星のカービィ Wish in the Symphony   作:テンカイザー

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一番大事なことを書き忘れていたのでこのような形で執筆いたしました。


閑話星 星と陽だまり

 ある日のS.O.N.G.本部。

 その日は響の他に未来も来ていた。

 

 未来は響達と同じシンフォギア装者である。

 だが、彼女は装者達の中ではシンフォギアを纏ってから一番日が浅いのである。

 故に、任務に出ることは滅多に無い。

 

 そんな彼女だが、一応S.O.N.G.の一員として認定されているため、本部へは自由に行き来出来るのである。

 

「いやぁ、楽しみだなぁ。カービィに未来のこと紹介するの」

「響ってば、あれからそのカービィって子のことばっかり話してたもんね」

 

 そう、今日未来が本部にいるのは、カービィに合わせるために響が未来を誘ったからである。

 

 響はカービィと会った日から未来にカービィのことをじっくりと話していた。

 

 未来もずっと響から聞いていた話から、カービィに会ってみたいと思っていたのだ。

 

 そして二人はカービィが住んでいる部屋の前に辿り着き、すぐさま扉を開ける。

 

「カービィ、会いに来たよ!」

「ぽよ、ヒビキ!」

 

 響に声を掛けられたカービィは、満面の笑みを浮かべて響に返事をする。

 

「…ぽよ?」

 

 その直後、自身にとって見覚えのない姿がいることに気がついた。

 

「貴方がカービィ?はじめまして」

 

 カービィに目を向けられた未来は、笑顔でカービィに挨拶をした。

 

「私は小日向未来、響の親友なの。よろしくね」

 

「………ミ…ク?」

「そう」

「ぽよ!ミク、ミク!」

 

 新しい出会いに喜びを感じたカービィは、未来の名前を連呼する?

 だがその直後、

 

グウゥゥゥゥゥゥ

 

「………ぽよぉ」

 

 突然謎の音が鳴り響く。

 同時に、さっきまで明るい表情を浮かべていたカービィの顔が、いっきに落ち込んだものとなった。

 

 二人は、今の音の発声源を悟ると同時に、小さく笑った。

 

「もう、カービィてば食いしん坊なんだから!」

「響だって同じでしょう。昨日もあんなにおかわりしたくせに」

「えぇ!それはないよ未来ぅ〜」

 

 カービィの食い意地っ張りに呆れた響は、未来からの指摘に痛い所をつかれ動揺する。

 

「でもまあ、もうお昼時だし、みんなで食べに行こっか」

「うん、賛成!私もカービィにつられてお腹空いちゃった」

「ぽよっぽよっ!」

 

 未来の言葉に響はうきうきと声をあげ、カービィもご飯が食べられると知り再び喜びに満ちた声をあげる。

 

(もう、二人ともそっくりなんだから)

 

 二人の喜びようを見て、未来は内心では呆れながらも暖かい笑みを浮かべた。

 

 それは正しく、陽だまりの如く。

 

 

★☆★☆★☆

 

 

 食堂へ着いた三人は、食堂係から料理を受け取り席へと向かう。

 

「カービィ、もう一人で全部食べたりしちゃダメだからね」

「……ぽ、ぽよぉ」

 

 カービィは響から釘を刺される。

 不本意そうではあったが、前回響にこっ酷く怒られたことを思い出し、渋々了解の意を示す。

 

 椅子に座った響は、テーブルの上に乗っていたカービィを持ち上げ、自身の膝の上へと乗っけた。

 世間一般的に見ればお行儀の悪い光景であろう。

 たが、カービィは隙を見せれば即座に食堂の食べ物を食い尽くそうとしてしまう。

 故に、カービィを抑えておくためにもこうする必要があるのだ。

 

 響と未来は席に着くと、手の平を目の前で合わせて、挨拶をする。

 

「「いただきます」」

「……イッタアキマ〜ス」

 

 二人の一連の仕草を見て、カービィも二人の真似をする。

 

 カービィが自分達の真似をしたのを見て、二人は小さく微笑んだ。

 

 響はお箸を手に取り、トレーの上に乗っていたハンバーグを一口サイズに切る。

 それを摘んでカービィの前へと持って来る。

 

「はいカービィ、あーん」

「うあ〜」

 

 響の呼びかけに、カービィは口を大きく開ける。

 

 カービィが口を開けたことを確認した響は、お箸をカービィの口の中へと入れる。

 摘んでいたハンバーグをカービィの舌の上で放しお箸を口の外へ出す。

 

 カービィは口に入れられたハンバーグを口の中でじっくりと味わい始める。

 

「どうカービィ、美味しい?」

「……んっ、ぽーよ!」

 

 ハンバーグを飲み込んだカービィは、響からの問いに笑顔で答える。

 カービィの笑顔を見た響もまた、満面の笑みを浮かべるのであった。

 

「カービィは食べるのが大好きなんだね」

「そうなんだよ、あの時も食堂の物を全部食べちゃって大変だったんだよぉ」

「本当、いっぱい食べる所も響に似てるんだから」

「ちょっと、私はいくら何でも食堂の物全部は食べないよぉ!」

 

 またしても未来に痛い所を突かれた響は、未来に抗議するのであった。

 

「でも、それだけじゃないよ」

「へ?」

「前に響達のこと、助けてくれたでしょう」

「うん、そうだけど……?」

「誰かを助けずにいられない所も、響に似てるなと思って」

「……あ」

 

 未来の言葉に、響はカービィと初めて会った時のことを思い出した。

 

 あの時未知の敵に困惑していた自分達の前に突然現れ、不思議な力で戦ってくれたこと。

 そして自分の「一緒に戦って」という言葉に、即座に応えてくれたこと。 

 

 あの時自身がカービィの立場であれば、きっとカービィと同じだったと響は思った。

 

 そういう意味では、未来の言う通りカービィと自分は似ているのかもしれないと響は思うのであった。

 

「……ぽよっ!ぽよっ!」

「……へ?あぁ、はいはいちょと待ってね」

 

 いつまで経っても次の一口をくれない響に痺れを切らしたカービィは、響に早く次の一口をくれるよう訴えの声をあげる。

 

 カービィの声に気がついた響は、すぐにご飯をお箸で摘み、カービィの口へと運ぶ。

 

「あむあむあむ……」

「まだまだあるから、ゆっくり食べてね」

 

 二人が仲良く食事を楽しむ光景を見た未来は、優しく微笑んでいた。

 

(本当仲が良いんだから、この二人)

 

 内心で二人の仲の良さを嬉しく思いながら、二人をそっと見守るのであった。




次回は良くて来週の土日、最悪の場合二週間以上先になると思います。
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