実力至上主義の学校で平穏を求めてみる   作:さっきのピラニア

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評価者が50人になりました。投稿作品でゲージが初めて評価ゲージが満タンになるのを見ると感慨深いものがありますね。



混合合宿②

用意された寝室へと向かう途中、見覚えのあるスキンヘッドが見えた。皆さんお分かりかと思うがAクラス葛城さんである。サイクリングロードでポケモンバトルを仕掛けてくる暴走族ではない。

そういえば、小グループの責任者になった割りには随分大人しくしていましたね。無人島の頃の彼はどこへやら。

「カツラァギサァ↑〜ン!コォ↑〜シテハナスノハ、オ↑ヒサシブリ↑〜デスネェ↑!」

「その話し方は耳障りだから止めてくれないか。」

彼は強面を一層深く強面ばらせてこちらに注意してくる。表情はもう少しで般若である。

「相も変わらずつれないこって。」

「お前が変な絡みをしてくるから、それ相応の対応になるのが道理だろう。」

彼の前だと特にふざけたくなるのはなんででせうね?嫌がられるの含めてリアクションが良いのよね彼。

 

「ついやっちゃうよね〜なんでだろ〜ね〜。で、話しは変わるけどボス猿の奪い合いは負けたって認識でいいんですかね?」

「…まぁ。今はな。お前もあいつ側か?」

彼は坂柳派と比べて穏健なイメージなので、妨害行為というか卑怯な真似が好まないんだろう、そこを見抜かれた上で漬け込まれた訳だから相手が悪かったと言わざるを得ない。幾度となく機会があって悉くやらかして落とされた手前、こっから盛り返すのはかなり大変そう。

「どう思うかはそっち次第では?あくまで俺は俺の利益になる相手にしか協力する気は無いねぇ〜。あとクラスに害を与える相手にはそれ相応の対応をするだけよ。」

「そういう答えになるか。今回はよろしく頼む。」

「うっすうっす。出来る限りで頑張りますよ。」

こんな状況でも律儀に自分の役割はやろうとする所は人間として出来てるからなんでせうねぇ…真似出来そうにありまへんなぁ。

 

「で、この話はこれ位にして、明日以降俺が朝部屋に居なくても起床時間には戻るから気にせんといてね。」

「何かするつもりなのか?」

「まぁ日課のやつなんで気にし無さんといておくんなます。」

「分かった。グループには話しておく。」

「助かるゼェーーーット!」

 

 

ーーーーーー次の日の朝

起床を促すBGMが合宿所内に流れる。夜が明けると、朝になるんですよ。

教室に集合し点呼、その後指示された場所の清掃を行った。

次に移動された場所に入る。い草特有の香りが鼻腔を擽る道場での座禅タイムである。

担当者から叉手やら結跏趺坐やら十牛図とやらの説明を受ける。チー牛図。

で、朝食になるのだか今回以降はグループで作るとのこと。合宿らしいですが、毎日朝カレーは勘弁したいですね。イチローになっちゃう。

授業もグループで受ける。いつもと違うメンバーで新鮮ですね。

お昼以降は持久走メインの基礎体力作り。体力には自信があるので、さくさくっとこなし苦戦する生徒を眺めるのが恒例行事になりそう。最後に駅伝があるみたいなので、そこ位しか貢献は出来なそうですね。

 

ぼちぼち授業と夕食を終え終わり部屋に戻っていると、廊下に男女の人集りが出来ていた。なんじゃらほいと野次馬根性丸出しで向かうと、坂柳と多分1年の生徒が接触したらしく。坂柳が尻餅をついていた。

「あらあら?此処は休憩場所ではございませんことよ坂柳さん?」

俺は軽口を叩きながら人集りに入り、特に了承も得ずに腕を引き彼女を立ち上がらせる。

坂柳は助けなぞ必要無いと言わんばかりに、ムッとした表情を浮かべる。助けてやったので感謝の言葉の一言が欲しい所ではある。

ついでに転がった杖も拾い上げて手渡しておく。

「人の好意は素直に受け取っておくのが心の広い人じゃありゃせんか?」

「私はそこまで心の広い人間では無いですよ。と、いうことでお礼の言葉は無しにさせていただきます。」

「おぉひでぇ。とは言えそんなに威勢が良けりゃ心配は無さそうでんがな。んじゃこれにて失礼。」

人集りを抜けて俺は部屋に戻る。スピードワゴンはクールに去るぜ!

「…ありがとうございます。」

去り際、坂柳の声が聞こえた気がしたが気のせいでしょうね。

 

 

時間は過ぎ去りまして三日目の夜、場所は大浴場。

皆慣れたためか1、2日目よりガヤつきも多くなってきたなと他の生徒達が騒ぐ喧噪を聞きながら、俺はわっしゃわっしゃと懇切丁寧に髪を洗っていた。合宿所だがホテル並みに中々に良いアメニティが揃っている。洗った後の髪の艶がいつもより良いのでご機嫌な蝶になる。

誰かが呼び出され、歓声が上がり、また誰かが呼び出され、歓声が上がる。耳を傾けるとワクワクチンチンの大きさ選手権を行っている様子。うん、嫌な予感がするZE!

須藤、葛城、アルベルト、高円寺、そして以外にも綾小路が参加している様子。綾小路は龍園に一杯食わされたみたいだったが。

「これで終わり。と言いたい所だが、もう一人、勝負出来そうな面白い奴がいるぜ。」

誰だろな~面白い奴って~、と思ってたが気付くと俺は1年男子に囲まれて高円寺と対峙している。

嫌な予感が当たっちまったZE!

「面白い男がいると言われて出てきたのは、赤羽ボーイか。ま、私の敵ではないがね。」

暫定1位の高円寺は自信満々のご様子。

「…俺も巻き込まれたんだ。諦めるんだな。」

若干うんざりした様子の葛城さん。ブルータス。お前もか。

どこからひょっこり現れたのか、柴田が俺のマイサンを守るタオルをグイグイ引っ張ってくる。

「イヤ~ン!堪忍、堪忍なさっておくんなます~!」

自分のを隠して俺を引っ張り出した龍園さんよ!性の喜びを知りやがって!許さんぞ!

周りの男子共も早く取れやら、諦めろとガヤを飛ばしてくる。明日以降の風呂には入らにゃならんので逃げ場は無いようである。俺が観念した様子を察したのか、柴田の引く手も引っ込む。

「大したモンではないんだけどなぁ…。そ~れボロンッ!」

おちんちんランド開園。お互いのイチモツが公衆の面前に晒される。結果を息を飲んで静まり返る観衆たち。高円寺からもフッ…と笑みがこぼれる。

「…これほどの人物がまさかBクラスに隠れているとはね。この場ではブラボーと言わせてもらうよ。」

ドッ!っと男子たちが歓声を上げる。と、いう訳で1年生イチモツバトルは幕を閉じた。おちんちんランド閉園。こんな所で目立ちとう無かったよぼかぁは。

 

 

所変わって次の日の食堂にて

「赤羽君。昨日はお楽しみだったようですね。」

「え?何々何のお話?」

数少ない安息の時間である食事時に対面しているのは、Aクラスのやべぇ奴でおなじみの坂柳さん。

ついでに隣には一之瀬もいる。ついでにって言っちゃったよ。

「えぇ?何のお話ですかねぇ(すっとぼけ)」

「昨日の大浴場での一物比べの件ですよ。」

「うわぁ言っちゃったよこの人。」

「いちもつ…?…!!ちょっとここじゃあマズいんじゃないかな…。」

あっけからんという淑女たるもの、恥じらいを持って頂きたいものである。隣の一之瀬さんを見習って、と思ったらここじゃなきゃ良いのかよ。どこでも駄目です。

ズズズとお茶を啜りながら苦み走った顔をしているのが自分でも分かる。茶は普通に美味い。

どうしてそんな情報が女子に回っているのか不思議でならない。あれは男同士の聖域では無かったのか!裏切り者はこの食堂のなかにいるっ!

「あれは龍園に嵌められたんだよ。俺は被害者だ。」

「結果は芳しかったようで。」

「芳しかったんだ…」

そんな情報まで筒抜けなんですね…マジの粛清案件ですこれはこれは。

あと一之瀬さん、下の方チラチラ見るの止めてもらえませんかねぇ…。悲鳴を上げるな…陰茎が苛立つ…

「私も女子ですので、殿方のそう言った話にも興味はあるのですよ。ねぇ一之瀬さん?」

「にゃはは、その話題は私に振らないで欲しいかな…」

その意見には俺も禿同である。禿同なんてきょうび聞かねぇな。

こんな所でこれ以上話題膨らむのは堪らない。エロ柳さんは放って置いて俺は席を立つ。膨らむのは腹だけで十分です。

 

さ、部屋に戻って明日に備えましょうね。




体操服の坂柳の挿絵…えっちだ…
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