先日、盛大なフラグを建ててしまったけど、そんな問題がポンポン発生することはなく、普通の日常が続いていた。やっぱ平和が一番よ。
で、今日は水泳の授業。4月から水泳が出来る設備がある学校ってどれ位あるんだろうか。流石は最新設備を備える学校だよな。ありがてぇありがてぇ。
男女着替えてプールに移動する。屋根付きの温水プールとか始めてなんだよね。中学とかは吹きさらしのプールでガタガタ震えながら泳いでいたのを思い出す。雲泥の違いですよねぇ。
生徒を見渡すと思ったより欠席している生徒はいなかった。まぁ女子は多少いるけど。いろいろあるから仕方ないよね。数少ない知人である一之瀬は参加していた。健康美少女美ボディですよいやぁ眼福眼福。…前屈みにならないように心は無にしておこう。心頭滅却すれば顔まで猪木アル…違うか。
男子はグループに分かれて泳ぎ、その中からタイムの早い奴5人が決勝に進めるらしい。2回も泳ぐの面倒いな。まぁ一位の人は五千ポイントもらえるらしいので、できるだけやってみますかね。生徒の話に耳をそばだてていたとき、男子に現役の水泳部員がいるらしいという話があったので、流石に厳しいか。
先のグループでその水泳部員が泳いでいたのを見ていたけど速い速い。参考になるのでしっかり見ておきましょーねー。あと、もう1人も早い奴がいるな。たしかサッカー部の柴なんとか…だったっけかな。忘れた。
前のグループが終わり自分の番になる。手堅くクロールで泳ぎ、そのグループの中では一番になる。運動神経だけはそこそこだからね俺も。
全てのグループが泳ぎ終わり、俺の結果は3位だった。なんとか決勝って所よね。もちろん1位は水泳部の彼。だって速かったもん。
さてさて決勝戦。1位目指して頑張りますか。2位じゃ駄目なんですか!?…駄目だよだって五千ポイントもらえないじゃんアゼルバイジャン。
教師の笛を合図に水の中に飛び込む、飛び込みは3位か。順位的に妥当かな。
中盤で柴なんとかを抜き水泳部の彼と一騎打ちに。うーん地力が違うか。流石に追いつけない。
ふと思い出す。実は自由形は上半身クロールで下半身がバタフライだと少し速いとネットニュースで読んだ気がする。身体の負担が大きいらしいけどまだまだ若いからね。大丈夫っしょ。と、いうわけでトランスフォーム!お、少し速くなった気がする。
最後まで接戦だったけど、水泳部の彼に逃げ切られて結果は2位。2位じゃ駄目なんですか?駄目なんですよ…。
泳ぎ終わった後、水泳部の彼から入部しないか誘われたが断った。だって水泳で時間取られるの嫌じゃん。本業は武道だしねぇ。柔道とか空手部に所属するつもりはないけど。俺の考える武とは違うのよね。あれはあくまでスポーツよ。
「凄かったね赤羽くん!どこか運動部に所属する気はないの?」
「いやー運動部はちょっとねぇ。あの体育会系!みたいなノリが好きじゃないのよねぇ。時間取られるのも嫌だし。」
「そっか、残念。」
「そっちの結果はそれなりって感じだったねぇ。」
「アハハ、運動はあまり得意じゃないんだよね。勉強は良いんだけどさ。」
「誰にも適材適所ってもんがあるでしょうよ。それは神から先天的に与えられて、後天的に努力して伸ばしていくのだぁ!」
「面白い考え方だね!確かに人には適材適所ってあると思うな。赤羽くんは武道でしょ?」
「そうそう。ここではそんなに役立ちそうにないけどねぇ。」
「そんな事ないよ!運動神経も良いし、どこかで役立つ機会が来るはずだよ絶対。」
「お気遣いありがとさん。さ、授業も終わるし着替えましょっか。」
「そうだね!また後で!」
そう言って彼女は去っていった。いやぁ平穏な日常って素晴らしいねぇ。こんな日常が送れると良いんだけど。
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