アサルトビルド HAZARD   作:naogran

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その日。大海原は嵐に見舞われてしまった。嵐の中を進む1隻の船の中に、謎の無数の繭が保管されてあった。するとモニターに無数の警告音が鳴り響き、船は巨大な爆発に呑み込まれてしまった。




謎の生命体「ヒュージ」に対抗する為
リリィの少女達は
CHARMを用いて戦い続けている

更に繁殖し続ける謎の生命体
ヒュージの前に
仮面ライダーが立ち開かる



第7話「失われたメモリー」

翌朝。海岸に謎の物体が漂着していた。

 

楓「全く、派手にやらかしてくれたものねぇ・・・」

 

一柳隊と創炎組が調査に来ていた。京輔と龍馬はビルドフォンとクローズフォンで調査している。

 

梨璃「昨日って、戦闘ありましたっけ?」

 

二水「いえ、昨日は何も無かったはずです・・・」

 

京輔「このヒュージ、何処から来て漂着したんだ?」

 

龍馬「そもそも此奴、ヒュージなのか?原型がとどめてないように見えるが・・・」

 

ミリアム「共食いでもしたんじゃろうか?」

 

二水「ヒュージを形作るのは全てマギの力だから、ヒュージは物を食べたりしないはずです。」

 

梨璃「ん?」

 

神琳「マギを失えば、ヒュージは巨体を維持出来ず、その場で崩壊するはずよ?軟組織は一晩もあれば無機質まで分解され、骨格も数日で。」

 

鶴紗「それがまさに今。」

 

雨嘉「この臭い・・・まだマシな方・・・」

 

 

 

 

そんな中梨璃は、綺麗に残されていた1つの繭を発見した。

 

京輔「梨璃、どうした?」

 

梨璃「京輔先生。これ見て下さい。」

 

京輔「ん?繭か?」

 

周囲を見ると、液状化された繭が無数にあった。ビルドフォンで液状化された繭を調べる。

 

京輔「あの繭だけ綺麗に残ってるのは不自然だな。」

 

梨璃「・・・うわあ!!」

 

京輔「どうした梨璃?」

 

梨璃「・・・・」

 

グングニルを恐る恐る繭に近付ける。するとグングニルのマギが反応し始めた。

 

梨璃「ん?」

 

京輔「反応した?」

 

するとグングニルの剣先から電気が走り、繭に直撃した。

 

梨璃「うわあっ!な、何?今の?」

 

二水「梨璃さん、どうしたんですか?」

 

龍馬「おい京輔、何かあったか?」

 

京輔「龍馬!」

 

梨璃「あ!二水ちゃん!今CHARMが・・・」

 

二水「え?梨、梨璃さん!?京輔先生!?」

 

梨璃「え?どうしたの?二水ちゃん?」

 

京輔「そんなに驚いてどうした?」

 

その2人の背後に謎の手が迫って来てる。

 

梅「どうした?」

 

楓「何か見付かりまして?」

 

梨璃「いえ、何でも。CHARMがちょっと・・・」

 

龍馬「お前等!!後ろ後ろ!!」

 

京輔「後ろ?」

 

梨璃「え?」

 

後ろを振り向くと。

 

京輔「おわっ!?」

 

梨璃「きゃああ!!」

 

 

 

 

 

 

ピンクの髪の少女が梨璃に抱き付いて来た。

 

 

 

 

 

 

京輔「お・・・女の子・・・!?」

 

夢結「梨璃、何をしているの?っ!?」

 

梨璃「お、お姉様・・・!」

 

梅「何でこんな所に人が居るんだ?」

 

京輔「この子、あの繭から出て来たのか?」

 

少女「は・・・」

 

梨璃「ん?」

 

少女「ハックション!!」

 

梨璃「きゃああ!!」

 

 

 

 

 

 

少女を百合ヶ丘女学院へ連れて行き、治療室で安静にさせる。

 

京輔「あの繭、一体何だったんだ?」

 

龍馬「繭から突然現れたあの子、何処から来たんだ?」

 

楓「ふぁ〜・・・こんな所に居ても、私達に出来る事などありませんわ。」

 

夢結「出来る事はしたわ。梨璃、行きましょ?」

 

梨璃「・・・あの、私もう少し、ここに居ても良いですか?」

 

全員「え?」

 

少し戸惑ったが、夢結が笑顔で応えた。

 

夢結「・・・分かったわ。」

 

梨璃「はい。」

 

京輔「龍馬、俺もここに残る。」

 

龍馬「おう。何かあったら連絡しろよな?」

 

 

 

 

2人を除いた全員がここを後にした。

 

祀「こんな所で何をしているの?」

 

梨璃「え?」

 

京輔「ん?」

 

祀「ごきげんよう。梨璃さん。稲葉先生。」

 

秦祀と会った。

 

梨璃「あ!ごきげんよう!えっと・・・」

 

京輔「これはこれは。2年生の秦祀さんか。」

 

祀「えぇ。初めまして。ね?」

 

梨璃「し、失礼しました!祀様!確か、お姉様と同じお部屋の方ですよね?」

 

祀「夢結から何も聞いてない?」

 

梨璃「はい。何も・・・」

 

京輔「俺はタブレットで生徒達を熟知してるけど。」

 

祀「はぁ・・・まぁ、予想通りだわ。」

 

彼女にあの少女の事を話した。

 

祀「ふ〜ん。この子ね。とは言え、そうでなくてもあなた達、結構な有名人なのよ?専ら、ゴシップ的な意味だけど。」

 

梨璃「はぁ・・・」

 

京輔「そりゃどうも。」

 

祀「あ!こんな所に居ないで、あなた達も入って?」

 

 

 

 

治療室に入った。

 

京輔「まだ目覚める気配は無しか。」

 

梨璃「あの、祀様はどうして?」

 

京輔「確か君、生徒会役員だったよな?」

 

祀「そうよ。と言っても、代理なんだけど。」

 

 

 

 

 

 

一方一柳隊のメンバー達と龍馬は。

 

楓「帰って来ませんわね。梨璃さん。」

 

龍馬「京輔も戻って来ねえなぁ。」

 

夢結「自分が助けたから、世話を焼きたいのでしょう。あの子、責任感の強い子だから。」

 

龍馬「楓、気になるなら行けばどうだ?」

 

楓「治療室はお喋り禁止なのですよ?折角梨璃さんと居た所で、黙ったままどうすると?」

 

鶴紗「見舞えよ。」

 

龍馬「それな。」

 

梅「以外だなぁ。黙って居ても出来る事はありますわぁ〜!っとか何とか言うと思ってたのに。」

 

楓「成る程!その手がありましたわ!!」

 

龍馬・ミリアム「あるかーーーーー!!」

 

しばらくして、京輔と梨璃が戻って来た。

 

梨璃「あ!お姉様!」

 

夢結「梨璃。どうしたの?そんなに慌てて。あの子が目を覚ましたの?」

 

梨璃「いえ。まだ寝てます。ぐっすり。私、お姉様の戦術理論の講義で教えて欲しい事があったんですけど・・・」

 

”カーン!カーン!”

 

梨璃「あ!あああーー!!間に合わなかった!!これから講義なんです!!ごきげんよう!!お姉様!!」

 

急いで講義へ向かった。

 

龍馬「京輔、あの子に何か変化とかあったか?」

 

京輔「今の所は無いな。俺ちょっと工廠科へ行って来る。研究途中の奴が残っててな。じゃあな。」

 

工廠科へ向かった。

 

梅「あ!夢結は授業無いんだっけ?」

 

夢結「取れる単位は、1年生の時に全部取ってしまったから。」

 

龍馬「スゲッ。」

 

梅「あっそう。じゃあな〜。」

 

夢結「ごきげんよう。」

 

不機嫌になりながら梅が講義へ向かった。

 

夢結「・・・ん?」

 

テーブルに梨璃が忘れた近接戦闘応用の教本があった。

 

夢結「フフ。全く、そそっかしいんだから。」

 

優しい笑みを浮かべ、教本を手に取った。

 

 

 

 

 

 

夕方。夢結はカフェでただ1人梨璃が忘れて行った教本を読んでいた。

 

梨璃「お姉様〜!」

 

そこに梨璃が走って来た。

 

梨璃「すみません!また後で!ごきげんよう!」

 

挨拶してすぐ何処かへ走って行った。

 

 

 

 

 

 

治療室。

 

梨璃「あれ・・・?えっと・・・あの教本、何処やったっけ・・・?」

 

京輔「梨璃。どうした?」

 

梨璃「先生、実は教本を無くしてしまって・・・」

 

京輔「教本を?」

 

梨璃「えっと・・・」

 

???「ヘップシ!!」

 

京輔・梨璃「え?」

 

誰かがくしゃみをした。あの少女がくしゃみで目を覚ました。

 

京輔「お、起きたか!」

 

目を覚ました少女に梨璃が寄った。

 

梨璃「具合はどう?気分は?何処から来たの?名前は?歳は幾つ?」

 

少女「・・・?」

 

京輔「おい梨璃。いきなり質問攻めするなよ。」

 

梨璃「あ!急に色々言われても困るよね。ごめんね。私、一柳梨璃。」

 

京輔「俺は稲葉京輔。この子の担任の先生だ。」

 

少女「・・・梨・・・璃・・・?プッ、あはははは!」

 

突然笑って顔を背けた。

 

京輔「え?笑った?」

 

梨璃「何でそっち向いちゃうの?いいでしょ?笑ってる顔、見せてよ。」

 

少女が此方を見て、梨璃が少女に微笑んだ。すると梨璃のリングにマギの反応が。

 

梨璃「え?指輪が?先生!」

 

京輔「・・・これ、梨璃のマギじゃないな。何だこれ?もしかしてこの子・・・」

 

祀「そう。その子はリリィよ。」

 

梨璃「祀様!」

 

京輔「と、百由!」

 

百由「ごきげんよう梨璃!京輔先生!丁度さっき結果が出た所でね。保有のマギの示すスキラー数値は50。ちょっと心許ないけど、リリィはリリィね。」

 

梨璃「スキラー数値50って・・・私がリリィに受かった時の数値と一緒です!」

 

百由「あら奇遇ね!」

 

梨璃「この子が、リリィ・・・?」

 

京輔「この子、何者なんだ・・・?」

 

 

 

 

 

 

理事長室。代行の高松咬月が安全保障審査委員会の長官と副長官と通話していた。生徒会の出江史房も理事長室に居る。

 

副長官『時に高松君。先日そちらに保護された民間人の事だが・・・』

 

高松「該当する者は居りますが、それが何か?」

 

副長官『民間人がヒュージとの戦闘に巻き込まれたと言うのなら、対外的な問題になる前に我々には身柄を引き受ける用意がある。』

 

高松「折角ですが、お気遣いはご無用です。彼女はリリィであると判明しました。」

 

長官『ほぉ〜!リリィとは!君達の手を煩わせるには及ばん。提案を受け入れてはどうだ?』

 

高松「ご存知の通り、当学院には対ヒュージ防衛戦以外にもリリィの保護と言う役割があります。その為学院には独自の自治権が認められております。」

 

長官『リリィ1人がどれだけの戦力になるか、そのリリィを1箇所に集中させ、且つシビリアンコントロールを受ける事もなく自治などと・・・』

 

史房「はぁ・・・」

 

長官『それがどれだけ危険視されているかは、勿論君も史っているだろう?』

 

高松「勿論です。関係各所にそれを認めさせる為の苦労は筆舌に尽くし難い物がありました。この学院が預かるのは年端も行かない子供ばかり。その彼女達をヒュージ殲滅の矢面に立たせる我々もまた、危険なのではありますまいか?」

 

副長官『今のは、問題発言として記録されるぞ?』

 

高松「少なくともリリィが人間の敵になるなど、ありえない事です。」

 

長官『リリィ第1世代としての君の見解は承知している。だが、過度な思い入れは判断を誤る事になる。』

 

高松「1つお聞かせ願いたいのだが、彼女に興味を示しているのは何処の誰ですかな?」

 

長官『質問の意味が解り兼ねるな。』

 

副長官『それは君とは関係の無い事だ。』

 

高松「関係無いとは?」

 

長官『待て。』

 

何かに気付いた長官達が何かを感付いた。

 

長官『また改める。』

 

何かから逃げるように通信を切った。

 

高松「すまなかったのう。付き合わせてしまって。」

 

史房「いえ。生徒会長としての権利ですから。それよりお聞かせ願いますか?理事長代行が彼女をどのようにお考えなのかを。」

 

 

 

 

 

 

治療室。

 

梨璃「あー!!」

 

京輔「どうした?」

 

梨璃「いけない!!明日の実技の練習忘れてた!!」

 

京輔「早く行けよ?代わりに俺が見舞ってやるから。」

 

梨璃「ありがとうございます!では私はこれで!」

 

実技の練習に行こうとした時、少女が梨璃のスカートの裾を引っ張った。

 

梨璃「え?」

 

京輔「ん?」

 

少女「・・・梨璃?ない!ない!」

 

京輔「ない?行って欲しくないのか?」

 

少女「うん!」

 

梨璃「大丈夫だよ。また来るから。」

 

少女「梨璃・・・行かない!」

 

祀「梨璃さんはもう行かなくちゃいけないの。代わりに私と先生で我慢して?」

 

少女「ない!!い〜〜〜〜〜!!!」

 

祀「あぁ!ハートブレイク・・・」

 

京輔(ご主人に懐かれた猫みたいな威嚇だ・・・)

 

梨璃「私、居た方が良いんでしょうか・・・?」

 

京輔「でも講義とか実技とかあるんだろ?」

 

梨璃「分かってますけど・・・この子が・・・」

 

祀「じゃあこうしましょう。梨璃さんは当面この子のお世話係になって。あなたの学業やレギオンの事は学院側からフォローして貰うわ。」

 

梨璃「そんな!そこまでして貰わなくても・・・」

 

祀「この子の事は、理事長代行直々に任されているのよ。」

 

京輔「高松理事長代行が?」

 

祀「うん。梨璃さんが居てくれれば、私も安心だし。レギオンの人達には私から伝えておくから。」

 

梨璃「あ、いえ。それは私から言わせて下さい。」

 

 

 

 

 

 

翌日。一柳隊控室。

 

雨嘉「あの子、リリィだったの?」

 

京輔「最近結果が出たばかりなんだ。」

 

梅「何処の誰かは判ったのか?」

 

梨璃「それは、何も思い出せないみたいで・・・」

 

京輔「未だに記憶喪失なんだ。記憶が戻れば良いんだが・・・」

 

神琳「差し出がましいんですが梨璃さん、少々入れ込み過ぎではありませんか?」

 

龍馬「幾らあの子の事が心配だからって、過保護過ぎじゃないのか?」

 

梨璃「あの子にだって、家族や大切な友達が何処かに居るんです。それを思い出せないって、自分の全部が無くなっちゃったのと同じだと思うんです!だから、せめて一緒に居てあげたくて・・・」

 

楓「だとしても、それが梨璃さんの役割である必然性のない事は分かってらっしゃいます?」

 

梨璃「それは・・・そうなのかも知れないけど・・・」

 

夢結「あなたは一柳隊のリーダーよ?その穴は、誰にも埋め合わせる事は出来ません。」

 

梨璃「・・・・」

 

夢結「埋められない物は埋まりません。・・・が、それでも何とかするしかないでしょ?心配しないで?梨璃。」

 

梨璃「は、はい!!ありがとうございます。私の我儘で・・・」

 

夢結「我儘ではないわ。それは思いやりよ。堂々となさい。」

 

神琳「こんな時代だもの。誰だって、身近な誰かが傷付いてるわ。」

 

雨嘉「手の届く所に居るなら、手を伸ばしたいよね。」

 

梅「そうだ!梅は羨ましいぞ!」

 

鶴紗「気持ちは分かる。」

 

楓「私だって、異存ございませんわ。」

 

ミリアム「何でも申してみ!」

 

二水「私もお手伝いします!」

 

龍馬「俺はお前達の先生だ。生徒を守るのが先生の役割だ。」

 

京輔「俺も手伝うぜ。梨璃。」

 

梨璃「皆・・・ありがとうございます!!じゃあ、行って来ます!」

 

彼女は少女の元へ向かった。

 

夢結「1度言い出したら聞かなくて、それでいて1度に幾つもの事をこなせる程器用ではないのだから。」

 

楓「本当に。退屈しないお方ですわ。」

 

京輔「全くだな。」

 

”カタカタカタ”

 

楓「ん?」

 

テーブルの上のティーカップが震えている。

 

京輔「何だ?揺れてる?」

 

龍馬「ん?」

 

揺れてる理由は、夢結が足を揺すっているからだった。

 

龍馬「貧乏揺すり・・・か?」

 

楓「どうかなさいまして?夢結様。」

 

夢結「何か?」

 

京輔「何かじゃなくて、何で足揺すってんだ?」

 

夢結「そう?気のせいじゃないかしら?」

 

楓「夢結様、そうは言ったものの、何処か落ち着かないのではありません?」

 

夢結「多少・・・」

 

楓「胸の内がざわざわと?」

 

夢結「かも・・・知れないわね。」

 

楓「ささくれがチクチクと痛むような?」

 

夢結「何故それを・・・?」

 

楓「夢結様、それは焼き餅です!」

 

夢結「焼き餅?私が・・・誰に?」

 

京輔・龍馬「自覚無し?」

 

楓「勿論。梨璃さんの大事なあの娘にですわ。」

 

夢結「・・・楽しそうね?楓さん。」

 

楓「えぇそれも!1匹狼として仲間から恐れられていた夢結様が、梨璃ロスで禁断症状とは!ププーですわ!」

 

夢結「梨璃ロ!?」

 

京輔・龍馬「梨璃ロス?」

 

楓「事この事にかけては、私に一途な蝶がございましてよ〜!」

 

鶴紗「威張る事か?」

 

 

 

 

 

 

工廠科。

 

ミリアム「百由様〜!おるか〜?」

 

百由「おぉ〜!グロッピ!」

 

ミリアム「その呼び方、何とかならんのか?」

 

百由「可愛いでしょ?」

 

ミリアム「キモいわ!」

 

 

 

 

その後。百由はアイマスクを着けて休憩。ミリアムは危険な機械が入ってる箱の中を漁る

 

ミリアム「百由様は何時も引っ張り凧じゃな。憖芸が居ると苦労するのう。」

 

百由「腕が10本になる精神感応型CHARMでも開発したい気分だわ〜・・・あれ?タコの腕って8本だっけ?それとも6本?」

 

ミリアム「働き過ぎじゃな・・・」

 

百由「CHARMとリリィはマギで繋がって、リリィとヒュージはマギで戦って、ちょっと面白過ぎじゃない?とは言え人の心は完全に専門外だから、今回は梨璃さんと京輔先生に手伝って貰えて助かったわ〜。」

 

ミリアム「何でまた梨璃と先生なんじゃ?」

 

百由「第1発見者、と言うか・・・第1接触者だからかな?」

 

ミリアム「確かに。梨璃は人との距離が近い事が多いわな。物理的に。」

 

百由「実の所、梨璃さんの事も今回の研究対象に含まれてるのよ。」

 

ミリアム「何か関係があるのか?」

 

百由「それをハッキリさせたいのよ。データに響くから本人には伝えてないけど。」

 

ミリアム「百由様まで駆り出されたとなると、大事じゃな。じゃがそれ、ワシに話して良い事か?」

 

百由「はっ!やっば!これ機密じゃん!!」

 

ミリアム「安心せい。ワシは誰にも話したりせんから。」

 

百由「うん!話したらあるだけの手段とルートを使って嫌がらせするから!」

 

ミリアム「居直り程が!」

 

 

 

 

 

 

一柳隊控室。龍馬と楓と二水と梅と神琳と雨嘉が残ってる。

 

二水「ただ、不思議なんですよね。」

 

雨嘉「ん?」

 

二水「あの子がリリィなら、何処かに行方不明のリリィが居るはずなんですけど・・・」

 

龍馬「確かに。でも現時点でのデータの詳細は不明のままだな。」

 

二水「はい。あ!厳密には行方不明になったリリィは過去に何人も居ますけど、あの子の特徴に一致する事は何処にも・・・」

 

神琳「最近リリィに覚醒したとか?」

 

二水「あ!それなら。でも・・・」

 

楓「それなら、私のお父様に聞いてみますわ。」

 

龍馬「親父さんにか?」

 

楓「えぇ!超一流CHARMメーカー・グランギニョルの情報収集能力は、この学院以上ですもの〜!」

 

龍馬「自慢屋か。」

 

梅「うへ〜、いけ好かねぇ〜。」

 

楓「事実ですわ〜!」

 

 

 

 

 

 

治療室。

 

少女「梨璃!あ〜ん!」

 

梨璃「もお!自分で食べられるでしょ?」

 

少女「梨璃が良いんだもん!あ〜ん!」

 

梨璃「自分で食べるの!」

 

京輔「あ〜らら、仲が宜しい事。」

 

祀「そうね。梨璃さん、お母さんみたいね。」

 

少女「お母さん?」

 

梨璃「せ、せめてお姉さんって言って下さい!」

 

少女「お姉さん?」

 

祀「ねぇ。そろそろ名前を付けてあげたら?」

 

梨璃「たら?」

 

祀「名前がないと、何かと不便でしょ?」

 

梨璃「わ、私がですか?」

 

 

 

 

その後も少女のリハビリは続く。少しずつ歩けるようになった。

 

梨璃は少女の名前を色々と考えてる。苦悩する梨璃を閑が見守っている。

 

夢結と楓は梨璃ロスになってる。その証拠に足を揺すってる。

 

京輔は工廠科でヒュージ細胞の入ったフルボトルを浄化させていた。実験は成功した。

 

数日が経ち、少女はランニングマシンで走れるようになる程足の機能が回復した。

 

 

 

 

その翌日。夢結がカフェで本を読んでいると。

 

梨璃「ごきげんよう。お姉様。」

 

夢結「っ!」

 

そこに梨璃が立っていた。

 

梨璃「お隣、良いですか?」

 

夢結「えぇ。どうぞ。梨璃。」

 

梨璃「・・・ご無沙汰してました!お姉様ー!」

 

急に泣き出して、夢結に抱き付いた。夢結は泣いてる梨璃に微笑んでる。

 

夢結「どうしたの?しゃんとしなさい?」

 

梨璃「・・・あ!あー!それ、私の教本!!」

 

前に無くした近接戦闘応用編の教本がテーブルの上にあった。

 

梨璃「お姉様が持っててくれたんですか?」

 

夢結「そう。たまたまよ。」

 

梨璃「ありがとうございます!」

 

楓「全く・・・聞いてられませんわ!!」

 

未だに焼き餅が抜け切れてない楓が不満気になってる。神琳がハンカチを差し出してあげた。

 

神琳「さあ。これで涙を。」

 

楓「泣いてませんわ!!」

 

夢結「ん?」

 

右を見ると、あの少女が何時の間にか座っていた。

 

夢結「あなた、この間の?」

 

ミリアム「おぉ〜。元気になったか〜。」

 

二水「って、その制服!」

 

梨璃「うん!正式に百合ヶ丘の生徒にして貰えたって!」

 

雨嘉「編入されたって事?」

 

神琳「まぁ!可愛い〜!」

 

京輔「やっと一柳隊が揃ったな。」

 

そこに京輔と龍馬が来た。

 

二水「京輔先生!龍馬先生!」

 

京輔「やっぱりこの面子がしっくり来るなぁ。」

 

龍馬「お?その子、無事生徒になったのか。」

 

京輔「最近なったばかりだ。」

 

梨璃「ホラ。ご挨拶して?此方は夢結様だよ。」

 

少女「夢結?」

 

梨璃「もう!ちゃんと練習したでしょ?自己紹介しょうよ!」

 

少女「何で?」

 

ミリアム「何じゃ?梨璃とこの娘。」

 

二水「姉と妹って感じです。」

 

楓「ちょっとあなた達狭いわよ!」

 

鶴紗「もっと詰めろ。」

 

梅「梅も見たいぞ!」

 

少女「これ何?」

 

テーブルに置いてあるスコーンに目を付けた。

 

夢結「スコーンよ。食べたいの?食いしん坊さんね。誰かさんのようだわ。」

 

梨璃「私ですか!?」

 

梅「夢結にもう1人シルトが出来たみたいだ!」

 

少女「食べて良い?」

 

夢結「ちゃんと手を拭くのよ。」

 

雨嘉「妹と言うか・・・」

 

ミリアム「母と娘じゃな。」

 

少女「夢結。お母さん?」

 

夢結「産んでないわよ。」

 

少女「じゃあお父さん?」

 

夢結「違いますから。」

 

龍馬「夢結がお父さんって・・・お父さんなら俺等の方なんじゃ?」

 

京輔「じゃあどっちが叔父だ?」

 

楓「っで、この子の名前は判ったんですの?」

 

梨璃「あ。それが、まだ記憶が戻ってなくて・・・」

 

梅「それじゃあ、今まで何て呼んでたんだ?」

 

梨璃「え!?」

 

二水「1週間近くありましたよね?」

 

梨璃「それは・・・」

 

夢結「言ってご覧なさい?梨璃。」

 

京輔「・・・・」

 

龍馬「京輔どうした?」

 

京輔「それ教えちまったら・・・」

 

 

 

 

 

 

少女「結梨。」

 

 

 

 

 

 

夢結「っ!?」

 

楓「はぁ!?」

 

龍馬「結梨!?」

 

梨璃「ああ!それは!!」

 

結梨「私結梨!梨璃が言ってた!」

 

梨璃「そ、それは!本名を思い出すまで世を忍ぶ仮の名で!」

 

 

 

 

ご飯持って来た時。

 

梨璃『結梨ちゃーん!ご飯ですよー!』

 

本を持って来た時。

 

梨璃『結梨ちゃん。ご本読もうか。』

 

一緒に風呂へ行く時。

 

梨璃『結梨ちゃ〜ん!一緒にお風呂行こー!』

 

 

 

 

龍馬「完全に母と娘だな・・・」

 

二水「それ!私が付けた夢結様と梨璃さんのカップルネームじゃないですか〜!」

 

梨璃「いえ!あ、あの・・・それは・・・!!」

 

神琳「あら〜。良いんじゃないでしょうか?」

 

雨嘉「似合ってる・・・と思う。」

 

梅「何か愛の結晶って感じだな!」

 

鶴紗「一緒にネコ缶食うか?」

 

結梨「ん〜。」

 

楓「何時の間にやら・・・既成事実が積み重なられてますわ・・・」

 

龍馬「落ち着け楓。受け入れるしかないぞ。」

 

ミリアム「じゃあ決まりじゃな!」

 

二水「その名前でレギオンにも登録しちゃいますね!」

 

梨璃「二水ちゃん!?」

 

二水「苗字は取り敢えず、一柳さんにしておきますね!」

 

梨璃「ええ!?」

 

二水「あ!京輔先生のタブレットにも送信しておきますね!」

 

データを京輔のタブレットに送信した。

 

京輔「サンキュー二水!」

 

梨璃「ええ!?」

 

夢結「まぁ、良いんじゃないかしら?梨璃。」

 

結梨「美味しい〜♪」

 

こうして少女の名前は、一柳結梨に決定した。

 

 

 

 

 

 

その夜。理事長室にて。

 

史房「彼女を生徒にするとは、思い切りましたね。」

 

高松「身元がどうあろうが、リリィであればリリィとして正当に扱われるべきじゃからな。」

 

史房「陰で探ってる人達も、これで表舞台に立たざるを得なくなるでしょうね。」

 

『To Be Continued・・・』




キャスト

稲葉京輔:千葉翔也

仁科龍馬:畠中祐

一柳梨璃:赤尾ひかる
白井夢結:夏吉ゆうこ
楓・J・ヌーベル:井澤美香子
二川二水:西本りみ
安藤鶴紗:紡木吏佐
吉村・Thi・梅:岩田陽葵
郭神琳:星守紗凪
王雨嘉:遠野ひかる
ミリアム・ヒルデガルド・v・グロピウス:高橋花林
一柳結梨:伊藤美来

真島百由:水瀬いのり
出江史房:長妻樹里
秦祀:田中那実
長官:利根健太朗
副長官:若林佑

高松咬月:中田譲治





アサルトビルド HAZARD!

二水「次回はビルドのベストマッチな姿を見せます!!」

ミリアム「どんなのか楽しみじゃ!!」

第8話・7つのベストマッチ

京輔「紹介の法則は、決まった!」
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