アラバマ州郊外にあるキャンベル邸。ここに住む考古学者のキャンベル教授は、1冊のある日記を金色の鍵付きの厳重なケースに保管した。
外では、1台の車と2台のトラックがキャンベル邸へ向かっている。
再びキャンベル邸。
キャンベル教授「頼むぞ。」
男性「はい。」
キャンベル教授「やぁ〜。ほら。」
彼はケースに保管した日記を娘夫婦に託し、更に懐から取り出した円形のペンダントをまだ生まれたばかりの孫娘に託した。
娘「お父さん・・・」
キャンベル教授「心配するな。すぐに追い付くさ。娘と孫も頼むぞ。」
夫「分かっています。さぁ行こう。」
キャンベル教授は屋敷を出る夫婦を見送った。
屋敷を出た夫婦は車に乗って裏口を出た。それと同時に1台の車が到着したが、裏口を発見してそこへ入って行く。2台のトラックは屋敷に到着し、数人の兵士が降りて屋敷へ突入した。
書斎に、キャンベル教授がテーブルに座っていた。
兵士「例の物出して貰いましょうか。キャンベル教授。」
キャンベル教授「・・・お前等に渡す物など何もないわ。ゲヘナの犬め!」
”バァン!!”
彼は兵士によって銃殺されてしまった。
一方裏口から逃げる夫婦の車は、1台の車に追われていた。
夫「追って来たか・・・!」
その車を追う謎の車が、夫婦の乗る車の横に並んで体当たりした。
夫「ああっ!くそっ!」
体当たりで反撃した。
妻「あなた・・・」
夫「大丈夫。しっかり掴まってろ!」
妻「えぇ!」
アクセルを全力で踏み、速度を上げた。
だが・・・
夫婦「うわああ!!」
道に出た瞬間にトレーラーにぶつかってしまい、車体がボロボロになった。夫婦の車を追っていた車もトレーラーにぶつかってしまった。
男「ああ・・・」
夫婦の車を追った車から1人の男が出て来て、夫婦の車に近付く。男はトレーラーにぶつかった衝撃で足の骨を折ってしまっている。
夫婦の車から赤ん坊の泣き声が聞こえた。夫婦は意識不明の状態になっているが、赤ん坊は奇跡的に無傷。
男「・・・ん?」
夫婦の車のドアを開けた男が、赤ん坊の持ってるペンダントを奪い取った。
男「・・・?」
車内を見渡すが、他には何も無かった。
男「ハッ!」
別の車が停車し、男が足を引き摺ってその場から退散する。
運転手「大変だ!おい!大丈夫か!?」
降りた運転手が夫婦に声を掛けるが、返事が無い。運転手はすぐに救急車を呼び出した。
森の中では、キャンベル教授が夫婦に託したケースが捨てられてあった。このケースに入れられた日記に書かれた秘密とは・・・
DIARY1「キャンベルの日記」
数十年後・百合ヶ丘女学院。理事長室。
史房「これが、キャンベル・ダイアリーですか?」
高松「ウム。2ヶ月前にグランギニョルの総帥から送られた物だ。」
祀「このケースは何なんでしょうか?」
高松「キャンベル・ダイアリーは、謎解きの鍵付の厳重なケースで守られている。グランギニョルでも解析してみたが、解読は不可能だった。」
眞悠里「では、何故我が校に送られたのですか?」
高松「総帥から、稲葉君に解析して欲しいと依頼が来たのだ。」
祀「稲葉先生を?」
高松「ウム。この日記を読んだ者だけが手にすると言われる莫大な財宝。それもゲヘナも追っていたと言う噂もある。だから、物理学者で仮面ライダーの稲葉君に解析をお願いされたのだ。」
眞悠里「稲葉先生でしたら、今は外出しておりますが・・・」
高松「そうか。帰って来たら呼んでくれ。」
眞悠里「分かりました。」
するとそこに、1人の生徒が駆け込んで来た。
生徒「失礼します!」
祀「どうかしたの?」
生徒「先程ゲヘナからの脅迫状が!」
高松「何だと?」
その脅迫状の内容とは・・・
『キャンベルダイアリーの提供を願う。さもなくば・・・分かっているな?』
史房「理事長代行。」
高松「・・・出江君。保管を頼む。」
史房「分かりました。」
キャンベル・ダイアリーを持った史房が理事長室から出て、生徒も出た。
祀「ゲヘナが狙うのに理由はあるのでしょうか?」
高松「・・・」
廊下。
生徒「・・・あ、あの・・・」
史房「ん?何かしら?」
生徒「・・・ごめんなさい!!」
史房「っ!?」
突然生徒から催眠スプレーを吹き付けられ、史房が眠ってしまった。
生徒「本当にごめんなさい!」
彼女はキャンベル・ダイアリーを奪って一目散に逃げ出した。
逃げた先は屋上。
生徒「・・・」
屋上から見える海の景色に見惚れていると、上から釣り糸が下りて来た。
生徒「え?」
その釣り糸がキャンベル・ダイアリーを奪った。
生徒「ああっ!!」
キャンベル・ダイアリーを奪ったのは、天才物理学者で仮面ライダービルドに変身する青年・稲葉京輔だった。
京輔「釣れたー!悪いけど此奴は返して貰うぜ!しかし生徒の中に怪盗が潜伏していたとはなぁ〜。」
すると少女が京輔の前に現れてキャンベル・ダイアリーを奪おうとしたが、京輔が避けた。
京輔「ちょっ!止めろってお前!!落ち着けって!!」
必死に奪おうとする少女を軽々と避ける。
京輔「お前、これがどれだけ大事な物か知らないんだろう?」
少女「・・・あなた達より、私の方が大事なはずよ!」
京輔「何?」
懲りずに京輔からキャンベル・ダイアリーを奪おうとしても、京輔は避けるばかり。すると。
少女「え!?うわああああ!!」
京輔「っ!!」
足を滑らせた少女が屋上から落下するが、間一髪で京輔が少女の腕を掴んで落下を免れた。京輔が少女を引き上げた。
京輔「泥棒は軽々しくやるもんじゃないぞ。じゃあな。」
少女「え!?」
京輔「たたたたたた!どりゃああーーー!!」
屋上から大ジャンプし、回転してグラウンドに着地した。
京輔「100点。」
少女「お願い!!返して!!」
京輔「すまないなお嬢ちゃん!これはグランギニョルから送られた大事な物なんだ!」
少女「・・・!」
京輔「ってな訳で此奴は、大事に保管しておくから安心しな。」
しかしそのキャンベル・ダイアリーが上の誰かに奪われた。
京輔「ありゃ!?」
奪った人物は・・・
セレス「ありがとう京輔!手間が省けちゃった!」
謎のヘリの梯子に掴まってる国際スパイのセレス・フィッツランドだった。
京輔「セレス!?あの野郎何の真似だゴルァ!!」
眞悠里「先生!」
京輔「お前達!」
祀「キャンベル・ダイアリーは?」
京輔「すまない。奪われちゃった・・・」
祀「そんな・・・」
京輔「あれ?あの子は?」
屋上を見ると、先程の少女の姿が何処にも無かった。
京輔「・・・」
逃げ出した少女は、森の中を走りながらスマホで誰かと通話している。
少女「ごめんなさいお祖父様!失敗です!やっぱり私には・・・こんな仕事無理だったんです!」
男『この役立たずめ!まぁ良い。バックアップが上手くやってくれたわ。例の約束は無かった物と思うんだな。』
少女「そんな・・・!」
例の約束が水の泡となり、少女は落胆してしまった。
とある場所にある書斎。そこに数人の兵士と数人の学者が立っていた。2階のドアが開き、1人の男がゆっくりと階段を下りる。男の名は、ギルバート。
ギルバート「アイザック教授。」
アイザック「あぁ。」
杖を持った中年の男・アイザックがギルバートの横に立つ。
アイザック「皆喜んでくれ。我々の悲願キャンベル・ダイアリーが手に入ったとの報せがあった。」
全員「おぉー!」
アイザック「だが!君達も知っての通り、キャンベル・ダイアリーは難攻不落の仕掛けによって守られている。どんな手を使ってでも、我々はそれを突破せなばならない!」
すると1人の兵士がギルバートの耳元で。
兵士「到着しました。」
ギルバート「そうか。」
今度はアイザックの耳元に告げた。
兵士「例の女が着きました。」
アイザック「おぉ!ギルバート!」
ギルバート「ん。行くぞ。」
アイザック「あぁ!」
別室。
セレス「はい。お約束の品よ。」
アタッシュケースを開け、キャンベル・ダイアリーを出した。
アイザック「おぉー!遂にこれが!」
ギルバート「ようやくか。随分時間が掛かったものだ。」
アイザック「す、すまない・・・」
セレス「それで、約束の物は?」
アイザック「あぁ、持って行け。」
大量の札束が入ったアタッシュケースを受け取った。
アイザック「ここが鍵穴になっていて・・・こことここが連動している訳だな。ギルバート。やはり私の研究の通りだ。」
ギルバート「そのようだな。・・・ん?待て!」
部屋から出ようとするセレスを呼び止めた。
ギルバート「何のつもりだ?」
アタッシュケースに仕込まれた発信機を見付けた。
ギルバート「キャンベル・ダイアリーの財宝に先回りするつもりだったか!国際スパイが!」
セレス「あら?バレちゃったわね・・・」
その夕方。百合ヶ丘女学院・一柳隊の部屋。
龍馬「キャンベル・ダイアリーが奪われた!?」
京輔「セレスの野郎がな。」
梨璃「まさかセレスさんに盗られちゃったなんて・・・」
二水「一大事です!早く取り返さないと・・・」
夢結「でも彼女は国際スパイなんでしょ?彼女なりのやり方があるんじゃないかしら?」
楓「それはそうかも知れませんが・・・」
神琳「京輔先生。そのキャンベル・ダイアリーの中身は何が書かれているんですか?」
京輔「それはまだ不明のままだ。だが、ある伝説があると聞いた事があってな。」
雨嘉「伝説?」
京輔「何でも、あの伝説のリリィ。溝呂木慧音が挑んだって言う伝説だ。」
二水「溝呂木慧音!?理事長の戦友で、今はもう亡くなられている伝説のリリィ・・・」
京輔「彼女は亡くなる前に、そのキャンベル・ダイアリーに挑んだって言ってたなぁ。」
ミリアム「何じゃ?先生もその方に会ったのか?」
京輔「いや、彼女の孫がそう言ってた。」
鶴紗「その日記には、あるのかないのかはっきりしない宝の在り処が書いてあるだけなんだろう?」
梅「一理ある言葉だな。それ。」
龍馬「その宝がとんでもない奴だったら・・・」
京輔「フム。考えるのはまた明日だな。さーて、ちょっと散歩行っとこー。」
部屋から出て行った。
龍馬「皆、呼び出して悪かったな。早く寮に戻れよ。」
梨璃「はい。」
謎の場所。
アイザック「ん〜・・・」
円形のペンダントを捻ると、1つの鍵が出て来た。その鍵を、キャンベル・ダイアリーを保管してるケースの鍵穴に挿して捻ろうとしたが、鍵が回らない。
アイザック「何だと!?」
ギルバート「どうしたと言うのだ?」
アイザック「い、いや!こんな事はありえない・・・これは確かにキャンベル・ダイアリーの鍵のはず・・・」
ギルバート「どうしたのかと聞いているのだ。」
アイザック「いや・・・その・・・間も無くだ!ギルバート!・・・」
ギルバート「その言葉には反吐が出る。2度と使うな。この能無しが。」
アイザック「・・・」
次回・ダイアリーの解明