V月B日
あれからもう一度店に行ってみた。
店は開いてて商品の服もあったけど。
値段が高すぎる!
上下一式にかなりの値段すぎるよ。
今持っている残金の3分の2はなくなるほどだよ。
やっぱりこのエリア11のゲットーだと物価が高いのかな?
とりあえず買うべきか保留することにした。
明日買うべきか今日中に決めよう!
N月M日
どうしてこうなるんだ………!
あれから考えてやはり服は大事だと買うこと決めた。
そんな矢先に以前に撃退したチンピラに絡まれた。
何でもやられたのでやり返しに来たそうだ。
はぁ……こいつらに構ってる暇はないのに。
とりあえずさっさと撃退して服を買いに行こう。
そう思って構えた途端に、さらに厄介なことになった。
何があったか知らないが、このエリアを統治するブリタニア・ユニオンの正規軍が出動していた。
「何で正規軍がいるんだよ!?」
「そんなの知るかよ!」
「早く逃げるぞ!」
チンピラ達も突然の事態に狼狽え、この場から離れようとしていた。
しかし、チンピラ達のその行動は一歩遅かった。
神聖ブリタニア帝国の機動兵器KMF”サザーランド”一機と一台の戦闘車両が近づいてきた。
サザーランドは対人機銃をこちらに向けると容赦無く撃ってきた。
「くっ…!」
ジンは咄嗟に飛びのいて回避することにできたが、チンピラ達はそんなことできるわけがなく撃たれてしまった。
まるで虫けらの如く命を奪う所業に、ジンの中に怒りが沸々と湧き上がってきた。
「命を…命を何だと思っているんだ!」
あのチンピラ達は善人と言えるかはわからない。
だからといって命を奪う必要はなかったはず。
「来い!ガンダーーーあっ!」
怒りのままにクーロンガンダムを呼び出そうとしたが、ここでジンは冷静になる。
このままガンダムを呼べば、騒ぎが大きくなることは間違いない。
自分一人ならともかくこの近辺に住む日本人にとって迷惑でしかない。
「なら…なら…この身一つで倒すしかない!」
あのマスターアジアもデスアーミーを生身で倒した。
自分があんな風にできるかわからない。
「だけど、流派東方不敗を極めるならできなければならない!」
覚悟を決めたジンはサザーランドへ接近する。
まさか生身で接近するとは予想しなかったサザーランドは一瞬だけ驚く挙動を見せた。
しかし、すぐに落ちついて対人機銃を掃射する。
「うおおおおおおお!!」
掃射する機銃の弾丸をジンは縦横無尽に動き回って回避する。
「今だ!はぁっ!」
機銃を回避したことに驚いているのか、動きが止まりジンはそのすきを見逃さなかった。
腰布を使いサザーランドの頭部に巻き付ける。
「(上手くいった!)でやぁ!」
腰布を引っ張ってサザーランドの頭部を破壊する。
頭部を破壊されたサザーランドは動くことはできるものの、メインカメラを破壊されたためジンを視認することができずにいた。
流石に見過ごすことができなくなった戦闘車両は砲塔をジンに向ける。
「この程度!」
サザーランドの機銃と違い、砲塔は狙い定める必要がある。
ジンは縦横無尽に動き回って狙いにくくすると、近くのビルに向かって跳躍する。
「ハァッ!!」
そして、ビルを何度も殴打し始める。
日頃の修行の賜物か、ビルの一部を破壊したジンはそれを戦闘車両へと投げつける。
投げつけられた瓦礫に戦闘車両は押しつぶされ、残ったのは頭部を失ったサザーランドだけだった。
「まだやる気か?」
サザーランドは異常な身体能力を見せたジンに恐怖したのか、ふらつきながらも逃げていった。
「はぁ~~き、緊張した~!」
流石に生身でKMFや戦闘車両と戦った疲れが押し寄せてきて、ジンはその場に座り込んでしまった。
「正直、凄い怖かった…」
怒りでついやってしまったが、思い返したジンは恐怖に身を震わせていた。
「まだまだ未熟だよなぁ」
マスターアジアならあのチンピラ達を死なせずに、サザーランドを無力化できたかもしれない。
「もっと頑張らないと」
さらに鍛錬すべきと決めたジンは立ち上がり服屋に向かうのであった。
「す、凄い……!」
そんな立ち去るジンを赤い髪の少女が遠巻きに見ていたのであった。