IS×仮面ライダー 炎竜シーズン2 仮面ライダー輝龍   作:柏葉大樹

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仮面ライダー輝龍 第2話

side輝龍(大樹)

 

 俺とマドカの目の前でアギトたちを率いていたグロンギ、ドルドは死んだ。奴の言っていた究極の闇を超えたアギト、そいつがこいつらの長でたぶん十三異界覇王の一人だろう。

 

 「究極の闇って?」(ヴァルキリー)

 

 マドカが俺に尋ねた。俺の朧気になり始めている記憶からその事について話し出す。

 

 「究極の闇、グロンギたちの言うところの大量虐殺を行う者のこと。俺の知っている究極の闇はダグバのことだったけど。それがアギトの力を持った人物だったなんて。」(輝龍)

 

 アギトの力は本来グロンギとはあまり関係がない。ただ、アギトの力は進化し続けていく力。それゆえに最終的にクウガとグロンギと比較すると究極の闇と同等の力を得るということはそうあり得ない話ではない。だが、それはあくまで仮面ライダーを知っている人物たちが各作品を同列に見た時という条件であってアギトとクウガが全く同系統の仮面ライダーということではないし、この二つの仮面ライダーに限らず仮面ライダー全般に言えることで。要は究極の闇を超えたという表現は本来のアギトにはあまり使わないということである。

 

 「とりあえず、奴のボスに会えばそのこともはっきりするだろう。まずは小父さんたちの所に戻ろう。」(輝龍)

 「うん。」(ヴァルキリー)

 

 最初にこのアギト殲滅作戦を考えた小父さんたちの所に戻ろう。ここにいる俺とマドカが担当した場所に居たアギトたちは既に倒されている以上は残る必要もなし。

 俺はすぐにマドカと一緒に山を下り始める。ただ、この時点ではこの後に対峙する相手が俺の予想を超えていたということを思いもしなかった。そして、その後に分かる俺の体の秘密にも。アギトたちの戦いで俺は俺の知らない真実にたどり着くことになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side3人称

 仮面ライダーアギトバーニングフォームとイーヴィルアギトの戦いは仮面ライダーアギトの優勢に進んでいた。

 シャイニングカリバーをバーニングフォームの尋常ではない力で振るう仮面ライダーアギトの攻撃をイーヴィルアギトはストームペガサスボウガンによる遠距離攻撃で何とかしのごうとするもののバーニングフォームが纏う炎で圧縮空気弾は仮面ライダーアギトに当たる前に消滅してしまい、そもそもシャイニングカリバーを振るうことで防御も行う仮面ライダーアギトにまともに攻撃を当てること自体が難しかったのだ。

 数度目に振るったシャイニングカリバーがイーヴィルアギトが持つストームペガサスボウガンを切り裂いた。

 

 「ハア!!」(仮面ライダーアギト)

 

 シャイニングカリバーの刃が燃え盛る炎に包まれた。仮面ライダーアギトは炎に包まれたシャイニングカリバーを大振りに振るいイーヴィルアギトの体に叩きつけた。バーニングフォームの必殺技の一つであるバーニングボンバーがイーヴィルアギトに炸裂した。

 

 「ああああああああああ!!」(イーヴィルアギト)

 

 シャイニングカリバーの刃を受けたイーヴィルアギトはそのまま全身を炎に包まれていった。

 かつては人類の創造主である闇の力、テオスの僕である水のエルをあと一歩のところまで追い詰めた技であるバーニングボンバーは容易くイーヴィルアギトを打ち倒せるほどの威力は十分にあった。だが、それはあくまで仮面ライダーアギトが過去に相対した敵を倒せるのに十分であるということだけで異世界を、自分の住む世界を滅ぼした十三異界覇王の一人であるイーヴィルアギトには当てはまらないものだった。

 イーヴィルアギトを燃やしていく爆炎は徐々に小さくなっていく、正確にはイーヴィルアギトが有するモノリス・ワイズマンとオルタリングに酷似した器官へと吸収されていったのだ。

 

 「っ!」(仮面ライダーアギト)

 

 それを見ていた仮面ライダーアギトは再度シャイニングカリバーを振るい、今度こそイーヴィルアギトを倒そうとする。だが、その振り下ろした刃は変化したイーヴィルアギトによって止められてしまった。

 仮面ライダーアギトはさらに力を込めるが止められたシャイニングカリバーは全く動くことは無く、それどころかイーヴィルアギトに掴まれている場所から徐々にひびが入りだしていた。

 シャイニングカリバーが破損したのを見た瞬間に仮面ライダーアギトはシャイニングカリバーを離し、今度は右手に高熱の炎を発生させて拳を握り締める。バーニングフォームの必殺技であるバーニングライダーパンチを仮面ライダーアギトは放った。

 放たれた拳もイーヴィルアギトによって止められた。そして、バーニングフォームが纏う炎をイーヴィルアギトはどんどんと吸収していく。仮面ライダーアギトは拳を引こうとするが力が増していっているイーヴィルアギトは決して離すことは無かった。

 

 「グッ、くっ!」(仮面ライダーアギト)

 

 バーニングフォームの持つ炎の力が瞬く間に吸収されてしまい、仮面ライダーアギトは基本形態であるグランドフォームへと戻ってしまった。

 バーニングフォームの力を吸収したイーヴィルアギトはその姿を大きく変化させ始めていた。刺々しい形状の甲殻は刺々しいフォルムを残しながらも丸みを帯びて巨大化していく。特に胸部の甲殻は内部にある筋肉がより発達するのに合わせ大きく分厚くなっていく。分厚い甲殻に覆われていない大腿部などは筋肉の発達が顕著に見える。胸部のオルタリングに酷似した器官は黄金色から紫色へと変わり、赤黒い爪が出現した。そしてその姿は漆黒から毒々しい赤紫色へと変化した。名付けるならばイーヴィルアギトバーニングフォーム、その肉体からは背後の景色がゆがむほどの熱気が放たれ、モノリス・ワイズマンから走る亀裂からは空気すらも焦がす黒炎が上がっていた。

 仮面ライダーアギトはそのまま引き下がり、クロスホーンを展開、必殺のライダーキックを放つ。

 イーヴィルアギトはそれをそのままバーニングライダーパンチで迎え撃つ。

 激突する両者の必殺技、その激突の余波は周囲の山林を根元からことごとくなぎ倒されていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ズドーン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 篠ノ之神社では倒れたアギトの処理に追われていた正則たちが山の方から聞こえてきた爆発音を聞いた。

 

 「おい、山の方からとんでもねえ音がしたぞ。」(柳韻)

 「ねえ、正則君。まだ、皆が降りていないんじゃない?」(雪子)

 「だとしたら...。秋人さん、俺、皆の様子を見に...。」(正則)

 

 正則がそう言ったところで既に秋人が山の方へ走っていた。

 

 「いや、秋人さん!?お義父さん、雪子さん、俺行ってきます!」(正則)

 

 正則は秋人を追って走り出す。同じ頃の山の中腹付近では合流した輝龍、ヴァルキリー、白銀が爆音に気付く。

 

 「山のふもとか。」(白銀)

 「山のふもとって神社の近くだよね。お父さんたち、大丈夫かな。」(ヴァルキリー)

 「まず、行こう。それにこの爆音だと俺達のいるこの場所に近いし。何かあれば連絡も来るはず。」(輝龍)

 

 輝龍たちはそのまま山道を急いで下っていく。そして、彼らは仮面ライダーアギトとイーヴィルアギトが戦闘を行っていた場所へとたどり着いたのだった。そこは彼らの記憶にある山の風景ではなく、その一帯だけがまるで爆発が起きたかのように木々が倒れて山肌が露出していた。

 

 「翔一さん!!」(輝龍)

 

 そして、そこには変身が解除されて生身の姿となっている翔一に悠然とした姿でたたずむイーヴィルアギトバーニングフォームだった。

 輝龍たちは急いで翔一とイーヴィルアギトの間に入る。

 輝龍と白銀は自身の持つアームズウェポンをイーヴィルアギトに向ける。

 

 「翔一さん、私に掴まって!」(ヴァルキリー)

 「ありがとう、マドカちゃん。」(翔一)

 「マドカ!翔一さんを連れて先に行け!!」(輝龍)

 

 輝龍と白銀がヴァルキリーと翔一の盾となりながらイーヴィルアギトを牽制する。それを見てイーヴィルアギトが距離を詰めて攻撃を始めた。

 イーヴィルアギトの攻撃を真正面から受ける輝龍と白銀。だが、輝龍が持っていたストームランスはイーヴィルアギトの拳を受けていともたやすく半ばから折れてしまった。そして、白銀の方はバニシングブレードが破損することは無かったもののバニシングブレードを大きく弾かれ、その衝撃で両腕に強い痺れが走っていた。

 輝龍は相手となるイーヴィルアギトが凄まじい力を持っていることをたった一度攻撃を受けて見抜き、自身の中での警戒レベルを大幅に上げた。

 

 『ゴールドドラゴンフルーツ!』

 『ゴールドドラゴンフルーツエナジー!』

 「一夏!時間稼ぎ、頼む!」(輝龍)

 「分かった!」(白銀)

 

 輝龍は二つのロックシードを解錠し、戦極ドライバーと左腕に装備されている解放手甲デュアルギアにそれぞれセットする。

 輝龍が準備を進める間に白銀はイーヴィルアギトを相手にバニシングブレードを振るう。

 イーヴィルアギトは白銀の攻撃を両腕の甲殻で受け止めながらストレートパンチを放つ。その隙に輝龍が戦極ドライバーとデュアルギアを操作した。

 

 ≪ソイヤ!ゴールドドラゴンアームズ!黄龍、アップライジング!≫

 ≪ミックスアップ!デュアルゴールドアームズ!金・龍・覚・醒!≫

 

 輝龍は基本形態のゴールドドラゴンアームズの強化形態、仮面ライダー輝龍デュアルゴールドアームズへとアームズチェンジした。

 輝龍は強化前と比べて幅広の大剣になった光龍剣、光龍剣・剛を担ぎ、白銀が抑えているイーヴィルアギトへと走り出した。

 輝龍は走り出して担いでいた光龍剣・剛を一気にイーヴィルアギトに振り下ろす。

 イーヴィルアギトは白銀のバニシングブレードを右手で受け止めており、戻って来た輝龍の攻撃を空いている左腕の甲殻で受け止めた。

 

 ≪シルバーエナジースカッシュ!≫

 ≪デュアルゴールドスカッシュ!≫

 「うおおおお!!」(輝龍)

 「はああああ!!」(白銀)

 

 輝龍はデュアルギアを、白銀はゲネシスドライバーを操作。ロックシードから供給されるエネルギーをアームズウェポンにチャージする。光龍剣・剛の刃が金色に、バニシングブレードの刃が銀色に輝きだした。輝龍とは白銀はそれぞれ武器を振るい、イーヴィルアギトを切り裂こうとする。

 金色に輝く幅広の刃に銀色に輝く細身の刃、その二つを前にしてイーヴィルアギトは右手を前にかざしたのだったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side秋人(切嗣)

 「待ってください!秋人さん!」(正則)

 「正則君、急いで!!」(秋人)

 「いや、急いでますよ!?」(正則)

 

 険しい山道を僕たちは急いでいた(とは言うものの後ろから着いてくる正則君を半ば置いて行くような形だけど)。ここまでの間で僕は今までにない程に嫌な予感を感じていた。

 正直なことを言えばまだ大樹たちが中学生だった頃、大樹の調子が回復した直後にあったインベスとの遭遇。その日に嫌な予感がしなかったわけじゃない。毎回毎回、仕事をしている時や家に居る時にどこか背筋に嫌な緊張が走る、そいう嫌なことが起きるということを子ども達が戦っている間はいつも感じていた。

 子ども達が戦う中で僕も愛理もあの日からいつか子ども達が死んでしまうのではないかと不安にさいなまれ続けていた。毎回毎回、子どもたちが帰って来た時はちゃんと戻って来たと安心していた。

 僕はかつては刑事だった。当然ながらにそういう荒事に関わり続けて不幸なことが起きることが決してあり得ないということは理解している。そして、そういった荒事に関わり続けるという決心をした子ども達を誇りにも思っている。それでも、それでも僕も愛理も千冬と一夏、万夏が傷ついて欲しくないし、大樹に至ってはそういうことに関わる宿命で避けられないにしてもこれ以上の苦しみを味わってほしくない。

 親だからこそ、あの子たちに父親にさせてもらった僕だからこそ子ども達に厳しい道を歩ませたくなかった。それが、あの子たちにとって避けられない運命だとしても。

 そういった思いに加えて、抑えきれない焦燥感、焦り、恐怖が子の胸に渦巻いている。今まで以上の荒れ狂う嵐のような感情は僕を突き動かすのに十分だった。

 山道を登る中で僕は変身した万夏が津上さんを連れて下ってくるのが見えた。

 

 「万夏!」(秋人)

 「お父さん!!」(ヴァルキリー)

 「はあ、はあ、待って。」(正則)

 

 僕は急いで万夏の所へ行く。見たところ、翔一さんは消耗しているらしく足取りもどことなくしっかりしていなかった。

 

 「なあ、万夏ちゃん。どんな奴が居るんだよ。アギトたちは既に倒しているだろ。」(正則)

 「分かんない。でも、今大樹と一夏兄さんが戦っている相手はたぶん...。」(ヴァルキリー)

 「あいつがきっとこの世界に来たアギトたちのリーダーだと思います。」(翔一)

 

 万夏に肩を貸してもらっている翔一君が話し出した。だとすると今大樹と一夏が戦っているのは話に合った別世界からやって来た敵。ここまでの話なら相手は二人だと敵わないかもしれない。幸いにも相手は神経断裂弾が効く可能性はある。そして、残っている神経断裂弾は今持っている拳銃に入る分だけの1発だけ。すぐに拳銃を撃てるようにしておく。

 

 「万夏は正則君と一緒に下りてくれ。父さんはこのまま上に行く。」(秋人)

 「待って、お父さん!私も!」(ヴァルキリー)

 「降りるなら秋人さんですよ。俺と万夏ちゃんで上に行きます。」(正則)

 

 僕の意見にそう言う万夏と正則君。二人の提案はありがたいし、従うべきだろう。でも、

 

 「いや、万が一にでも大樹と一夏が戦っている奴が神社の方へ行けば、柳韻さんたちが危ない。それにこの前の復活したアギトの一件もある。僕は様子見に徹するから二人は翔一さんを連れて下りてくれ。」(秋人)

 

 何があるか分からない以上は戦力を集中するわけにもいかない。それに、今万夏を一緒に連れていけばきっとこの後に起こるかもしれないことは見せられない。

 僕の言葉に万夏も正則君もいきなり是とはしなかったが二人はそのまま山を下り始める。その中で万夏が振り返った。仮面で観えないけど、たぶん不安そうにしている。僕は一度手を振って山道を登りだす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side三人称

 「こいつ、全然歯が立たねえ!」(白銀)

 「動きは素人まで行かなくてもあまり戦闘慣れしてないけどな。それ以上に肉体そのものが丈夫なせいで攻撃が通らない。」(輝龍)

 

 イーヴィルアギトと戦闘を続ける輝龍と白銀。だが、二人の攻撃はバーニングフォームに進化したイーヴィルアギトにあまり効果はなく、二人もかなり連戦ということで消耗していた。

 

 「隙を作って逃げるぞ。これ以上は無理。」(輝龍)

 「分かった。」(白銀)

 

 いつもであればここで言い合いになるのだがお互いにかなり消耗していることで撤退することに意見が一致していた。

 一方のイーヴィルアギトは胸部のモノリス・ワイズマンに似た器官から熱気を放出し始める。それだけではなくイーヴィルアギトの全身の甲殻に走る亀裂から熱気だけではなく炎まで放出され始めた。輝龍と白銀はそれが危険な予兆と即座に判断、その場から離れようと背を向けて走り始める。

 

 「オオオオオオ!!」(イーヴィルアギト)

 

 その瞬間、イーヴィルアギトから強烈な熱と炎が一気に噴き出され、その場を吹き飛ばして燃やした。

 イーヴィルアギトから放出された爆発を受けて輝龍と白銀はそのまま吹き飛ばされてしまった。

 強化形態になっていた輝龍は大きなダメージを受けながらも変身が解除されることは無かった。だが、白銀は元々がスピードに秀でた性能であることから変身が解除されてしまっていた。

 

 「一夏!」(輝龍)

 

 地面に転がり、痛みに呻く一夏を心配して声を掛ける輝龍。ダメージを受けて起き上がれない一夏に、爆発で放出した炎と熱を右手に集中させ始めるイーヴィルアギト。

 

 「ハアアアアアア!!」(イーヴィルアギト)

 

 赤黒い炎を纏いながらバーニングライダーパンチを一夏に放ったイーヴィルアギト。一夏は数秒後に襲うであろう一撃から目をつぶった。

 

 「一夏!!」(輝龍)

 

 近くに居た輝龍は全力で走り、一夏を突き飛ばす。そして,イーヴィルアギトのバーニングライダーパンチが輝龍の当たり、大爆発を起こした。

 

 「大樹!!」(一夏)

 

 一夏がそう声を掛けるも、爆炎が晴れるとそこには胸にイーヴィルアギトの右腕が貫通した大樹の姿があった。イーヴィルアギトが大樹の胸から腕を引き抜くと大樹はそのまま地面に倒れ伏してしまう。

 イーヴィルアギトは今度は一夏にターゲットを変え、血に濡れた右手を握りしめてまたバーニングライダーパンチを放とうとした。だが、イーヴィルアギトの背後で大樹が、死に体で死を待つばかりの大樹が立ち上がっていたのだ。その腰に装着されていた戦極ドライバーが外れて地面に落ちるとそこにはオルタリングが、アギトの力を持っている証であるベルトのオルタリングが巻かれていたのだ。

 大樹の左胸に空いた大きな穴は徐々にふさがり始める。そして、オルタリングから光が放たれ、大樹の姿は仮面ライダーアギトバーニングフォームに似た、だが肩部のアーマーが巨大な角のような形状となり、オルタリングからは地面に触れる程のスカートが伸び、背部のアーマーには火山のような形状の巨大な突起がまるで翼のように二つが天に向かって伸びていた。全体にオレンジ色に黒のカラーリングが生える姿の仮面ライダーアギトがそこにいた。

 

 「大樹、なのか。」(一夏)

 

 そう呼びかける一夏に大樹は答えることは無かった。その次の瞬間に膝をつき、傷が治った胸のあたりを抑え出したからだった。

 

 「グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」(大樹)

 

 

 

 

 

 

Nextepisode Comingsoon.

 




 突如としてアギトに変貌した大樹。その姿は燃え盛るマグマの如くだった。激痛の中で幼き日の記憶を思い出す大樹は自身の肉体の真実に気づく。

 新たな咢の出現に呼応して力を高めるイーヴィルアギト。そして、翔一もついに最強の力を見せる。

 「誰も人の未来を奪うことは出来ない。」

 悪しき力を得たアギト、光り輝く進化を遂げたアギト、太古より受け継いだ灼熱のアギト。三龍は集い、雌雄を決する。
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