IS×仮面ライダー 炎竜シーズン2 仮面ライダー輝龍 作:柏葉大樹
side3人称
アーク覚醒の儀式まで、残り●日。
「待て!!」(白銀)
「フン!!」(ムンミヤ)
アーク覚醒の儀式のための生贄を集めるマミーレジェンドルガのムンミヤに一夏が変身した仮面ライダー白銀シルバーエナジーアームズがバニシングブレードを大きく振るう。
白銀が振るうバニシングブレードをムンミヤは右手で刃を掴み、その攻撃を止めた。
ムンミヤは4体のレジェンドルガの中でもパワーに優れていた。それだけではなく、彼自身の肉体を守る包帯は強靭であり、白銀が持つバニシングブレードでも切り裂くことは容易では無かった。
「くっ!」(白銀)
「この俺の体を守る包帯はレジェンドルガの魔術で生み出したものだ。そう簡単に切り裂くことは出来んぞ。」(ムンミヤ)
「なら、これはどうだ!」(白銀)
白銀はゲネシスドライバーを操作してバニシングブレードにエネルギーをチャージする。バニシングブレードの刃が青白く光り輝き始める。
白銀はそのまま力を込めてムンミヤを切り裂こうとする。だが、その刃をムンミヤは全身の包帯で包み込むことで無効化した。
「そんな!」(白銀)
「甘いな。フン!!」(ムンミヤ)
ムンミヤは動きが止まった白銀に強烈な拳による殴打で後ろに吹っ飛ばされてしまった。
ムンミヤの攻撃を受けた後、体勢を立て直した白銀はシャイニングエナジーロックシードを開錠、仮面ライダー白銀シャイニングエナジーアームズにアームズチェンジしようとするがムンミヤは魔法陣を展開して、その場を去ってしまった。
「クソっ!」(白銀)
残る白銀は拳を固く握りしめていた。
アーク覚醒の儀式まで、残り■日
別の日、ガーゴイルレジェンドルガのガルグイユとマンドレイクレジェンドルガのドードが人々を同族へ転化させていた。その知らせを聞きつけて、颯斗=仮面ライダーロードが現場へ向かったが2体の連携の前に逃亡を許してしまった。
アーク覚醒の儀式まで、残り▲日
その翌日、一夏たちはここまでのレジェンドルガの動きを整理するべく集まっていた。
「あいつら、こっちを倒す訳じゃないから。邪魔されそうなところで撤退しているのが気になるなぁ。」(颯斗)
「恐らく、奴らの作戦に優先順位があるのだろう。今は怪物化させた人々を確保するのに留めているところから、そこに目的があるのだろう。」(ラウラ)
「逃がさないようにぶっ飛ばせば良いじゃない。」(鈴)
「出来れば良いんだけどねぇ。ねえ、さっきから怖い顔して無言だよ。」(颯斗)
颯斗は隣にいる一夏に声を掛ける。
「悠長にしていられないだろ。どうにかして奴らを止めないと。」(一夏)
「とは言っても、僕達と戦闘する前に逃げられたりするし、戦闘してもこっちの隙を作って逃げられるし。どうするのって話をしてるんだよ。」(颯斗)
「そんなに悠長にしていられないだろ!!」(一夏)
「悠長に待っていないって。今度、あいつらが来た時に逃がさないための話をしてんでしょうが。」(颯斗)
ここまでの戦いでレジェンドルガたちを抑えられなかったことから一夏は内心焦りを感じていた。その様子はその場にいた全員にも見て取れた。
「イライラするのは分かるけど、冷静に作戦を立てて戦わないと。特に、大樹と万夏ちゃんが帰ってこないうちは。」(颯斗)
「そんな時間があるのかよ!!」(一夏)
「一夏、ちょっと落ち着きなさいよ。ここであんたが熱くなってどうすんのよ。」(鈴)
「だけど!」(一夏)
一夏は歯を食いしばり、その場を後にする。
「ちょっと、一夏!!」(鈴)
「仕方ないな。私は教官に話をしておく。留芽、簪は準備と柏葉と万夏に連絡を入れてくれ。」(ラウラ)
「了解。出てくれるかな?」(颯斗)
「こんな昼間にすることは無いと思うけど。」(簪)
一夏が席を立ったことからその場での会議は結局結論が出ないまま解散となってしまった。
「ああ、クソ!」(一夏)
席を立った一夏は学園敷地内を歩いていた。その様子から話しかけようとする者は居なかった。
「どうすれば良いんだよ。」(一夏)
そう言いながら一夏がたどり着いたのは学園敷地内の端、海を臨む広場だった。
学園の入学して以来、思い悩むことがあれば一夏はここによく来ていた。
その表情は普段の自信のあるものではなく、不安に満ちた表情だった。
颯斗を始めとしてIS学園入学以降に知り合ったクラスメイトは一夏についてあまり悩むことは無く、勢いのままに突っ走っていくタイプの人間だと思っていた。万夏、鈴、弾、数馬もおおよそ似たような評価をしていたが、兄弟同然に育った大樹は少し違う評価を下している。
「というわけです。」(颯斗)
[分かった。明日にはそっちに到着するから、その後の動きを話そう。](大樹)
「いや、イライラしてる一夏の所為で話は進まなかったよ。」(颯斗)
[ああ。やっぱ、俺が抜けてる分焦るよな。](大樹)
「皆、同じなのに。もう、自分本位な奴だよね。」(颯斗)
[自分本位って一夏のこと?](大樹)
「そうだけど。」(颯斗)
[それは違う。](大樹)
颯斗から話を聞いていた大樹は颯斗の一夏に対しての言葉を切り捨てる。
[あいつ、いつも先に突っ走って他人の都合を考えないで動くけど。あいつが自分本位なことは一度も無いよ。](大樹)
幼少のころから共にいる大樹は一夏とは喧嘩も絶えなかったがその上で学園や幼馴染も含めて一夏のことをよく理解していた。
[一夏、家族も含めて大切な人を護りたいんだよ。どんなに力が無くたって俺のできることをするって、昔俺に言ってたんだ。だから、万夏や箒、鈴についてはイジメてくる奴を真正面からぶちのめしに行ってたよ。大切な人を護りたい、単純に正義感からそうやっているんだよ。考えなしで動くことが多いけど、あいつが自分本位で誰かを助けたことは一度もない。あいつ、唐変木で意地っ張りだけど自分本位な奴なんかじゃ絶対にない。](大樹)
友人からの思いがけない言葉に言葉が出ない颯斗。それを知ってか知らずか大樹は電話越しで続ける。
[俺の知っている人間で一夏以上に真っ直ぐな奴は居ないよ。フォローとか大変だけど、一緒に戦うなら俺は一夏のことを決して疑わないし、あいつのことを信じてるよ。](大樹)
あいつを信じている、その言葉を聞いた颯斗は納得した。
「分かったよ。でも、皆と足並みをそろえて欲しいけど。」(颯斗)
[俺が戻るまで我慢して。それじゃ。](大樹)
電話が終わり、大樹は一夏のことを考える。
「やっぱ、俺がブレーキかけないとかな。」(大樹)
そう言ってバハムートロックシードを取り出す大樹。
新たに手にした力よりも幼い頃より見知っている親友のことを何よりも信頼していた。その上で、その親友について、大樹自身は苦労も絶えないがフォローに動くのが常である。それでも、大樹にとっては既にかけがえの無い家族である。最早、苦労があるのを分かっている上でフォローするのは当たり前だと考えるくらいに長くいるのだ。
「頼むから無茶をするなよ、兄弟。」(大樹)
口から出た言葉は純粋に親友のことを心配しているものだった。
この時、大樹はどこか言い知れぬ不安を感じていた。それが的中することが無いことを今は祈ることしか出来なかった。
side一夏
ここまでで俺は何一つ守れていない。俺が誰かを守れた時はそのどれもが仲間が、大樹が居る時だった。
俺一人で守ることが出来ない、誰かを守る力が無い事実に俺は焦っていた。
「大樹。俺一人じゃ誰も守れないのかよ。」(一夏)
ここに居ない親友、俺にとっては兄弟同然のあいつが居ないことに俺は不安も苛立ちも隠せなかった。
大樹は小さい頃からすごかった。何がすごいって、家族がいなくなっても弱音を吐かずにずっと生きてきた。俺だったら、きっと父さんと母さん、万夏、そして千冬姉が居なくなったら耐えられないだろう。自分がつらいはずなのにいつも大樹は周りのことを気に掛けていた。そんな大樹を俺の家族は受け入れた。
正直、一緒に暮らすようになって大樹とケンカをしなかったことは無い。殴り合いまではしなくても、言い争いはよくしていた。
俺が箒をイジメていた奴らとケンカをしたこと、鈴をイジメていた奴らをぶん殴ったこと、万夏をイジメる奴らをぶん殴ったことではいつもいつも大樹と言い争いをしていた。大樹はそう言う時は俺を止めようと喧嘩の中に入って、いつもボコボコになっていた。結局のところ、大樹は俺を庇ってくれていた。なお、結果として大樹がボロボロになることで相手側にも指導が入って丸く収まることが多かった。そして、俺がいない時は万夏たちを守っていたんだ。拳を振るうんじゃない、あいつらしい方法で。
「なんで手を出すのさ!!」(大樹)
俺が殴り合いをした後、家に帰ってから大樹が怒る所から俺達の喧嘩が始まる。大樹が言うには自分が来るまで待てないことと拳を使うのはいけないってことだった。俺は誰かを守るのに間に合わなかったらダメだろって言っていた。二人して大声で言い合うものだから最終的に二人そろって鬼になった母さんから説教を食らって終わりになっていた。
それを、それを俺と大樹は一緒に暮らすようになってからよくしてた。
だから、大樹は強い。拳じゃない方法を知ってて誰かを守っていた。万夏、箒、鈴、そして俺ですらあいつに守られていたんだ。
大樹が仮面ライダーになって、俺は大樹との距離が遠くなったように感じた。
大樹が戦う度に俺はどんどん置いて行かれている気がした。そのままじゃあ居られなくて俺は貴虎さんに頼んでドライバーを手に入れた。そして、俺は仮面ライダーに変身して戦った。最初の頃は、これでやっと大樹に追い着いたと思っていた。
追い着いたと思っていた。一緒に戦って、肩を並べて戦うことが出来て、俺はやっと大樹に追い着いたと思っていた。やっと、あいつと肩を並べて戦うことができると思っていた。
現実は、俺が思っていたような形じゃなかった。結局、俺は大樹のことを追いかけ続けていた。追い着いたと思っていたら、大樹は少しずつ前へ進んでいた。俺が追い着いてから少しずつ大樹との距離が離れ始めていた。
あいつが、大樹が進んでいる時にはいつも万夏の姿が大樹の隣にあった。そう、大樹が進み続けていられるのは万夏が居るから、万夏が居るから大樹はどんな奴が居ても前に進み続けることができるんだ。大切な人が居る、それが大樹にとっての力なんだ。
「俺には、俺には力が無いのか。」(一夏)
俺には大樹が持っているような、心の強さはきっと無い。剣道での強いとは違う力を、俺には無い。それでも、誰かを守れるくらいの力はあると思っていた。
自分の手を見つめるけど、答えは出ない。
「随分とお悩みのようだな。」(???)
俺は背後から声を掛けられ、後ろを振り向いた。
「あんたは、あの時の。」(一夏)
「俺のことを覚えていてくれて嬉しいね。」(サガラ)
俺の前に民族衣装を着たオッサン、サガラがいた。
「悩んでいるお前さんにプレゼントを持って来た。」(サガラ)
サガラはそう言って俺に白色のロックシードを差し出した。
「ゴッドエナジーロックシードだ。神の領域に至る究極のロックシード、まさに神の名を冠する究極の力だ。お前さんなら使えるはずだ。」(サガラ)
ゴッドエナジーロックシード、俺は差し出されたロックシードを受け取る。そのロックシードから感じる力、尋常ではない力を感じる。
「使うかどうかはお前さん次第だ。ただ、これから先の戦いでお前さんに必要だろう。じゃあな。」(サガラ)
そう言って立ち去ろうとするサガラを俺は呼び止める。
「待ってくれ!あんたは何者なんだ。どうして、俺に力を?」(一夏)
「俺が何者かについては1年前に話した通りだ。そして、二つ目の質問だが簡単な話だ。俺はお前に期待しているんだ、織斑一夏。人間が生み出した人類の最高傑作、その分身で番であるお前はこの世界に居る全ての人間を超えて神へと至るかもしれない存在だ。そんな奴に力を貸して、その行く末を見るのが俺に楽しみなんだ。」(サガラ)
サガラの言葉を聞いて、俺は手にしたゴッドエナジーロックシードを見る。
人類の最高傑作、昔父さんと母さんから聞いた言葉だ。このおっさん、俺と千冬姉の秘密を知っているのか。
「一夏。」(千冬)
俺は千冬姉の声を聴き、顔を上げた。そこにはもうサガラの姿はなかった。
「あのおっさん、どこに。」(一夏)
「どうした?」(千冬)
「いや、なんでもない。」(一夏)
千冬姉は俺の隣に立つと海を見る。
「いつも、悩むときはここだな。」(千冬)
「まあ。」(一夏)
「大丈夫だ。一夏、お前は強い。私が保証する。」(千冬)
千冬姉はいつもそうだ。俺が悩んでいる時はいつもそう言ってくれた。
「でも、千冬姉のような強さも大樹のような強さはないよ。」(一夏)
「私や大樹の強さを一夏が持つ必要はない。一夏には、一夏だけの強さがある。それは私も、父さんと母さんも、万夏も分かっている。そして、大樹もそのことを分かっているはずだ。」(千冬)
千冬姉の言葉に俺は千冬姉の言う俺の強さをまだ分からない。
「お前は迷わずに進み続けろ。」(千冬)
千冬姉は俺を見てそう言った。
千冬姉は振り返って学園へと戻る。
「今日、部屋の掃除をしようと思う。手伝ってくれるか?」(千冬)
俺の返事を聞かずに学園へ戻る千冬姉。その言葉を聞いて、俺は寮へと戻った。
side三人称
アーク覚醒の儀式まで、残り1日。
魔界城、その最奥にある巨大な棺に4体のレジェンドルガが跪いていた。
「いよいよ、われらが王アーク覚醒の時が来る。我ら最後のレジェンドルガはそのために儀式を万全にしましょう。」(ゴルゴン)
「最後の時まで、儀式を完遂させよう。」(ムンミヤ)
「我らが王アークが全ての覇権を手にする為に。」(ガルグイユ)
「...。」(ドード)
遂にアーク覚醒の儀式が明日へとなった。王へ忠誠を誓う4体は儀式の完遂のために自分たちの中にある力を開放する。
伝説の怪物たちによる魔宴が始まる時が来たのだ。
同時刻、宿泊先のホテルにて夜のレスリングをした大樹と万夏。
万夏の方は満足いくまでに大樹を絞り上げたために肌艶が良く、上機嫌だった。
一方の大樹はと言うと疲労を見せながらも満更でもないようであった。
一息つくと大樹はスマホにある一夏の名前に電話を掛けることにした。
「一夏兄さんに電話?珍しいね。」(万夏)
「颯斗から電話が来て、今度の相手に焦っているらしくて。」(大樹)
視線で万夏に許可を求める大樹。
兄と恋人の関係性を幼い頃から知っている万夏は笑顔で許可を出した。
大樹は心の中で胸を撫で下ろし、一夏に電話をかける。数回のコールの後、電話に出た。
「ああ、一夏。夜遅くにごめん。」(大樹)
[おう、どうした?](一夏)
「いや、今度の相手に焦っているらしいって聞いたから。」(大樹)
[ああ、まあ。](一夏)
電話越しでやっぱり焦っていたのかと思った大樹。
「明日、戻るから。あんま無茶しないで。」(大樹)
[分かってる。それじゃあ、切るぞ。](一夏)
「待って、最後にちょっとさ。」(大樹)
[おう、良いぞ。](一夏)
「迷わずに突っ走りな。フォローはするから。」(大樹)
[おう、頼むぜ親友。](一夏)
「分かったよ、兄弟。」(大樹)
会話を終えて、電話を切った大樹。
「どう?」(万夏)
「まあ、多分大丈夫だと思う。」(大樹)
万夏の言葉にそう答えた大樹。
笑顔で笑い合い、手を取る。交わった熱は落ち着いており、二人にあるのは心行くまで交わったことの充足感とこれから待ち受ける戦いへの強い覚悟だった。
「絶対に護る。」(大樹)
「一緒に生きて帰ろ、皆と一緒に。」(万夏)
「ああ。」(大樹)
お互いの思いを言葉にして確認しあう。
お互いの思いを確認した二人はそのまま眠りにつく、お互いの右手を固く握って。
side一夏
大樹からの電話で俺の中で踏ん切りがついた気がした。
「大樹と話か?」(千冬)
隣で横になっている千冬姉から声を掛けられた。
「ああ。」(一夏)
「良かったな。」(千冬)
「いや、別に千冬姉が言うような関係じゃねえよ。知ってるだろ。」(一夏)
「そうだな。」(千冬)
そう言うと千冬姉は俺に近づく。
「なら、お前が迷わないようにまだするか。」(千冬)
千冬姉はそう言うと俺にキスをする。
「もう大丈夫だよ。迷わないさ。」(一夏)
そう言って、俺は千冬に言った。
side3人称
アーク覚醒の儀式、当日。
その日の夜、突如大都会東京の空に巨大な城が現れた。
魔界城、レジェンドルガたちの居城が遂に姿を見せたのだった。
魔界城の下、街ではレジェンドルガへ転化された人々が次々と他の人々を襲っていたのだ。
そこへ変身していた仮面ライダーロード、エグゼリオンは人々を傷付けさせないように対処していた。
「もう!無理!足を凍らせる以外に何もできないし!!」(ロード)
「じゃあ、俺飛んでいくわ。そっちは任せた!!」(エグゼリオン)
「ちょっと、この人数は一人じゃあ無理だって!!」(ロード)
エグゼリオンはドラゴナイトハンターZガシャットを起動し、アクションハンターゲーマーレベル5にレベルアップして魔界城へ飛んでいく。
「置いてかないで~!!」(ロード)
一人残されたロードは殺到する人々を前にファイティングポーズを取る。
「ゾンビものとか聞いてないよ!!」(ロード)
腰が引きつつ、闘争心が揺らいでいるロードに援軍が来たのだった。
≪バインド!プリーズ!≫
人々の足元に橙色の魔法陣が現れ、魔力で来た鎖が人々を拘束する。
「大丈夫ですか!?」(メイジ)
「だ、ず、が、り、ま、じ、だ。」(ロード)
「ほら、立てよ。」(ウィザード)
ウィザード、メイジの二人がロードを助けたのだった。
そして、彼らの頭上で戦っているエグゼリオンにも援軍が来るのだった。
「近付けさせてくれねえか。」(エグゼリオン)
「おい、大丈夫か!!」(ビースト)
魔界城の下部からは赤い雷が常に放たれており、エグゼリオンは容易に近づけなかった。援軍にファルコマントを装備したビーストが来たが魔界城に近づくことが出来ないでいた。そこにエグゼリオンとビーストにガルグイユとドードが襲い掛かった。
「はっ!!」(ガルグイユ)
ガルグイユとドードの急襲によってエグゼリオンとビーストは地面に叩きつけられてしまった。
「桐ケ谷君!!」(ロード)
「仁藤!!」(ウィザード)
「仁藤さん!!」(メイジ)
エグゼリオンとビーストの元に駆け寄ろうとするがそこへムンミヤとゴルゴンが姿を見せた。
「我らが王アーク覚醒の儀式を邪魔させるわけにはいかぬ。」(ムンミヤ)
「あなたたちにはここで死んでもらうわ。」(ゴルゴン)
ゴルゴンは手にあった複数の石をばらまく。
石は下級ファントムのグールに変化する。
窮地に陥る仮面ライダーたち。だが、バイクの轟音を響かせて若き3人の戦士がこの場に駆け付けた。
柏葉大樹、織斑一夏と万夏の兄妹だった。
「遅い!!さっきまで乳繰り合ってんじゃないの!?」(ロード)
遅れてきた大樹を指さして戦いの場で言うには控えるべき内容を大声で言うロード。
それに対して否定も肯定もしないで無視をする大樹。
「無視!?」(ロード)
「一夏、万夏。行こう。」(大樹)
大樹の呼びかけにドライバーを取り出す万夏と一夏。
≪バハムート!≫
≪リヴァイアサン!≫
「「変身!!」」(大樹、万夏)
大樹と万夏は仮面ライダー輝龍バハムートアームズと仮面ライダーヴァルキリーリヴァイアサンアームズに変身する。
残る一夏はシャイニングエナジーロックシードを開錠する。
「変身!!」(一夏)
一夏は仮面ライダー白銀シャイニングエナジーアームズに変身する。
輝龍、ヴァルキリーは武器を手にムンミヤとゴルゴンに向かっていく。
「援軍が来たから行こうぜ!!」(エグゼリオン)
「これだけグールがいれば当分は大丈夫だな。あ、グールは全部俺に回せよ!」(ビースト)
「言われなくてもやるって。」(ウィザード)
援軍が来たことで勢いづく仮面ライダーたち。
ムンミヤとゴルゴンを相手に新たな力で戦う輝龍とヴァルキリー。
負けじと奮戦するロードとエグゼリオン。
無数のグールに躍りかかるビーストに、重力の魔法で転化した人々を無傷で抑えるメイジ。
そして、
「さっさと死になよ!」(ガルグイユ)
ガルグイユとドードが白銀に襲い掛かるがウィザードが防御魔法でガルグイユとドードの攻撃を防ぐ。
「邪魔だね、そこの君。」(ガルグイユ)
「まあ、お前たちみたいな奴を邪魔するのが俺達の仕事でもあるからな。」(ウィザード)
急な中で共に戦い始める白銀とウィザード。真正面から切り込んでいく白銀をウィザードが魔法で援護する。
白銀の剣戟にウィザードの魔法にガルグイユとドードは真の力を開放する。
ガルグイユは大量の水を生成して竜人態へと変化した。ドードはガルグイユの水を吸収してビル並みの巨体の巨人態に変貌する。
「おい、行けるか?」(ウィザード)
「はい!行けます!!」(白銀)
ウィザードは最強の力、インフィニティーウィザードリングを取り出した。
白銀はサガラから受け取ったゴッドエナジーロックシードを開錠する。
≪ゴッドエナジー!!≫
≪インフィニティー!ヒー!スイ―!フー!ドー!ボー!ザバ!ビュー!ドゴーン!≫
ウィザードはインフィニティ―スタイルに変身、アックスカリバーを手に取り構えた。
白銀はシャイニングエナジーロックシードを取り外し、ゲネシスドライバーにゴッドエナジーロックシードをセットしてシーボルコンプレッサーを押し込んだ。
≪ロックオン!ソーダ!ゴッドエナジーアームズ!皇神、覚醒!≫
白銀の頭上のクラックからは碧く輝くラインが目を引く純白の鎧が現れた。鎧はそのまま白銀へと装着される。
白銀に鎧が装着された瞬間、白銀の体に強烈な力が流れ込む。
「っ!グアアアア!!」(白銀)
その力の強大さに白銀が痛みの叫びをあげる。
ウィザードが駆け寄ろうとするが白銀はそれを手で静止する。
(俺の強さが何なのか分からない。だけど、この程度の痛みはどうってことない!!)(白銀)
白銀=一夏は全身に力を入れて、気合を発する。
「ハアッ!」(白銀)
白銀の気合の声が響くと鎧の各部が展開、白銀の背部には光輪を模したパーツが現れた。その姿は正しく神の名にふさわしい神々しいものだった。
「さあ、行くぜ。」(白銀)
白銀はバニシングブレードの剣先をガルグイユとドードに向けた。
刻一刻と迫るアーク覚醒の時。新たな力で戦う白銀、最強の力を使うウィザードの前にファントム=リッチが姿を見せる。
魔界城へと戦いの場を移し、激しい戦いを繰り広げる仮面ライダーたちとレジェンドルガ。神話の怪物が真の力を発揮して、その猛威を振るう。