スーパー戦隊このすばメガフォース   作:伊勢村誠三

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冒険とロマンを求めこの世界を往く若者たちがいた。
悪の帝国魔王軍に敢然と反旗を翻し、
海賊の汚名を誇りとして名乗るゴーカイな奴ら!
その名は!


紅魔族と魔王軍

「酷い!酷いわ!悪魔!本物の悪魔!

外道!アンタらレンジャーどころか人間として終わってるわ!」

 

「分かった分かった!今日一日この船長のみに許される革張りの良い椅子にどれだけでも座ってていいから機嫌直せ!」

 

「ちょ!カズマァ!それ俺が自腹で買い直した奴!」

 

ほくほく顔で総一の椅子にふんぞり返ったアクアに全力のひっだりフックをかまそうとする総一をどうにか押さえてどうにか話を区切った。

 

「さて、まさかオークを巨大ゴーレムで踏みつぶしてるとは思いませんでしたけど幸い三人共童貞のまま帰還したようですし、武器の用意とかしておいてください。」

 

と、そっけなく言うめぐみん。

 

「そんなこと言って顔真っ青にして『カズマ…』とか呟いてたくせに。」

 

「ちょ!何言ってるんですかルカ!でたらめ言わないでください!」

 

「ゆんゆんとは別ベクトルで大慌てだったじゃない。」

 

「リアまで!ダクネス!

私全然そんなことなかったですよね!?」

 

「私からは何も言えん。」

 

「ちょっとぉ!」

 

「ありゃ本当っぽいな。

アクア、でどうなん…アクア?お前何拗ねてんだ?」

 

「べっつに―。」

 

ジョーの問いかけにアクアは不機嫌そうに頬を膨らませた。

 

 

 

「すごい…本当に半日かからずついちゃった。」

 

甲板から集落の真上にやって来た一同はまだメンテがあると言って残ったリア、ジョー、を除いて地上に降りた。

 

 

「「ようこそ紅魔の里へ!」」

 

入口の門の前。二人が言うとゆっくりと門が空き

 

「かかった!ようやくだ!」

 

四方から多数の鎧を着た準人型の魔物たちが出て来た。

全員それなりに武装しているが…

 

「なにこいつら!全員下級の悪魔擬きじゃないの!」

 

「雑魚か?」

 

「ええ。けど鬼程度だと一周回って破魔の魔法が効きにくいからちゃんとした悪魔になるまで見逃してあげるのよね。」

 

「つまりお前役に立たないって訳か。」

 

そう言ってアクアの方を見もせず和真はブリンガーソードを抜いた。

仲間からの蹴りが痛い。抗議の声もうるさい。

 

「はいはい。じゃあいつも通りいきますよ。ほら!」

 

そう言って総一はめぐみんにモバイレーツとゴーカイレッドキーを投げ渡した。

 

「え!?いいんですか!?」

 

「せっかくの帰郷だ。思い切りカッコつけろ!」

 

「ええ!行きますよ!ほらゆんゆんも!」

 

「え、ええ!?」

 

「「「「ゴーカイチェンジ!」」」」

 

「ご、ゴーカイチェンジ!?」

 

<<<<<ゴーーッカイジャー!>>>>>

 

「ゴーカイレッド!」

 

「ゴーカイブルー!」

 

「ゴーカイイエロー!」

 

「ゴーカイグリーン!」

 

「ご、ゴーカイピンク!」

 

「海賊戦隊!」

 

「「「「「ゴーカイジャー!」」」」」

 

「私がレッドで!派手に行きます!」

 

めぐみんの宣言と共に一斉に走り出す。

ピンク以外は。

おっかなびっくりにサーベルを振り回しながら逃げるように戦う。

 

「あちゃー。まあそうなるわよね。」

 

「ゆんゆん!バックルのスイッチを押せ!そしたらお前におあつらえのレンジャーキーが出てくるはずだ!」

 

生身のまま雑魚をいなしている二人からのアドバイスにゆんゆんは困惑しながらもスーツを確認する。

 

「バックル?スイッチ?あ、あった!」

 

ゆんゆんは何とか木に登って距離を作るとバックルからキーを取り出し、飛び降りなが変身する。

 

「ゴーカイチェンジ!」

 

<マーーッジレンジャー!>

 

「マージ・マジーロ!」

 

マジステッキを構えて呪文を唱える。

マントが妖精の羽のような物に変化し、桃色の竜巻を巻き起こした!

 

「おいずるいぞ!それ前俺が試したときは扇風機になったぞ!

なんでゆんゆんはしっかり魔法っぽいんだよ!」

 

「アンタの魔力がへぼいからじゃない?」

 

「そうなのぉ!?」

 

落ち込みつつもしっかりたたっている総一。

横目で見ながらまあこれがうちのテンションだよな!と和真はジャンプで開けた場所に行くと自身も変身する。

 

<ギーーッンガマン!>

 

「黒の一撃!黒の衝撃!」

 

一閃、二閃。

黒い斬撃が鬼たちを切り裂く。

前方の敵が粗方いなくなると、武器を銃形態に変形。

高い防御を利用して銃剣技で近接を始める。

 

「カズマったらおもったよりやるじゃない!私も!」

 

アクアもこの前ハンスから奪ったキーを使う。

 

<ゲーーッキレンジャー!>

 

「技が彩る大輪の花!ゲキブルー!」

 

チェンジと同時に取り出した鉄扇、ゲキファンを構え…

 

「いくわよぉー!花鳥風月!」

 

くるん!と、その場で一回転し扇の先から水を小さな噴水の様に出す。

 

「ふ、ふざけてんのか!」

 

「かーらーのー!舞舞跳!」

 

敵が怒りで一瞬動かなかったところを飛び込み、

頭を足場に飛び回りながら斬りつけていく。

 

「私も行くか!」

 

<ラーーッイブマン!>

 

「ライオンパンチ!アタァック!」

 

最大の売りの豪快なパワーをこれ以上なく生かして敵を蹴とばした空き缶の様に飛ばしていくダクネス。

 

「さーて!やっぱり締めはレッド!つまりこの私!行きます!」

 

<シーーッンケンジャー!>

 

「烈火大斬刀!大筒モード!」

 

身の丈ほどもあるバツーカを構えためぐみんは残る悪魔擬きに向かって火炎弾をひたすら撃つ!

 

「『エクスプロージョン』ッ!」

 

更にその上にダメ押しの爆裂魔法が放たれる!

断末魔すらも爆風にかき消されて敵はほぼ一網打尽にされた。

 

「う…っ」

 

魔力切れで変身解除されためぐみんは前のめりに倒れる。

ギリギリ間に合った和真がそれを受け止めその背に背負った。

 

「たく、大筒だけにしときゃ良かったのに。」

 

「仕方ねえだろ。カッコつけたかったんだろうし。」

 

自分のモバイレーツとキーを回収しながら総一が言った。

それに変身解除した和真もそうっすね、と返す。

 

こうして和真たちはようやく紅魔の里に足を踏み入れた。




次ーーッ回!第二十六話!

和真(どうしてこうなった!?)

めぐみん「本当に何もしないんですか?」

アクア「いったい何の問題があるの?」

ジョー「……え?」

????「そいつを返せ!」

総一「そいつって、まさかこいつ!?」

ちょむすけ「なー!」

猫の手どころか全部寄越せ!

和真「俺、魔王軍に寝返る…」

一同「「「「はぁ!?」」」」
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