架が前に倒れ始めた。大司教達はパニックになりながらクローディアを連れて十字架を避けた。

 

大司教「呪いじゃ・・・!」

 

ファヴラス公爵「騒ぐな!ネズミめ現れおったな!」

 

影の兵士達が剣を十字架の台座に向けた。すると台座から1人の男が浮かび上がった。おばけスマホハザードフォームのビルドだった。

 

京輔『地下牢の亡者を代表して参上した。花嫁を頂きたい。』

 

大司教「ああ・・・これでは式は無理じゃ・・・」

 

ファヴラス公爵「下がっておれ。良い余興だ。」

 

京輔『クローディア。迎えに来たよ。』

 

浮遊しているビルドがゆっくりと近付く。その姿に多くの人達がパニックになった。

 

 

 

 

セレス「大変な事になりました!ビルドです!ビルドが出ました!」

 

影の兵士「放送を中止しろ!」

 

カメラマンを人質にした。

 

セレス「何するのよ!」

 

 

 

 

FBIがその放送を観ていた。

 

クラトス「よし!ゴー!!」

 

シボレーが一気に城へ猛進する。

 

 

 

 

礼拝堂。

 

京輔『クローディア!クローディア!可哀想に。薬を飲まされたね?公爵め、口を聞けないようにしたな?』

 

ファヴラス公爵が左腕を掲げた。影の兵士達が一斉にビルドを襲い、ビルドが串刺しにされ掲げられてしまった。それを見たクローディアが我に返った。

 

クローディア「キャアーーーー!!先生ーーー!!」

 

大司教「いけません!近付いてはなりませんぞ!」

 

ファヴラス公爵「ハハハハ!愚かなり京輔!仲間が居ないか捜せ!」

 

京輔(クローディア。泣くんじゃない。クローディア。)

 

クローディア「・・・?」

 

京輔『今そこへ行ってあげるよ。』

 

するとビルドの身体中にノイズが走った。

 

ファヴラス公爵「何だ!?」

 

そして、ビルドが天高く飛び、信号弾となって爆発した。

 

 

 

 

龍馬「ドルアアアアア!!!!」

 

梨璃・夢結「ヤアアァァァァァ!!!!」

 

そこに龍馬と一柳隊が現れた。龍馬がクローズマグマナックルで、一柳隊がCHARMで天井に数ヶ所攻撃した。すると天井に張り付いている人工ヒュージが破壊され、地面に落下した。

 

京輔『フハハハハハハ!ヒヒヒヒヒ!』

 

人工ヒュージを見た人達が驚愕した。

 

京輔『気に入ってくれるかな?公爵!このプレゼント!アンタの作った人工ヒュージだ!指輪と交換しようじゃねえか!』

 

ファヴラス公爵「クソッ!奴を捜せ!この中に居るはずだ!」

 

するとある手が2つの指輪を奪った。

 

影の兵士「あ!」

 

大司教「へへッ!確かに貰ったぜ!」

 

奪ったのは大司教だった。

 

ファヴラス公爵「き、貴様は!?」

 

大司教が顔を外した。

 

ファヴラス公爵「京輔!!」

 

その正体は京輔だった。

 

クローディア「先生!」

 

京輔「クローディア、大丈夫か?」

 

先程のビルドは京輔が大司教の服の袖の中で遠隔操作した物で、音声は予め録音した物だった。

 

ファヴラス公爵「おのれ!巫山戯た真似をしおって!」

 

京輔「妬むな妬むな。ロリコン公爵め、火傷しても知らねえぞ!」

 

大司教の服を広げた。中には100発もあるロケット花火が仕込まれていた。導火線に点火され、ロケット花火が礼拝堂の中を飛び回って花火を咲かせた。

 

 

 

 

 

龍馬「喰らいやがれ!!」

 

クローズマグマナックルで影の兵士を蹴散らす。

 

楓「私達を止めてごらんあそばせ!」

 

人工ヒュージ達を蹴散らす。

 

 

 

 

城の外では、FBIのシボレーが突入した。

 

クラトス「ゴーゴーゴー!!」

 

 

 

 

セレス「皆さん、お待たせしました!放送を再開します!今や式場は大混乱です!」

 

 

 

 

京輔「ほんじゃ公爵、ごきげんよう!」

 

ファヴラス公爵「死ねえ!!」

 

京輔「変身!!」

 

『天空の暴れん坊!』

『ホークガトリング!』

『イエーイ!』

 

仮面ライダービルド・ホークガトリングに瞬時に変身してクローディアを抱えて飛翔した。そのまま破壊された窓から外へ出た。

 

ファヴラス公爵「追え!!逃がすな!!」

 

 

 

 

セレス「ビルド逃げました!公爵激怒して追って行きます!あ!FBIの突入です!」

 

 

 

 

礼拝堂にFBIが突入した。

 

クラトス「奴等を残さず逮捕しろ!犠牲を出すな!アタック!」

 

FBI捜査官達「ラジャー!!」

 

影の兵士達を肉弾戦で次々と戦闘不能にさせていく。

 

 

 

 

セレス「ティプシー部隊!祭壇に向かって猛進して行きます!あ!衛士隊です!先頭は・・・ラングストン衛士長!」

 

 

 

 

クラトス「ガード展開!!」

 

半数のFBI捜査官が衛士隊と戦う。

 

ラングストン「うおー!!この!!」

 

クラトス「退くな!!正義は我にあり!!」

 

 

 

 

セレス「実に激しい戦いです!祭壇の下に一体何があるのでしょう?」

 

 

 

 

地下への階段をクラトスが発見した。

 

 

 

 

セレス「あ!階段です!地下へ通ずる穴があります!あの穴に何があるのでしょうか?カメラもそこへ行ってみましょう!」

 

 

 

 

クラトス「遂に来たか!」

 

カメラを持ってクラトスの後へ付いて行く。

 

クラトス「待ってろよ!!」

 

 

 

 

 

 

このテレビ放送は百合ヶ丘女学院でも。

 

祀「あの婚礼がこんな事になるなんて。それにあの子達・・・」

 

史房「理事長代行。如何なさいます?」

 

高松「これはあの子達の任務だ。我々が手を加えるつもりはない。」

 

 

 

 

 

 

ファヴラス城・地下工房。

 

クラトス「皆さん、見えますか?これが礼拝堂の地下工房です。その証拠に・・・」

 

EVIL CHARMの設計図を見せた。

 

クラトス「これがEVIL CHARMの設計図です。そして・・・」

 

人工ヒュージが作られてる工房を見せた。

 

クラトス「人工ヒュージの工房!これが奴等の本性です!」

 

 

 

 

 

 

眞悠里「ヒュージを人工的に作ったのか・・・!?」

 

高松「ファヴラス公国・・・」

 

 

 

 

 

 

セレス「大変な発見です!」

 

クラトス「お分かりですか!奴等は裏で世界の紛い物を開発し続けていました!これは全世界の由々しき大事件と呼ぶに相応しいでしょう!」

 

 

 

 

 

 

その頃ビルドは、一柳隊と共に風車へ逃げていた。

 

京輔「一先ず、城外へ脱出だ。」

 

梨璃「皆さん、ここをお願いします。」

 

二水「梨璃さんと夢結様もご武運を。」

 

京輔「頼むぜ龍馬。絶対に通すなよ。」

 

龍馬「任せとけ!ここで食い止めてやるぜ!」

 

京輔「さっ!」

 

3人はクローディアを連れて行こうとしたが、クローディアが龍馬達の所に戻り。

 

クローディア「皆さん、どうかお気を付けて。龍馬様も・・・」

 

龍馬「え・・・!?」

 

クローディア「必ず無事に戻って下さいね。ご恩は一生忘れません。」

 

楓「さ、行って下さい。」

 

神琳「クローディア様も、ご無事で。」

 

クローディア「はい。」

 

梨璃「クローディア様!お早く!」

 

クローディア「はい!」

 

ティアラを外して3人の元へ駆ける。4人はマギに乗って風車を降りた。

 

龍馬「龍馬様だと。」

 

鶴紗「可憐だ。」

 

龍馬「え?」

 

鶴紗「な、何でもない・・・」

 

雨嘉「まだ来るよ!」

 

 

 

 

無数の影が攻めて来た。

 

 

 

 

楓「ああもう!しつこいですわね!!」

 

ミリアム「彼奴等やけくそじゃな!!」

 

『ボトルバーン!』

『クローズマグマ!』

 

龍馬「ミリアム!梅!神琳!行くぞ!」

 

梅「おう!」

 

神琳「はい!」

 

ミリアム「よっしゃ!」

 

4人が風車から降りた。

 

『Are you ready?』

 

龍馬「変身!」

 

落下中にヴァリアブルマグマを浴びる。

 

 

 

 

中庭。

 

龍馬「ドルアアアアア!!!」

 

着地と同時に強烈のパンチで地面を殴り、影達を怯ませた。

 

『極熱筋肉!』

『クローズマグマ!』

『アーチャチャチャチャチャチャチャチャチャアチャー!』

 

地面を殴った反動で固着したマグマが割られ、龍馬が仮面ライダークローズマグマに変身した。

 

龍馬「今の俺達は、負ける気がしねえ!」

 

 

 

 

 

 

城では。

 

ファヴラス公爵「京輔め!まだ勝負は付いていないぞ!」

 

以前にクローディアを攫った蒸気船に乗り込んだ。

 

ロベルト「城内はお任せ下さい。」

 

ファヴラス公爵「うむ。」

 

蒸気船が出航した。

 

『To Be Continued・・・』




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