圧倒的劣等な弟の癒し   作:斉藤努

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きのこシチューさん評価ありがとうございます


勘違いの朝と乙女の心情

家に帰ってきて風呂に入り、自分の部屋に入ると姉が居た。

 

友希那「おかえり翔也」

 

翔也「ただいま。どうしたの?お姉ちゃん?」

 

友希那「言ったじゃない、『お姉ちゃんらしい事する』って。今がそのチャンスと思っただけよ」

 

翔也「そうなんだ、じゃあ話聞いてもらって良い?」

 

友希那「良いわよ。翔也が話したい事……リサのことかしら?」

 

翔也「そうそう、リサの事。リサってバンドの時ってどんななのかなぁ。って」

 

友希那「基本的変わらないわよ。一生懸命にベースを奏でて、休憩中には皆に気を配って飲み物やクッキーを出してくれる。だけど」

 

翔也「だけど何?」

 

友希那「だけど、貴方の話をする時のリサはどんな時より笑顔で輝いてるのよ」

 

翔也「そうなんだ、嬉しいなー。あとさ──」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔也「あれっ?もう1時間経ってる。ごめんねお姉ちゃん、おやすみ」

 

友希那「良いのよ、喜んでいる貴方を見れたのだから。おやすみなさい翔也」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔也「んー。今日から3人で学校行くしお姉ちゃん起こすか」

 

友希那の部屋

 

翔也「お姉ちゃーん、起きてる?」

 

友希那「………………………」

 

翔也「まだ寝てるのか。入るよー」ガチャ

 

友希那「スースースー」

 

翔也「お姉ちゃん、起きて。朝だよ」

 

友希那「んにゃ?翔也、おはよう」

 

翔也「おはよう、お姉ちゃん。準備終わったら下来てね」

 

友希那「いや、今行くわ。行きましょう」

 

翔也「じゃあ行こっか」

 

リビング

 

翔也「母さん、おはよう」

 

湊母「おはようございます、翔也と友希那。リサちゃん来てるわよ、翔也」

 

リサ「2人ともおはよー。ご飯食べて早くいこーね、翔也」

 

翔也「うん、久しぶりだよね、3人で学校行くの」

 

リサ「……………へ?翔也、一緒に学校行くって言ったよね」

 

翔也「うん、お姉ちゃんと3人で行くんだよね」

 

リサ「ちょっと違う」

 

友希那「翔也、すぐ食べて準備して行きなさい」

 

翔也「え、でも3人で行くんでしょ?」

 

友希那「いいから、早く行きなさい」

 

翔也「そうなの?じゃあ行ってくるね。リサ待ってて」

 

リサ「待ってるよ」

 

数分後

 

翔也「リサ、お待たせ。行こ」

 

リサ「うん、早く早く」

 

登校中

 

翔也「えっと……リサ?」

 

リサ「なーに?翔也?」

 

翔也「腕、離してくれない?」

 

リサ「なんで?アタシは翔也の彼女だよー?だから、だめ?」ウワメヅカイ

 

翔也「良いよ、恥ずかしいけど」

 

リサ「やった、翔也大好きだよ」スリスリ

 

翔也「(かわいすぎだろ、俺の彼女)好きだよ、俺も」

 

この後にも他愛も無い話をしていると羽丘に着いてしまったので泣く泣くリサから離れた。悲しく1人で歩いていると名前が呼ばれた。誰だ?と思い振り返ると、ポピパのメンバーの花園たえがいた。文化祭の後にポピパのメンバーと仲良くなった。別に居るのはおかしくは無いが急に声をかけられたので少し驚いた。

 

翔也「どうした?はなぞn『おたえ』でさ、はなz『おたえ』分かった。おたえ、急にどうした?」

 

たえ「リサ先輩とイチャイチャしてる翔也見たから尾行してた。けど、リサ先輩いなくなったから声かけた」

 

翔也「気遣わせてごめん。リサが離れなくて」

 

たえ「そうだったんだ。翔也はリサ先輩と付き合ってるの?」

 

翔也「付き合ってるよ。こないだ告白した」

 

たえ「そーなんだ。多分オッちゃん達も喜んでるよ」

 

翔也「そ、そうか。ありがとな(?)」

 

香澄「あー、おたえとしょーくんだ。2人ともラブラブ?」

 

たえ「違うよ、香澄。翔也はリサ先輩と付き合ってるんだから」

 

香澄「そうなの?おめでとー。皆に伝えないと」ダッ

 

翔也「待って、香澄ー」ダッ

 

たえ「仲良いな2人とも。沙綾、残念だったね」

 

沙綾「あれ?気付いてた?私がいるの」

 

たえ「うん、翔也がおたえって呼んでくれないところ辺りから沙綾の匂いがした」

 

沙綾「やっぱすごいね、おたえは。もう大丈夫だと思ってたんだけどなぁ。やっぱココがズキズキするよ」

 

たえ「大丈夫だよ、私たちがついてるから。後、オッちゃん達も慰めてくれるよ」

 

沙綾「ありがとね、おたえ。じゃ、私達も教室行こっか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は流れ放課後だ。今日はリサはバイトがあるらしい。何しよっかな?うーん、『そーくーん』って痛えぇぇぇ。なんで助走してジャンピングバックハグするかなぁ?てか、ジャンピングバックハグってなんだよ、初めて聞いたわ(キレ気味)。

 

香澄「しょーくん、かーえろ」

 

翔也「良いよ。あれ?他のメンバーは?」

 

沙綾「私達も居るよ」

 

翔也「沙綾…………」

 

有咲「おい、さっさと行くぞ。日が暮れる」

 

りみ「そうだね、早く有咲ちゃん家の蔵に行こっか」

 

香澄「早くいこー」グイッ

 

翔也「香澄、手引っ張るなー」

 

りみ「2人とも待ってー」

 

たえ「私も行くー」

 

有咲「行っちまったよ、アイツら」 

 

沙綾「皆ありがとね。私のために」

 

有咲「仲間だろ?それで、どうなんだ?」

 

沙綾「翔也のことだよね。多分まだ立ち直れてない。けどね、ちょっと落ち着いたよ。翔也が結ばれたんだ、って思うと苦しいけど嬉しいんだよね。なんでかなぁ?不思議だよ」

 

有咲「それが恋ってやつなんだよ、私も分かんないけど。アイツら待たすのも悪いし早く行こーぜ」

 

沙綾「そうだよね。よし、皆の所行こっか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲の家の蔵に来た。未だに沙綾と目を合わせられない。申し訳ない、というのもおかしいかもしれないのだが。俺たちが来た後に沙綾と有咲も来た。

 

沙綾「皆、お待たせー」

 

香澄「遅いよー?さーや」

 

沙綾「ごめんね。さ、練習しよっか」

 

沙綾と香澄が会話をしていると、有咲が俺の方にやってきた。

 

有咲「お前、沙綾振ったんだろ?じゃあ、ちゃんと友達として沙綾と接しろよ。沙綾は嫌われたんじゃないかって思ってるかもしれねぇんだぞ」

 

翔也「ごめん、どう沙綾と接されば良いのか分かんなくて」

 

有咲「今分かったならいいんだ。それとな、これからも沙綾をよろしくな///」

 

翔也「うん、分かったよ」

 

それからしばらくポピパの練習を見てて、アドバイスをしていた。笑顔の沙綾を久しぶりにちゃんと見たかもしれない。練習が終わって帰ろうとした時、沙綾に声を掛けられた。 

 

沙綾「翔也、一緒に帰ろ?」

 

翔也「…………良いよ。帰ろうか」

 

沙綾「ありがと。あのさっ、翔也おめでとう。リサ先輩と付き合ったんでしょ?」

 

翔也「そうだよ、ありがとう。沙綾?」

 

沙綾「何?翔也?」ポロポロ

 

翔也「なんで泣いてるの?」

 

沙綾「あはっ、なんでだろ?やっぱ翔也の事諦められないのかなぁ?ごめんね、翔也。私重いよね、断られたのにこんなに想っちゃって」

 

翔也「そんな事無いんじゃない?おかしくない。沙綾は悪くない、俺が悪い。だから本当にごめん」

 

沙綾「翔也こそ悪くない。私が馬鹿だったんだ、翔也が好きな人いるの知ってたのに」

 

それから少し沈黙が続いたが2人の笑い声によってかき消された。

 

沙綾「ははは、じゃあどっちもおかしいし、どっちも悪いって事でいいかな?」

 

翔也「それでいいと思うよ」

 

沙綾「そっか。じゃあさ、翔也」

 

翔也「どうしたの?」

 

沙綾「翔也にはこれからも友達でいて欲しいな」

 

翔也「勿論。これからもよろしく」

 

沙綾って凄い優しいんだな。

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