「あっカズマにグレイ。」
「どこいっていたのよ私の華麗な芸を見ないで……ってどうしたのその人?」
ひっぐ……うう……
「ああ、実は……。」
「うむ、彼女はカズマに盗賊のスキルを教える際にパンツを剥がれたうえに有り金を全てむしり取られて落ち込んでるだけだ。」
「おいあんた何口走っているんだ!」
「財布を返すだけじゃダメだって……ひっぐ……じゃあいくらでも払うからパンツ返してって頼んだら自分のパンツの値段は自分で決めろって……。」
流石クズマさん私達に出来ないことを平然とやってのけるまあそこに痺れも憧れもしませんが。
「さもないとこのパンツは我が家の家宝として奉られることになるって……。」
「ちょっ! なんか周りの女性冒険者の目まで冷たいものになってるから! 本当に待てって!」
うん……自業自得です。
「それでカズマは無事に盗賊スキルを覚えられたのですか?」
「ふふふ! まあ見てろよ、いくぜ! スティール!」
ニヤリ
「あっ……なるほど……」
「ん? なんだこれ?」
「なんですか? レベルが上がってステータスが上がったから冒険者から変態にジョブチェンジしたんですか? あの……スースーするのでパンツ返してください。」
「カズマ……あんた……。」
「クク……流石カズマさんですね。」
「あ、あれ? おっかしいな、奪えるものはランダムな筈なのに。」
「こんな幼げな少女の下着を公衆の面前で剥ぎ取るなんて真の鬼畜だ許せない! 是非とも私を貴方のパーティーに入れて欲しい!」
「……いらない。」
「あっはん……クッ……。」
(この女は間違いなくダメなタイプだこれ以上おかしなのを入れちゃダメだ!)
「そのおかしなのに私も入っているのかなカズマさん?」
「だからいちいち俺の思考を読まないでくれ!」
「ねえカズマ、この人昨日言ってた私とめぐみんがお風呂に行っている間に面接に来たって人?」
~このすば〜
「ちょっと! この人クルセイダーではないですか、断る理由なんて無いのではないのですか?」
(しまったな〜この2人には絶対に合わせたくなかったのだが……よし、この手で行くか。)
「ダクネス、君にどうしても伝えたいことがある、実はな俺とアクア、グレイはこう見えてガチで魔王を倒したいと考えている。」
「うんうん。」
(眠いわ……)
「へーそうなんですか?」
「そうなの、すごいでしょ!」
「この先俺たちの冒険は更に過酷なものになるだろう、特にダクネス、女騎士のお前なんて魔王に捕まったら大変だぞ! それはもうとんでもない目に合わされる役所だ!」
「ああ、全くその通りだ昔から魔王にエロい目に合わされるのは女騎士の仕事と相場で決まっているからな。それだけでも行く価値はある!」
「え? あれ?」
「…………。」
「なんだわたしは何かおかしなことを言ったか?」
(うっちょっ、こっちは後回しだ。)
「めぐみんも聴いてくれ相手は魔王! この世で最強の存在に喧嘩を売ろうってんだよ? そんなパーティーに無理して残る必要は……」
バンッ!
「我が名はめぐみん! 紅魔族随一の使い手にして爆裂魔法を操りしもの! 我を差し置き最強を名乗る魔王、そんな存在は我が最強魔法で消し飛ばして見せましょう!」
うん、知ってた。
(こいつもダメだ〜どうしよ痛い子2人がむしろやる気に……。)
「カズマ、カズマ〜話聴いていたらなんだか腰が引けてきたんですけど、なんかもっと楽な方法とかない?」
「お前は1番やる気出せ、むしろお前が1番の関係者だろ。」
「ククク……カズマさんパーティー選びミスったら私戦で詰みますから気をつけてくださいね。」
(そうだったー裏ボス戦もあるんだった! やばいもうなんか詰んでる気もする。)
「緊急クエスト! 緊急クエスト!」
「今度はなんだ!?」
ええーっと……なんでしたっけ?
「冒険者各員は至急正門に集まってください! 繰り返します冒険者各員は正門に集まってください!」
カンカーンカンカーン!
「来るぞー!」
「そんな今日だなんて聞いてないわ!」
「子供を表に出すなよ!」
「準備はできてるんだろうな?」
「気合い入れろよ!」
正門に集まった私が遠目に見たのは緑の軍団、確かあれは……
「なんだ! 何が来るんだ?」
「皆は私が守るカズマも私から離れないで。」
「緊急クエストってなんだ? モンスターの襲撃なのか?」
「言ってなかったけ? キャベツよキャベツ。」
「はあ?」
「今年は荒れるぞ。」
「嵐が来る……」
「ああ……なるほどね……。」
「「「収穫だー!!」」」
「マヨネーズ持ってこーい!」
「!?」
空の向こうを覆い尽くす飛行集団、それはどう見ても……
「なんじゃこりゃー!」
「キャベキャベキャベツ〜」
「キャベツね……。」
「ゆけー!!」
「「「うおー!!」」」
「この世界のキャベツは飛ぶわ、味が濃縮してきて収穫の時期が近づくと簡単に食われてたまるかとばかりに……町や草原を疾走する彼らは大陸を渡り海を越え、最後には人知れぬ秘境の奥で誰にも食べられずひっそりと息をひきとると言われているわ……」
「「「うおー!!」」」
「それならば! 私達は彼らを1玉でも多く捕まえて美味しく食べてあげようって訳よ!」
「みなさーん! 今年もキャベツの収穫時期がやってまいりましたー! 今年のキャベツは出来が良く1玉の収穫に付き1万エリスです!」
ほう? では100玉で100万エリスですね……私のヒャド系魔法なら余裕ね……。
「出来るだけ多くのキャベツを捕まえここに収めてください!」
「……俺、もう帰って寝てもいいかな?」
「まあまあ、小遣い稼ぎにもなるし少しくらい頑張りましょうよカズマさん?」
「おいグレイ、ニヤニヤしながら近づいてくるなよ目が笑ってなくて怖いから」
「カズマ、ちょうどいいところだ私のクルセイダーとしての実力その目で確かめてくれ」
そういうとダクネスは剣を抜きキャベツに突撃しました……が。
(全然当たらないじゃないか……)
(当たらないのよね……)
「ぐわっ」
ん? 何人かキャベツにやられてるわね……情けない……
「危ない!」
するとダクネスは冒険者のモブを庇って前に出た
「なっ……」
「ここは私がだから今のうちに……!」
「ダクネス!」
「…………」
「鎧が……」
キャベツアタックを何度も受けて鎧もボロボロって意外にキャベツ攻撃力あるわね……。
「無理だ! あんただけでも逃げてくれ!」
「バカを言うな!」
「ダクネス……お前……ん?」
「倒れた者を見捨てるなど出来る……ものか!」
「騎士の鏡だ!」
「早く逃げて騎士様!」
「……。」
「カズマさん……あれって……」
「わかっているグレイ何も言わないでくれ」
あれは完璧に……性癖に走ってるわね……
「あんなになってまで人を守るなんて……」
「素晴らしい……」
「俺も見習わなければ」
(ちがーう! みんな誤解してるぞ!)
「我が必殺の爆裂魔法の前において何者も抗うことなど叶わず」
(ここにもややこしいやつがー!?)
「ふふふ……あれほどの敵の大群を前にして爆裂魔法を放つ衝動を抑えられようか……いやない!」
「いやあるよ!」
「光に覆われし漆黒よ夜を纏いし爆炎よ紅魔の名のもとに原初の崩壊を顕現する終焉の王国の地に力の根源を隠匿せしもの我が前にすべよ」
エクスプロージョン!!!
「「「うわー!」」」
「キャー!」
「なるほど……流石紅魔族です」
「感心してる場合か! 凄い周りに迷惑かけてるじゃないか!」
「なら私も上級魔法を見せるしかないわね」
「え?」
よし、とりあえずカッコつけてみましょうか。
「光を通さぬ暗黒よ全てを飲み込む氷結よ我に敵対する者に死の地獄を見せつけろ! カズマさんよく見なさいこれが貴方たちが相手するヒャド系最上級魔法よ!」
なるほど……魔力が高まっていくのが感じるわやっぱり魔法の前置きって大事なのね。
「これぞ魔王の力! 最上級魔法マヒャデドス!!!」
そして世界が凍った
「……やりすぎちゃった(てへ)」
「いや可愛くないわ!」
「な、なんですか……この魔法は……!?」
「何が起きたんだ……」
みんなが驚いているそれもそうだろうだって──周り一面が凍りついているのだから。
疲れました〜一旦ぜんぶ消えたので死んだかと思いましたよ…まあ頑張って終わらせましたが…次回も頑張ります!ではアリーヴェデルチ!