IS×仮面ライダー 炎竜シーズン2 仮面ライダー輝龍   作:柏葉大樹

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 皆さん、お待たせして申し訳ございませんでした。新年(始まって1か月が経過してしまいましたが)1発目、どうぞ!


仮面ライダー輝龍 第20話

side三人称

 ガーゴイルレジェンドルガ=ガルグイユ竜人態、マンドレイクレジェンドルガ=ドード巨人態を前に仮面ライダー白銀ゴッドエナジーアームズ、仮面ライダーウィザードインフィニティ―スタイルが並び立つ。

 

 「行くよ、ドード。僕達の王に愚か者の命をささげるよ!!」(ガルグイユ)

 

 ガルグイユは周囲を自身に有利な水中環境へと変化させて白銀とウィザードに襲い掛かる。

 ドードは巨大な拳を白銀とウィザードに振り下ろした。

 白銀は向かってくるガルグイユに対して、ゲネシスドライバーを操作する。

 

 ≪サンダーゴッドエナジースカッシュ!≫

 

 バニシングブレードに雷が走り、剣先をガルグイユに向ける。その瞬間、剣先から青白い雷がガルグイユに向かって放たれた。

 

 「何!?グアッ!!」(ガルグイユ)

 

 雷を胸に受けたガルグイユを足を止めてしまう。そこへ白銀は距離を詰めてバニシングブレードを振りかぶり、振り下ろした。

 ガルグイユはバニシングブレードの刃を掴み、攻撃を止める。

 

 「調子に乗るなよ、人間!!」(ガルグイユ)

 「ここでお前たちを倒す!!」(白銀)

 

 白銀とガルグイユの戦いが始まった時、ドードの拳がウィザードに叩きつけられた。かに見えたがダイヤモンドのような輝きを放つインフィニティ―スタイルの防御力の前では巨大化したドードと言えど傷一つ付けることは出来なかった。

 

 「さあ、ショータイムだ。」(ウィザード)

 

 ウィザードはインフィニティ―リングを再度読み込ませて、高速移動を発動する。

 ウィザードは高速移動の中でドードの体を幾度も切り刻んだ。

 植物でできたドードの体は幾つもの断片に分かれてしまう。だが、ガルグイユが生成した水を吸収することで即座に再生、さらに巨大化する。

 

 「厄介な相手だな。」(ウィザード)

 

 ウィザードはそれでも引くことなく、マントを翻してアックスカリバーを構える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 輝龍バハムートアームズはマミーレジェンドルガ=ムンミヤと戦っていた。

 光龍剣と龍炎刀・陽炎の二刀流で戦う輝龍。バハムートアームズの特性から強力なパワーを誇るムンミヤの攻撃を受け止めながら、力強く振るう二刀流でムンミヤにダメージを与えていく輝龍。

 

 「むう。その姿は前には見なかったな。」(ムンミヤ)

 「こけおどしと思ったのか。」(輝龍)

 「いや。その程度ならば、俺を倒せんぞ。」(ムンミヤ)

 

 ムンミヤは全身の包帯を伸ばして輝龍を拘束しようとする。

 輝龍は向かってくる包帯に対して戦極ドライバーを操作する。

 

 ≪ソイヤ!バハムートスカッシュ!!≫

 

 光龍剣と龍炎刀・陽炎にエネルギーが集まり、輝龍はX字の斬撃を放つ。

 光の斬撃波は包帯を切り裂いていく。

 

 「その程度では、俺を倒せないと言ったはずだが。」(ムンミヤ)

 

 ムンミヤの言葉を証明するかのようにムンミヤの包帯はバラバラになっても輝龍に向かって飛んでいく。

 バラバラになった包帯は輝龍に巻き付き、動きを封じる。

 

 「これで終わりだ。」(ムンミヤ)

 

 ムンミヤはそう言って輝龍の体を押しつぶそうとする。だが、巻き付いた包帯は一切びくともしなかった。

 

 「フッ!!」(輝龍)

 

 輝龍は渾身の力で包帯を引きちぎる。さらに、そこから駆け出してムンミヤとの距離を一瞬で詰めた。密着するその距離でムンミヤを蹴り上げる。

 宙高く浮かび上がるムンミヤは包帯を伸ばして空中で体勢を立て直した。その間、輝龍は光龍剣と龍炎刀・陽炎を合体、光炎龍剣・オオダチモードを構える。

 ここまでの戦いでムンミヤは輝龍が並大抵の相手ではないことに確信を得た。

 

 「ならば、俺の真の姿を見せてやろう!」(ムンミヤ)

 

 ムンミヤは顔を隠している包帯を掴むと力任せに包帯を引きちぎった。その次の瞬間、ムンミヤの体は包帯を引きちぎる。包帯の下にあったのはマミー=ミイラを連想する乾燥した姿では無かった。

 

 「我が真の名はオシリス。冥府の力を見せてやろう。」(ムンミヤ=オシリス)

 

 その姿は褐色の肌をした筋骨隆々の姿をした壮年の男性だった。ムンミヤ、真の名はエジプト神話の冥府神と同じ名を持つ存在だった。

 ムンミヤ=オシリスは右手に身の丈を超える大鎌を手にする。

 輝龍は光炎龍剣・オオダチモードを構え、ムンミヤ=オシリスと対峙する。

 ムンミヤ=オシリスが大鎌を勢いよく振るう。

 輝龍は大鎌を光炎龍剣で防ぐ。

 速さと重さを兼ね備えた大鎌の一撃は輝龍を後退りさせるほどの威力があった。

 

 (かなりのパワーだ。防ぐので手一杯だ。)(輝龍)

 

 繰り出される攻撃をいなしつつ、輝龍は隙を伺う。

 

 「ムウン。」(ムンミヤ=オシリス)

 

 ムンミヤ=オシリスは大鎌に力を込める。

 大鎌の刃が青白く輝き始めた。

 輝龍は大鎌の様子を見て、相手が大技を繰り出そうとすることを察知する。

 ムンミヤ=オシリスは大鎌を大きく横なぎに振るう。大鎌の刃から青白い光の大鎌が輝龍に向かって飛んで来た。

 輝龍は光の大鎌を咄嗟に避ける。

 光の大鎌はそのまま近くにあった車を両断、街路樹を切り裂き建物に大きな傷を付けた。

 光の大鎌を受けた街路樹はその次の瞬間には急激に枯れていき、最後には朽ち果てて砂にまでなってしまった。

 輝龍は街路樹の様子を見て、今現在最強の姿であるバハムートアームズでもただでは済まないだろうということを察した。

 

 「我が真の力、命あるものから命を奪い、命なきものに命を与える。レジェンドルガの中でも俺だけが有する力だ。」(ムンミヤ=オシリス)

 「なる程、さっきの攻撃は樹木から命を奪ったということか。」(輝龍)

 

 輝龍はムンミヤ=オシリスの能力がどういうカラクリか別としてかなりの脅威であることを理解した。だが、対処法が一切ない訳ではない。

 

 「それでも、この戦場は俺達仮面ライダーが勝ち取る。」(輝龍)

 「ほざけ。」(ムンミヤ=オシリス)

 

 輝龍のセリフを聞き、ムンミヤ=オシリスが大鎌を大きく振りかぶる。

 輝龍は光炎龍剣・オオダチモードを構え直す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「私達レジェンドルガに似た雰囲気を感じるわ。あなたのその姿、何かしら。」(ゴルゴン)

 「それを答えると思っているの?」(ヴァルキリー)

 

 ヴァルキリーリヴァイアサンアームズはゴルゴンと対峙する。

 ゴルゴンはヴァルキリーの新たな姿からどこか自分たちに似たものを感じた。

 ゴルゴンがリヴァイアサンのことを聞いていることを察したヴァルキリーはそれに対して答えるつもりはなかった。

 

 (万夏、あの相手は私達ファントムに近しい存在です。神話の中で語られる存在、人の恐怖が具現化した存在でしょう。)(リヴァイアサン)

 (でも、相手はファントムなんて言ってないけど。)(ヴァルキリー)

 (種としてくくる名前に意味はありません。私から忠告するのはあなたが対峙している相手はファントムの中でも最上位に位置する者たちと同等の力を持っています。油断しないで。)(リヴァイアサン)

 (うん、大丈夫。)(ヴァルキリー)

 

 精神内でリヴァイアサンと会話するヴァルキリーは改めて自分のなすべきことを確認する。

 

 「さっさとあなたを倒す。あなたの疑問に答える気もないし、あなたたちの王も私達が倒す。」(ヴァルキリー)

 

 手に持った長剣リヴァイアガンソードを持ち直してゴルゴンに言い放つヴァルキリー。

 

 「生憎だけど、それは出来ないわ。私の目に写ったものは全て石になって死んでしまう、あなたも石となって死ぬのよ。」(ゴルゴン)

 

 そう言うとゴルゴンの姿が変化を始めた。頭部から無数の蛇が生えていく。それだけではなく、ゴルゴンの下半身が巨大な蛇のものへと変化した。

 変化が終わった次の瞬間、ゴルゴンの頭部から生えている無数の蛇がヴェルキリーに向かって襲い掛かった。

 迫りくる蛇をリヴァイアガンソードで切り裂くヴァルキリー。そこへ、ゴルゴンが両目を大きく見開いた。

 ゴルゴンの両目から光線が放たれ、ヴァルキリーに向かって光線が走っていく。

 咄嗟にヴァルキリーは後方へジャンプしてゴルゴンの光線を躱す。

 ゴルゴンの光線が当たった場所はコンクリートも車も、建物も石へ変化した。

 ゴルゴンはヴァルキリーを石へと変えるべく、その魔眼の視線をヴァルキリーへ向ける。

 ヴァルキリーはゴルゴンの視線を躱すべく、着地したビルの屋上を駆けだす。

 ビルからビルへ飛び移り、ゴルゴンの視線を躱す。

 

 (あの目から出すレーザーに当たると危ない。他にどんな力を持っている分からないから。)(ヴァルキリー)

 

 ヴァルキリーは一気に勝負をつけるために屋上から飛び降りた。

 落ちる中でヴァルキリーはリヴァイアガンソードをライフル型のガンモードに変形させる。そして、

 

 ≪カモン!リヴァイアサンオーレ!≫

 

 戦極ドライバーを操作、リヴァイアガンソードの銃口が蒼く輝き始める。

 ゴルゴンは屋上から飛び降りたヴァルキリーに頭部から生えている無数の蛇を勢いよく向かわせる。それだけでは無く石化の視線もヴァルキリーに向ける。

 襲い掛かる無数蛇と石化の視線、それに対してヴァルキリーはエネルギーがチャージされたリヴァイアガンソードの引き金を引いた。

 銃口から放たれた蒼い閃光は無数の蛇を切り裂き、石化の視線を打ち消していく。

 蒼い閃光が自身の視線を容易く打ち消したことからゴルゴンは咄嗟に身を翻して躱す。

 リヴァイアガンソードから放たれた閃光はゴルゴンの頭部から生えている無数の蛇の髪を焼き、道路を穿った。

 

 「私の髪を、よくも!!」(ゴルゴン)

 「そんなに大事な髪なら今度から帽子を被って来れば!」(ヴァルキリー)

 ≪カモン!リヴァイアサンスカッシュ!≫

 

 ヴァルキリーは着地するや否やゴルゴンに向かって飛び掛かった。

 ロックシードから供給されたエネルギーを右足に集め、延髄斬りのフォームを空中でとるヴァルキリー。

 ヴァルキリーの必殺技サファイアレッグ、その強化技であるエンプレスサファイアレッグをゴルゴンに放つ。

 ゴルゴンは石化の視線をヴァルキリーに向けるも、ヴァルキリーのエンプレスサファイアレッグがその視線を切り裂いていく。

 ゴルゴンは咄嗟に蛇の集めて楯とする。

 エンプレスサファイアレッグが蛇を切り裂いていく。

 ゴルゴンは盾にした蛇によって直撃を免れており、蛇の髪は三分の一程斬られていた。

 攻撃を防がれたヴァルキリーは着地するとすかさず攻撃を続ける。

 始まった戦いは激しく街中を荒廃した戦場へと変えていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その頃、魔界城最深部にあるアークが眠っている石棺の前ではファントム=リッチがアーク覚醒の儀式を進めていた。

 

 「フン、バカな奴らめ。転化した人間などを使うものか。そいつらはあくまで俺の魔力源だ。そして、ここで眠っている奴の力を全て俺様の物にしてやる。」(リッチ)

 

 リッチが杖を振るとレジェンドルガへと転化した人々の魔力が集まってくる。

 集まって来た魔力はリッチに吸収されていく。

 

 「指輪の魔法使いめ。今度こそお前の最期だ。」(リッチ)

 

 リッチは増幅した魔力を使い、石棺の中で眠っているアークの力を吸収する。

 

 「フハハハハハ!俺様の思惑通りだ!さあ、全ての力を俺様に寄越せ!」(リッチ)

 

 石棺から黒い煙が沸き上がりリッチへ吸収されていく。だが、吸収してもそれが終わる兆しはなく、吸収しているリッチは吸収している中で自身の力が強化されていないことに気付く。

 

 「なんだ、一向に力を感じないぞ。」(リッチ)

 

 何かがおかしいことに気付いたリッチ。そのリッチに石棺から巨大な三叉の槍、アークトライデントが勢いよく飛び出して腹部を貫いた。

 

 「がああっ!!」(リッチ)

 

 そのまま壁に磔となるリッチ。杖を落とし、自身の腹部に刺さったアークトライデントを抜こうとする。だが、刺さったアークトライデントはびくともしなかった。

 そんなリッチの目の前でアークが眠る石棺が大きく震えだす。そして、石棺から血の底から響くような声が響いて来た。

 

 【我の力を奪おうとした不届き者よ。貴様程度ではレジェンドルガの王である我の力を奪うことなど出来んよ。】(アーク)

 

 吸血鬼、狼男、半魚人、人魚、人造人間、小鬼、雪男、小人、竜など伝説上の魔獣の元になった存在が居た世界において最も恐れられた種族が居た。世界各地に伝わる様々な魔獣・幻獣・神獣の伝承の元となった彼らは他の種族を自らの同族へ変化させてしまうことから他種族から非常に恐れられた。

 レジェンドルガ、伝説をその名に関する彼らは本来の歴史であれば吸血鬼=ファンガイアとの戦争の末に絶滅した。

 この世界にやって来た彼らはその戦争で勝った世界よりやって来たのだ。その世界のレジェンドルガの王アーク、石棺の中で眠りについていた彼こそが十三異界覇王の一角を担っているのだ。故に、リッチではその力を奪うことはそもそも出来なかったのだ。

 

 【そもそもが魔術師の成れの果てでは大したことも出来ん。】(アーク)

 「なぜだ!?お前はずっと眠っていたはずだ!!」(リッチ)

 【眠っていたさ。その眠りを邪魔したのだから起きるのは当然だろう?】(アーク」

 「何!?」(リッチ)

 【全く、ゴルゴンたちは貴様に何も言っていないのだな。そもそも、我に覚醒の儀式は不要。この世界で生きるに十分な力を蓄えたら自然と起きるのだ。】(アーク)

 「だから、俺様はお前の目覚めを早めるためにと!」(リッチ)

 【それが不要なのだよ。そもそも、我は外から力を吸収することは出来ん。我の力は既に完成しておるのだ。】(アーク)

 

 アークの言葉に驚愕するリッチ。ここまでレジェンドルガたちを言いくるめてきたのが結局のところは無意味だったのだ。

 

 【力が溜まり切ったとは言え、最悪の目覚めだ。その責、その身でもって償え。】(アーク)

 

 アークがそう言うとアークトライデントはリッチが突き刺さったまま部屋の壁を崩していく。

 

 「ギャアアアアアア!!」(リッチ)

 

 壁へあらん限りの力で押し込まれる圧痛、腹部から走る激痛によって叫び声をあげるリッチ。

 リッチはそのまま魔界城の外へ押し出される。

 アークトライデントの進行方向はそのまま地面へと進む、と言うよりも落ちていく。激しい戦いが繰り広げられる真っ只中にリッチは地面に磔となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side一夏=白銀

 レジェンドルガたちと戦いをする中で上にある城から何かが落ちてきた。そいつはミイラのような姿をしていて、腹を俺の背丈をはるかに超える巨大な槍に貫かれていた。

 

 「リッチ!」(ウィザード)

 

 晴人さんが地面に磔になっている奴を見て、そう言った。俺から見たそいつは息も絶え絶えに見える。

 

 「まさか、俺様の計画が!?」(リッチ)

 

 巨大な槍を引き抜こうとしているところに俺達の頭上の城がゆっくりと落ち始めてきた。

 

 「何が起きているんだ。」(白銀)

 

 徐々に落ち始めている城を前に他の皆が逃げ始めている。

 

 「一夏!逃げるぞ!!」(輝龍)

 

 大樹の声を聞いて、俺も逃げ始める。俺の背後でバキガキと言った激しい音が響く。

 

 「バカな、バカな!辞めろ!」(リッチ)

 

 後ろを振り返るとリッチは城の下敷きとなって地面の中へ消えていった。それを気にすることは無く、俺は走る。

 大樹たちと合流すると空中にあった城が俺達の前でそびえたっていた。

 

 【この世界の人間の戦士たちよ。我はアーク、13の魔族の頂点に立つレジェンドルガの王である。我が臣下、ゴルゴン、オシリス、ガルグイユ、ドードを前に怯まぬその勇猛に賞賛を送ろう。そんな貴様らにこの我自身の手で討ち滅ぼしてやろう。】(アーク)

 

 城から低く響く声が聞こえてくる。俺達が戦っていたレジェンドルガたちも城の元へ集まる。

 

 【さあ、あがけ。あがいて見せろ。】(アーク)

 

 俺は城を睨みつける。その隣に大樹が並ぶ。

 

 「やろうか、兄弟。」(輝龍)

 「おう。行くぜ、親友。」(白銀)




 遂に覚醒したレジェンドルガたちの王、アーク。魔界城の中へ入っていった仮面ライダーたちを待ち構えていたのは悠久の時を生きた魔王である。

 【行くぞ、アークキバット。】
 「さ~て、行きますか。ドロン、ドロン。」

 巨大な鎧を纏う漆黒の悪魔に白銀が立ち向かう。

 「行くぜ!」
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