マスターガンダムでZの世界を生き抜きます   作:ボートマン

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第24話

Q月P日

 

再び山中で精神統一の修行を行っていたら、珍しい人物が来たよ。

 

それはまるでジェントルマンと呼ぶべき男性と右の目の部分に傷跡を持つ怪しい男性だった。

 

二人はサンジェルマンと不動GENと名乗った。

 

こんな山中に現れた二人に俺は思わず構えたよ。

 

だけど、何ていうか勝てる気がしなかった。

 

何でか分らないけど、勝てる気がしないってわかるんだよな。

 

二人は敵意は無いというので、とりあえず構えは解いた。

 

それにしても何者なんだこの二人は?

 

二人はUGの正体がジン=カミノギだと知っているし。

 

内心焦りまくりの俺に二人は手を貸してほしいと言われた。

 

どうしようかと思ったけど、もしかしたら更なる強敵と戦えると思い承諾した。

 

サンジェルマンはここに向かってほしいとメモを渡された。

 

メモには場所が書かれていたけど、どんな所だろう?

 

一体何をすればいいのか聞こうとしたら、二人はいつの間にかいなくなっていた。

 

ちょっ!待てよ!

 

何をすればいいのか言わないって、それはないでしょーーー!

 

こうして山中に俺のどうしようもない怒りがこもった叫びが響くのであった。

 

 

Q月Q日

 

とりあえずメモに書いてある場所に向かうと、そこはHLVの発射場だった。

 

うん……。

 

これを見て何処に行くかわかった。

 

宇宙か………。

 

色々と思うことはあるけど、HLVに機体を乗せよう。

 

何しろHLVは用意はされてるけど、人の気配が全くない。

 

多分、無用な騒ぎを起こさないためなんだろう。

 

こうして機体をHLVに積み込んで乗り込んだはいいけど、どう打ち上げるんだ?

 

こっちで打ち上げの操作って出来たかな?

 

そう考えていると、HLVが揺れだした。

 

どういうことかと外を見ると、HLVが発射しようとしていた。

 

どうしてと思ったけど、脳裏にあの二人が浮かび上がった。

 

とにもかくにも、俺は宇宙へと上がったのであった。

 

 

 

 

 

ああ、どうしてこうなった。

 

宇宙に上がったまではよかったよ。

 

そのままどうすべきか外を眺めていると、虫のような生物“バジュラ”に襲われた。

 

咄嗟にマスターガンダムに乗ってHLVを脱出。

 

その後はバジュラを撃退した。

 

ここまではまだいい。

 

これからどうしようと頭を悩ませているとZEXISが現れた。

 

まさか彼らが宇宙にいるとは思わなかったけど、ここは彼らを頼ろうとした。

 

ところがZEXISの各戦艦から機体が続々と発進していた。

 

どうにも話し合いをしようという様子ではない。

 

そして、自分の前に一機のバルキリーが近づいてきた。

 

「UG、お前がランカとシェリルを攫ったのか!!」

 

「一体何のことだ?」

 

「とぼけるつもりか!お前が二人を攫った瞬間をグレイスが見ていたんだ!」

 

「(どうにも話が見えないな……)言いたいことはそれだけか?」

 

とりあえず情報が欲しいジンはさらに話を聞こうとする。

 

しかし、二人を攫われたことに頭に血が上ったアルトは単機でマスターガンダムに突っ込んできた。

 

「貴様、ふざけるな!」

 

「いい動きだ。だが、真正面からでは動きを読むのは容易い!」

 

バルキリーはガンポッドを撃ちながら高速で接近する。

 

しかし、その動きジンは先読みし攻撃を回避すると、マスタークロスでヴァルキリーを縛り上げる。

 

「ぐぁぁぁっ!」

 

「どうやらさらに強くなったようだが、これではな」

 

幾ら強くなっても頭に血が上った状態では、十分に力を発揮できるはずがない。

 

「アルト!」

 

「あの野郎!」

 

他の機体はアルトを助けようと、マスターガンダムに攻撃しようとしていた。

 

「待つんだ皆!どうやら彼を敵と判断するのはまだ早いと思う」

 

そこへ待ったをかけたのは破嵐万丈だった。

 

「確かに、彼が本当に攫ったのか確かめるべきだ」

 

更にクワトロの同意にZEXISは攻撃を中断する。

 

「(今だ!)」

 

その瞬間ジンはバルキリーを開放すると、ZEXISのほうへ蹴り飛ばす。

 

「ぐわっ!」

 

「「「アルト!!」」」

 

そして、ヴァルキリーに気を取られている隙に全速力でこの場から離脱した。

 

「どうやら逃げられてしまったね」

 

「やっぱりあいつが二人を攫ったのか?」

 

「それはわからないが、それを確かめることは出来なくなったな」

 

残されたZEXISは各機に帰還命令をだし、バジュラの巣へと向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 




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