スーパー戦隊このすばメガフォース   作:伊勢村誠三

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冒険とロマンを求めこの世界を往く若者たちがいた。
悪の帝国魔王軍に敢然と反旗を翻し、
海賊の汚名を誇りとして名乗るゴーカイな奴ら!
その名は!


狂気!悪の戦隊!

「なんとしておみ合いを成功させねば。」

 

あのどこの馬の骨とも分からない冒険者を利用してダクネスと息子とのお見合いにまでこぎつけたアルターブはご機嫌だった。

これが上手くいけばあの時手に入らなかったものが手に入る。

 

「だが、あの者ども、レンジャーなる力で魔王軍を何度も撃退していると聞く。

もしまた何かおかしなからめ手を使われればお見合いが無かったことにされる可能性も…」

 

「ではいい方法があるぞ?」

 

「誰だ!?」

 

人払いの結界まで這った室内に響く自分以外の誰かの声に彼は恐怖した。

 

「何を驚く?悪魔と会うのがこれが初めてではないだろうに。」

 

「お前は…」

 

現れたのは黒い獅子だった。

金色のタテガミを持つ人型の獅子の怪人、リオ。

かつてウィズが変身したメレと同じ臨獣拳の戦士だ。

 

「吾輩は悪魔。そうとしか言いようがない。

未だに死んだ人妻に横恋慕して昨晩も握っていたものよ。

お前に力を貸そう。」

 

「……対価は何だ?」

 

「お前の悪感情!もう報酬過多なほど貰っている!」

 

そう言ってリオは四本のメガレンジャーのレンジャーキーと、タイムレッドのレンジャーキーを取り出す。

そしてラッパ型のアイテム、以前魔王バスコが総一たちの前で使ったラッパラッターのコピー、ダミーラッパラッターに五本のキーをセットし、吹く。

 

怪しく暗い重低音と共にレンジャーキーが変化した薄紫の光球が五人の悪のレンジャーに代わって出て来た。

 

「こ、こいつらは…」

 

「こいつらを暴れさせれば奴らは出撃せざるを得ない。

お前の心配する邪魔者も来ないだろう?」

 

そう聞いてアルターブは異様に白い歯をニィイ!とゆがめるように見せながら笑った。

 

 

 

「レンジャーが暴れただぁ!?」

 

「あくまで噂程度なんですけど…。

注意といて損はないと思います。」

 

やあ皆!総一だ。

ドロロボーマの子供化事件の2日後。

ダクネスのお見合いを阻止するべく、和真とアクアは今日限りの執事、メイドとしてダクネスについていくことになった。

まあ、アクアに首輪つけられるのも土壇場で奇策を思いつけるのもこいつだけだし、名目上和真はダクネスの監視下になきゃいけないのでこれ以上に適任はない。

 

「カズマ、留守は任せますから、どうかダクネスを頼みます。

絶対に、うまくやってくださいね?」

 

「お前はダクネスの母ちゃんかよ、って言いたいとこだが任された。

やっぱいてくれないと困るし、あの悪徳領主にゃもったいねえしな。」

 

「めぐみんも心配性ね。このアクア様にかかれば縁談の一つや二つ…」

 

「カズマ。本当に頼みました。」

 

「ちょ!ちょっとめぐみん?」

 

「頼まれた。」

 

「ちょっとぉ!もう少し私を信頼してくれても良くない!?」

 

なんていつものやりとりを終えた和真たちは出発していった。

現在丁度五人、俺、ジョー、ルカ、リア、めぐみんが残る形になる。

 

「さ、俺らもガレオンに…戻る前に飯にしよう。

うん。今から作っても遅くなるし、例の偽レンジャーの情報もあるかもだし。」

 

俺たち5人は取り敢えずギルドによって朝飯を食べてから掲示板に向かった。

やはりデストロイヤー戦の後、その戦いの後を一眼見ようと集まる観光客や、そいつら相手に商売しようとやって来た奴ら関連のトラブルにまつわる依頼が目立つ。

 

「無難なのは馬車の護衛とかだな。」

 

「……これなにかしら?

工場襲撃事件の捜査手伝い?」

 

そう言ってルカが依頼の紙を一枚取る。

危険度を示すマークは、まあ、普通ぐらいで、依頼主は案の定、セナ、あのメガネの女検事だ。

 

「どうしましょう?様子見がてら行ってみます?」

 

他の仕事はイマイチぱっとしなかったし、カエルは当然めぐみんが嫌がったので引き受ける事にした。

工場と聞くとデカイ機械がウィーンガシャン!してるイメージをするかと思うが、この世界で工場とはまだ機織り機がズラーって並んでガタンゴトン踏みながらやってる感じだ。

 

「あなた達でしたか…」

 

「よう公僕。来てやったぜ。」

 

「……まあ、腕は立ちますし、この前ドロロボーマなる魔王軍を倒していますし…サトウカズマは兎も角、あなた達は信用する事にします。」

 

そう言ってセナに促されて乗せられ馬車に揺られること1時間。

俺たちは襲撃のあった工場にたどり着いた。

 

「ぱっと見荒れてる感じじゃないけど…。」

 

「やられたのは中だろうな。」

 

「セナさん、ここは普段何をしていた工場なんですか?」

 

「簡単に言えばダスティネス卿から借りてる土地に建てた物で、布の工場です。」

 

セナに続いて中に入ると確かにかなりの荒れ用だった。

織り機はあらかた壊され、乾いた血の跡もチラホラ。

 

「犯人の面見た奴はいないわけ?」

 

「奇妙な兜をかぶって、奇妙なスーツを着ていて分からなかったそうです。」

 

と、セナは5人を睨んだ。

確かに変な(ヘルメット)をかぶって奇妙なスーツを着てはいるが、何でもかんでも疑われては敵わない。

 

「まあ、いっか。ルカ、めぐみん。

外の見張り行こう。ジョー、リア。公僕の護衛まかした。」

 

「安心しろ。証拠を偽造しようものなら即叩き斬る。」

 

「ちょっとジョーさん本人の前で!」

 

3人が奥に入って行くのを見送り俺たちは外に出る。

にしても奇妙な兜にスーツ、か。

 

「さっきの話、お前らはどうおもう?」

 

「その兜やスーツが紅魔族の琴線に触れるかは見てみないと…。」

 

「いやそこじゃねぇよ。

なんか変身能力持った怪人かもって話!」

 

「まあそうなんじゃない?

そうじゃなきゃアンタがゴーカイオーで暴れたのを恨んでる連中の差し金とか?」

 

「あー、あれもあったか。

そう言えば未だにあのあたり通るとビビられるし。」

 

なんて言いながら雲だか空だかを見上げてみる。

相変わらず地球より青く澄んでいてなんだか捻れて…捻れて?

 

「見ろ!なんか空が変だぞ!」

 

俺の声にすかさずルカとめぐみんは臨戦態勢になる。

俺も剣を抜いた。

捻れの中から飛び出た何か…いや、奴らは二手に分かれて半分は中へ、もう半分は俺たちの前に現れる。

 

「レンジャー…なのか?」

 

黒にそれぞれのイメージカーラーのレンジャー。

俺たちに合わせてなのかレッド、イエロー、ピンクの三人だ。

だがなんだろう。うまく言えないが…

 

「なんだかよくわかりませんが中々紅魔族のに触れるデザインですね。」

 

そう、なんかちょっと悪なデザインだ。

 

「またあのチビ魔王の仕業かしら?

何でもいいけどぶっ飛ばして…」

 

そう言ったところで背後の建物から爆音が聞こえた。

セナを抱えたジョーとリアが飛び出てくる。

その後を追って、ブルーとグリーンも出て来た。

 

「やはりサトウカズマの仕業!

今度という今度は言い逃れなんてきゃあ!」

 

ジョーがセナを乱暴に下ろしてモバイレーツとキーを構える。

 

「ちょっと!全然私たちに似てないじゃないじゃない!」

 

同じようにモバイレーツとキーを構えるルカ。

 

「全然違うじゃないですか!

主にかっこよさの系統が!」

 

「いやそこかよ。」

 

総一が突っ込みながらキーをモバイレーツにセットし捻る。

他の四人も同時におこない

 

「「「「「ゴーカイチェンジ!」」」」」

 

<<<<<ゴーーッカイジャー!>>>>>

 

「海賊戦隊!」

 

「「「「「ゴーカイジャー!」」」」」

 

セナを中心に守るように並んで名乗ると、悪人面のレンジャーたちも名乗り始める。

 

「ネジレッド!」

 

「ネジブルー!」

 

「ネジイエロー!」

 

「ネジグリーン!」

 

「ネジピンク!」

 

「邪電戦隊!」

 

「「「「「ネジレンジャー!」」」」」

 

「貴様らを倒し、我らこそが船体を名乗るにふさわしいと証明する!」

 

「その名をかたったことを後悔させてやる!」

 

ネジレンジャーはそれぞれ得意の武器を持って襲い掛かった。




次ーーッ回!第十五話!

ネジレッド「死ね!レッドレンジャー!」

総一「お前らなんなんだ!?」

バニル「吾輩の部下であーる!」

セナ「まさか…ダンジョンの異変も!」

和真「お前ってやつはぁああ!」

アクア「なんで私!?」

仮面の通す大悪魔

バニル「かかって来いゴーカイジャー!」
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