機動戦士ガンダム 宇宙の彼方へ   作:単眼駄猪介

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宿敵登場です。

それとアベンジャーのイメージ図です。
お目汚しな絵ですが、イメージするのに役立てばと。
もし、ガンプラや3Dで再現してくれたらめっちゃ感謝です(あらぬ祈り)



【挿絵表示】





一年戦争 宿敵と相対す

STR-1に配属されて一週間。

特に特別な任務なんかはなく、時たま今いる基地に敵が物資目的で奇襲を仕掛けてくるくらいしか戦うことはなかった。

まあ、それでも哨戒とかはあるし体を鍛えてアベンジャーの加速性能に耐えられるようにしないと駄目だからな。

しかし、それもようやく終わりのようだ。

 

「皆さぁん、本部から任務が届きましたよぉ」

 

相変わらず緩いホアさん。

デニスさんとアイルさんも慣れないのか苦笑の顔だ。

早速作戦を確認する。

最近、ミデアが航路上で行方不明になる事が多くなってきたらしく、そのポイントに俺達が行き、ミデアの護衛をするというもの。

まあ、原作にもそんな感じのミッションあったよな、と思い出しながらフォーメーションなどを皆で考えていく。

既にオデッサ作戦の後だから、ドム、ザクⅡ、グフ・カスタム辺り、出てもおかしくない。

とはいえ、レアパターンでイフリートや最悪イフリートの改造機なんか出てくる可能性もあるから、まだ新兵の感じが抜けない俺としては恐怖である。

ガンダムあっても、攻撃をくらえば俺は死ぬし、アベンジャーだって動けなくなったり立てなくなるのだから。

 

「そういや、アベンジャーにビームライフルが届いたんだってな。あれを使うか?」

 

「いやデニスさん、ビームライフルは威力は高いですけど貫通力も高いんでミデアに当たったらヤバイですよ」

 

「それもそうか!ははは……はぁ」

 

皆から白目で見られて途中で笑うのをやめるデニスさん。

うん、これはデニスさんが悪い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目標ポイント上空。

ミデアに積載された四機のモビルスーツが、地上にへと降下する。

霧が濃いが、全く先が見えないわけではないから、気を付けていれば大丈夫……とは言えないが、まあ後ろからくらわなければ即死する事もないだろう。

 

「皆、後ろに気を付けながら進むぞ。先頭は僕が取る」

 

「了解」

 

「了解です」

 

「了解!」

 

濃霧の中を、ゆっくりと歩く。

敵は何処にいるのか、何処に潜んでいるのか解らない。

注意して進まないと、殺される。

 

「クッソ!今さら緊張してんのかよ…!?」

 

オデッサでの戦いではここまで、心臓の鼓動が聞こえるほどではなかった。

そういや、全周天モニターって俺としてはとても便利だと思う。

まだ見たことはないが、設定やストーリー上などで最初は変な感じだが、慣れるとすごく良いという物らしいし、俺としてもこんな濃霧の中を歩くなら全周天モニターがあるなら、このモニターの死角を突かれることもないよな、と思う。

無い物ねだりだが。

奥に進むほど、さらに霧が濃くなる。

そして、普段はただの崖や岩がザクにも見える。

とはいえ、100㎜マシンガンのセーフティはまだ外さない。

何度か戦闘をこなしたとはいえ、元一般人の俺だ。

一々ビビって撃ってたらそれこそ俺があの世に行く時だ。

若さゆえの過ちで死ぬなんて嫌だしな。

その時、後ろに気配を感じた。

 

「ッ!?」

 

スラスターを全開にして、飛び上がる。

被っているあの08小隊の面々が被っていたヘルメットから、三人の声が聞こえるがそれに答える暇はない。

俺が先程までいた場所には………剣状のヒートサーベルがあったのだから。

 

「アラン隊長!奇襲です!」

 

「まずい!囲まれている!」

 

「こりゃ、ヤバイな…………」

 

「ちょっと……残党にしては多すぎない…!?」

 

濃い霧でシルエットと輝くモノアイでしか見えなかったが、それでも1個中隊かそれ以上はいる。

こんなにいるとはな……

ここでビームサーベルは水蒸気爆発もあり得るから無理だ。

しかし、相手とてヒート系列の武器は赤熱化できない。

霧が濃いところだと聞いて、100㎜マシンガンにしてもらっていたが、やはり的中だ。

しかし、そんなことをしてもこの数の前では俺達は詰みかけている。

誰か一人でもやられれば………多分詰みだ。

 

「クッ!全機、霧の外に出るぞ!このままだとミデアを守るどころか全滅する!」

 

その判断に俺は安心した。

やはり、隊長であるからに状況判断力はある。

こんなに安心できる存在はいない。

まあ、もしなかったらなかったで連邦に問題がありすぎだが。

 

「俺が牽制します!」

 

と、告げて俺はマシンガンを敵が見えたところに弾をバラ撒く。

隊長達は先行量産された陸戦型ジムなので、アベンジャーよりも足が遅い。

とはいえ、モビルスーツ部隊の試験部隊でもあるためか彼らの好みに規格外のパーツなどを組み込んでカスタマイズしてあるが。

特にリル少尉のに顕著である。

やはり、誇りある元テストパイロットだったからか?

まあ、何にせよこの小隊は強い。

しかし、まだ成長途中だ。

原作を知っているからこそ、であるが。

 

「今はアベンジャーの性能を信じるしかない!」

 

俺から少し離れた陸ジム三機を追い始める。

オデッサの戦いで投入されていた陸ジムが、多数撃破されているのだ。

ガンダムの性能ならば早々やられることはないが、陸ジムではこの数を相手にはまずい。

素人から抜けかけとはいえ、新型を預けられる程に上層部から信を置かれているのなら、この逆境くらいは跳ね除けなければ………そう思っていた。

それが無意識にあった過信だった。

 

「グワッ!?」

 

急速に近付いてきた敵影が、アベンジャーの足を払い除けた。

それのおかげで転倒する。

衝撃で頭の中と胃の中がしっちゃかめっちゃかになるが、何とか耐える。

そして、目の前にザクⅡが素の状態のヒートホークをコクピットに振り下ろすところだった。

 

「うわあぁぁぁぁぁーーーーっ!?」

 

驚愕と恐怖。

しかし、頭の中で思い出した主人公やパイロット達の機動を俺は咄嗟にやった。

スラスターを噴射して、ザクⅡの股ぐらを通り抜けたのだ。

ヒートホークは虚しく空を斬り、アラン隊長が振り返り際に撃った100㎜マシンガンの直撃を貰い、爆散した。

それのおかげで、霧が少し晴れるが…………ぶっちゃけ見えなかった方が良かった。

何故なら、体勢を立て直した俺がモニター越しに上空を反射的に見たら、そこには血の色と死を呼び寄せるような黒で構成された、【イフリート】の改造機だったのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フム、これもまた運命か!ガンダム!我が宿敵!」

 

ヘグタス・シュターゼン。

ジオン軍突撃機動軍所属の中尉。

ニムバス・シュターゼンとは義弟の仲であり、同じく騎士道を重度に重んじるキチガイ。

そして、後に俺にトラウマと後々にも残る恐怖を植え付けてくれた元凶である。

そして、彼の異名は…………

 

 

【血潮の死神】

 

 

 




ようやく出せた………

次は何時になるやら。
とはいえ、読んでくださって本当にありがとうございます!

アベンジャーガンダムのイラスト、色々不安しかない………

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