一年戦争への道のりは遠いなぁ……
一年戦争が終わって七年。
俺の精神崩壊の症状は一応、完治した。
とはいえ、かなりこの七年間の記憶は曖昧だが。
アイツの最後の攻撃……精神攻撃は、EXAMシステムの乱用で弱まっていた精神にとても効いた。
体の傷も深かったこともあるが。
「まだ軍にいるのですか?」
「それしかないだろ、死ぬ運命の人達を救うには……それにな、ユミ、いい加減語尾の「~です」口調直さねぇと違和感がありすぎるぞ?夫婦になったっていうのに」
「ムゥ…私も頑張って直そうとしてるんなのですが……あ、そういえば叔父様が早く子供の顔がみたいそうなのです」
「おい、いくらなんでも早急すぎないか?」
「頑張って下さいね?旦那様?」
「ブッ!?…ちょい、止めろw」
「あー!酷いです!」
と、笑いあえているが、場所が場所なんだけどな……だってモビルスーツの倉庫で、久しぶりの愛機【アベンジャーガンダム】に乗って試運転するのだから。
まあ、愛機であると同時に忌まわしい機体であるが。
「んじゃ、手はず通りにやるぞ?」
「はいなのです」
ん?何を企んでいるのかって?
そりゃティターンズからエゥーゴに転勤するためでアルヨ。(ふざけ半分)
ティターンズ何て言う、クソッタレた派閥にいられるか。
それに、今更旧式のアベンジャーでジオンの残党を狩るのは少しキツいのでは?
あっちはモビルスーツのプロフェッショナルなんだし、あちら側も日々連邦に攻撃するために機体を改良したり、最新化しているはずである。
アベンジャーガンダムも改良を施されているとはいえ、ジム・クゥエルなどの性能差を見ると圧倒的にヤバイ。
総合的にはアベンジャーが勝るが、継戦能力はジム・クゥエルなどの第二世代モビルスーツの前半やそれ以前のやつが上である。
結局、ホバークラフト自体も稼働時間がほんの1分増えただけだし。
殺す気満々だろ、上層部。
さて、コクピットに収まり、機体を稼働させる。
EXAMシステムはソロモンでの戦いで、アムロを庇うときにブッ飛んだから、今はガンダムその物の頭である。
あの時はマジで死ぬかと思った。
頭に直撃なのだから、その真下辺りにあるコクピットが一番被害が大きい。
機体の装甲の欠片やら、モニターの破片やらがめっちゃぶっ刺さっていたらしい。
多量出血で死んでもおかしくなかったが、ギリギリ持ちこたえたようなので、良かったんだが。
ちなみに、ユミは俺の隣にもしもの時としての看護兵+交代するためのパイロットとして同伴している。
一応、彼女もモビルスーツの操縦は一通り学んでいるため、戦闘は無理だが移動くらいはできるらしい。
さあ、時間だ。
脱出の門出を祝ってくれる砲撃の音が、コロニーの中に響き渡った。
「ヴァァァーーーー!?」
「ウキャアァァァーー!?」
俺とユミは悲鳴をあげていた。
何故なら、ジム・クゥエルやハイザックのビームや実弾の嵐からフルスロットルで逃げているからだ。
フルスロットルでないと、マジで追いつかれる。
「畜生めが!」
機体の前面を敵機の方向に向けて、奪い取ったザクマシンガン改をハイザックやジム・クゥエルにブッパする。
当てられたハイザックは爆散し、右腕に直撃を食らったジム・クゥエルは後退する。
しかし、まだまだ鬼はいる。
矛盾な事を言ってるシャアが開けたコロニーの穴に飛び込んで、コロニーの周りを飛んでいるのだが、あいつら容赦なく撃ってコロニーに多少ながらダメージを与えている。
マジでアホだ。
コロニーへの攻撃はダメだって、一般的な(?)ルールブックにあるだろ!?
シャアがなんやかんやで穴を開けたけどさ!
「しつっこい!」
弾が切れたザクマシンガン改を捨てて、ビームサーベルで斬りかかる。
ジム・クゥエルのビームサーベルとぶつかるが、左腕にあるショートシールドの裏にある取り付け型のミサイルをぶちこむ。
コクピットに直撃し、爆散した。
が、後ろからハイザックがミサイルポッドを撃ってきた。
バルカンで迎撃するが、変なところで起爆できないため、慎重にだが。
結局、次第に被弾して左腕がちぎれ飛び、頭は半壊。
右足は根本から外れている。
最終的にクワトロこと、シャアに助けて貰ったが、アベンジャーガンダム自体は自爆することにした。
どうせ、あれは俺の後釜か何者かが乗らせるつもりだろうし、あわよくば回収に来た敵たちの戦力を削れる。
そんなわけで、アベンジャーとはお別れ。
シャアのリック・ディアスの手の上で、アベンジャーガンダムの最後の光を見ていた。
コラボしてるなか、主人公のトラウマとも関わるので、これからも宇宙世紀編の続投を読んでくださると嬉しいです。