ガンダムビルドアウトローズ   作:魔剣姫の従僕

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お も た せ


取引

「違法ツール…ねぇ」

GBN運営の人直々にリサの事務所経由で話が来たと思ったら、GBNで違法ツールが流行っていると話を聞かされた。そこで運営はお姉にそれに対抗する装置を開発して欲しいと依頼してきたのだ。

「コッチはただの一プレイヤーなんですよ?」

「私達も調査をしておりますが、中々進展せず…」

「チャンプ辺りは勝手に動いていますよね?尻尾くらいならもうすぐ掴めるんじゃないですか」

「ですから、運営としても対策を取りたく」

 

その一言にイラッときた、

進展していない状況にでは無い

うさんくさい笑顔を浮かべて居ることにでもない

「本音、言ってくださいよ」

「…」

「私達が開発に関係してるって思ってますよね」

「そ、そんなことは」

コイツはお姉を疑ってる

私にとっては、ソレが一番耐えがたい

 

「確かに私の子達はガンダム作品に無い武装やら、システムを自己開発して積んでます。」

運営には伝わってるんだろう、リサの機体であるフェアリオンも、今まさに組んでいるエールディスティニーもガンダム以外の要素が大分混ざっている

半ばブラックボックスと化したシステムで、本人以外にイジれる人が居ない

 

そんなお姉が、GBN内で違法ツールを開発している技術者であってもおかしくないだろう

「それでも、お姉だけを疑う理由にはならないですよね」

だからこそ私は戦うんだ

「その依頼はお受けできません、しかし私からも調査を手伝います」

 

 

 

 

GBNにログインし、エリア78に向かう

周囲の状況に気を配りつつ衛星内の地下鉱脈を進み

何時もの停止場所で、アルセーヌから降りる

少し歩いた先にある扉に送られてきたパスワード打ち込む

 

開いた先には小さな町があった

煌びやかな建物とそれに反比例するかのように重い空気

何人かのダイバーが軒先で倒れていた

(違法ツールが流行っても、ここはそうそう変わらないか)

気を引き締めつつ、入り口からも分かる一番目立つ建物に向かった

 

顔パスでフロントを通り、エレベーターに乗り最上階へ

重厚な扉を開け、何時ものようにデスクの方に声をかける

「景気は良さそうだね、ダインさん」

「ええ、おかげさまで順調ですよ」

 

スーツ姿で冴えない感じのメガネ男

彼の評価はこの町について知っていれば大きく覆るだろう。この町はGBN内でもかなり危険な場所であり

違法レートの賭博や電子ドラッグ等が行える会員制の限りなくグレーな無法地帯。上位ランカー達ですら知っている人間は少なく、会員制の通り紹介を通してしかここへは来ることが出来ない

 

「さて、今回の報酬はどういたしましょう」 

「情報、最近人気の違法ツールについてと、ツール自体も欲しいかな」

「おや、珍しいですね…期限は」

「最低でも5日以内にある程度の情報が欲しい、状況次第で調査継続をお願いする」

「追加報酬等は」

「出来る範囲でなら」

 

少し思案したが

「中々骨が折れそうですが、アナタとのパイプが太く出来るならそれに超したことはありませんね」

ウチの大きな収入の一つですし

「ですが、依頼を受けるにあたって一つお願いが」

「なに」

「この坑道の奥に未判明のデータ塊が見つかったので、ソレの調査で忙しいんですよね」

「…代わりに調査しろってこと?」

「ええ、中身の内容さえ教えてもらえればソレでよろしいです」

「…相当なバグの塊ってことか」

「ご想像にお任せします、フフフ」

食えない人だ、本当に

 

「分かったわ、その件受けたげる」




GBNはクリーンなゲームなんです!
信じて下さい本当です!(電子ドラッグ垂れ流しながら)
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