ある日の百合ヶ丘女学院。
梨璃「お姉様!良い事思い付きました!」
夢結「着ぐるみになりすましてヒュージに接近・・・!?相手の気が緩んだタイミングで一瞬に奇襲攻撃・・・ですって!?本気なのかしら!?」
梨璃「はい!本気です!!」
そう断言する梨璃はヒュージの着ぐるみを身に纏ってる。
京輔「何だそれ!」
梨璃「二水ちゃんと一生懸命考えました!その名も、私ヒュージだよぉ〜囮作戦〜!」
梅「よく思い付いたなぁ。」
梨璃「えへへ〜。」
楓「梨璃さぁ〜ん!神妙ですけど愛らしいですわぁ〜!」
龍馬「これが神妙で愛らしいか・・・?」
神琳「写真撮りません?」
雨嘉「ゆ、ゆるキャラ・・・?」
鶴紗「良いのか・・・?夢結様・・・」
京輔「梨璃完全にやる気だぞ・・・」
夢結「私は別に・・・リーダーが決めた事ですもの。」
梨璃「二水ちゃん力作!皆褒めてくれるし!お姉様も太鼓判です!」
二水「はい!ですよね!」
夢結「私は認めてないけど・・・」
京輔・龍馬「俺も認めてねぇよ。」
その後。
二水「梨璃さん!遂にヒュージ襲来です!作戦開始です!」
梨璃「ラジャー!」
作戦開始!梨璃が”てちてちてち”とヒュージに向かう。しかし、”テトチトテトチト”と歩く速度が遅くなってしまってる。
京輔「遅くなってる・・・」
梨璃「あのさ二水ちゃん・・・私・・・本当に大丈夫なのかな・・・?」
二水「はい!とっても可愛いと思います!」
龍馬「主旨そこ!?」
梨璃「えと・・・そうじゃなくて・・・」
本物のヒュージが目の前に出現した。しかしヒュージがヒュージ着ぐるみを纏った梨璃を凝視してる。
梨璃「はっ!止まってる!皆さん!今です!」
だがヒュージが両腕を伸ばして梨璃を捕まえた。
梨璃「あ〜〜〜〜〜〜!!」
そのまま子供だと勘違いされて連れ攫われる。
二水「あわわわわ!連れ攫われちゃいます〜〜〜〜〜!!」
ミリアム「止めろーーー!!そいつはお主の子じゃないぞーーーー!!」
しかしビルドとクローズと夢結が駆け付け。
夢結「ルナティックトランサー!!!」
『Ready Go!!』
『ボルテック・フィニッシュ!』
『イエーイ!』
京輔・龍馬「ダアアアァァァァァ!!!」
ヒュージを倒し、必死で梨璃を取り戻した。
夢結「ゼー・・・ゼー・・・」
京輔「夢結、大丈夫か?」
夢結「だ・・・大丈夫よ・・・」
龍馬「梨璃も無事だし良かった。」
夢結「全く!あなたって子は・・・!!」
梨璃「ごめんなさーい!でも失敗は成功のもとと言いますし次こそ必ず!!」
夢結「そんな忌まわしい物を、一刻も早くお脱ぎなさい!また誘拐でもされたらたまったものではないわ!!」
京輔「そうだぞ梨璃!ヒュージに世話される羽目になるぞ!」
龍馬「こんな着ぐるみ外してやる!!」
無理矢理ヒュージの着ぐるみを脱がそうとする。
梨璃「ダメです!!!」
夢結「あなた!!二水さんとの作戦を何故そこまで拘るの!?私には言えない秘密!?」
梨璃「ふええぇぇ・・・だってだって!!この下・・・何も着てないので・・・」
夢結「え・・・?」
京輔・龍馬「は・・・?」
夢結「か・・・かぁぁ・・・」
京輔「や・・・止めてくれ・・・」
龍馬「もう嫌だこんなの・・・・」
その後。
夢結『ヒュージの着ぐるみは危険よ!早急に処分なさい!』
京輔『また誘拐されたいなら構わねえぞ!』
龍馬『早くするんだな!』
そう3人にガミガミ叱られた梨璃は。
梨璃「はぅ〜〜〜・・・棄てなさいって叱られました〜〜〜!」
二水「仕方ありませんね〜〜〜。」
梨璃「せっかく作ってくれたのにごめんね・・・私が失敗したから・・・」
二水「そんな、気にしないでください!実は、作戦成功確実と思って、2号機も作ってあったんですよ〜〜!」
着ぐるみヒュージ2号。
二水「いや〜〜、先走りすぎましたね。」
梨璃「そうだったんだ・・・すごい力作だね。」
二水「ってことは、プロトタイプ3号4号もお蔵入りですね。は〜、残念です〜。」
3号機も4号機も製作済みだった。
梨璃「う、うん。そだね・・・」
作者「二水は何号機を作れば気が済むのか分からないなぁ。けど、果敢に二水の作戦を決行する梨璃の根性は立派だ。流石一柳隊のリーダーだ。今後の成長に期待しよう。」