圧倒的劣等な弟の癒し   作:斉藤努

15 / 31
必ず勝てる試合は試合と呼ばない

嘘だと思った。なんたって今まで他人のように接しられて来たよ人間が頭を下げているのだから。許せなかった、でも、許すしか無かった。自分の中で怒りが充満した。なぜか嬉しいとも思ってしまった。だから、敢えて曖昧な言葉を使ってしまった。それでは前に進めないのを知ってるのに関わらず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

という事で今日は休みなのだが、昨日の事で頭がいっぱいで他の事を考えられない。よし、じゃあ山吹の所行って来るか。行こう。

 

やまぶきベーカリー

 

沙綾「あれ、翔也。どうしたの?今日もお手伝いしてくれるの?」

 

翔也「うん、あとさ、沙綾に相談したい事があって」

 

沙綾「じゃあ、まず仕事やっちゃおっか」

 

翔也「そうだね、始めよ」

 

数時間後

 

翔也「やっぱり此処は凄い人気だよね。レジ打ち大変だったよ」

 

沙綾「そうだね、しかも今日は休日だからね」

 

翔也「はぁー、疲れたー」クゥー

 

沙綾「あれ?翔也お腹減った?」

 

翔也「そうかも。じゃあ、一回帰るね?今日はありがとう」

 

沙綾「ご飯食べてってよ。純達もその方が嬉しいと思うしさ」

 

翔也「わかった。お邪魔するよ」

 

山吹家リビング

 

翔也「お邪魔します」

 

千紘「いらっしゃい、今からご飯を作り始めますから待っててくださいね」

 

翔也「ありがとうございます」 

 

紗南「お兄さんだ。遊んでー」

 

翔也「分かったよ、沙綾も遊ぶ?」

 

沙綾「私もいい?紗南」

 

紗南「うん、皆で遊んだら楽しいよ」

 

翔也「じゃあ、純君も呼んできてくれるかな?」

 

紗南「うん、呼んでくるね」

 

翔也「紗南ちゃんも純君も良い子だよね。沙綾が羨ましいよ」

 

沙綾「翔也だって綺麗なお姉さんがいるじゃん。私もお姉さん欲しかったな」

 

翔也「出来の良い姉っていい事だけじゃないよ。意外に」

 

沙綾「ごめんね。今日相談したい事ってお姉さん関係の事?」

 

翔也「うん、まぁ、そう」

 

沙綾「そうなんだ、じゃあ、紗南達の所行こっか」

 

翔也「待たせちゃいけないしね」

 

純&紗南の部屋

 

翔也「お待たせ、何して遊ぶ?」

 

純「皆でトランプしよー」

 

紗南「私もやりたーい」

 

沙綾「じゃあ、ババ抜きしよっか」

 

純・紗南「やろうね、お兄(ちゃん、さん)」

 

翔也「うん、しようね(昔は3人でよく遊んだんだけどな、もう無理かなぁ)」

 

沙綾「私配るね(また、翔也が悲しそうな顔してる。私に出来る事ってないのかな?翔也、私を頼ってよ。私に頼らせてくれたみたいにさ)」

 

30分後

 

「ご飯ですよー」

 

沙綾「ご飯だって、下降りよっか」

 

純「わーい、ご飯だー」

 

翔也「急いで怪我しないでねー」

 

沙綾「じゃあ、いこ。紗南と翔也」 

 

リビング

 

亘史「おお、翔也くん、来ていたんだね。こないだはありがとう。助かったよ」

 

翔也「そんな、大した事はしてませんよ」

 

亘史「あれが普通だと言うのなら君は本当に凄いよ」

 

翔也「ありがとうございます」

 

亘史「では、食べるか」

 

『いただきます』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ごちそうさまでした』

 

翔也「今日も、ありがとうございました。美味しかったです」

 

千紘「ありがとう、翔也くん。いつでもいらっしゃいね」

 

沙綾「じゃ、私の部屋行こう」

 

翔也「そうだね、行こっか」

 

沙綾の部屋

 

翔也「今日ありがと」

 

沙綾「それでさ、今日はどうしたの?」

 

翔也「うん、文化祭の帰る時さ、親父達が来たんだよね」

 

沙綾「そうなんだ。翔也はお父さん達と仲直りしたいんだよね」

 

翔也「そう。なんだけど、なんか許せなくて」

 

沙綾「それはしょうがないよ。関係無いんだけどね、翔也に言いたい事があるの」

 

翔也「どうしたの?」

 

沙綾「翔也、もっと私を頼って。私は翔也に助けられた。だから私も救いたい」

 

翔也「ありがとう、本当に駄目だと思ったら頼るね」

 

沙綾「私にさ、今できる事無い?」

 

翔也「じゃあ、質問して良い?」

 

沙綾「いいよ、何?翔也」

 

翔也「ありがとう。沙綾って好きな人居る?」

 

沙綾「うん、居るよ。どうしたの?」

 

翔也「もしさ、その人と付き合う為に何か自分の嫌いな物を克服しなきゃいけない時どうする?」

 

沙綾「勿論、私はするよ。その人に近づく為なら」

 

翔也「ありがとう、今日は帰るね。お邪魔しm『待って』どうしたの?」

 

沙綾「翔也に伝えたい事があって」

 

 

翔也「どうしたの?伝えたい事って?」

 

沙綾「私ね、翔也の事が好き」

 

翔也「そうなんだ………ごめん」

 

沙綾「大丈夫、前から知ってたから。翔也に好きな人がいるの。文化祭な時に来てた綺麗な人だよね、お姉さんと一緒に来てた。あんな綺麗な人には敵わないから」

 

翔也「沙綾、これからも友達で居てくれる?」

 

沙綾「勿論、私はいつでも翔也の友達。そうでしょ?」

 

翔也「うん、本当にごめん」

 

沙綾「じゃあ、バイバイ」

 

翔也「また今度ね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千紘「沙綾、居るかしら?」コンコン

 

沙綾「居るよ、お母さん」

 

千紘「入るわよ。駄目だったのね」

 

沙綾「うん、駄目だったよぅ、分かってたよ。翔也に好きな人がいるの、でもあんな優しくされたら好きになっちゃうよ」

 

千紘「そうよね、失恋って辛いわよね。私も最初はそうだったのよ」

 

沙綾「そうなの?お父さんと付き合ってた訳じゃ無いの?」

 

千紘「そうなんですよ。最初は亘史さん、『友達としか見れない』なんて言ってましたから」

 

沙綾「そうなんだ。私、諦めなきゃ駄目なのかなぁ?翔也の事」

 

千紘「諦めなくても良いと思いますよ。沙綾も、失恋のままで終わるのは嫌でしょう?」

 

沙綾「うん、ありがとお母さん。元気出た」

 

千紘「良かったわ。じゃあ、今日は一緒にペペロンチーノ作りましょうか」

 

沙綾「そうする。本当にありがとう、お母さん」

 

千紘「だって、自慢の娘ですからね。でも、翔也くんも贅沢ですよね。こんなに可愛い子から告白されて断るだなんて」

 

沙綾「そうだよね、せめてもうちょっと悩んで欲しかったかなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ、俺なんか責められてる?

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。