圧倒的劣等な弟の癒し   作:斉藤努

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ギャップ萌えと父親の考え

陽が登って来てリサとお姉ちゃんが起きた。お姉ちゃんは直ぐに目覚めるけど、リサはちょっと寝ぼけてる。可愛い。

 

リサ「しょーや、おはよう」

 

翔也「リサおはよう、下行こ。お姉ちゃんも起きたし」

 

リサ「ヤダ、しょーやといる」

 

翔也「お姉ちゃん、どうにかして」

 

友希那「無理よ、この状態のリサは。しかも、翔也的には嬉しいのでしょう」 

 

翔也「それはそうだけど。このままだと俺がリサを襲っちゃうかもだから」

 

友希那「どんな宣言なのかしら。紗夜が聞いたら怒りそうね」

 

翔也「そうだね、あの人凄いそういう所厳しいしね」

 

友希那「私はリサのお母さんに伝えてくるから。起きるまでそこにいてあげてちょうだいね」

 

翔也「分かったよ。先行ってて」

 

友希那「じゃあ行ってくるわね」パタン

 

翔也「はぁ、行っちゃったか。リサ、綺麗だよ」

 

リサ「しょーやもかっこいいよ」

 

翔也「ありがとな」

 

リサ「うん…………は⁉︎え?なんで翔也居るの?」

 

翔也「それは昨日一緒に寝たからだろ」

 

リサ「そうだった。なんでアタシは翔也に抱き付いてるの?」

 

翔也「知らんがな、俺が聞きたいわ。取ってくれ」

 

リサ「とか言ってきながら嬉しいんでしょ〜、ほれほれ〜」

 

翔也「っえ、良いから外せ。マジで怒るよ」

 

リサ「良いよ、そしたらお母さんにあること無いこと言うもん」

 

翔也「あの2人が俺とリサのどっちの言う事信じると思う?」

 

リサ「そりゃあ、娘のアタシでしょ」

 

翔也「どうだろうね」ニヤッ

 

リサ「どういう事?教えて」

 

翔也「教えないよ(ブラフに簡単に引っ掛かるリサも可愛いな)」

 

リサ「もう、下行くよ」

 

翔也「はは、行こうか」 

 

今井家リビング  

 

リサ「おはよ〜」

 

今井母「遅くまで寝てちゃ駄目ですよ」

 

翔也「リサが起きなかったんだよ」

 

今井母「迷惑かけちゃ駄目ですよ、リサ」

 

リサ「はーい。気をつけまーす」

 

今井母「リサが我儘言って翔也が倒れたらどうするんですか?」

 

リサ「大丈夫だよ。そんなんで倒れる程翔也はよわくないから」

 

翔也「俺を過剰評価し過ぎな、俺をなんだと思ってんだ」

 

リサ「翔也はなんでも出来るから」

 

翔也「そんなんに見えてた?俺」

 

友希那「少なくともリサの目にはそう見えているのね」

 

今井母「お話はそんな所にしてご飯を食べましょうか」

 

リサ「あ、そういえばお父さんは?仕事?」

 

今井母「行きたい所があるって言ってどこかに行きましたよ」

 

翔也「そうなんだ、早く帰ってこないかな?」

 

今井母「そのうち帰ってきますよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今井父side

 

午前7時、私はある人物と約束していた。私の家でも良かったのだが、今はあの子達が居るからと思ってカフェにいる。

 

???「あ、先輩。今日はどうしたんですか?」

 

今井父「まあな、まず座れ翔寛(さねのり)

 

翔寛「では失礼します」

 

今井席に座ったのは翔也と友希那ちゃんの父親。バンドをやっていたが色々あって解散、その時に少し病んでしまった。それで子供に当たるようになってしまった、他から見れば親として屑。と見られるだろうが翔寛の場合少し違う。

 

翔寛と私は中学時代同じバスケ部に入っていた。私は部長になり、翔寛は可愛い後輩だった。彼はバスケと共に音楽も嗜んでいた。そして中学卒業後、彼はバンドを組んだ。私も何度か見たが凄くカッコよかった。そして、25の時、結婚して翌年と翌々年子供を授かった。その年、翔也が生まれた年に一軒家を買った。そんな時に魔の手は忍び寄ってきていたのだ。

 

彼はスカウトをされた。正確に言うと彼らなのだが、どうでもいい。その事務所は彼らの演奏している音楽の方面との逆の音楽をしろという内容の提案(殆ど命令だったらしい)をされて従っていた。だが、彼らの1人が音を上げたのだ。やはり、それは全員が思っていた事であった為、相談した結果、社長に直訴した。結果から言うと彼らは事務所をクビになった。それと同時にバンドも自然消滅してしまった。それは翔也が4歳の時の事だった。

 

今はフリーのギタリストとして活動しているが、あの時の様な輝きは無い。これが湊翔寛という男の大体だ。

 

今井父「それでね、今日は来てもらったのは翔也の事だ」

 

翔寛「今更どうしたんですか?親権まで渡す時が来ましたか」

 

今井父「いや、そうでは無い。翔也に対して何故そんななんだ?」

 

翔寛「それはもう、俺にはあいつ、翔也の親になる権利はありません。最低限の事しかややってやれないんです。俺は翔也に小遣いの一円も渡したことが無いんです。それぐらいなんです」

 

今井父「そんな事はない、まだやり直せる」

 

翔寛「もう、良いんですよ。散々罵ったくせに今頃父親風吹かされても嫌でしょう」

 

今井父「ははは、本当に君達は親子だね」

 

翔寛「似る訳無いですよ、大した愛情も注いでやれなかったのに。友希那と比べて、その時の俺には満足だったんですよ。今考えると自分勝手で自分の子供のことを何一つ考えない屑ですよね」

 

今井父「今そうやって後悔出来るのなら良いんだ。今から翔也と仲良くなれば」

 

翔寛「俺だけがどうしても駄目なんですよ。翔也がしっかりと振り向いてくれなくては」

 

今井父「そう言って逃げているだけじゃ無いか。翔寛はいつもそうだ。何かの所為にして逃げる。部活でもプレイが失敗したら他人を責めて自分は悪く無いと言い張る。何も成長して無いじゃ無いか。だからね、翔寛。君が変わらなくてはいけないんだ、翔也は頑張ってる、お前と仲を直すために策を考えているんだよ。それに対して翔寛は何をした?」

 

翔寛「分かりました。頑張ってみます、でもなんでそんなに優しくしてくれるんですか?」

 

今井父「昔の馴染みってやつと、リサの事だ」

 

翔寛「翔也がリサちゃんに何かやっちゃいましたか?」

 

今井父「違くてな。実はリサと翔也は両想いなんだよ」

 

翔寛「そうなんですね、でも先輩が動く必要なく無いですか?」

 

今井父「私は翔也と約束したのだよ」

 

翔寛「どんなですか?」

 

今井父「翔也が1人前になるまでリサはやれん、ってね。だから私も協力しなくてはいけないのだよ。リサの親として、翔寛の先輩として」

 

翔寛「ありがとうございます。俺も努力します」グッ

 

今井父「ああ、ともに頑張ろう」グッ

 

歯車は確実に周り始めている。

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