水道橋を走る京輔達4人は、時計塔の真下まで着いた。
京輔「ふぅ・・・ここまで来れば何とかなるな。」
クローディア「傷は痛むの?」
京輔「いや軽いもんだ。さて、この時計塔を越えれば脱出だ!ん?」
時計塔に向かい合った2頭のユニコーンの紋章があった。
京輔「向かい合った2匹のユニコーン?」
2つの指輪を向かい合わせにして、繋ぎ合わせた。
京輔「繋ぎ目にルーン文字が彫ってある。”光と闇を・・・”ダメだ。磨り減っててよく読めねえ・・・」
クローディア「光と影を結び時告ぐる・・・高き一角獣の陽に向かいし眼に我を納めよ。」
梨璃「クローディア様、その言葉は?」
クローディア「はい。昔から大公家に伝わっている言葉です。お役に立ちますか?」
京輔「立ちます立ちます!謎解けましたぜ!」
夢結「来るわ!」
京輔「ムッ!」
蒸気船のサーチライトが照らされた。
京輔「公爵だ!早くこっち!」
水兵がマシンガンを連射する。1発も当たらずに、4人は時計塔に潜り込んだ。
ファヴラス公爵「時計塔の機関部に潜り込むぞ!船を着けろ!」
時計塔・機関部。
京輔「執念深い野郎だなぁ・・・」
ある程度高い所まで登り、下を見ると。
ファヴラス公爵「彼処だ!」
京輔「お!来たか!」
ドリルクラッシャーを取り出して銃口を向ける。しかしそこにレーザーが接近した。
京輔「っ!!」
ドリルクラッシャーでレーザーを撃ち落とした。だがレーザーが次々と現れた。
京輔「ここは危ないな!逃げるぞ!」
急いでその場から逃げた。
ファヴラス公爵「レーザーを切れ!バカめ!ここから出られると思うのか!」
水兵達が歯車に乗って京輔達を追う。遠くに京輔達の姿が見えた。
階段を上がり、京輔がドアを開けようとしたが開かない。
梨璃「危ない!」
気付いた梨璃が3人を押してマシンガンを避けた。
京輔「クソッ!ん?」
目の前にある歯車に目が入った。
京輔「クローディア。怖いか?」
クローディア「いいえ。」
京輔「上等!行くぞ!」
4人が一気に走り出し、歯車に乗った。
水兵隊長「逃がすな!!」
京輔「あっ!!」
だが目の前にもう1つの歯車と重なっていた。
梨璃「潰されます!」
京輔「横に飛べ!」
夢結「ハッ!」
4人が横の歯車に飛び移った。その歯車からジャンプし、停止しているリフトの上に着地した。
水兵隊長「ああーー!!」
京輔「っ!」
下を見ると、水兵隊長が歯車と歯車に押し潰される寸前まで追い込まれていた。
京輔「見るな!」
夢結「見ちゃダメよ!」
梨璃とクローディアを後ろに隠した。
水兵隊長「ギャアアーーーー!!!」
歯車と歯車に押し潰されてしまった。
水兵「うわああーーー!!」
押し潰された水兵隊長が落としたマシンガンが顔に当たって落ちてしまった。
水兵「ここはダメです!」
ファヴラス公爵「お前達は階段を使え!」
水兵「ハッ!」
機関部の最上部。
京輔「さあ、実験を始めようか!」
『ラビット!』
『タンク!』
『ベストマッチ!』
『Are You Ready?』
京輔「変身!!!」
『鋼のムーンサルト!』
『ラビット!タンク!』
『イエーイ!』
仮面ライダービルド・ラビットタンクフォームに変身した。
京輔「皆はここで待ってろ。入り口を塞いで来る。」
クローディア「気を付けて!」
京輔「すぐ戻るぜ!」
うさぎの脚力でジャンプした。
1つの歯車を支える棒の上に立ち、周囲の歯車を見る。
京輔「・・・・・」
頭の中でイメージトレーニング。
階段を使った水兵が現れた。
水兵「彼処だ!!」
ビルドを発見し、下からマシンガンを一斉連射。
京輔「・・・・っ!通塞の法則は決まった!」
ドリルクラッシャーを真上の歯車を支える棒を破壊した。ビルドが後ろにジャンプして棒に掴まり、棒が破壊された歯車が落下した。歯車が他の歯車に直撃して落とし、逃げる水兵達を追って入り口を塞いだ。
京輔「ふぅ・・・」
クローディア「先生!後ろ!」
だがファヴラス公爵が後ろの歯車に乗って現れ、ビルドに向かって飛び襲った。
京輔「おっと!」
ビルドが避け、歯車の上を歩く。
京輔「よう公爵!」
ファヴラス公爵「ネズミめ!串刺しにしてやる!」
マントを脱ぎ捨てた。
京輔「いよいよ大詰めだなぁ!公爵!」
ファヴラス公爵「ヤアァーッ!!」
京輔「クッ!!」
ドリルクラッシャーでファヴラス公爵と戦う。戦っている間にも2人は歯車の動きに流されて落ちてしまった。
落ちた先には横倒れで動く大きな歯車と小さな歯車があった。大きな歯車にビルドが乗り、小さな歯車にファヴラス公爵が乗った。
京輔「ヒューーーーン。ドリャア!!」
ファヴラス公爵「ダァッ!!」
また1周するビルドと、歯車を走るファヴラス公爵。
京輔「ヒューーーーン!」
ビルドが近付いたタイミングを見て剣を振ったが避けられてしまい、ドリルクラッシャーがファヴラス公爵の仮面を剥がした。
ファヴラス公爵「ああ!!」
京輔「よーし!じゃあもう一丁!喰らえーーー!!」
ファヴラス公爵「させるか!!」
ドリルクラッシャーを避けられた。
京輔「ちょちょちょちょ!?」
バランスを崩して落ちそうになった。隙を見たファヴラス公爵が大きな歯車に乗ってビルドを襲うが避けられた。
ビルドは細い棒に掴んだ。
京輔「やーい!ファヴ公!ここまでおいで!」
だが細い棒が重みに耐え切れず折れてしまった。
京輔「ほえ?ギャアアーーーーー!!!」
落ちたビルドは小さな歯車に遊ばれ中。
京輔「わわわわわわわ!は、吐きそう・・・」
ファヴラス公爵「ハハハハハ!」
クローディア「先生ーーーーー!!!」
ファヴラス公爵「ヒヒヒヒヒ!」
クローディア「はっ!」
夢結「こっちへ来るわ!」
標的をクローディアに変えた。
ファヴラス公爵「貴様達から先に片付けてやる!」
京輔「クローディア!梨璃!夢結!逃げろ!今行く!」
夢結「こっちよ!」
梨璃「はい!クローディア様!」
2人はクローディアを連れて階段を駆け上がる。
ファヴラス公爵「ハハハハハハハハハ!」
階段の向こうにドアがあり、そこを開けると・・・
時計塔の外だった。現在時刻は深夜2時45分。そして周辺に人工ヒュージが待ち伏せていた。
梨璃「待ち伏せていたなんて・・・」
夢結「ここまで計算済みだって言うの・・・」
ファヴラス公爵「ハハハハハ!」
逃げ道のない3人は、時計の短針に乗って奥へ逃げる。
ファヴラス公爵「ハハハハ。何処まで行くのかな?クローディア。」
短針の端まで追い込まれてしまった。
ファヴラス公爵「さぁさぁどうした?もう逃げないのか?ファヴラスの血もこれで終わりだ。そのリリィの小娘共と共に死ねクローディア!」
京輔「待て公爵!取引だ!」
そこにビルドが止めに入った。
梨璃「先生!」
ファヴラス公爵「もう遅い!この女とお前の仲間が死ぬ所を見ておれ!」
京輔「話を聞け!」
2つの指輪を見せた。
京輔「この指輪の謎を教えてやる。お宝はどうしようとお前の勝手にするが良い。しかしその子達は諦めろ!自由にしてやれ!」
ファヴラス公爵「・・・」
京輔「見ろ!あの文字盤の一角獣を。」
文字盤の12と1の間に彫られてある一角獣を見せた。
京輔「あれが”陽に向かいし時告ぐる一角獣”だ。両目に2つの指輪を嵌める穴がある。この指輪はくれてやる。しかしその子達を殺せば、湖に捨ててお前を殺す!」
長針の出っ張り部分に指輪を置き、長針の端に立つ。ファヴラス公爵はクローディアを引っ張って指輪を取りに行くが。
京輔「おっと!そこまでだ。クローディアを中に入れろ。」
ファヴラス公爵「よぉし。分かった。」
”パチン!”
指を鳴らした瞬間、人工ヒュージが触手を伸ばし、ビルドの両手を絡ませた。
京輔「何!?クソッ!公爵テメェ!!」
梨璃「先生!キャア!!」
夢結「梨璃!!あっ!!」
梨璃と夢結も人工ヒュージの触手に縛られてしまった。
ファヴラス公爵「フハハハハハハ!京輔!切り札は最後まで取って置くものだ!」
京輔「クソッ・・・!!」
ファヴラス公爵「来い!」
指輪を取り返した。
ファヴラス公爵「確かに本物だ。指輪は受け取ったぞ。謎解きの代金を受け取ってくれ。」
もう1度指を鳴らそうとしたその時。
クローディア「エイッ!!」
ファヴラス公爵「ウワアーーー!!!」
クローディアがファヴラス公爵を引っ張って飛び降りようとしたが、ファヴラス公爵が剣で長針の上の壁に突き刺してぶら下がった。
ファヴラス公爵「は・・・放せ!!」
京輔「クローディア!!」
ファヴラス公爵「放せ!!」
意地でも放さないクローディアの頭を力強く蹴った。クローディアは気絶して落ちてしまった。
京輔「野郎!!」
人工ヒュージの触手を引き千切ってクローディアに向かって大ジャンプした。
落下するクローディアを掴み、水道橋の上に着地した。
京輔「梨璃!夢結!」
ドリルクラッシャーを連射した。
人工ヒュージが破壊され、梨璃と夢結が解放された。
夢結「梨璃!下りるわよ!」
梨璃「でも!」
夢結「早く!」
梨璃「は、はい!」
マギに乗って水道橋へ下りる。
ファヴラス公爵「っ・・・!クッ!」
何とか落ちずに済んだファヴラス公爵が、時告ぐる一角獣に向かって登る。
水道橋。
梨璃「クローディア様は?」
京輔「大丈夫。気絶しているだけだ。」
梨璃「先生、ファヴラス公爵が。」
京輔「無闇に動こうとするな。様子見が先だ。」
時告ぐる一角獣の前に上り詰めたファヴラス公爵は、口に入れていた指輪を取り出して、穴に指輪を入れた。
ファヴラス公爵「ヒヒヒヒヒヒ。これで財宝は私の物だ。」
指輪を入れると、謎の音が聞こえた。
ファヴラス公爵「ん?」
一角獣の顔が引っ込めた。
機関部では、歯車の動きが速くなっていった。
ファヴラス公爵「な、何だこの地震は!?」
すると時計塔の屋根の上から、謎の触手が出現した。
ファヴラス公爵「な、何だこれは!?」
謎の触手は、ファヴラス公爵に向けて振り下ろした。
ファヴラス公爵「グアアアアアアア!!!!」
振り下ろされた触手がファヴラス公爵を時計塔ごと破壊した。
龍馬「何だ!」
鶴紗「?」
楓「地震ですか?」
二水「時計塔からです!」
召使い「ああ!時計塔が!」
時計塔から、ギガント級ヒュージが現れたのだ。
雨嘉「ヒュージ!?」
梅「ギガント級か!」
二水「あれも人工ヒュージでしょうか!?」
龍馬「分からない!」
水道橋。
梨璃「ヒュージが!」
夢結「時計塔に封印されてたって言うの!?」
京輔「マズイ!一気に片付ける!!」
一旦変身を解除し、ジーニアスフルボトルを取り出した。
「グレート!」
『オールイエイ!』
『ジーニアス!」
『イエイ!』
「イエイ!」
『イエイ!』
「イエイ!」
『Are you ready?』
京輔「変身!」
『完全無欠のボトルヤロー!』
『ビルドジーニアス!』
『スゲーイ!』
『モノスゲーイ!』
仮面ライダービルド・ジーニアスハザードフォームに変身した。
京輔「勝利の法則は決まった!」
『ファイナルマッチデース!』
『ファイナルマッチブレイク!』
銀色の砲台を発射し、ギガント級ヒュージを貫いた。
京輔「逃げるぞ!」
梨璃「はい!」
夢結「えぇ!」
クローディアを抱えて水道橋から離脱した。
ロベルト「ああ・・・殿下・・・」
破壊された時計塔から湖の水が流し込まれた。
龍馬「何だこりゃ!?」
流し込まれた湖の水は城の地下を侵食して行った。
ロベルト「これでファヴラスも終わりだ・・・斬れ。」
鶴紗「無駄な自決を出すな。」
地下工房では水によってEVIL CHARMが全て爆破されてしまった。
次回・秘められたトレジャー