実力至上主義の学校で平穏を求めてみる   作:さっきのピラニア

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私が投稿した作品の中でこの作品が一番のお気に入り数になりました。ありがとうございます。
ついでに過去作の紹介しておきます。

原作 『彼女お借りします』
タイトル『一ノ瀬ちづるに幼馴染がいたら』
https://syosetu.org/novel/232928/

初投稿作品だったのですが、思いの他好評でほっとした思い出があります。
原作途中で強引に完結させましたが、むしろ良かったと思っています。原作は絶賛連載中なので、今同じ作品を書けと言われても書けないですね。今の状況を読んで書き切れる気がしません。
ちなみにこのジャンルで唯一の完結ssだったりします。

それでは本編の方、お楽しみください。


ペーパーシャッフル、終了です。

時は移りましてペーパーシャッフルの結果発表~!(CV.浜田雅功)(恒例行事)

残念ながら僅かな差でAクラスの勝利となってしまいましたよ。地力の違いだったのか、はたまた何か仕掛けられていたのか。

クラス内も多少お通夜ムードが拭えないが、終わってしまったものはしょうがない。一ノ瀬さんが一番悔しいだろうに押し隠してクラスを励ましていらっしゃる様で。お疲れ様です。

 

放課後、ぼちぼち帰りましょうかねぇと帰宅の準備をしていると、Dクラスからちょいとガヤっとした音が聞こえますねぇ…赤羽イヤーは地獄耳っ!あ~くまのち~から~み~に~つ~けた~

教室で耳を澄ませていると、C・Dクラスの一部の生徒の集団が移動していく足音、何となく一悶着ありそうだよね。

俺は気付かれない距離から遠巻きに彼らについて行く。あ、Aクラスとも合流しましたね。カオスですね。

Aクラスの男子が坂柳を庇って吹っ飛ばされていたが、まぁ気にしないことにしておこう。

解散したみたいなんで今日は終わりですかね。龍なんとかさんは存在Xを見つけるために本気で動き出したみたいね。俺も暫くは龍園の行動に気を付けさせてもらいましょうか。で、美味しい所は頂かせてもらいまする。

 

所変わって俺の部屋。そして向かい側には、何故か坂柳さんがお茶を啜っていらっしゃる。ブルータス、お前もか。お前も一之瀬みたいに入り浸ってしまうのか…俺の安息の地に…

ついでなんで坂柳からさっきのいざこざのお話を聞かせてもらった次第です。

「…ドラゴンボーイか。高円寺も中々にお笑いが分かっていらっしゃる。」

「私は赤羽君のお笑いが面白いとは思ったことはありませんけどね。」

「あらやだ。失礼しちゃうわね。リトルガールちゃん。」

坂柳はリトルガールの所は話していなかった。赤羽イヤーは地獄耳っ!俺でなきゃ聞き逃しちゃうね。

「…次言ったらどうなるか分かっているでしょうね…」

目を細めて笑っている坂柳の後ろに悪魔が見える。これがデビルウーマンか…

「サーセン(すマーン)。」

「…まぁ良いでしょう。先程も貴方が傍にいれば然程問題にもならなかったでしょうし。傍観者に徹しすぎるのは勿体ないと思いますよ。」

「う~む~カメラある所でやるのはちょっとねぇ…」

「あら?私の様な美少女の隣に居るのは光栄ではありませんか?」

「美少女というよりはリトルg…今日はこれ位にしといて差し上げましょう…あとスンマセン。」

二度目の悪魔が現れかけたので即座に謝罪をキメる。多分三度目は無い。謝罪と賠償を要求されたら今は甘んじてライフで受ける次第であります。

「…はぁ、償いついでに今日もお願いします。また調子が少しずつ悪くなってしまいまして。」

あ、そっちが本命でしたか。謹んで施術させていただきます。お代の91,000ペリカは見逃してあげましょう。坂柳さん地下で一か月も重労働できそうにないですしおすし。

 

坂柳も帰宅しまして一日の終わりを謳歌しようと茶を沸かしているとペンポーンとチャイムが鳴る。一之瀬の訪問である。

お茶とお菓子を用意して部屋に戻ると何故か一之瀬さんのご機嫌は斜めであった。どぼぢて?俺、また何かやっちゃいました?

「…坂柳さんの匂いがする…」

何?一之瀬さんの嗅覚は犬並みなの?怖!

「確かにさっきまでいましたねぇ…」

特に隠す事では無いのであっさり暴露。ただ、正直に話した所で状況は好転する訳では無い。まいっちんぐ。

取りあえず餌付けして様子を見ませう。懐にはサファリボール30個、そして石。後で『なみのり』と『きんのいれば』取りに行かなきゃ。

「もぐもぐもぐ…美味しいお菓子でも機嫌は良くならないんだからね…」

もぐもぐって喋る人って存在してたんだ…ラピュタはあったんだ…!

一之瀬さん既にoffモード全開である。ご機嫌取り駄目だったら、そのもぐもぐ止めなさいよ。

ほいほいほいとご機嫌を取るべく一之瀬にお菓子で餌付けを続けていく。何度か続けていくと、ふしゅ〜と満足そうな息を吐いた。取りあえず爆発は逃れられましたかね。

 

「そ~いや生徒会に入ったのな。この前は微妙な反応してた割に。」

「にゃはは、生徒会は大変だけど結構楽しいもんだよ。情報も入って来るし。赤羽君もどう?今年中なら堀北前会長の推薦ってことで入れるとは思うけど。」

「お断りです~南雲パイセンの下でこき使われるのは嫌です~」

「こき使われるの前提なんだ…」

にゃはは、一之瀬はと困ったように頬をかく。腕っぷしだけの人間が入った所で大して使える訳でもなし、堀北パイセンに意図はありそうだが、俺にメリットがあるとは思えないしにゃあ…

 

俺が生徒会に入らない意思を強固にしていると、一之瀬は両手の指先ををクルクルさせている。何かのおまじないなのん?

「…そのさ、赤羽君はクリスマスって予定ある…かな…?」

「ん~、無いな。いつも通りに過ごすだけだ。」

「そっか。…あのさ、どこか一緒に出かけたいなと思って、どう?」

「えぇ…寒いやん…イヤよん。」

「…分からずや…」

一之瀬が小さい声でなにか呟く。

「何か言いましたかねぇ…」

「ふーんだ。」

ご機嫌が少し戻ったと思いきや、また最初に逆戻りである。原因は断った俺にあるんだろうけどさぁ…やっぱ寒い中出かけるの嫌じゃんアゼルバイジャン。

「…へいへい分かりましたよ。不承不承私で宜しければお付き合いさせて頂きたい次第でございますよ。」

「…不承不承って所は気に入らないけどさ、言質は取ったからね。約束だからね。」

一之瀬は座卓の下で小さくガッツポーズしていた。隠れてませんよ…わざとですかね…

 

クリスマスに予定が入ってしまった。寒いのは嫌だが、退屈しない日になりそうだ。




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