実力至上主義の学校で平穏を求めてみる   作:さっきのピラニア

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アンケート回答のありがとうございました。R18の方はぼちぼち書き始めていますが、これでいいのか感が拭えない…ブレインが欲しい…

本日も駄文ですがお楽しみ頂ければ幸いです。


ペーパーシャッフル②

後日のホームルームにて、小テストは成績上位者と成績下位者がペアになる様に点数を取る算段となった。ペアでのマンツーマン家庭教師を行い、余裕のある生徒は集まって勉強会に参加。ペアの指導が合わない場合は別途相談とのこと。

で、小テストの結果の調整も上手くいき、ペアの振り分けの目論見は予想通り…ではあったのだが…

「宜しくね!赤羽君!」

「…ランダムでこの結果なら受け入れよう。」

一之瀬さんとは何かとご縁があるようで。神様のメモ帳に組まされると書いてあったのだろうか…。仲の良いクラスメイトもほぼ居ないので良かった事にしておきましょう…

 

…で、勉強場所は俺の部屋なのね…

「良いじゃん!ここ落ち着くし、美味しいお菓子もお茶もあるし!」

「委員長様が平生徒にたかるんじゃありませんよ…」

「じゃあ、今回からは勉強代ってことで。」

「…ちゃっかりしていらっしゃる。」

「そういえばさ、今回の赤羽君っていつもより成績落としてたよね。中間試験は中学の範囲も多かったし、難易度はそこまでじゃ無かったと思うんだけど…」

一之瀬さん、クラス全員の大体の成績把握してるんですね…新手のストーカーみたいで怖いです。

「…それ聞いちゃいますぅ?…ぶっちゃけ話したくないですぅ…」

「茶化さないで。ちゃんと理由が知りたいんだから。」

「…」

ぶっちゃけ過去については詮索されたくない。どこまで話すべきか…

「…話したくは無いが掻い摘んで圧縮すると、中三の時はやんちゃしてたって事で説明は許して貰えないですかね?これ以上は話せないな。」

「…ふ~ん…」

「一之瀬も詮索されたくない過去もあるだろ?」

「それはあるかもしれないけどさ、赤羽君は謎が多いっていうか隠し事があるって感じる時があるんだよね。今みたいに聞いても教えてくれないし。中学では意外と空手で有名人だったのに今は続けてなかったり。それなのに身体はちゃんと鍛えてたり。」

「あ~それはあの習慣と言うか、動いてないと死んじゃうマグロみたいな認識ぐらいで結構よ。」

「またそうやってはぐらかすし…」

一之瀬は不満げな顔で頬杖をついて睨みつける。そんな事しても話せる事はありませんよ。

「…じゃぁさ、こっちが昔の事を話したらさ、話してくれたるする?」

「それは内容次第でない、俺がどうでも良い内容だと感じたらどうでも良い事しか話すつもりは無いし。」

「イジワル…」

「話すべき時が来たら話すかもさ。断言はできないけどな。」

「そっか…じゃあその時になったら話してもらうからね。」

どうして一之瀬はやたらと俺の過去を詮索したがるのでせうかね。知らなきゃ良い事もあると思うのだけれど。

「なして一之瀬は俺の昔話を聞きたいと思うんだ?」

「良く話をする人とかさ、今までどんな風に生活してきたんだろうって気になっちゃうのが普通じゃない?」

「そんなもんかねぇ…」

「そんなものなの。赤羽君は私の昔話は気にならない?」

「ぶっちゃけてしまうと気にならんな。」

「気にならないんだ…色々あるじゃん!例えば家族の事とかさ。」

「じゃあ家族の事を聞かせてもらうとしませう。」

「なんか私が誘導してるみたいじゃん…家族はお母さんと妹がいるよ。今は会えてないけど、結構仲は良かったかな。赤羽君は?」

普段の生活からしても家族との仲は良さそうだ。家の中だと不機嫌になる性格だとは思わないし。

「両親は既に他界してる。入学するまでは母方の祖父母の所で暮らしてたよ。」

「…そうなんだ……ゴメン。」

「気にするな。もう過ぎたことだ。」

過ぎた事、と割り切れるほど大人だったら。もしかすると俺はここにはいないのかもしれないが。

「あまり話したがらなかったのは、家族の事を聞かれるのが嫌だったりしたからかな?」

「それも無きしもあらずだが、別の理由もあるな。まぁ知りたいなら聞いてもらっても良い。けど答えるかはまた別のお話よ。」

「そっか…そうだよね…」

少し気まずい沈黙が流れる。部屋に流れるのはBGM代わりに付けていたテレビの音だけ。

 

「…赤羽君はさ、Aクラスは本気で目指してる?」

「一之瀬にはどう見える?俺がAクラスを目指しているかどうか。」

「…う~ん。ちょっと判断付かないかな。クラスに協力的ではあると思うんだけど、常に全力って訳では無いって私は感じてるかな。」

「…ぶっちゃけ、Aクラスになりたいかって言われたら正直どっちでも良いな。特権には特に興味は無いし。」

「そっか、赤羽君みたいな人がいるのはしょうがないけど、私は本気だよ。Aクラスになった時、赤羽君も一緒にいてくれたら嬉しいな。」

俺を見つめる真っ直ぐな瞳が、彼女が本気だと如実に伝えてくる。

「…じゃ、勉強始めよっか。」

「よろしくです、一之瀬先生。」

「うむ、苦しゅうない。では厳しくバシバシいきますぞ。」

「お、お手柔らかに…」

 

この後、めちゃめちゃ勉強した…しんどかった…




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