IS×仮面ライダー 炎竜シーズン2 仮面ライダー輝龍   作:柏葉大樹

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 デュアル邪王アームズとなった炎竜を相手に戦う大樹。
 強大な力を前にアギトの力も解放した。
 戦いの中でアベンジャーズも戦う。その中でワンダはついに炎竜の精神世界へ入ることができた。そこで、炎竜の真意を知るのだった。


仮面ライダー輝龍 第26話 十三異界覇王大戦編第2章 龍王覚醒アベンジャーズアッセンブル

side三人称

 巨大魔化魍ヤマタノオロチを召喚した炎竜デュアル邪王アームズにヴォルカニックセイバーアローを叩きつけるアギトヴォルカニックフォーム。

 炎竜はヴォルカニックセイバーアローを右手の装甲で受け止める。

 

 「っ!っっ!!」(アギトヴォルカニックフォーム)

 「アギトの力か。制御に成功しているようだが、あと一歩だな。」(炎竜)

 

 ここまでの戦いで決定打を見いだせない輝龍=アギトヴォルカニックフォーム。それだけ、経験値も扱う力も埋め切れない差がある。

 炎竜が召喚したヤマタノオロチは残る頭をアギトヴォルカニックフォームに向ける。

 ヤマタノオロチの口から全てを燃やす炎を燃やし始める。

 

 「ヤバい!!」(アギトヴォルカニックフォーム)

 「まずは、ヤマタノオロチの炎から生き延びてみろ。」(炎竜)

 

 炎竜が言い終えるとヤマタノオロチの口から豪炎を吐き出す。

 アギトヴォルカニックフォームは咄嗟にヴォルカニックセイバーアローで豪炎を少しでも防ごうと防御姿勢を取った。

 ヤマタノオロチがはなった豪炎はアギトヴォルカニックフォームの肉体を焼く。

 自身の再生能力で傷を癒すアギトヴォルカニックフォームだが、ここまでの連戦で消耗していることもあり、変身が解除されることは無かったがその場から立ち上がるのが難しかった。

 

 「大樹!大丈夫!?」(ヴァルキリー)

 

 倒れるアギトヴォルカニックフォームに駆け寄るヴァルキリーリヴァイアサンアームズ。

 ヴァルキリーの介助を受けてを受けて立ち上がるアギトヴォルカニックフォーム。

 その様子をヤマタノオロチの頭部の乗ったまま見る炎竜。仮面の下の表情を伺うことは出来ない。

 

 「どうして、攻撃しないの。」(ヴァルキリー)

 

 その様子をアギトヴォルカニックフォームを支えるヴァルキリーが見る。

 ヴァルキリーの言葉に傷が癒え始めているアギトヴォルカニックフォームも炎竜を見る。

 

 「攻撃、できないんだと思う。多分ね。」(炎竜)

 

 炎竜の経緯を、その詳しい詳細を炎竜自身から聞いたアギトヴォルカニックフォームはその理由を推測していた。その二人の前に炎竜が召喚した大量のインベスたちが立ちはだかる。

 

 「こんな時に。」(ヴァルキリー)

 「万夏、少し回復したから大丈夫。」(アギトヴォルカニックフォーム)

 「そんな怪我をしてるのに、無茶しないで!」(ヴァルキリー)

 

 アギトヴォルカニックフォームは戦おうとするもいまだにその傷は回復していない。それをヴァルキリーはたしなめる。

 ヴァルキリーはアギトヴォルカニックフォームを支えながら、リヴァイアガンソードの銃口をインベスたちに向ける。そこに白銀ゴッドエナジーアームズが駆けつけ、インベスたちを一掃した。

 

 「二人とも、無事か!」(白銀)

 「一夏兄さん!」(ヴァルキリー)

 「怪我してるけど、大丈夫。」(アギトヴォルカニックフォーム)

 

 白銀の他にも戦っていた仮面ライダービーストロード、仮面ライダーエグゼリオンビーストゲーマーレベル50が駆けつける。

 

 「随分やられたな、柏葉。」(エグゼリオン)

 「うるせ。」(アギトヴォルカニックフォーム)

 「まずは、ここを乗り切ろうよ!学園にいる皆の避難もさせないと!!」(ロード)

 

 仲間たちが集まってきたことで戦況が良くなる、ということでもなく戦況は厳しいままだった。

 

 「おい、お前たち聞こえているか!?」(千冬)

 「千冬姉!!」(白銀)

 「お姉ちゃん!!」(ヴァルキリー)

 

 そんな中で一般生徒の避難など学園側で動いていた千冬から連絡が入った。

 

 「一般生徒、教員を含めた職員は私と山田先生を除いて避難が完了した。お前たちも撤退を始めろ。」(千冬)

 

 千冬から生徒を含めた学園に居る人間の避難の完了、自分たちの避難が指示ざれた。それを聞いて、白銀たちも撤退の準備をする。

 

 「ブルースさん!!撤退、撤退します!!」(ロード)

 「分かった。ソー、頼む。」(ハルク)

 

 遠くにいるハルクに撤退を伝えたロード。ハルクは近くにアベンジャーズを集め、ソーに移動することを伝える。

 ソーは仲間たちが集まったことを確認するとストームブレイカーを掲げる。それによって、天より虹色の光がアベンジャーズのメンバーに降り注ぎ彼らを戦場から連れ去った。

 

 「一気に道を作るぞ!!」(白銀)

 

 白銀の掛け声にロードとエグゼリオンが合わせる。

 3人は必殺技でインベスたちを撃破、道を作る。

 アギトヴォルカニックフォームを支えるヴァルキリーを連れ立って、彼らも無数のインベスたちがいるこの場を後にするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side炎竜=ファブニール

 俺はこの世界の俺が仲間たちと共に撤退するその背中を見ていた。

 アベンジャーズも居なくなり、文字通りここには俺しか居なくなった。

 ヤマタノオロチをロックシードを戻すと、魔蛇が俺の所へ歩いて来た。

 

 「紘汰に倒されたと思ったが。」(炎竜)

 「そう簡単に倒されはしないさ。それで、お望みの力はどうだ?」(魔蛇)

 

 魔蛇が言ったお望みの力=デュアル邪王アームズの具合は俺が予想していた以上に良かった。

 

 「想像以上だ。黄金の果実とはまた違う。世界を滅ぼした13体の覇王の力を合わせればそれも当然だが。」(炎竜)

 

 正直なところ、俺はこの邪王ロックシードの力をあまり信用していなかった。

 人間の身で黄金の果実の力を乱用していた俺は既にボロボロになっていた肉体は限界を迎えていた。

 ボロボロの肉体を最期の時まで戦うことが出来るようにするためにこの力を手にした。だが、俺が予想していたよりも十三異界覇王たちの力は強力なものだった。

 

 「ところで、そいつはどうするんだ?」(魔蛇)

 

 魔蛇が指を指したところには白髪に浅黒い肌をした若い俺、どうやらあの黒い仮面ライダーに変身していた奴が変身が解けて気を失っていた。

 俺の目的であるこの世界の俺、というわけではないのは一目見て分かった。俺自身は特に彼をどうこうしようとするつもりはない。

 

 「彼も別世界の俺らしい。俺の目的はそこの彼じゃないからな、放っておくつもりだが。」(炎竜)

 「ほう。」(魔蛇)

 

 俺の言葉に魔蛇が何やら思いついたようだ。

 骸骨の表情を見て、何かが分かるわけではないがそのしぐさから何かを企んでいるのは分かった。

 俺はそのまま魔蛇に背を向ける。

 こいつが何を企んでいようが関係ない。

 俺はもう俺の目的を達成するまで終われない。この命が終わるまで、俺は終われない。

 

 「さあ、俺と同じ境地まで来い。」(炎竜)

 

 俺から漏れ出る瘴気が徐々に形を作る。それは骸骨で出来た城になり始めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side3人称

 大樹たちはIS学園から脱出した。

 貴虎と鳳蓮も合流し、彼らは一度ヴァルハラへ拠点を移した。

 大樹はヤマタノオロチから受けた傷をアギトの力で回復していた。だが、回復に伴い体力の消耗が激しくそのままヴァルハラ内の医務室で休むことになった。

 大樹のそばには万夏、一夏、秋人と春奈がそばに着き、様子を見守っていた。

 同じ頃、颯斗と陸はハルクとホークアイ、ソーと共にヴァルハラのアーマードライダーたちと情報共有を行っていた。学園側からは同行した千冬と真耶がおり、現状に至るまでの状況整理を行っていた。

 

 「まさか、ファブニールが異世界の大樹君だとはな。」(貴虎)

 「初めて現れた敵がまさかの自分だなんて、あの子には気の毒ね。」(鳳蓮)

 

 ここまでの情報を知り、大樹に降りかかった運命を苦々しく思う貴虎と鳳蓮。その二人に、ハルク=ブルースが口を開いた。

 

 「僕たちの知っているダイキ、君たちの言うファブニールの目的にあの子が、こちらの世界の大樹が関わっているのは間違いないだろう。ただ、その目的も僕達ですら予想できない。」(ハルク)

 「俺達の仲間のワンダは何かを知ることができたとは思うが。」(クリント)

 「あいつは誇り高き戦士で俺達の友人だった。今で信用できない相手になってしまったが。」(ソー)

 

 ブルースに引き続きホークアイ=クリントも話す。ソーもかつての仲間が敵対している現実に怒りを覚えている。現時点ではファブニール=ダイキの真意を知っているワンダも医務室で手当てを受けている状況であり、精神世界で知り得た情報をまだワンダ以外は知らなかった。

 

 「唯一ファブニールと戦った大樹の話だと、これまでに倒した敵の力を吸収して手が付けられないって言ってました。」(颯斗)

 「十三異界覇王、今回行われている戦いの前にもあった過去の奴らも吸収したからだ。」(紘汰)

 

 颯斗の言葉を続けるかのように紘汰がかつての姿でこの場に入って来た。

 

 「葛葉。」(貴虎)

 「みずがめ座の坊や。」(鳳蓮)

 

 懐かしい人物の登場に厳しい表情を一度緩める貴虎と鳳蓮。

 新しく登場した人物に颯斗たちを始めとして他の面々は誰もが理解の追いつかない表情をする。

 

 「彼は葛葉紘汰。16年前、沢芽市を救った人物だ。アーマードライダー鎧武、黄金の果実の力を手にして戦った私達の仲間だ。」(貴虎)

 

 貴虎が紘汰のことを簡単に紹介する。16年前から変わらぬ風貌の彼について彼を初めて知る人物たちへの疑いが出ないように説明した。

 

 「君達がずっと戦って来た相手である十三異界覇王はそれぞれが自分たちのいた世界を滅ぼした存在だ。」(紘汰)

 「確か、ファブニールもそんなことを言っていたけど。それがファブニールのパワーアップに何の関係が?」(颯斗)

 「ファブニールは数多くの世界を変えることができる力を求めた。それを、世界を滅ぼした13体の十三異界覇王から手にすることにした。ヘルヘイムの森の化身、その一人である魔蛇の協力を得て。」(紘汰)

 「魔蛇って、昔私達が倒した相手じゃない。生きていたのかしら。」(鳳蓮)

 「奴らは肉体が滅んでも蘇る、恐らく魔蛇は長い時間を掛けて肉体を復活させたんだろう。」(紘汰)

 

 今回の黒幕である魔蛇。この世界を侵略してきたヘルヘイムの森、その化身である魔蛇はかつて紘汰らアーマードライダーと激しい激闘を繰り広げた。

 ヘルヘイムの化身として様々な力と謀略を駆使してアーマードライダーたちを苦しめてきた。

 魔蛇の名を再び聞いた貴虎と鳳蓮を表情をより一層厳しいものへ変えた。

 

 「魔蛇の目的はヘルヘイムの森を拡大、その過程で多くの世界を滅ぼすことだ。ファブニールに協力しているのはその目的を達成できるからだ。」(紘汰)

 「じゃあ、ダイキはそいつに利用されているのか?」(クリント)

 

 紘汰の話を聞き、ファブニール=ダイキが利用されているのではと考えたクリント。そのクリントの言葉に紘汰が頷く。

 

 「ああ、恐らく。だが、ファブニール、ダイキも奴を利用するつもりだ。現に、今の状況は魔蛇のことを利用した結果だろう。」(紘汰)

 

 この現状にかつての仲間、別世界の人物とは言え共に戦っている自分たちの仲間がこの状況を作り出すべく行動していたという事実に全員が沈黙する。

 ここまでで大樹と共に戦うことが多かった颯斗の表情は重苦しいもので、陸はその場の空気から軽口を言おうとするも他の面々の表情を見て取りやめる。

 貴虎も鳳蓮も悩ましいらしく、眉間にしわが寄る。

 ブルース、クリント、ソーは反応はそれぞれだがこの場にいる他の面々と同様である。

 沈黙が続いた頃、部屋の扉が開く音が響いた。

 そこには手当てを受けていたワンダに、共に居たピエトロ。スパイダーマン=ピーターとアントマン=スコットの姿もあった。そして、その場には一夏に手を貸してもらっている大樹の姿まであった。その背後には万夏と春奈、秋人の姿もあった。

 入って来た大樹に視線が集まった。

 

 「あいつの、ファブニールのこと?」(大樹)

 

 大樹の言葉に反応は様々だが大樹の問いかけには重い沈黙で答えた。

 

 「なあ、まずは彼の話を聞いてやってくれ。」(ピエトロ)

 

 ピエトロの言葉を聞き、一同が大樹に注目する。

 大樹は一夏から離れ、背筋を伸ばして一同を見る。

 

 「さっき、病室でワンダさんからファブニールのことを聞いた。その上で、俺は...。」(大樹)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side大樹

 俺が病室で休んでいる時、手当てを終えたワンダさんが俺達の方へ来た。

 

 「少し、良いかしら?」(ワンダ)

 「ええ。じゃあ、私とお父さんは席を外そうかしら。」(春奈)

 「あの、出来ればあなたたちにも聞いて欲しいんです。その、彼に関わることなので。」(ワンダ)

 

 席を外そうとした母さんたちをワンダさんが呼び止めた。

 俺に関わる、それを聞いた時にファブニールのことが俺の脳裏によぎった。

 ここまでの戦い、父さんと母さんには詳しいことをあまり話していない。でも、ここまで話さないという選択肢は存在していない。

 俺を見る二人に、俺は首を縦に振る。

 

 「じゃあ、春奈さん。」(秋人)

 「ええ。分かりました。良いわね、皆。」(春奈)

 

 座っていた椅子に座りなおした父さんと母さん。そこで、ワンダさんが話し始めた。

 

 「ファブニールは、私達の知るダイキは、私とピエトロの恩人よ。彼のおかげで、私はたった一人の家族を失わずに済んだ。」(ワンダ)

 

 ワンダさんが話し始めたのはその世界でのファブニールとの出会いからだった。

 ワンダさんとピエトロさんはヒュドラと言う秘密結社によって超人となった。

 ワンダさんはその能力でヒュドラの基地を襲撃したアベンジャーズのメンバーだったファブニールにマインドハックを行ったそうだ。その際に、ファブニールが経験したこと、自分の世界を、愛する者を守れずに自分一人で生き残ってしまった記憶を見たそうだ。

 その壮絶な経験を見たワンダさんは、どうしてファブニールがアベンジャーズに居るのか気になったそうだ。その戦いで人類滅亡をもくろんだ人工知能ウルトロンと戦うことになったファブニールはその戦いの中でワンダさんを、ピエトロさんを救った。

 それからは多くの敵と戦い、仲間との別れを経験したファブニール。ある日、やることがあると言って姿を消した。それから、なんとか所在を突き止めこの世界に来たと話してくれた。

 

 「ダイキの目的は、この世界を滅ぼすことでも、自分の世界を滅ぼすことでもない。あなたが、別世界の自分が愛する人達を護れるように、護る力を身に着けさせること。そのために、自分があなたにとって倒すべき敵となってあなたに倒されること。」(ワンダ)

 

 そして、先ほどの戦いで分かったファブニールの目的を教えてくれた。その最後は、俺に倒されることですべてを終わらせようとしていた。

 それを聞いた時に、何とも言えない表情で俺を見たのは万夏、一夏、父さんと母さんだった。正確には、「ああ、お前ならやるな。」と言った表情だった。

 

 「別世界の大樹、とんでもなく迷惑なことを自分にするのね。」(春奈)

 「良かれと思ってやることが周りから賛同されないのは変わらないみたいだな。」(秋人)

 

 保護者からの俺の評価は知っていた。それでも、そんなことをこの子が!くらいは欲しかった。明らかにまあやるよねっていうリアクションをされるとは思わなかったわけではないが、、、。

 

 「お前、そんなことするのかよ。」(一夏)

 「俺じゃない、別の俺だ。俺は巻き込まれた側だ。」(大樹)

 

 一夏にさも俺がしたかと言われた。それは違う、絶対に違う。そして、最後に残るのは最愛の彼女である万夏。俺は一夏からすぐに万夏に視線を移した。

 万夏の表情からがいい加減にしてという思いがありありと伝わった。だから、俺じゃねえって。

 

 「あなたに頼むのは違うと思う。だけど、彼を、ダイキのことを助けて欲しいの。」(ワンダ)

 

 ワンダさんからの頼み、安易に助けるなんてことをファブニールが受け入れることは無いだろう。でも、ファブニールの考えに対して、俺の答えは決まっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ファブニールの目的は、俺が十三異界覇王を倒せる、それこそ世界を護ることが出来る力をつけることだ。それをワンダさんから聞いた。」(大樹)

 

 俺は先に話していた颯斗たちにワンダさんから聞いた話を簡潔にした。そして、俺の考えを、思いをそのまま伝えた。

 

 「俺はたった一人で、世界を護れるほどの力を欲しい訳じゃない。俺はただ愛する人たちを護ることが出来れば良い。そして、俺の力は、俺の力は共に戦う仲間たちなんだ。たった一人で守って戦うのは俺の目指す姿じゃない。」(大樹)

 

 相手が俺に求めているものが分かった。なら、それに対する答えをぶつけるだけなんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side3人称

 IS学園、戦いの場となったアリーナには巨大な城郭が出来上がっていた。その城郭は無数の骸骨でできていた。その内部に、城の天守閣に炎竜は居た。

 天守閣の部屋にて椅子に座る彼は、部屋に入って来た人物たちに視線を向けた。

 

 「一人で来ると思っていたが。」(炎竜)

 

 炎竜の視線の先には大樹、一夏、万夏、颯斗、陸の5人が居た。

 

 「皆、行こう。」(大樹)

 

 大樹の言葉に4人はドライバーを装着する。

 遅れて大樹も戦極ドライバーを装着する。

 

 「これが俺の答えだ。」(大樹)

 

 そう言って大樹はロックシードを開錠。仲間たちの変身する。

 大樹の、俺の答えだという言葉に炎竜は心の中でまさかと思った。

 

 「俺は仲間たちと戦う。一人で究極の力を手にするのではなく、俺の力は共に戦う仲間たちだ!!」(大樹)

 

 力強くそう言った大樹。それを聞いて、炎竜はワンダが全てを大樹に伝えたことを察した。だが、それでも炎竜はこの世界の大樹が自分を倒して自分と同じ境地に至る選択をすると考えていた。

 炎竜の誤算、それはこの世界で生きた大樹はすでに自身の答えを決めていること、その答えが炎竜の目指す者では無かったことである。

 

 「卑怯かもしれないが、仲間たちを頼らせてもらう。」(大樹)

 「それでは、その答えではすべてを護ることは出来ないぞ。」(炎竜)

 「知ってるさ。でも、俺のできないことは仲間たちが、仲間のできないことは俺がするだけだ。」(大樹)

 

 真っ直ぐ炎竜を見据える大樹。その瞳には強い光が宿っていた。

 炎竜は、かつての自分の、まだ正義の心に燃えていた頃の、全てを護れると信じて疑わなかった頃の自分を見てしまった。違う生き方をした異世界の自分が、異世界の自分の愛する者と共に並び立つその姿が、かつての自分と被ってしまい無償に苛立つ。

 

 「ふざけるな、そんな甘い考えで世界を護れるか。」(炎竜)

 

 炎竜から怒気が、殺気がその場にいる全員に向けられた。

 それに怯むことなく大樹はロックシードを戦極ドライバーを装着、仮面ライダー輝龍に変身した。

 

 「この戦場...。」(輝龍)

 「俺達が!」(白銀)

 「私達が!」(ヴァルキリー)

 「僕たちが!!(ロード)

 「俺達が!」(エグゼリオン)

 「「「「「「勝ち取る!!」」」」」

 

 各々の武器を炎竜に向ける仮面ライダーフューチャージェネレーションズ。

 

 「甘い考えのガキどもめ、現実を見せてやる。」(炎竜)

 「ねじ伏せてみろよ、先輩!!」(輝龍)

 

 ここにファブニール=炎竜との決戦が始まった。




 遂にファブニール=炎竜との決着が着く。
 暗躍していた魔蛇が、ついに表舞台にて動き始める。

 「散々、引っ掻き回してくれたな。その礼として受け取れ!!」

 遂に始まるヘルヘイムの再侵略。立ちはだかるは全てを喰らう蛇。

 ≪魔蛇アームズ!魔の道は蛇。邪王アームズ!邪悪王、オンダークフィールド!≫
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