IS×仮面ライダー 炎竜シーズン2 仮面ライダー輝龍 作:柏葉大樹
時間は遡り、大樹とマドカがシュバルツたちが戦っている場所へ向かっている時だった。
突如として空間に裂け目が出現してそこから赤い蜘蛛の仮面ライダー、十三異界覇王の一人であるキルバスが出現したのだった。
「遂にこの世界へ来れたか。俺を差し置いて楽しそうにしているじゃねえか。」(キルバス)
大樹はハイビスカストライカーを停める。目の前の相手と対峙して大樹もマドカも全身の細胞から相手がかなりの危険な相手であることを察した。
二人は即座にそれぞれのロックシードを取り出した。
≪ゴールドドラゴンフルーツ!≫
≪ブルーベリー!≫
「「変身!!」」(大樹、マドカ)
大樹は仮面ライダー輝龍に、マドカは仮面ライダーヴァルキリーに変身した。そして、時間はシュバルツとゼブラロストスマッシュの戦いが終わった時間となる。
「クククク、さあ、俺をもっと楽しませろ!!」(キルバス)
キルバスはそう言うと仮面ライダービルドが使う武器であるドリルクラッシャーを召喚して輝龍とヴァルキリーに襲い掛かる。
輝龍とヴァルキリーは二手に分かれてキルバスを挟撃する。
輝龍の光龍剣が、ヴァルキリーのブルーライフルの鋭い穂先がキルバスに向かって行く。
二手からの攻撃をキルバスは持っていたドリルクラッシャーを手放して、あろうことか両手で受け止めたのだった。
輝龍とヴァルキリーは武器を引こうとするが全くびくともしなかった。
「おいおい、もう終わりか?」(キルバス)
キルバスがそう言った瞬間、輝龍はもう一つの武器である竜炎刀・陽炎を鞘から抜き放ち、キルバスに斬りかかる。一方のヴァルキリーはブルーライフルを放して、キルバスの頭部に鋭いハイキックを放つ。
両手が塞がっており、流石に攻撃そのものを防御する術がないと思われていたキルバスだがあろうことか手に持っていた光龍剣とブルーライフルを使って応戦を始めた。
「良いぞ、良いぞ!もっとだ、もっと楽しませろ!!」(キルバス)
扱ったことのないはずの武器を使いこなすキルバス。そこにキルバスは自身の腰に装着しているエボルドライバーを操作して、光龍剣とブルーライフルにエネルギーをチャージする。
赤く輝く斬撃と光弾が輝龍とヴァルキリーに襲い掛かる。
とっさの判断で輝龍は竜炎刀・陽炎と無双セイバーを合体させてナギナタモードに変える。
≪ゴールドドラゴンフルーツスパーキング!!≫
輝龍はヴァルキリーの前に立つと戦極ドライバーを操作して無双セイバーナギナタモードにエネルギーを集中させて手前で高速回転することでキルバスの攻撃を防御した。
攻撃を防いだ輝龍は無双セイバーナギナタモードを手にしながらキルバスを見据える。
キルバスが攻撃に使った輝龍とヴァルキリーの武器は半壊しており、取り戻したところで使い物にならないことが窺い知れた。
「さて、もう終わりか?」(キルバス)
キルバスは半壊した光龍剣とブルーライフルを投げ捨てる。
輝龍とヴァルキリーは他に手が無いか考えるものの目の前の相手がまだまだ底を見せていないことにそう簡単に手元にある他のカードを切るということを決めかねていた。
「なら、俺から行くぞ!!」(キルバス)
キルバスはエボルドライバーのハンドルを回して両手から蜘蛛の糸を放出、輝龍とヴァルキリーに向かって高速で伸ばした。
輝龍は蜘蛛の糸を無双セイバーナギナタモードで斬っていく。ヴァルキリーは敏捷性を活かして迫りくる蜘蛛の糸を躱していく。だが、二人の奮戦も空しく、蜘蛛の糸は二人を拘束した。
キルバスは蜘蛛の糸を操作して輝龍とヴァルキリーを自身の近くへと引き寄せていく。
輝龍とヴァルキリーは逃れようともがくが二人を拘束する糸は全く切れる様子はない。
(まさか、拘束からの攻撃技かよ!?このままじゃあ確実に相手の大技を貰う!!)(輝龍)
(この糸、全く切れない!私はそんなに力は強くないけど、大樹が全く振りほどけないなんて。)(ヴァルキリー)
輝龍とヴァルキリーが万事休すと思われたその時だった。キルバスがやって来た空間の裂け目から高速回転するエネルギー刃と無数の惑星型の光球がキルバスの糸を破壊した。
「何!?」(キルバス)
キルバスが動揺したその瞬間、空間の裂け目からジオウサイキョ―の文字が輝く巨大な光の刃がキルバス目掛けて伸びてきたのだった。
「グアアア!!」(キルバス)
キルバスは光の刃をそのまま喰らって吹っ飛んだ。
糸が切れたことで地面に下りた輝龍とヴァルキリーは糸を振りほどいて空間の裂け目を見る。そこから4人の仮面ライダーが姿を見せた。
マントを身に纏い、身体のアーマーには太陽系の惑星が描かれている仮面ライダーウォズギンガファイナリー。
上半身を巨大なオレンジ色のアーマーで覆われた仮面ライダーゲイツリバイブ剛烈。
白い天女のような姿をした仮面ライダーツクヨミ。
最後に彼らのリーダー、2000年に現れた仮面ライダークウガから2018年に現れた仮面ライダービルドたち19人の平成仮面ライダーの力を受け継ぐ時の覇者にして魔王!!最高最善の魔王を目指す仮面ライダージオウⅡである。
「祝え!今、ここにすべての平成ライダーの力を受け継ぐ時の王者、仮面ライダージオウが再臨を果たした瞬間である!!」(ウォズ)
仮面ライダーウォズの言葉、仰々しい仕草に輝龍とヴァルキリーは仮面の下の素顔を鳩が豆鉄砲を食ったような顔をした。それに伴ってか風が吹き抜ける効果音がその場にいる全員の心に響いた。
「んんっ!である!!」(ウォズ)
「いや、無理にやらなくて良いよウォズ。」(ジオウ)
「しかし、我が魔王!」(ウォズ)
「そもそも戦っている最中でそんなことをする意味があるのか?」(ゲイツ)
「ゲイツ君、ここは我が魔王が創造した世界とは別の世界だ。数多の世界に我が魔王の威光を広める良い機会では無いか。」(ウォズ)
「そもそも、そんなことをする必要がないだろ!」(ゲイツ)
「やれやれ、それだから君は我が魔王の臣下としての自覚が不十分なのだよ。」(ウォズ)
「俺はソウゴの臣下じゃない!!」(ゲイツ)
「ま~た、始まった。」(ツクヨミ)
突如として始まった珍道劇に輝龍もヴァルキリーも頭の上でクエスチョンマークを浮かばせていた。
「お前ら、良いぜ。やってやるぜ!!」(キルバス)
キルバスはジオウ達に飛び掛かるも溜息を吐くツクヨミが時間停止でキルバスの動きを止めた。
「ゲイツもウォズもそんなことをしている場合じゃないでしょ。」(ツクヨミ)
「そうだよ。今はこいつを倒さないと!!」(ジオウ)
「いや、しかし我が魔王!その御身より放たれる威光を、その覇業を広めねば!!」(ウォズ)
「だから、それを今する必要がないだろ!!」(ゲイツ)
空中で一時停止しているキルバスにまだまだ話をしているジオウ一行。あまりにも危機感のないやり取りをしているために輝龍もヴァルキリーも自分たちの方がおかしいのかという自問自答さえ始めていた。
ここでジオウ一行の説明をしておこう。彼らは魔蛇による十三異界覇王大戦の目論見を察知して即座に魔蛇の野望を止めようと動いたのだった。彼らは元々はこの世界とは違う並行世界に居たのだがジオウが持つとある仮面ライダーの力を使って並行世界のはざまに潜んでいた魔蛇たちの元へ強攻したのだった。
仮面ライダージオウこと常盤ソウゴはここでのウォズの説明の通りに彼の世界にいた仮面ライダーたち、クウガからビルドまでの19人の仮面ライダーの力を受け継いだ魔王である。19の仮面ライダーの力を使えるだけではなく未来予知を含めた時間に関する能力を持っている仮面ライダーである。
仮面ライダーゲイツこと明光院ゲイツはソウゴの親友である仮面ライダーで、彼自身もソウゴが受け継いだ仮面ライダーたちの力を使うことが出来る。それだけではなく、パワーとスピードのそれぞれに特化した強化形態ゲイツリバイブの力を使いこなす戦士でもある。
仮面ライダーウォズこと預言者ウォズはソウゴを我が魔王と心酔しているだけではなくシノビ、クイズ、キカイという並行世界の未来の仮面ライダーの力を使って戦う仮面ライダーである。さらに宇宙の力を使うギンガファイナリーはジオウとゲイツの最強形態と同等の力を有している。
仮面ライダーツクヨミことツクヨミはこの一行の紅一点である。仲間であるジオウら3人とは違い、とある世界を統べる王族の生き残りで王族の力である時間停止の力を使う。また、仮面ライダーとしても強力な戦士であり、仲間の仮面ライダーの必殺技を受け止めて強化した状態で敵に放つなどの芸当を披露したこともある。
一人一人が既に十三異界覇王と対等に渡り合えるだけの力を持つ彼らはずっとファブニールが作り出した世界でキルバスと戦っていたのだ。
「それじゃ、皆行くよ!」(ジオウ)
「おう!」(ゲイツ)
「うん!」(ツクヨミ)
「はっ!!」(ウォズ)
ジオウ達は自分たちのドライバーを操作、時間停止により動きを止められたキルバスに向かって4人同時のライダーキックを放って撃破したのだった。
「うわぁ。」(ヴァルキリー)
「オーバーキルだ。」(輝龍)
文字通りの瞬殺、さらにはもはや議論の余地のないオーバーキルに輝龍とヴァルキリーは完全に引いていた。
「いよっし!次は別の奴を...。」(ジオウ)
「それでは、我が王を回収させてもらおう。」(ブラッド)
そこに仮面ライダーブラッドが出現した。仮面ライダーブラッドは撃破されたキルバスの細胞を回収する。
「我らブラッド族は体の一部でもあれば再生できる。このレベルであれば我が王もすぐに復活できるだろ。」(ブラッド)
ブラッドはそう言うと空中に浮遊してどこかへ飛び去った。
「待て!」(ジオウ)
「では行こうか、ゲイツ君、ツクヨミ君。」(ウォズ)
「お前が命令するな!」(ゲイツ)
「あなたたちはここに居て!」(ツクヨミ)
仮面ライダーブラッドを追うべくジオウ一行もこの場を去った。ここで残された輝龍=大樹とヴァルキリー=マドカだった。二人はドタバタといなくなったジオウ達のいなくなった方向を見続けて変身を解除した。
「あのさ、マドカ。」(大樹)
「何。」(マドカ)
「どうすれば、良い?」(大樹)
「さあ。」(マドカ)
「ハア、ハア、ハア、あかん、あかん!!」(ゼブラロストスマッシュ)
一人逃走を続けていたゼブラロストスマッシュ。とにかく遠くへ、遠くへ逃げようと走り続けるゼブラロストスマッシュ。数多の命を奪って来た彼が恐怖のままに逃走していた。そこを、その場に駆け付けようとしていたある二人の仮面ライダーが立ちはだかった。
「いよ、久しぶりだな。」(一海)
「一人だけで逃げているとは。修羅と戦った所為か。」(幻徳)
猿渡一海と氷室幻徳、ゼブラロストスマッシュにとっては見知った相手で仮面ライダーシュバルツこと黒崎修羅と戦った後に出会いたくなかった相手であった。
「なんでや、なんでこういう時に。」(ゼブラロストスマッシュ)
後退りするゼブラロストスマッシュ。彼と相対する一海と幻徳は既に腰に変身ベルトのスクラッシュドライバーを装着していた。
≪ロボットインジェリー!≫
≪デンジャー!≫
「変身!」(一海)
「変身。」(幻徳)
≪潰れる!溢れる!流れ出る!ロボットイングリス!ブラア!!≫
≪割れる!喰われる!砕け散る!クロコダイルインローグ!ドリャア!!≫
一海は仮面ライダーグリスに、幻徳は仮面ライダーローグに変身した。
二人の仮面ライダーと対峙するゼブラロストスマッシュ。仮面ライダーシュバルツとの戦いで折れたプライドを立て直す。
「お前さん方二人、すぐにでもひねり潰したるわ。」(ゼブラロストスマッシュ)
「心火を燃やしてぶっ潰す!」(グリス)
「大義のための犠牲となれ。」(ローグ)
ゼブラロストスマッシュがグリスとローグと対峙している頃、キルバスを回収した仮面ライダーブラッドの前にジオウ一行とは別の仮面ライダーが立ちはだかった。
「久しぶりだな、伊能。」(ビルド)
「今度こそぶっ潰してやるぜ!!」(クローズ)
赤と青のカラーが目を引くのは桐生戦兎こと仮面ライダービルド、青龍と呼ぶにふさわしい姿をしているのは万丈龍我こと仮面ライダークローズである。
「やはり、ここでも我らの前に立ちはだかるか。桐生戦兎、万丈龍我よ。なぜ、お前たちは私達の前に立ちはだかる。片や全て記憶も素顔も奪われ偽りの正義の味方に仕立て上げられ、片や我が同胞エボルトの肉体として生まれ全てを奪われた。そんなお前たちがなぜ我らと戦う。」(ブラッド)
ブラッドの問いかけにビルドとクローズは当然の如く、自分たちが持つ答えを言い放った。
「簡単だ。それは俺が正義の味方だからだ。エボルトの作った偽りの正義の味方でも、俺は仮面ライダー、愛と平和を守る正義の味方、仮面ライダーだ!」(ビルド)
「お前たちに全てを奪われた俺には何も残らなかった。だけど、そんな俺に手を差し伸べてくれた仲間が出来た。その仲間と共に戦えない奴らを守る、そこに理由なんかいらねえ!!」(クローズ)
その二人を見たブラッドは汚物でも見るかのように言葉を言い放つ。
「全く持って愚かな。」(ブラッド)
ビルドとクローズはそれぞれの武器であるドリルクラッシャーとビートクローザーを手に取り、ブラッドを見据える。
シザースロストスマッシュと戦闘を続けるフレアミストレスとスパイディアマゾネスの元に仮面ライダーシュバルツが合流した。
「おい、俺が必要か。」(シュバルツ)
「出来れば手伝ってくれると助かるわね。」(フレアミストレス)
「良いから、さっさとやれ!死んでも生き返りやがるからどんだけやれば良いのか分かんねえ!!」(スパイディアマゾネス)
車の屋根の上に座ってフレアミストレスとスパイディアマゾネスに話しかける仮面ライダーシュバルツ。その彼らを忌々し気に見る。
「全く、いい加減にしなさい!!」(シザースロストスマッシュ)
シザースロストスマッシュはハサミをシュバルツたちに投げつけるもそのすべてを彼らは真正面から跳ね返したのだった。
「まあ、やるか。」(シュバルツ
車の屋根の上から降りたシュバルツは瞬時にシザースロストスマッシュとの距離を詰めた。
「なっ!?」(シザースロストスマッシュ)
「簡単には逃げるなよ?面白くないからな。」(シュバルツ)
to be continue .next episode coming soon.
ビルド、ジオウが集結。相対するキルバスたちブラッド族との激しい戦いが始まる。
「生きていたのか。」
「1年ぶりだな。」
そして、大樹と修羅の再会。双竜が荒振り、魔王がその力を見せ、正義の味方はベストマッチの奇跡を見せる。