アサルトビルド HAZARD   作:naogran

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DIARY3「アッセンブルと出発」

夜明けの日本海。飛行艇が出発した。

 

 

 

 

飛行艇のソードフィッシュが格納されてるデッキに、セレスが拘束されていた。

 

京輔「あれまセレスちゃん。こんな所で会えるなんて珍しいなぁ。」

 

セレス「京輔!」

 

京輔「自分の仕掛けた罠に嵌って策士策に溺れちゃったか?」

 

セレス「五月蝿いわね。たまたまよ。」

 

兵士A「おい。余計な口を利くな。黙ってろ。」

 

そこでセレスが色気を使った。

 

セレス「今日はハンサムな見張りさんね。もっと近くにいらっしゃって〜。」

 

兵士A「お!?」

 

色気に溺れた兵士がセレスに近付く。

 

兵士A「お、おいおい・・・可愛い事言うじゃないか。」

 

だがセレスの手錠が切れた。

 

セレス「ハァッ!!」

 

両足で兵士を掴み、そのまま捻って倒す。

 

セレス「ヤァッ!!」

 

そのままもう1人の兵士にハイキックして倒した。倒した兵士から手錠の鍵を奪い、京輔を解放した。

 

京輔「やるなぁ!」

 

セレス「そろそろここも滅茶苦茶になっちゃうから逃げたかったのよ。」

 

京輔「んで、これからどうするんだ?」

 

セレス「決まってるでしょ?」

 

飛行艇のデッキを開け、ソードフィッシュに乗る。

 

京輔「成る程ねぇ。一足先に逃げるってか。」

 

セレス「京輔は乗らないの?」

 

京輔「まだやる事があるしな。」

 

兵士C「彼処だ!!」

 

別の兵士2人が現れた。セレスがソードフィッシュの機関銃で兵士2人に連射して離れさせた。

 

セレス「これ頂いて行くわねー!」

 

ソードフィッシュがセレスを乗せて飛行した。

 

兵士C「・・・ギルバート様に何て報告するんだ・・・」

 

後ろから京輔の手刀で気絶された。

 

京輔「昼寝してたとでも言っときな。」

 

 

 

 

 

 

一方、京輔がキャンベル・ダイアリーを開けた部屋では。京輔が潜伏している。

 

アイザック「これを見てくれ。私の予測通りだ。クリエイトは強大な力を持った兵器。しかもその操作方法まで記してある。」

 

ギルバート「悪くない仕事だアイザック。あの方がクリエイトを手にしたら、どれ程喜ばれる事か。」

 

アイザック「あの方?・・・まさか!議長がご存命なのか!?」

 

ギルバート「そうだ。その昔、カンボジア政府のソン・セン一家を殺害後に終身刑を宣告された直後。議長投獄された直後に意識を失い、組織の残党が回収して人体冷凍保存されたって伝説は聞いた事があるだろ?あの方は必ず生きて帰って来る。これが何よりの証拠だ。」

 

その証拠の写真をアイザックに見せた。そこには、冷凍保存されてるクメール・ルージュの指導者ポル・ポトの姿があった。

 

アイザック「何と言う・・・!」

 

ギルバート「数年前にカンボジアで撮られた写真だ。」

 

アイザック「議長とクリエイト・・・この2つが揃えば・・・我が理想の世界の復活も夢ではないのでは・・・」

 

ギルバート「愚か者。復活は確実だ!」

 

”ガシャン!”

 

部屋の外で物音が聞こえた。

 

ギルバート「ん?」

 

ドアを開けると、ソフィアが立っていた。

 

アイザック「ソフィア!」

 

ギルバート「何処から聞いていた?」

 

ソフィア「・・・」

 

ギルバート「何処から聞いていたのだ!!」

 

ソフィア「どう言う事ですか?クリエイトが兵器でもあるって事・・・最初から知っていたんですか!?お前達にこの贈り物を受け取る資格がなければ・・・再び封印しなさい。封印の方法は以下に記す。クメール・ルージュ・・・調べたら・・・嘗て存在したカンボジアの政治勢力として創設された武装組織の名前でした。お祖父様達は何をするつもりなんですか!?」

 

だが後ろからギルバートに睡眠薬を投与された。

 

ソフィア「あっ!」

 

睡眠薬を投与されたソフィアが眠ってしまった。そしてギルバートが外への扉を開けた。

 

アイザック「な、何をするんだ!」

 

ギルバート「お前が自分の手を汚せ!青臭い正義感・・・お前は育て方を間違ってしまったのだ!このまま生かしておいては計画の障害になるだけだ!分かるな?」

 

アイザック「・・・」

 

ギルバート「議長への忠誠が本物なら出来るはずだアイザック!」

 

アイザック「・・・」

 

ギルバート「出来ないのかアイザック!!」

 

アイザック「まだこの娘には近い道があるはずだ!」

 

ギルバート「何処までも使えない男だ!!」

 

強引にソフィアを奪い取った。

 

アイザック「ま・・・待て!!」

 

 

 

 

京輔「ん!?」

 

 

 

 

ギルバートがソフィアを外へ放り投げた。

 

アイザック「うわあ!!」

 

京輔「馬鹿野郎!!!」

 

咄嗟の判断で京輔が飛び出し、落ちるソフィアを追う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソフィアの夢。

 

老人『こうやって、昔の人と話をするんだよ。』

 

ソフィアの老人は、ある物を少女に渡していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして今。

 

ソフィア『落ちてる・・・?』

 

睡眠から目覚めたソフィアが今の状況を見る。

 

ソフィア「え!?いやあああああ!!私落ちてるの!?パラシュート!パラシュートパラシュートパラシュートパラシュート!!」

 

京輔「あらーお嬢さん!珍しい所で会いますなー!」

 

クルクル回って落下する京輔がソフィアの横に並んだ。

 

ソフィア「京輔!?」

 

京輔「助けてあげたいんだけどさぁ〜。後先考えずに飛び出しちまってなぁ!それに俺ビルドドライバーを持って来るの忘れちまったしなぁ〜!」

 

ソフィア「何なのそれーーー!!ちょっと京輔助けてーーー!!」

 

 

 

 

セレス「京輔ーーーーー!!」

 

 

 

 

ソードフィッシュが駆け付けてくれた。

 

京輔「セレス!!」

 

ソードフィッシュの翼にしがみ付いた。

 

京輔「流石頼りになるぜセレス!」

 

セレス「お礼はたっぷり弾んで貰うわよ?」

 

京輔「理事長代行に交渉したらどうだぁ?」

 

セレス「ん?逃げるわよ!」

 

京輔・ソフィア「うわああーーー!!」

 

飛行艇の襲撃を避けた。

 

セレス「しつこい連中ね!」

 

ソードフィッシュを華麗なテクニックで機関銃を避けまくる。

 

セレス「しっかり掴まって!まくわよ!」

 

京輔「お手柔らかに頼むぜ!」

 

ソードフィッシュが宙返りし、飛行艇の後ろへ逃げる。

 

京輔「やるなぁー!」

 

だが機関銃がソードフィッシュの尾翼に直撃した。

 

京輔「ありゃ!?」

 

尾翼がやられたソードフィッシュが地面ギリギリを飛行していると、ある集団が現れた。

 

龍馬「お嬢ちゃん!飛び降りろ!!」

 

それは、仮面ライダークローズと一柳隊だった。

 

梨璃「早く!」

 

まずはソフィアが飛び、梨璃に掴まった。

 

ソフィア「ありがとう・・・」

 

梨璃「どう致しまして。」

 

夢結「セレスさん!」

 

セレス「ヤァッ!」

 

次はセレスが飛び、夢結に掴まった。

 

夢結「大丈夫?」

 

セレス「えぇ。」

 

龍馬「京輔!」

 

京輔「すまねぇ!」

 

上を飛行するクローズの両手を掴み、そのまま地面に着地した。

 

龍馬「ギリギリだったな。」

 

京輔「そうじゃないみたいだなぁ。」

 

飛行艇が迫る。

 

ソフィア「戻って来た!」

 

二水「何ですかあれ!?」

 

楓「逃げますわよ!!」

 

物陰に隠れた。飛行艇が飛び去った。クローズが変身を解除した。

 

龍馬「行っちまったなぁ。」

 

京輔「あぁ。ってかお前等何でここが分かったんだ?」

 

龍馬「お前のジャケットの襟見てみろ。」

 

京輔「ん?」

 

ジャケットの襟を見ると、発信機がくっ付いてた。

 

京輔「発信機!?何時の間に・・・」

 

龍馬「お前があの時部屋を出ただろ?トイレから出た後こっそり付けたんだよ。」

 

京輔「全く・・・用意周到だなぁおい。」

 

ソフィア「どうしよう!クリエイトが放たれてしまう!京輔!」

 

京輔「今考えてる。えっとここは・・・」

 

横の看板を見る。

 

京輔「鳥取砂丘か。なら百合ヶ丘へ飛んで戻るぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

百合ヶ丘女学院・一柳隊の部屋。

 

京輔「う〜ん・・・ん〜・・・はぁ・・・やっぱり彼奴に頼むしかねぇか。」

 

鶴紗「どうするんだ?先生。」

 

京輔「世界中何処にでも駆け付けてくれる組織に所属してる奴が居るだろ?」

 

ビルドフォンを取り出して操作する。

 

楓「その方はもしかして。」

 

京輔「そのまさかだ。」

 

そして、ある人物に電話する。

 

京輔「もしもーし。」

 

 

 

 

 

 

数時間後。1台のヘリコプターが百合ヶ丘女学院のグラウンドに着陸した。そこから降りたのは・・・

 

クラトス「百合ヶ丘女学院。初めて来るな。」

 

FBI捜査官のクラトス・ティプシーと、部下2人。

 

クラトス「ん?」

 

彼を高松と生徒会の3人が出迎えてくれた。

 

高松「ようこそ百合ヶ丘女学院へ。理事長代行の高松咬月です。」

 

挨拶した高松に、クラトスが4人にFBI手帳のIDカードを見せた。

 

クラトス「FBI捜査官のクラトス・ティプシーです。歓迎を感謝致します。それで、彼は?」

 

高松「稲葉君。」

 

そこに京輔が姿を現した。

 

京輔「クラトス。急に呼び出してすまないな。」

 

クラトス「お前の事だから、何か巨大な陰謀でも掴んだのか?」

 

京輔「一柳隊の部屋に来てくれ。話はそれからだ。」

 

 

 

 

 

 

一柳隊の部屋で、京輔がクラトスに今までの事を話した。

 

クラトス「成る程・・・」

 

京輔「俄かに信じられねえ話だろ?」

 

クラトス「いや。確かにFBIでもクメール・ルージュの動向を警戒している。あの忌まわしきカンボジア大虐殺事件の再来の可能性については、特別対策部隊も組織されている。その中にレンジャー部隊とSWAT部隊、そしてデルタフォースが協力している。」

 

梨璃「デルタフォース?」

 

楓「アメリカの対テロ特殊部隊ですわ。」

 

クラトス「お前達の話が、まるっきりの絵空事とは言い難い。」

 

京輔「そいつ等が今やとんでもない兵器を手に入れようとしているんだ。だから俺達に協力してくれるか?」

 

クラトス「当てはあるのか?」

 

京輔「この子だ。」

 

クラトス「彼女は?」

 

京輔「ソフィアだ。クメール・ルージュに騙された子だ。」

 

クラトス「成る程。」

 

ソフィア「・・・あの、お願い出来ますでしょうか?」

 

クラトス「勿論。全力で協力しましょう。」

 

ソフィア「ありがとうございます!」

 

 

 

 

 

 

翌朝。出発準備が始まった。

 

クラトス「お前達は学院で待機してくれ。不審者や犯罪者が現れたらすぐに捕まえるんだ。」

 

FBI捜査官2人「ラジャー!」

 

 

 

 

そんな中、ソフィアは項垂れていた。そこに一柳隊が寄って来た。

 

梨璃「ん?ソフィアさん、どうかしたんですか?」

 

ソフィア「・・・」

 

京輔「なーに項垂れてるんだ?」

 

ソフィア「・・・私はクメール・ルージュに力を貸していたんだなって・・・泥棒までして。お祖父様は何であんな事を・・・」

 

京輔「彼奴は、君の本当の祖父さんじゃないんだ。」

 

夢結「?」

 

ソフィア「フフフッ。またまたぁ。何言い出すんだか。」

 

京輔「君は幼い頃、アイザックに引き取られた。何でだと思う?」

 

ソフィア「だって、唯一の肉親だし・・・」

 

京輔「君は鍵の正統な継承者だった。そしてキーワードを知ってる可能性があった。アイザックは君を養護院から引き取り、命令次第じゃヤバい盗みまでやる便利な助手に育て上げた。」

 

ソフィア「・・・ちょっと何それ?どうかしちゃったんじゃないの?」

 

ここまで言っても信じないソフィアに、京輔が真実を言った。

 

京輔「君の名前だったんだよ!」

 

ソフィア「え?」

 

京輔「I・N・T・E・L・L・E・C・T。6種の文字で9文字の言葉。インテレクト。その意味が分かるか?」

 

ソフィア「INTELLECT・・・知恵・知性・理知。」

 

京輔「知恵を古代ギリシャ語で何と言うんだ?」

 

ソフィア「知恵を古代ギリシャ語で・・・まさか!」

 

京輔「そう。ソフィアだ。古代ギリシャ語で知恵、もしくは叡智を意味する。キーワードは君の名前だったんだよ。つまり君の本当の祖父さんはキャンベル教授だ。」

 

ソフィア「え・・・!?」

 

そう。彼女の本当の祖父はキャンベル教授だった。

 

京輔「信じらんないか?だがな、だったら何故君に受け継がれた名前がキーワードになってると思う?現実に君の名前でキャンベル・ダイアリーは開いたんだ。」

 

ソフィア「で、でも・・・」

 

京輔「何より君のその考古学への情熱が証拠だ。抑えようにも抑えられないんだろ?湧き上がって来るんだろ?血は嘘を吐かない。」

 

彼女はあの夢を思い出した。

 

 

 

 

 

 

キャンベル『こうやって、昔の人と話をするんだよ。』

 

あの時自分の目に映った老人が、キャンベルだって事を。

 

 

 

 

 

 

ソフィア「本当なの?本当に・・・本当にそれを信じて良いの?」

 

京輔「ああ。賭けても良い。逃げ出す時に頂いて来た。」

 

鍵が収められてるペンダントを出した。

 

京輔「そもそもこれは君の物だ。返すぜ。」

 

ペンダントをソフィアに返した。

 

ソフィア「ああ・・・」

 

真実を知った彼女が涙を流した。

 

ソフィア「こんな事が・・・こんな事があるなんて・・・」

 

 

 

 

遠くでは皆が静かに聞いている。梨璃と二水と雨嘉が涙を流している。

 

 

 

 

ソフィア「・・・だ、だとしたら私、とんでもない事をしてしまった!私のせいでキャンベル・ダイアリーがあの人達の手に渡ってしまった!」

 

京輔「フフ、フフフフフ・・・あれれぇ〜?何時の間になぁんて物が!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛行艇では、キャンベル・ダイアリーの全ページが仮面ライダービルドのマークになっていた。

 

ギルバート「彼奴め!!」

 

アイザック「いや・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

京輔「まだ勝負はついちゃいないさ。」

 

内ポケットから本物のキャンベル・ダイアリーを出した。

 

ソフィア「京輔!」

 

京輔「ヘヘヘ。」

 

ソフィア「でも、どうしてキャンベル教授・・・本当のお祖父様はクリエイトを自分の手で壊さなかったんだろう。」

 

京輔「人類は何時か、これを手にする資格を持つってどっかで信じたかったんだろうなぁ。ロマンチストだなぁ。」

 

ソフィア「京輔。ロマンチストじゃなきゃ考古学なんて出来ないのよ?」

 

京輔「物理学者もな。」

 

京輔・ソフィア「フフフフフ。」

 

京輔「え!?ええ?」

 

キャンベル・ダイアリーの裏の皮表紙を見る。

 

 

 

 

 

 

京輔『何だか懐かしい感じがするんだ。昔何処かで見た事あるような・・・』

 

 

 

 

 

 

京輔「そうか・・・そう言う意味だったんだなぁ。」

 

ソフィア「何の事?」

 

京輔「フッ。攻略に失敗したなんてとんでもねえガセネタだ!この仕掛け。そのものを作ったのがあの伝説のリリィ・溝呂木慧音だったんだ!」

 

ソフィア「ん?」

 

京輔「この百合の花はな、ここ百合ヶ丘女学院の校章なんだ。」

 

ソフィア「じゃあ、キャンベル教授のパートナーって・・・」

 

京輔「そうだ。」

 

ソフィア「凄い・・・!」

 

セレス「京輔ー!ソフィアー!行くわよー!」

 

京輔「おう!今行くぜー!・・・俺達2人が出会ったのも、2人の計画通りなのかも知れねえ。」

 

ソフィア「だったら期待に応えなきゃね!」

 

2人もヘリに乗ってティオティワカンへ出発した。

 

『To Be Continued・・・』




次回・遺跡のトライアル
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