IS×仮面ライダー 炎竜シーズン2 仮面ライダー輝龍   作:柏葉大樹

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仮面ライダー輝龍 第10話

 「ハアッ!!」(ブラッド)

 

 仮面ライダービルドと仮面ライダークローズは仮面ライダーブラッドと激しい戦いを繰り広げていた。

 ブラッドは次々と光球をビルドとクローズに放つがビルドは多種多様なフルボトルを次々と入れ替えて対処する。クローズは持ち前の身体能力と高いハザードレベルによって強化されているステータスを活かしてビートクローザーで光球を弾き返していく。

 

 「ビルドドライバーでいつまで私と渡り合えるかな?」(ブラッド)

 「ご心配なく。そこはちゃんと考えてあるんだよ。」(ビルド)

 ≪ラビットタンクスパークリング!≫

 「ビルドアップ!」(ビルド)

 ≪シュワっと弾けるスパークリング!ラビットタンクスパークリング!!≫

 

 ビルドは強化形態のラビットタンクスパークリングに変身。より高まった敏捷性で空中に居る仮面ライダーブラッドと戦いを始める。空中を自在に浮遊するブラッドがわずかに優位に立っていたが、

 

 ≪Ready GO!!ドラゴニックフィニッシュ!≫

 「戦兎、避けろ!!」(クローズ)

 「はいよ!!」(ビルド)

 「っ!?」(ブラッド)

 

 地上に居たクローズが右手に青い炎を纏っていた。そう、ビルドはあくまでクローズが大技を放つための時間を稼いでいたのだ。

 

 「オラァ!!」(クローズ)

 

 クローズは空中に居るブラッド目掛けて炎を龍の形に変えてパンチと共に放った。

 ビルドはブラッドが躱せないようにクローズの攻撃が来る方向にブラッドを蹴りだした。

 ブラッドはそのまま躱すことも出来ずに炎の龍と真正面から激突する。

 爆炎に包まれたブラッドにビルドも追撃を仕掛ける。

 

 ≪Ready GO!!スパークリングフィニッシュ!!≫

 「ハアアアアアア!!」(ビルド)

 

 爆炎に包まれたブラッドはビルドに引き寄せられながらその攻撃を受けてしまう。そのまま、ブラッドはどこかへ飛んでしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 普段は仲の良いそぶりが無い、そもそもがそんなに仲の良い二人とは言えないコンビであるグリスとローグ。その二人はゼブラロストスマッシュを相手に卓越したコンビネーションを見せていた。

 

 「オラア!!」(グリス)

 「グッ!」(ゼブラロストスマッシュ)

 

 重たいローリングキックを放つグリス。ゼブラロストスマッシュはそれを何とか防御するがあまりの威力に数歩後退りする。その隙を逃さずにローグが重たいボディブローを放つ。既にシュバルツとの戦闘で蓄積しているダメージもあり、ゼブラロストスマッシュは息も絶え絶えだった。

 

 「舐めるなあああああ!!」(ゼブラロストスマッシュ)

 

 ゼブラロストスマッシュはやけくそになりながらグリスとローグに向かって行く。

 

 ≪スクラッシュフィニッシュ!≫

 ≪スクラップフィニッシュ!≫

 

 グリスとローグは同時にスクラッシュドライバーを操作、二人同時のライダーキックが決まりゼブラロストスマッシュを彼方へとフッ飛ばした。

 

 「おい、ヒゲ。思い切りやるんじゃねえよ。追うのが大変だろうが。」(グリス)

 「黙れ、ポテト。お前こそ本気でやるからだろ。」(ローグ)

 

 言い合いをしながらゼブラロストスマッシュが吹っ飛んだ方向へ向かうグリスとローグ。そして、別の場所に居たゼブラロストスマッシュと仮面ライダーブラッドは偶然にもある場所に向かっていたのだった。

 

 

 

 

 同じ頃の仮面ライダーシュバルツはシザースロストスマッシュを相手に戦っていた。その戦い振りは獰猛そのもので数多の星を滅ぼしてきたシザースロストスマッシュが防戦一方になっていた。

 

 「おいおい、どうした?この程度で終わりか?」(シュバルツ)

 

 地面に倒れるシザースロストスマッシュを足蹴にするシュバルツ。その様は正義のヒーローというよりは無法者、アウトレイジを思わせた。

 

 「ば、バカにするな!!」(シザースロストスマッシュ)

 

 シザースロストスマッシュは両腕のハサミを展開してシュバルツを挟み込むように両腕を振るう。それに対してシュバルツは両手を上げるということすらしなかった。シュバルツの後方からオレンジ色の光弾と緑色の光弾が飛んで来てシザースロストスマッシュの両腕のハサミを破壊したからだった。

 

 「そんな!?」(シザースロストスマッシュ)

 「少しくらい自分の身は自分で守りなさい。」(フレアミストレス)

 

 光弾を撃ったのはシュバルツと行動を共にするフレアミストレスとスパイディアマゾネスだった。

 フレアミストレスの言葉に答える代わりにシュバルツはビルドドライバーのハンドルを回した。その次の瞬間にはシザースロストスマッシュを踏んでいる右足にエネルギーが集まり、そのままシザースロストスマッシュの胴に風穴を空けた。

 

 「きゃああああ!!」(シザースロストスマッシュ)

 

 爆発を起こして消滅するシザースロストスマッシュ。だが、爆発が収まると同時に血色の液体が現れて体を形作ってシザースロストスマッシュへと戻った。

 

 「はあ、はあ、無駄よ。何度倒したところであなたたちに限界が来る方が速いわ。」(シザースロストスマッシュ)

 「かもな。でも、お前の方がもう息が上がっているみたいだけどな。」(シュバルツ)

 

 シュバルツの指摘通りにまだ余裕があるはずのシザースロストスマッシュの方が追い詰められていた。シザースロストスマッシュは目の前にいる相手が並対手の相手では無い、それも自身が同胞と共に滅ぼしてきた数多の星々に居た戦士とは比べ物にならないほどの相手であることはわずかな戦闘の間に嫌という程に思い知らされた。

 何とか打開策を考えようとシザースロストスマッシュが考えていた時だった。シザースロストスマッシュの背後に2つの大きな衝突音が響いた。彼女が後ろを振り返るとそこにはこの場から逃走したゼブラロストスマッシュとビルドとクローズの二人の仮面ライダーと戦っていたブラッドの姿がそこにあった。

 

 「そんな!?」(シザースロストスマッシュ)

 

 驚愕の声を上げたシザースロストスマッシュを尻目にビルドとクローズ、グリスとローグがこの場に駆け付けた。

 

 「ああ、あんたたちも来たのか。」(シュバルツ)

 「それはそうだろ?さて、行きますか。」(ビルド)

 

 この場に仮面ライダーが揃った。それを見たブラッドはゼブラロストスマッシュとシザースロストスマッシュに視線をやる。

 

 「郷原、才賀。キルバス様の肉体を戻すぞ。」(ブラッド)

 「せやかて、伊能さん!そんなことをすれば僕らの肉体が!」(ゼブラロストスマッシュ)

 「伊能さん、申し訳ないですが私も郷原さんも奴らにかなり削られてしまいました。ここで一度死んだキルバス様を復活させるとなると。」(シザースロストスマッシュ)

 「もはや、こいつらを殲滅するにはその手しかない。何、削られていてもすぐに死なない。そして、ブラックパネルも使ってキルバス様を戻すのだ。良いからやるぞ。」(ブラッド)

 

 ブラッドの指示に従ったゼブラとシザースは自分たちの右手からから血色の液体を出した。。そして、ブラッドは自身の肉体から血色の液体を出し、さらにはキルバスが使っていたエボルドライバーと隠し持っていた漆黒のパネル=ブラックパネルを取り出した。

 ブラッドたちは自身から出した液体をエボルドライバーに注ぐ。するとエボルドライバーを中心に血色の液体が肉体を形作り、ブラックパネルも飲み込んだ。十三異界覇王、星滅蜘蛛王キルバスが復活した。

 

 「ハア~、良くやったぞ、お前たち。さて、魔蛇の奴の言っていた戦いももう良いか!!この星を破壊してやるか!!」(キルバス)

 

 復活したキルバスはもはや十三異界覇王との戦いに興味を無くしていた。そして、自身の本能に従いこの星を破壊することに決めた。

 

 「さて、お前たちは俺を楽しませてくれるのか?」(キルバス)

 

 キルバスがそうビルドたちに問い掛けた時だった。

 

 「俺達もいるよ!!」(ジオウ)

 

 専用巨大マシン、タイムマジ―ンに乗ってジオウ達がその場に駆け付けたのだった。

 ビルド、ジオウ、クローズ、ゲイツ、グリス、ウォズ、ローグ、ツクヨミ、そしてシュバルツの9人の仮面ライダーが揃った。

 

 「久しぶりだね、戦兎。」(ジオウ)

 「ソウゴたちも来てたのか。」(ビルド)

 「なんか、危ない感じがして。じゃあ、一緒に戦ってくれる?」(ジオウ)

 「それはこっちのセリフだ。戦ってくれるか、ソウゴ。」(ビルド)

 「うん!」(ジオウ)

 

 そう話したビルドとジオウ。彼らの仲間もキルバスたちを見据える。

 

 「キルバス様、いかがいたしましょう?」(ブラッド)

 「お前らは好きにしろ。」(キルバス)

 

 キルバスはブラッドたちの前に出ると自身の体から100を超える分身体スマッシュを出現させた。

 

 「さて、始めるぞ!!」(キルバス)

 

 キルバスの号令の下に分身体スマッシュたちが仮面ライダーたちに殺到する。

 

 「おい、スコール、オータム。引っ込んでろよ。」(シュバルツ)

 「分かっているわよ。あなたは残るのよね。」(フレアミストレス)

 「ああ。」(シュバルツ)

 

 撤退しようとするフレアミストレスとスパイディアマゾネス。シュバルツにフレアミストレスが声を掛けるがそれもどこ吹く風という様子で応えるシュバルツ。その背中を見つめるフレアミストレスだったがシュバルツがそれ以上のやり取りをする気が無いことを察してスパイディアマゾネスと共にその場を離れた。

 

 「さあ、そいつらを殺せ!!」(キルバス)

 

 キルバスの呼びかけに生み出された100を超えるスマッシュたちが仮面ライダーたちに襲い掛かった。だが、迫りくるスマッシュを相手にライダーたちは勇猛に戦い始めた。

 まずは、仮面ライダービルド。ラビットタンクスパークリングの特性によりドリルクラッシャー、ホークガトリンガー、四コマ忍法刀、カイゾクハッシャ―の武器を次々と持ち変えてスマッシュたちを撃破していく。

 仮面ライダークローズは次々と迫りくるスマッシュたちを殴り飛ばしていく。一体一体がキルバスの力の片鱗であるとは言え、それを軽々とフッ飛ばしていく。時折、ビートクローザーを手に取っては野球のバットを振る要領で大きく振るう。

 迫るスマッシュたちを前にビルドとクローズは背中合わせで戦う。

 

 「おい、戦兎!!数が多すぎるぞ!!」(クローズ)

 「んなこと、最初から分かってたでしょ?」(ビルド)

 

 お互いにそんなことを言い合いながら二人は戦っていく。流石に数も数であり、敵も手強い。

 

 「万丈、エボルトが憑依している今ならクローズエボルに変身できるはずだ。」(ビルド)

 「急にどうした!?」(クローズ)

 「あのキルバス、黒いパネルを吸収していた。恐らくは完全体になったエボルト以上を持っているはずだ。」(ビルド)

 「それがどうだって言うんだよ。」(クローズ)

 

 いつもであればビルドがここでクローズのことを茶化すのだがその次に放たれた一言は現状を言い表していた。

 

 「最悪、俺達全員が負ける。」(ビルド)

 「なら、今まで通りに戦うだけだろ。俺達より強い相手だろうが関係無えだろ。」(クローズ)

 

 だが、クローズの返答はビルドが予想していたものと違い、さも当たり前のように言ったのだ。

 

 「今までだってやべえ敵ばっかだったろ。今更怖気づいていられるかよ。」(クローズ)

 

 そのクローズの言葉にビルドはハッとさせられた。長らく苦しい戦いを共に続けてきた盟友に改めて心を奮い立たせるビルド。

 

 「そうだな。」(ビルド)

 「だったら、やろうぜ!!」(クローズ)

 

 そう言うとクローズは自身の究極形態に変身するためのアイテムであるマッスルギャラクシーフルボトルを取り出した。それを見たビルドは自身が生み出した最強の力、ジーニアスフルボトルを手にする。

 

 「さあ、実験を始めようか。」(ビルド)

 ≪グレイト!オール、イエーイ!≫

 「行くぜ、エボルト。力を貸せよ。」(クローズ)

 ≪マッチョ、フィーバー!≫

 【全く、相変わらず人使いが荒いな。】(エボル>

 

 二人をそれぞれのフルボトルを作動させるとビルドドライバーにセットした。

 同時に回されるハンドルにフルボトルから流れる喧しい音声が響き合って襲い掛かっていたスマッシュたちも攻撃の手を止めてしまった。

 

 ≪Are you ready?≫

 

 ビルドドライバーから変身の準備を知らせる音声が響いた。次の瞬間、ビルドとクローズの姿が光に包まれた。

 

 ≪完全無欠のボトル野郎!ビルドジーニアス!≫

 ≪銀河無敵の筋肉野郎!クローズエボル!≫

 

 純白の姿に数多のボトルが刺さったビルド最強の姿、仮面ライダービルドジーニアスフォーム。

 宿敵のエボルトの力も使ったことでエボルの姿も思わせるクローズ究極の姿、仮面ライダークローズエボル。

 この場における正しく最強の二人が満を持してその力を見せた。

 

 「祝え!世界を救った完全無欠のヒーロー!仮面ライダービルドジーニアスフォーム!銀河無敵の力を持つドラゴンヒーロー!仮面ライダークローズエボル!再び、歴史の表舞台に姿を見せた奇跡の瞬間である!!」(ウォズ)

 

 仮面ライダーウォズの祝福の言葉が彼らに届いたかさておき、ビルドとクローズは目の前のスマッシュたちを瞬時のうちに攻撃、瞬く間に撃破したのだった。

 同じ頃、仮面ライダーグリスとローグはそれぞれで迫りくるスマッシュたちを撃破していった。

 己が心を燃やしているように激しく戦うグリス。一方のローグは冷静にスマッシュたちを一体ずつ確実に倒していく。

 

 「これだけの祭りだ、本気で行くしかねえよな!!」(グリス)

 「お前たちはここで完全に倒す。」(ローグ)

 

 グリスとローグは装備していたスクラッシュドライバーを外してビルドドライバーに取り換えた。

 

 ≪ウェルカム!一致団結!グリスパーフェクト!≫

 ≪プライムローグ!≫

 

 二人はそれぞれの最強アイテムをビルドドライバーにセットして、ハンドルを回す。

 

 ≪ファーマーズフェスティバル!グリスパーフェクト!ガギン、ゴギン、ガゴン!ドッキング!!≫

 ≪大儀晩成!プライムローグ!ドリャドリャドリャドリヤアア!!≫

 

 グリスは自身の仲間である三羽ガラスのスマッシュの力を宿した仮面ライダーグリスパーフェクトに、仮面ライダーローグは白いマントを纏った仮面ライダープライムローグに変身した。

 グリスは上空高く跳び上がるとスマッシュたちに目掛けて急降下、両腕に装備された青色のブレードで次々と斬り裂いていく。

 ローグは次々と迫るスマッシュたちを躱して強烈無比にして、急所に寸分たがわない一撃を次々と決めていく。さらに、襲い掛かってくるスマッシュには羽織っているマントを巧みに使って翻弄する。

 

 「祝え!四身一体のロボットヒーロー!仮面ライダーグリスパーフェクト!大儀のためにその力を振るう高貴なるヒーロー!仮面ライダープライムローグ!ビルド、クローズ、グリス、ローグ。世界を救ったヒーローたちのその究極の姿が今ここにそろった奇跡の瞬間である!!」(ウォズ)

 

 なお、聞いていようがいまいが仮面ライダーウォズは盛大に祝福して器用にスマッシュたちを倒しながら戦っている。

 ジオウ、ゲイツ、ツクヨミはそれぞれに迫ってくるスマッシュたちと戦い続けている。

 

 「あいつ!こんな時にまたやっているのか!?」(ゲイツ)

 「もう、いつものことじゃない。」(ツクヨミ)

 「でも、俺はやっといつもの感じに戻った気がするなあ。」(ジオウ)

 

 危険な戦闘をしている最中だというのにまるで学校の中にいるかのような空気感で話すジオウ達3人。その彼らは会話を続ける中で迫ってくるスマッシュたちを倒していく。

 

 「それじゃあ、俺達もやろうよゲイツ。」(ジオウ)

 

 その中でジオウは黄金の輝くライドウォッチを手に取っていた。

 

 「仕方ないな。」(ゲイツ)

 

 ゲイツはジオウが持っているライドウォッチに似た赤く輝くライドウォッチを手に取っていた。

 

 ≪ジオウ!≫

 ≪グランドジオウ!≫

 

 ジオウは自身の基本形態に変身するためのライドウォッチと手に取っていたライドウォッチ、グランドジオウライドウォッチを起動させた。

 それを見たゲイツは手に持っている赤く輝くライドウォッチ=ゲイツマジェスティライドウォッチを起動する。

 

 ≪ゲイツマジェスティ!≫

 

 ジオウとゲイツはそれぞれにライドウォッチをジクウドライバーにセット、その力を開放した。

 

 ≪グランドタイム!クウガ!アギト!龍騎!ファイズ!ブレイド!響鬼!カブト!電王!キバ!ディケイド!W!オーズ!フォーゼ!ウィザード!鎧武!ドライブ!ゴースト!エグゼイド!ビルド!祝え!!仮面ライダー!グランド!ジオウ!!≫

 ≪マジェスティタイム!G3!ナイト!カイザ!ギャレン!威吹鬼!ガタック!ゼロノス!イクサ!ディエンド!アクセル!バース!メテオ!ビースト!バロン!マッハ!スペクター!ブレイブ!クローズ!仮面ライダー!!ゲイツ!!マジェスティ!!≫

 

 ジオウの体に平成ライダーの黄金に輝く彫像が現れ、ゲイツの体には数多のライドウォッチが装着されていく。彼ら二人の最強の姿が顕現、これに黙っている彼ではなく、

 

 「祝え!平成ライダー20人の力をその身に宿す最高最善の魔王!仮面ライダーグランドジオウ!暗き闇を払う19人の平成ライダーの力を持つイル・サルバトーレ!仮面ライダーゲイツマジェスティ!ここに魔王と救世主が並び立つ奇跡の瞬間がここになった!!」(ウォズ)

 

 ビルドたちと同じように、いや、それ以上の熱量を持って仮面ライダーウォズが祝福したのだった。

 

 「ねえ、今日は奇跡の瞬間って使い過ぎじゃない?」(ツクヨミ)

 

 なお、ここでツクヨミの冷静な突っ込みが入った。なお、突っ込まれた当人は気にすることなく自身の言葉に酔いしれていた。

 

 「ハハハハハハハハ!!面白くなってきたじゃねえか!!」(キルバス)

 「それでは。」(ブラッド)

 「良いぞ、お前たちも好きに暴れてこい!!」(キルバス)

 

 キルバスの号令でブラッド、シザースロストスマッシュ、ゼブラロストスマッシュはそれぞれに散った。

 ブラッドは究極の姿になっているビルドとクローズの前に立ちはだかる。

 

 「今一度、貴様らを叩きのめしてくれる。」(ブラッド)

 「行くぞ、万丈。」(ビルド)

 「ああ。」(クローズ)

 

 ビルドとクローズはブラッドに向かって行く。ブラッドは蛇のオーラを複数出現させてビルドとクローズを襲わせる。

 

 

 

 

 

 

 「久しぶりね、氷室さん。」(シザースロストスマッシュ)

 「才賀か。」(ローグ)

 「へえ、お前たちのリーダーは後ろで見ているだけか。」(グリス)

 「そうよ、グリス。私達の王が出るのはこの星を完全に破壊する時だけ、それに今は別の所に興味があるようだし。あなたたちの相手は私達で十分よ。」

 「今の俺達を相手に随分と舐められたものだな。」(ローグ)

 

 両腕のハサミを展開するシザースロストスマッシュ。彼女を見るグリスとローグはそのままに彼女に対して指を指す。

 

 「心火を燃やしてぶっ潰す!」(グリス)

 「大義のための犠牲となれ。」(ローグ)

 

 シザースロストスマッシュはグリスとローグに向かって襲い掛かる。

 触れるものを切り裂く邪悪な刃が二人に触れるその瞬間、グリスとローグは瞬時に反撃へと転じてシザースロストスマッシュを粉砕する。

 体がバラバラになったシザースロストスマッシュはその肉体を即座に再生させる。消耗した様子を見せずに今度は全身のハサミを展開するシザースロストスマッシュ。

 グリスとローグはそのままシザースロストスマッシュへと走り出した。

 

 

 

 

 

 

 「死に晒せや、クソガキ!!」(ゼブラロストスマッシュ)

 

 ゼブラロストスマッシュは複数のスマッシュと戦っているシュバルツに対して飛び掛かりアームハンマーで叩き潰そうとした。

 シュバルツはゼブラロストスマッシュの方へ一切視線をやらずにただビルドドライバーのハンドルを回転させる。シュバルツの右足にエネルギーが集まり、それが黒い閃光となってゼブラロストスマッシュのアームハンマーと衝突した。

 

 「っ!」(シュバルツ)

 

 とっさの判断で攻撃を中断して、その場を離れた。その次の瞬間にはゼブラロストスマッシュが周囲に居たスマッシュを気にすることなく地面に勢いよく落ちた。

 スマッシュたちは消滅、ゼブラロストスマッシュが落ちた場所にはクレーターが出来ていた。

 

 (さっきまで攻撃した感触じゃない。さっきよりも数段硬くなっていた。)(シュバルツ)

 

 先程の攻撃の感触から先刻までのゼブラロストスマッシュと違うことに気付いたシュバルツ。そして、再び現れたゼブラロストスマッシュの姿もわずかながらに変化していた。元の体色が白、紫、金という3色だったが全身に血色の血管のような模様が浮かび上がっていた。

 

 「まさか、自分を強化したのか?」(シュバルツ)

 「そうや!僕の中に残っている力を全て使って僕の肉体を限界まで強化した!!これならそう簡単に僕を倒すことは出来ん!!お前を絶対に殺したる!!」(ゼブラロストスマッシュ)

 

 ゼブラロストスマッシュの変化に相手が本気で自分を殺す気でいることに気付いたシュバルツ。そこに、スマッシュたちを跳ね除けてシュバルツとゼブラロストスマッシュの元へ向かう者がいた。スマッシュたちの大群から飛び出したのはハイビスカストライカーを駆る輝龍とヴァルキリーだった。

 

 「お前。」(シュバルツ)

 

 空中に躍り出たハイビスカストライカーを操る輝龍に向かってなのかそう言葉を発したシュバルツ。輝龍はハイビスカストライカーの進む方向をゼブラロストスマッシュに向けてその前輪をゼブラロストスマッシュに叩きつけた。

 

 「グアッ!!」(ゼブラロストスマッシュ)

 

 不意の攻撃を躱しきれなかったゼブラロストスマッシュはそのまま吹っ飛んだ。ゼブラロストスマッシュが飛んだ先には複数のスマッシュがおり、そのスマッシュたちと激突していく。

 

 「大樹、逃げ遅れている人がいないか確認するね!」(ヴァルキリー)

 「ああ。危険を感じたらすぐに退いて、安全な場所に。」(輝龍)

 「いつも、殿をするような人に言われなくても大丈夫!」(ヴァルキリー)

 

 輝龍とヴァルキリーは分かれ、ヴァりきりーは逃げ遅れた人の確認に走る。なお、襲い掛かってくるスマッシュたちをブルーライフルで撃ちながら颯爽と走っていった。

 二人きりになった輝龍とシュバルツ。そこで輝龍が初めてシュバルツと真正面から向き合った。

 

 「生きてたのか。」(輝龍)

 「まあな。随分と頑丈な体を貰ったらしくて、この通りだ。」(シュバルツ)

 「兄貴はもういない。何が目的で戦っているんだ。」(輝龍)

 「それは俺のセリフでもあるがな。まあ、お前の方は理由なんて決まり切っているだろうが。」(シュバルツ)

 

 二人の間の空気が緊張したものとなる。そこに、倒れた場所から突進してくるゼブラロストスマッシュが大声を上げながら迫って来た。

 

 「こんのガキィ!」(ゼブラロストスマッシュ)

 

 そのゼブラロストスマッシュに輝龍は光龍剣を、シュバルツはハイキックをかました。

 顔面に強烈な攻撃を受けたゼブラロストスマッシュはいくら強化したとは言え、二人の仮面ライダーの容赦のない本気の攻撃は響いた。

 

 「とにかく、今は目の前のこいつを倒すか。」(シュバルツ)

 「言われなくてもやるよ。」(輝龍)

 「邪魔になるならお前も殺すからな。」(シュバルツ)

 「邪魔をする気は無い。それと、殺すつもりで来るなら手加減はしないぞ。」(輝龍)

 

 緊迫した空気感のままに輝龍とシュバルツの共同戦線が始まった。

 ゼブラロストスマッシュを左右から挟むように攻撃を繰り出す輝龍とシュバルツ。片や質実剛健な太刀筋の剛剣、片や獣のように激しく素早い爪撃という正反対な攻撃である。

 二人の攻撃を両手の蹄で防御するゼブラロストスマッシュ。自身の中に蓄えた力を全て使い限界まで強化した肉体は生半可な攻撃ではかすり傷一つ付くことが難しいほどである。その中でも最も強固な蹄はもはや仮面ライダーの必殺技ですらも破壊することが難しいほどである。

 輝龍もシュバルツも流石の固さに多少の驚きはしたものの、

 

 (あまりにも硬い!重たい光龍剣でこの手ごたえ、合体させればなんとか行けるか。いや、それよりも他の部分を攻撃するべきか。)(輝龍)

 (あの蹄には攻撃を当てない方が良いな。多少硬くなっているが体の他の部分にはまだ攻撃は通る。)(シュバルツ)

 

 既に対策を考え始めていた。

 

 ≪ギュイン!ギュイン!Ready Go!ワイバニックフィニッシュ!≫

 

 シュバルツがビルドドライバーを操作、全身に漆黒のエネルギーを漲らせ超高速で移動を始めた。瞬撃のライダーキックがゼブラロストスマッシュに迫る。

 

 「なっ!!」(ゼブラロストスマッシュ)

 

 咄嗟に防御しようとしたゼブラロストスマッシュだったがあまりの速さに防御することが間に合わなかった。

 

 「グッ!!」(ゼブラロストスマッシュ)

 

 胸部にライダーキックを受けたゼブラロストスマッシュだったが咄嗟に攻撃を受けた胸部にエネルギーを集中して一時的に防御力を高めていたために難を逃れた。だが、そこに追撃を仕掛ける者がいた。

 

 ≪ロックオン!1、10、100、1000!ゴールドドラゴンフルーツチャージ!≫

 「ハッ!!」(輝龍)

 

 輝龍が竜炎刀・陽炎と無双セイバーを合体させた無双セイバーナギナタモードにロックシードをセットしていた。無双セイバーにロックシードから供給されたエネルギーが迸り、輝龍はそれを地を走る衝撃波としてゼブラロストスマッシュに向かって放った。

 衝撃波はゼブラロストスマッシュに命中すると金色の龍となってゼブラロストスマッシュを拘束する。

 

 「グッ!このぉ!!」(ゼブラロストスマッシュ)

 

 ゼブラロストスマッシュは拘束を振りほどこうとあがくがそれよりも輝龍が必殺の間合いに入る方が速かった。

 竜炎刀・陽炎側の刃がシュバルツが当てたライダーキックの痕が付く胸部に突き立てられた。ナギナタ無双スタッビング、輝龍が複数有する必殺技の中でも速さと命中性においてはトップクラスの大技である。

 突き立てられた刃からはロックシードのエネルギーが注ぎ込まれ、ゼブラロストスマッシュを体内から焼き尽くそうとする。だが、

 

 「ふん!!」(ゼブラロストスマッシュ)

 

 ゼブラロストスマッシュは拘束を自力で破壊、その強固な蹄で輝龍を叩き潰そうとした。

 輝龍は咄嗟にゼブラロストスマッシュを蹴り、蹴りの反動を利用してゼブラロストスマッシュから距離を取った。

 

 「はあ、はあ、ぶっ殺す!!」(ゼブラロストスマッシュ)

 

 怒り心頭のゼブラロストスマッシュはそのまま輝龍とシュバルツに向かって突進する。

 輝龍は無双セイバーナギナタモードを地面に突き立てると戦極ドライバーを操作する。

 

 ≪シャキン!シャキン!シャキン!ゴールドドラゴンフルーツスパーキング!!≫

 

 そして、シュバルツもビルドドライバーを操作する。

 

 ≪ギュイン!ギュイン!ギュイン!Ready go!!ワイバニックフィニッシュ!!≫

 

 輝龍とシュバルツは同時に飛び上がり、ゼブラロストスマッシュに向かってライダーキックを放った。

 二人のライダーキックは既に攻撃を加えていたゼブラロストスマッシュの胸部に命中、ゼブラロストスマッシュを粉砕した。

 

 「そんな、バカな。僕が、こんなガキどもに。」(ゼブラロストスマッシュ)

 

 ゼブラロストスマッシュはそう最後に言い残して消滅した。

 

 

 

 

 

 

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