西暦20XX年。IT産業の急激な発達により、「Smartphone」と呼ばれる携帯端末をすべての人が所有し、その中にいる擬似人格型プログラム「Google先生」を介して、日常のほとんどの行為をネットワーク上で行うことができる。人々のくらしは、数年前とは比べ物にならないほど便利になっていた。
…しかし、その一方でネット犯罪が深刻化し、各地のネットワークでウィルス・ネットテロ対策が社会問題化していた。ネット犯罪集団の悪質な行為により、倒産する企業や、データを全て消去され社会から取り残される人が続出していた。ネット犯罪集団の凶暴なウイルスの前には、ネットポリスも打つ手が無い状態だった。
…デンサンシティ、秋原町、ではなくここは高度育成高等学校。戦いの得意なひとりの少年がいた。その名は「赤羽巧(あかばね たくみ)」。彼はその能力ゆえに、これから大きな事件の渦に巻き込まれていくのだったーーー
ーープラグイン!ロックマン.exe!トランスミッション!!!ーーーー
と、下らない茶番はさておき、ぼかぁは期末試験に向け、一人勉強をしている所でございまする。
ペアが容姿端麗、成績優秀コミュ力お化けの一之瀬なので退学する可能性は低そうだが、勉強しておくに越したことはないのですよ。
ペンポーンとチャイムが鳴る。誰でしょうか一之瀬家庭教師でせうか。
「はいは~い、って坂柳さんじゃないでせうか?どうしましたこんな所に?」
「こんにちは赤羽君。暇でしたので、一局どうかな、と。」
彼女の小脇にはチェスボードが抱えられていた。お前は友達の家にゲーム持って来る小学生かよ。
「…俺が暇かどうかは確認はしないのね…期末試験前に余裕ですね。」
「私にとって期末試験の内容は些末事ですので。勉強でお忙しい様でしたら退散する予定したがお相手して頂けますか?」
「さいですか。ま、勉強ばかりしていても息が詰まるのでどうぞ入んなさいな。」
そう言って部屋に彼女を招き入れる。
「ほう…面白いインテリアの部屋ですね。学生らしくないというか…」
坂柳は和風部屋に驚いた様子だった。
「俺の趣味だ、気にすんな。」
来客との事で茶を沸かしていると、またもやチャイムが鳴る。今日は来客が多い日ですね。
「やっほ~赤羽君、お待たせしちゃってごめんね!今日も勉強しよっか~…って坂柳さん!?」
想定外の人物の存在に彼女は眉を寄せる。大丈夫、俺も同じ気持ちだよ。
来客用のお茶と菓子を用意し、部屋に戻ると、一之瀬と坂柳が対面で座っていた。
「…どうして坂柳さんが赤羽君の家に居るのかな?」
「どこに居ようが私の自由ではありませんか?」
二人の後ろに白虎と青龍が見える。怖いです。
俺は現実逃避の為にお香に火を点ける。あ~いい香りですね(思考停止)
「どうして坂柳さんがここにいるの?」
一之瀬がこちらに近寄り耳打ちしてくる。
「俺が知りたい位だわ…」
「コホン。それでは赤羽君、始めましょうか。」
坂柳が一つ咳払いをして、脇に置いてあったチェスボードを座卓に置く。この状況で二人でゲームをしようとする胆力よ。
「…私がやる!赤羽君は自習してて!」
一之瀬がお相手する事になった。あなた、そんな暇な人じゃないでしょうに。また勉強しなきゃいけないのかぁ…
「…私の勝ちですね。」
「むむむ…」
勝負は坂柳の勝利で終わったようだ。
「さて、勝負も終わったことですし、赤羽君、以前して頂いたアレをもう一度お願いできますか?」
「え?何?赤羽君坂柳さんに何かしたの?」
空気を読んでいないのかあえて読んでいないのか。多分後者である。
「ご存じの通り、坂柳は弱いみたいでね。で、俺が何故かツボ押しが出来てしまって頼まれている訳でして…」
「…ふーん。」
悪い事をしていない筈なのに罪悪感が苛まれるのは何ででせう?
「彼の言う通りそういう事ですので。それでは失礼しますね。」
坂柳がうつ伏せで寝そべる。前回同様に俺は彼女の腰、背中辺りをグニグニと押していく。
見る人が見れば事案である。今、事案一歩手前である。
「んっ…」
坂柳が艶めかしい声をあげた。絶対わざとだ。
「これは施術ですよ、一之瀬さん。特に厭らしい意味はありませんよ。」
挑発交じりの笑顔でで坂柳は言葉にする。
「むむむ・・・」
対して一之瀬のご機嫌は更に急降下していく。空気に耐えられなくなった俺は考えるのを…やめた。
「ふぅ・・・。ありがとうございます、赤羽君。この学園内の医療施設ではこういった事が出来る人間がいないもので。助かります。」
「そりゃどうも。我流なんで効果あるかは分からんがな。」
「でも私には効いていますので。」
俺らが会話している横で一之瀬さんは大分ご機嫌斜めである。セイセイセイ、
「赤羽君!私もマッサージしてよ!」
「えぇ…」
一之瀬が何故かマッサージを要求してくる。そもそもこれはツボを突いて悪い部分の歪みを正すだけでマッサージではないのだが…
一之瀬のご機嫌を損ねさせるのも忍びないので適当にマッサージする。うりうり、ここがええんじゃろ。ここがええんじゃろ。
「あ・・・これ・・・良い・・・あぁ・・・」
一之瀬は恍惚交じりの声を発する。お楽しみ頂けて何よりです。
「…楽しそうですね。」
うつ伏せで寝そべった体制のまま、こっちに微笑みかける。目が全く笑っていない。怖い怖い怖い。
一之瀬の方はそこそこに坂柳側へと移動。だが片方を始めるともう片方が不機嫌になる。無間地獄である。心が保たない。
「・・・あへ・・・凄く良かった・・・」
「・・・ふう・・・これは癖になってしまいそうですね・・・」
しっかり解されたようで二人の身体はすっかり脱力している。ご満足頂けて何よりです。赤羽接骨院でも開業しようかしら、1回91,000ペリカで。
「…赤羽君にもお返ししなきゃね!」「…フフフ、そうですね。」
一之瀬と坂柳が指ををわにわに動かしながら近寄って来る。
どうして急に息ピッタリになるのん?最初の険悪ムードはどこに!?仲悪いよりはよっぽど良いけどさァ!?
そのあと、滅茶滅茶マッサージされた。役得なんだろうが、どうしてこうなった…
二人が帰った後、携帯のバイブが鳴った。確認すると坂柳からだった。
『今日はありがとうございました。また来ます。』
…どうやら携帯の連絡先を勝手に交換されていたらしい。見られて困るものはないけれど俺のプライバシーはいずこへ…
こーゆの好きだろう?僕も大好きさ!(チャー研並感想)
舞い降りて来たネタはストーリを曲げてでも容赦なくぶち込んでいくスタイル。
ロックマンエグゼは名作でしたね。リメイクがあればSwitchで通信対戦してみたいものです。今年で20周年か…
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