IS×仮面ライダー 炎竜シーズン2 仮面ライダー輝龍 作:柏葉大樹
side3人称
2014年、地方開発都市である沢芽市において異世界から襲来したヘルヘイムの森の侵略があった。その侵略を街に居た若者たちのグループであるビートライダーズの若者、葛葉紘汰が終わらせたのだった。その代償として彼は人ならざる者となり、同じく人ならざる者となった幼馴染みの高司舞と共にこの星から去った。それから10年後、宇宙開発用マルチスーツ、インフィニット・ストラトスが世に出た。通称ISと呼ばれるこのマルチスーツは女性の身しか動かせないという欠点があり、世界は徐々に女性の地位が上がっていくようになっていた。その一方でヘルヘイムの森の襲撃の後も世界の均衡を崩そうとする者達が後を絶たなかった。
柏葉大樹、この世界に生まれ別の世界の記憶を持つ青年はあの葛葉紘汰と同じく戦極ドライバーを手にして仮面ライダー炎竜となった。彼はインベスとなって世界を破壊しようとした兄、柏葉勇悟と激しい戦いを繰り広げ、織斑一夏をはじめとした仲間達と共に勝利を納めた。それから一年の時が流れ、異世界から世界一つを容易く滅ぼした十三の異形たち、十三異界覇王と呼ばれる強大な敵が襲来した。
戦いの中で大樹は仮面ライダー輝龍へと進化、仲間達と共に強大な敵に立ち向かっていく。
これは仮面ライダーとして戦う若者達が身を投じた激しい戦いの日々の物語である。
篠之野神社の裏手にある山、その山頂では大樹が変身した仮面ライダー輝龍ゴールドドラゴンアームズが異世界からやってきた十三異界覇王の一角、イーヴィルアギトの眷属であるアギトたちと戦っていた。
仮面ライダー輝龍は専用アームズウェポンである竜炎刀・陽炎を振るい、アギトたちを次々と切り伏せていく。
輝龍が対峙しているアギトたちは紅蓮色の甲殻に大剣を持っている巨躯のアギト、紺碧の甲殻に両手に鋭い爪を持つアギト、桃色の甲殻と槍を持った女性型のアギト、そして金色の甲殻に細剣を持つアギトとそれぞれが全く異なった姿をしている。
紅蓮のアギトが大剣をを大きく振りかぶり、紺碧のアギトがその爪をぎらつかせて輝龍に襲い掛かる。輝龍はそれをものともせずに、大剣をいなしては近づいてきた紺碧のアギトを下段からの切り上げで攻撃の出鼻に合わせて応じ技を見せた。そして、槍を振るう桃色のアギトに対してはもう一つの専用アームズウェポンである両刃の剣である光龍剣を抜き放ち、二刀流で攻めていく。
「このまま押し切るか。」(輝龍)
そう言うと輝龍は手にしていた竜炎刀・陽炎に柄と刃に分離させた光龍剣を合体させ、光炎龍刀オオダチモードへと変えた。
輝龍はそのまま光炎龍刀を構え、アギトたちと戦い続ける。これまでとは違う長いリーチの刃はアギトたちを輝龍の間合いの中に入ることを一切許さず次々と切り伏せていく。
≪ソイヤ!ゴールドドラゴンスカッシュ!≫
輝龍は戦極ドライバーのカッティングブレードを一回倒した。
ドライバーにセットされたゴールドドラゴンフルーツロックシードから黄金色のエネルギーが光炎龍刀へと流れる。
刃にエネルギーが走るのを見た輝龍は光炎龍刀を腰だめに引き、アギトたちから背を向ける程に上体をひねった。
それを紅蓮のアギトと紺碧のアギトが輝龍に飛び掛かり、自分たちの武器を振るった。だが、その次の瞬間には輝龍が振るった光炎龍刀の刃が二人のアギトの体を横なぎに切り裂いた。
二人のアギトは胴と足が離れ、そのまま切り口から光に包まれ爆散した。
「貴様、何者だ。」
金色のアギトが輝龍に問い掛けた。輝龍はアギトを見据えて力強く言った。
「俺は柏葉大樹、仮面ライダー炎竜。いや、仮面ライダー輝龍だ。」(輝龍)
その佇まいに一瞬気圧されるアギト。残ったアギトと共にその場を立ち去る。それを見て輝龍は手に持っていた光炎龍刀を2本のアームズウェポンへと戻す。
「皆の所に行くか。」(輝龍)
『ストームライム!』
≪ロックオン!ソイヤ!ストームライムアームズ!≫
輝龍は敏捷性に優れた形態であるストームライムアームズへとアームズチェンジした。そのまま山道を疾走する輝龍はまだ戦っている仲間たちの元へ向かう。
輝龍が戦っていた場所から篠之野神社へと向かうようにして降ると出るある場所では織斑一夏が変身した仮面ライダー白銀が戦っていた。向かってくるアギト達を仮面ライダー白銀は専用武器であるバニシングブレードで次々と叩き斬っていく。
白銀のその剣筋は輝龍と似たものである。触れるもの全てを一刀両断せんとする気迫を纏った刃は二人が同じ師のもとに師事していたことを示している。だが、白銀のそれは輝龍のものとは若干の差違がある。気質で言えば輝龍は相手の攻撃を受け流したりしてカウンター攻撃、剣道ではこれを応じ技と言うのだがを好んでいる。一方の白銀は紫電一閃!一撃必殺!と言わんばかりの真っ直ぐで素早いものであり、速さと共に重さも秘めた剣戟である。これは両者の性格の違い、輝龍に至っては前世における戦闘経験もあるためだが白銀のその斬撃はアギトたちの甲殻を容易く両断していった。
「ハアッ!!」(白銀)
そして、白銀自身もIS学園に居るということもあって普通の高校生と比べれば武器の扱い、特に剣の扱いには秀でている。まだまだ若いながらも卓越したものをすでに持っているのだ。
「これで行くぜ!!」(白銀)
『シャイニングエナジー!』
≪ロックオン!シャイニングエナジーアームズ!Light Wing!Light Wing!LalalalalalaLight!≫
白銀は強力なロックシードであるシャイニングエナジーロックシードを開錠して、強化形態であるシャイニングエナジーアームズへとアームズチェンジした。
白銀の全身が輝き始めるとほんの一瞬のうちにアギトたちが倒れていた。
「これが俺の力だ!」(白銀)
≪ロックオン!シルバーチャージ!≫
白銀はバニシングブレードにシルバーエナジーロックシードをセットする。するとバニシングブレードの刃に白銀の光が纏われ、白銀は残っているアギトたちを次々と斬り裂いたのだった。
白銀に斬られたアギトたちは皆斬られた傷口から白銀の光を放出して爆散していった。
神社と山頂の中間地点では原作世界においては織斑一夏の敵として立ちはだかった織斑マドカ、この世界においては織斑万夏と呼ばれているがその彼女が変身した仮面ライダーヴァルキリーブラックベリーアームズが大剣オニキスクレイモアを振るいアギトたちを一掃していた。
「イヤー!!」(ヴァルキリー)
≪カモン!ブラックベリーアームズ!≫
オニキスクレイモアにロックシードからエネルギーがチャージされ、漆黒の刀身に紫色の雷が走り出す。その状態でヴァルキリーは近くに来ていたアギトたちを横なぎに振るった。
刀身から放たれたのは紫色のエネルギーは巨大な光り輝く斬撃となり近くに来ていたアギトたちだけでなく残っていたアギトたちも吹き飛ばしたのだった。それはアギトたちに限ったことではなくヴァルキリーが戦っていたその場所の木々が根元から倒れその場だけが目立つように山肌も露出していた。
「これでお終い。」(ヴァルキリー)
そう言ってブラックベリーアームズからブルーベリーアームズへと姿を変えるヴァルキリー。そこに山頂から降りてきた輝龍がやって来た。
「大樹!」(ヴァルキリー)
「マドカ。大丈夫だった?」(輝龍)
「私は全然大丈夫。大樹は?」(ヴァルキリー)
「二人、逃がした。でも、他の皆の所に行くのが優先だと思って。」(輝龍)
お互いにここまでの情報を共有する輝龍とヴァルキリー。その会話だが仲間同士の会話よりも恋人同士に近い、というよりこの二人は実際に恋愛関係にあり、現在既に交際しているのだ。だが、二人ともTPOをしっかりとわきまえており、会話のそこそこに切り上げて他に戦っている場所へと向かい始める。
篠ノ之神社境内では織斑千冬、一夏の父である織斑秋人が、篠ノ之束、箒の父親の柳韻、叔母の雪子と共にアギトたちを迎え撃っていた。
「確かに神経断裂弾よりえぐいね。」(秋人)
秋人が使っている拳銃には特殊なナノマシンを搭載した弾丸が使用されている。この弾丸が相手の体内に入ると入っているナノマシンが損傷した相手の体組織を滅茶苦茶に切り取り、つなぎ合わせるというもので元々あった神経などがめちゃくちゃに再生されるためにアギトたちは撃たれた場所を抑えるどころか体を動かすことそのものが上手くできないようになってしまっていた。
身動きが取れなくなったアギトたちは柳韻と雪子が対処していく。
秋人が神社の建物などを遮蔽物として利用する一方でこの神社の神主である篠ノ之柳韻と篠ノ之雪子の兄妹は生身の人間であるのだが信じられないことにアギトたちを相手に全く怯むことなく、それどころかアギトたちが気圧される程だった。
「はあ、全く。おい、骨のあるやつはいないのか?こんなんじゃ、稽古前の素振りにもならねえよ。」(柳韻)
そう言ってアギトに突き立てていた日本刀を抜く柳韻。彼の足元には首を斬られてこと切れているアギトに、脳天から股間までを綺麗に両断された者や上半身と下半身で斬り分けられた者などが居た。
死体を周りに置くにしてはあまりにもつまらなそうな声音で放たれたそのセリフは数々の犯罪行為をしてきた非道なアギトたちでも恐怖を感じるには十分だった。
そして、細身の女性ながらにその鉄拳で次々とアギトたちを殴り殺していく雪子。その拳には返り血が付き、彼女が今纏っている巫女服にも返り血が付いているがその様子はどこか幻想的である。だが、傍目から幻想的に見えてもその行っている行為そのものは他者にはあまり受け入れらないものでありその結果はアギトたちの反応を見て明らかであろう。
「さあ、ここいらで帰りたいって思うなら帰りなさい。でも、それでも向かってくるなら容赦なく拳骨を落としていくわよ。」(雪子)
それでもなお、自分たちを簡単に苦しめている相手をそのままにしておけるアギトたちではなかった。彼らは秋人たちに対してその凶爪を振るおうとしたその時だった。
≪スキャニングチャージ!≫
「はあ!!」(オーズNEO)
この世界においてISの開発者である人類最高種の篠ノ之束と結婚をしており、彼女と同じ人類の最高種の一人である岩城正則が変身した仮面ライダーオーズNEOハヤガコンボが必殺技のハヤガキックをアギトの大群に放ったのだった。
ハヤガキックを受けたアギトたちはキックの直撃を受け、さらには爆発に巻き込まれていった。
「秋人さん、大丈夫ですか!」(オーズNEO)
「まあ、何とか。」(秋人)
「私と兄さんには無いのかしら?」(雪子)
「いや、お二人は大丈夫かと。」(オーズNEO)
「まあ、そうよねえ。兄さんに至ってはそこの奴らどんどん三枚おろしにしているし。」(雪子)
「はあ、詰まらん。これならガキんちょたちを相手にする方がまだ良いわ。」(柳韻)
不穏なことを言いながら次々とアギトたちを切り殺す柳韻。その様を見てオーズNEOは自分は秋人に危害が出ないように動くことに決める。そして、ハヤガコンボを形成するメダルからハヤブサメダルとヤドカリメダルを抜き、ドライバーのホルダーから新たに茶色系統の色の2枚のコアメダルを取り出した。
「それじゃあ、行くか。」(オーズNEO)
≪キン!キン!キン!オオカミ!クマ!カンガルー!オオクガル!オオクガル!≫
頭部がオオカミの意匠を思わせる形状で青色の瞳を持ち、腕部は肩までに発達したアーマーと筋肉に覆われ、。新たに誕生したNEO哺乳類系の3種類のメダルであるオオカミ、クマ、カンガルーの力を得た仮面ライダーオーズNEOオオクガルコンボ。パワーに優れた形態であり、そのファイトスタイルは
「フン!!」(オーズNEO)
カンガルーの脚力を活かしたフットワークを使い、オオカミの嗅覚で相手の感情や動きを読み取り、クマのパワーあふれる剛腕で相手をのし倒すというものである。
オーズNEOオオクガルコンボの剛腕を受けたアギトは天高く放り出され、地面に落ちるその瞬間に強烈な蹴りを浴びせられた。さらに鋭く素早いフットワークを披露するオーズNEOはそのままクマアームのアーマーから巨大な爪を伸ばして力任せに振るう。
アギトたちは次々と宙を舞い、そこをさらにオーズNEOは剛腕でねじ伏せていく。そこでオーズNEOはオースキャナーNEOを持ち、コアメダルを読み込んだ。
≪スキャニングチャージ!≫
「ウオオオ!!」(オーズNEO)
コアメダルを読み込んだオーズNEOは遠吠えを上げた。その瞬間、その遠吠えを聞いたアギトたちの動きが止まったのだ。それからオーズNEOは深く膝を曲げて天高く跳び上がった。
「ハアアアアアア、セイッヤー!!」(オーズNEO)
空中からきりもみ回転をしてクマアームによる強烈な叩きつけを行った。
オオクガルコンボの必殺技であるベアウルフインパクトが決まり、そこにいたアギトたちは皆吹き飛ばされ微塵もその身を残すことは無かった。それでも、他にアギトたちは居て、味方の死を見てもなおオーズNEOたちに襲い掛かる。
「どうして仲間が死んでるのに来るのよ!?頭、おかしいんじゃないの!!」(雪子)
「正則君!このままだと弾が切れる!」(秋人)
「なら、次はこれだ。」(オーズNEO)
オーズNEOは黄緑色の3枚のコアメダルを取り出した。
≪ハヤブサ!フクロウ!ワシ!ヤーブーフシ!≫
無音の高速飛行を得意とするヤブフシコンボにコンボチェンジしたオーズNEO。専用武器である風鳥鋸ヤブエッジをオーラングサークルから召喚するとそれに3枚のNEO鳥類系コアメダルをセットした。
≪ハヤブサ!フクロウ!ワシ!ギン!ギン!ギン!ギガスキャン!!≫
オースキャナーNEOで読み込ませるそのまま刃にエネルギーが溜まる。そのエネルギーは巨大な光輪となり、オーズNEOの頭上で高速で回転する。
「喰らえ!!」(オーズNEO)
ヤブフシコンボの必殺技の一つであるソニックスライサーが後続のアギトたちを風の刃と共に切り裂いていく。
ここまででこの場にいるアギトのほとんどをオーズNEOが撃破した。
「なんだか、私達が居る必要が無かった気がするわね。」(雪子)
「それを言ったらお終いだと思うんですけど。」(秋人)
「はあ、親玉が居ねえなら仕舞えだな。」(柳韻)
そんなオーズNEOの奮闘を見た保護者チームは、特に作戦を考えた秋人はどこか釈然としない気持ちを抱えるのだった。
そして、それぞれの場所でアギトたちを撃破した輝龍の他に戦っている仲間がいた。仮面ライダーアギトこと津上翔一である。
人類の進化種であるアギトに覚醒した歴戦の勇士である仮面ライダーアギトは基本形態のグランドフォームのままで次々とアギトたちを撃破していく。仮面ライダーアギトが拳を振り抜けば拳を受けたアギトはその場に倒れ、手刀が振るわれればその甲殻をいともたやすく切り裂き、蹴りは数人のアギトをまとめて後方へ飛ばした。
「はああああ。」(仮面ライダーアギト)
仮面ライダーアギトの頭部のクロスホーンが6本に展開された。地面に黄金に輝くアギトの紋章が浮かび上がり、アギトの両足へと吸い込まれる。
「はああああ!!」(仮面ライダーアギト)
仮面ライダーアギトグランドフォームの必殺技であるライダーキックが決まり、そこにいたアギトたちが爆散した。そこにいたアギトは既に倒されており、これ以上は戦う相手はいないかに思われた。
「っ!!」(仮面ライダーアギト)
仮面ライダーアギトは即座に察知した殺気に反応してその反応があった方向へ振り向き、ファイティングポーズを取った。
そこには漆黒のアギト、イーヴィルアギトが居た。
両者共に向かい合い、緊張が高まる。
ファイティングポーズを取ったまま、距離を保つ仮面ライダーアギト。
イーヴィルアギトは両手をぶら下げ、自然体に仮面ライダーアギトを見据える。
緊迫した空気の中、火ぶたを切ったのは仮面ライダーアギトだった。仮面ライダーアギトは走り出すとそのままイーヴィルアギトに殴り掛かる。それをイーヴィルアギトは両腕を交差させることで防ぎ、反撃の蹴りを放つ。反撃の蹴りを仮面ライダーアギトは容易くさばき、それと同時にオルタリングにある左のスイッチを押した。その瞬間、オルタリングからストームハルバードが召喚され、アギトの姿も超越精神を司る疾風の形態ストームフォームへと変わった。ストームハルバードを手に仮面ライダーアギトはイーヴィルアギトに斬りかかる。
敏捷性が向上するストームフォームによる攻撃はイーヴィルアギトを翻弄する。だが、イーヴィルアギトも系譜は違えど同じアギト。ストームフォームに対応する形態を持っているのだ。
イーヴィルアギトは仮面ライダーアギトから距離を取るとそのまま精神を統一する。すると刺々しかったその甲殻に変化が見られた。右肩の甲殻が消失するとともに筋肉が発達、一方で左型の甲殻はそのまま丸みを帯び始めた。さらに漆黒の甲殻に緑と青のラインが走り出した。ストームペガサスフォーム、敏捷性に加えて鋭敏化した感覚によって見えない相手を察知することが出来る姿である。
一気に向上したスピードを活かしてイーヴィルアギトは仮面ライダーアギトから距離を離し、オルタリングから銃口に金色の牙が生えたボウガンであるストームペガサスボウガンを召喚して仮面ライダーアギトを狙い撃つ。
仮面ライダーアギトはストームハルバードでイーヴィルアギトの攻撃を何とか防ぐものの、イーヴィルアギトはその防御をすり抜けるように周囲を縦横無尽に動き回る。三次元的な攻撃を繰り出され、仮面ライダーアギトも苦戦し始める。
仮面ライダーアギトは一度グランドフォームへと戻る。それを見たイーヴィルアギトはストームペガサスボウガンを引き絞り強力な空気弾を撃ち出した。
放たれた空気弾は仮面ライダーアギトの元へ当たり、大きな爆発を引き起こした。
山道を掛ける輝龍とヴァルキリー。そこへ輝龍と戦っていたアギト2人が口元を隠した男と共に現れた。
「お前がアギトたちを指揮している奴だな。」(輝龍)
「私の名はドルド。アギトの審判役だ。ここには我が同胞たちはいないようだな。」(ドルド)
目の前のドルドに輝龍はストームライムアームズの専用アームズウェポンであるストームランスを取り出す。ヴァルキリーもブルーベリーアームズの専用アームズウェポンのブルーライフルを取り出しドルドたちに銃口を向ける。
「この私を罠にはめるとは全くリント風情が。」(ドルド)
ドルドは怒りの感情をあらわにしてコンドル種のグロンギである本来の姿となり、装飾品をトンファーへと変えた。両隣に居たアギトは細剣と槍を持ち輝龍とヴァルキリーに飛び掛かった。
「駿河さん、これで良いんだね。これで五代さんを守れたんだ。」(イーヴィルアギト)
爆発を見たイーヴィルアギトは本来の姿である漆黒の刺々しい姿へと変わる。そのままその場を去ろうとするイーヴィルアギトだったが突如として爆発した場所で燃え上がる炎がいきなり霧散した。
爆発が消えるとそこに仮面ライダーアギトはいた。だが、その姿は基本形態のグランドフォームでは無かった。全身がまるで紅蓮の炎を思わせる鎧に変わり、深紅の染まったクロスホーンは既に6本に展開し、両目は赤色から黄色へと変化していた。そして胸部のモノリス・ワイズマンから走る亀裂から炎が吹き上がり始める。
津上翔一が戦いの中で手にした進化したアギトの力の一つ、爆炎をその身に宿した剛力形態バーニングフォームである。
仮面ライダーアギトは変身をするときに行う構えを取った。その瞬間に、銀色と赤色の色彩が目を引くアギトの最強武器のシャイニングカリバーが出現した。Z字に折り畳まれているそれを仮面ライダーアギトが手にすると刃が展開して双刃の薙刀の形状をしたシングルモードへと変化した。
「はあ!!」(仮面ライダーアギト)
仮面ライダーアギトはシャイニングカリバーを大きく振りかぶり、爆炎を纏った刃をイーヴィルアギトに叩きつけた。
≪ストームライムオーレ!≫
≪ブルーベリースパーキング!≫
「ハッ!」(輝龍)
「イヤー!」(ヴァルキリー)
仮面ライダーアギトがバーニングフォームとなり、イーヴィルアギトと戦っていた時と同じくドルドと共にいたアギトと戦っていた。
輝龍がストームランスを振るうと巨大な竜巻が現れ、ドルドたちを飲み込んだ。
「くっ!」(ドルド)
ドルドは背中の翼を広げて竜巻の渦から飛び立つが、残っていたアギト二人はその場で足止めされてしまう。
ヴァルキリーが竜巻の中にいるアギトたちに向かってエネルギーを限界以上にまで貯めて暴発寸前のブルーライフルの銃口から巨大な青色のレーザーを発射した。
ブルーライフルから放たれた青い閃光は竜巻の中心にいたアギトを竜巻ごと消し飛ばした。それを見たドルドは初めて目の前にいる相手がただのリントではなく自分と同じかそれ以上の力を持っていることが理解できた。
「バカな。リントがそこまでの、アギトたちが肉体を残さず倒されるなど。」(ドルド)
目の前の光景が全く信じられないドルド。その動揺は自分の知っているリントに目の前でアギトを容易く屠った輝龍とヴァルキリーの存在が全く信じられなかったからだ。そして、相手の二人が自分の力が敵わない相手であることを理解したくなかったからだ。
「ふざけるな!!」(ドルド)
ドルドは翼を広げそのまま輝龍とヴァルキリーに迫る。だが、
≪ストームライムスカッシュ!≫
戦極ドライバーを輝龍が操作。ロックシードからエネルギーを供給されたストームランスを引き、向かってくるドルドに向かってその穂先を突き出した。
「グアアア!!」(ドルド)
「はっ!」(輝龍)
ストームランスの穂先はドルドの腹部、グロンギのベルトが巻かれている場所に深々と刺さっていた。
「リントどもめ!我が王が!クウガを取り込み、究極の闇をも超えた最強のアギトが全てを滅ぼす!この世界も他の世界も全て破壊しつくす!」(ドルド)
「ああ。なら、あんたの王と戦うさ。」(輝龍)
「私達のいる世界を守る。私達の大切なものを傷付けようとするなら私達は最後まで戦う。」(ヴァルキリー)
ドルドは痛みを感じながら最後に怨嗟を込めた言葉を吐く。だが、輝龍とヴァルキリーはそれを真正面から受け止め、戦うことを言った。
「グウウ、ガアアア!!」(ドルド)
ドルドは最後に断末魔の咆哮を上げて爆散した。
だが、ここで終わりではない。全てはまだ始まったばかりである。そして、イーヴィルアギトと戦う仮面ライダーアギトの目前では途轍もないことが起こっていた。
Next episode Coming soon
戦いの最中で変化を遂げたイーヴィルアギト。その力は対峙する仮面ライダーアギトをも凌駕する。
そして、明らかになる大樹の肉体の真実。
「グオオオオアアアアアアアアアアア!!!!」
輝ける龍はその輝く鱗の下から全てを焼き尽くす灼熱の熱血を迸らせ真の姿を見せる。