最近の執筆中のBGMはマツケンサンバⅡです。
龍なんとかさんの動向を探って早数日。ようやっと彼は動き出した。待たされました。
龍なんとかさんは校舎の屋上へ向かったようだ。俺は校舎の壁を伝って屋上の真下の階の淵に腰掛ける。さて、どんなお話が聞けるでしょうか。龍なんとかさんの後に現れたのは、軽井沢という女子生徒の様だ。多分一年生、多分。
龍園は軽井沢が存在Xの情報を知っていることを付きとめ、それを問いただして誘き出すという算段らしかった。彼女はそれを拒否。それから30分以上、彼女は龍園に水を、言葉を浴びせられ続けた。意外と根性ありますね彼女。
流石に助けようかなと思ったが止めておく。はてさて、存在Xの正体は坂柳の推測が正しいのか、それとも他の人物なのか。見守らせてもらいましょう。
あと俺が出ていくと、それこそ超展開になっちゃうからね。この状況で出て行ったら俺が存在X扱いされて、Dクラスにいると確信している龍なんとかさんのメンツ丸つぶれだからね。
龍園が携帯で話しをした後、綾小路が現れる。彼が存在Xですかぁ…坂柳さん流石ですねぇ。さす柳さんですねぇ。これ坂柳に言ったら絶対怒られルンバ。
二人が話をした後、Cクラス4人と綾小路のバトゥ~!が始まる。カードバトルは始まっていないし、無限少女もここにはいないが。
結果は綾小路の圧勝。まぁ妥当ですね。綾小路が龍園の意識を刈り取るため。最後の拳を振り下ろす瞬間。俺は話しかけた。
「お~い、その楽しい遊びにも俺も混ぜちゃくれないかねぇ?」
「っっ…赤羽ぇ。どうしてお前がココに居る?」
龍なんとかさんが怒気交じりに俺に聞く。
「え?勿論綾小路と一戦交えるためだけど?」
「…お前は何時からソコにいた?何故気付いた?」
「それは企業秘密♪まぁ強いて言うなら直感よね、第六感ってヤツ?強者が本気を出す匂いを嗅ぎつけたら、向かっちゃうでしょ。」
嘘である。
以前貰った坂柳の情報を元に推測し、綾小路だったら良いなと思っていただけである。
現れなかったら、龍園ボコして帰る予定でした。テヘペロ。
「…お前は龍園側に付いているのか?」
「いや。俺は龍園では無く完全に第三者だ。でも龍園には感謝してるよ。こんな絶好の舞台を用意してくれた事にね。」
「…俺がお前に踊らされていたとはな…クソが…」
「龍園さ~ん、一応借り一つって事で。いや良かったねぇプライドを完膚なきまで圧し折られなくて。」
「…お前に助けられる義理はねぇ。死ね。」
「そう言えば、お前はさっき俺は窮地なのかって聞いていたな…。ここに俺がいる限り答えはYes、だ。と、言うわけで…遊んでもらうぜ。ついでに龍園、見せてやるよ。本当に振り切れた暴力の一部を、な。」
俺は綾小路に向かって踏み出し、右拳を突き出す。石崎よりも軽い一撃。綾小路は悠々とそれを受け止める。
「…何のつもりだ?」
綾小路は俺の拳を握り潰そうとする。俺も手を広げ、綾小路の手を掴む。ギリギリとお互いを握り潰そうとする音だけが屋上に響く。
「…」
綾小路が俺を突き飛ばし、すぐさま横薙ぎに中段蹴りを放つ。俺も綾小路の脚の軌道に合わせ、蹴りを放ちそれを止めた。
「お~良いねぇ。これ位やって貰わないと待った甲斐が無いからねぇ。」
俺は彼の顔面目掛けて掌底を放つ、それは紙一つで躱され拳が俺の身体に迫る。俺はそれを掴み合気で返そうとする。が、綾小路は読んでいたのか力を流し、何事も無かったかの様に再度攻撃を仕掛けてくる。ふむ、これは知っている人間の動きですねぇ…。俺は一度距離を取り話し出す。
「ん~これ位の技術は苦にしないって訳ね。良いですね良いですね、燃えてきましたね。」
「…お前の目的は何だ。何故俺に仕掛けて来た?」
「そちらさんが勝ったら教えますよ。つまり教えるつもりは無いって訳だけど。」
綾小路が仕掛ける。首目掛けて飛んでくる手刀を躱す。俺も同じく手刀を繰り出し綾小路が躱す。綾小路が蹴りを躱し、俺も返す刀で蹴りを放ち躱される。
攻防は続いていく。お互いに加速していく。だが攻撃は当たらず。空を切り続ける。人が見れば演舞にも見えるだろう。綾小路が表情を険しくして距離を取る。
「ふぅ、どういうつもりだ?」
「いや~思ったよりもガッカリでして。…と、言うわけでそろそろ終わりにさせてもらいますぅ。」
俺が両拳を上段に構える。綾小路も警戒して構えを取る。
片手を筒状にし、肺の中の空気を鋭く吐き出す。その空気は無警戒の綾小路の眼へと命中する。
俺が駆け出したど同時に綾小路は両腕をクロスさせ防御の体制を取る。咄嗟の良い判断だが、俺からみたら悪手じゃよアリンコ。
ところで、拳での攻撃とはどういった例に例えられるか、考えた事がある人はいるだろうか。単発のジャブ、そして連打。蛇口の水に例えてみよう。単発の攻撃は水道の蛇口から垂れる一滴の水。連打は蛇口からポタポタと垂れる水である。連打にはさらに上がある。無呼吸連打である。蛇口の水が永遠と流れるのをイメージして欲しい。その物量、威力は只の連打とは比較にも値しない。無呼吸連打はプロのアスリートでも数秒しか行えない。無呼吸連打を放てる人間は一握りしかいない。そう、俺である。
綾小路に向けられて振るい続けられる拳。相手は倒れ袋と屍すまで防御に徹する事しかできない。反撃の瞬間など存在しないのだ。
最初は立っていた綾小路も徐々に体制が崩れていく。片膝を付き、両膝を付き、柵際まで追い込まれていく。彼の背中が柵に付いた瞬間、相手の戦意が無くなるのを感じ取り、俺は拳を振るうのを止めた。
「…止めを刺さないのか?お前の勝利は確実だぞ。」
肩で大きく息をつきながら綾小路が話す。
「そんな態度をされちゃぁ詰まんないからねぇ。今日は満足しましたよ。次はマジでかかって来なさいな。武器を含め、お前の使えるあらゆる手段を使ってな。じゃ、俺は帰りますよ。」
戦いはお終いである。先程と同様に校舎の壁を伝って降りる。行きと帰りは同じ道にしなきゃね。誰が待ってるか分からないですしおすし。
所変わって場所は俺の部屋。今日は良い運動になりましたね。そのうちまた楽しい事が待っていると良いですね。へけっ☆
ーー龍園視点
赤羽は突然現れやがった。しかも屋上での一部始終を全部目撃された上で、だ。
それは良い。気に食わねぇのは、アイツが言った一言だ。
本当に振り切れた暴力の一部とは何だ。
「っっ…って赤羽がいる…どういう状況よこれ?」
気絶させられていた伊吹も目を覚ましたようだ。
「俺らは綾小路と戦うって言う赤羽の目的の為に踊らされてたって事だ。クソ気に食わないがな。」
終始、余裕そうな赤羽と険しい表情をしている綾小路。
「…アイツはやっぱり綾小路以上だったってわけね。」
「何だ、知ってたのか。」
「まぁね。何度かやり合ったけど一撃も掠りもせずに惨敗よ。オマケに訳の分からない術まで使われて、何されたか分かんなかったわよ…私は存在XはDクラスの誰かか赤羽かと思ってたけど違かったみたいね。結局アイツはここにいるわけだけど。」
伊吹は胡坐をかき、二人の戦いに見入っている。悔しいような羨むような目でな。
そして最後は赤羽の視認すら出来ない速さの攻撃で勝敗は決した。
俺らが全く歯が立たなかった綾小路を圧倒して見せた。
俺も修羅場を何度も潜って来た。何度も、だ。綾小路はそれ以上。そして赤羽はさらにそれ以上って事か?
しかも奴はあれで一部と言い放ちやがった。確かに綾小路を料理しているようにしか見えなかった。アイツにはまだそれ以上がある。全く底の見えない圧倒的な暴力。
奴の目的は戦いたいだけか?本当に只の戦闘狂か?今まで実力を見せなかった理由は何だ?お前の本気はどの程度だ?
アイツの考えは読めねぇが、一つだけ言える事がある。この学年で一番強えぇってことだ。確かにその片鱗はあった。
Dクラスを退けた後は、コイツを必ず倒さ必要があるって訳だ。おそらく無理ではない、が綾小路以上に手間と時間がかかる。一之瀬以外に他に組んでいる人間がいねぇとも限らねぇ。厄介な事この上ない。しかもヘマをすると物理的にデカいしっぺ返しもありそうだ。まずは本当の実力の分析をしねぇといけねぇな。
アンケートでお話していた。R18部分も1話投稿しました。とりあえず2話投稿予定。
https://syosetu.org/novel/267889/
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無呼吸連打、1秒に100発らしいですね(空想科学読本作者YouTubeチャンネルより抜粋)
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