実力至上主義の学校で平穏を求めてみる   作:さっきのピラニア

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1年最後の試験

3月8日。

今Bクラスでは1年最後の特別試験が始まろうとしていたデデドン!

クラスに用意された席は40これは先日の投票で退学者が唯一を出していないBクラスだけ。他のクラスは一つずつ席が減っているのだろう。

ホームルームの開始の鐘の音と共に担任の星ノ宮先生が姿を見せる。

「ーーーそれじゃあ1年度の最終試験の発表を行うわね。」

静まり返る教室内で行われる最終試験の説明。生徒たちは固唾を飲んで内容を聞いていた。皆が静かだと騒ぎたくなる衝動に襲われるのは僕だけでせうか?僕だけでしょうね…

最後の試験名は選抜種目試験。対決クラスと種目を決め争うという内容の様だ。種目の数は10。それを学校側が決めたシステムで7種目ランダムに選び出される。実際に採用されるのは多くて4つ。内容は自由だそうだ。余りマイナーな競技やゲームは駄目だそうだ。試験は途中で勝敗が決まっても最後まで行われる。そして司令塔が一人立てられ、司令塔は全種目に関与し、補助が出来る。まぁ何とも難しい役回りではある。そして一番大事な点は負けた司令塔は退学というルールである。勝利を確信出来るもしくは無謀な人間、もしくはプロテクトポイント持ちじゃなきゃ立候補はキツいですねぇ。

 

その日の放課後、対戦するクラスを決定するため、一之瀬が特別棟に向かった。一之瀬が司令塔として立候補して誰からの反対も無く承認された。まぁ反対する人間はこのクラスにはいないわな。

指名するのはAクラス。上を狙うんには上を倒すしかない。虎穴に入らんば虎児を得ずって話ですな。俺は勝ち方分からんけど。

 

俺は暇なので、今のクラスポイントを確認しておく。

Aクラス:1001ポイント

Bクラス:690ポイント

Cクラス:377ポイント

Dクラス:318ポイント

今回動く最大のポイントは210+勝利の100ポイントなので、全部勝てばAクラスにもなり得るし、逆にDクラスにもなるポイント差。ここは踏ん張り所そうですねぇ…

 

 

時は過ぎて夕方。部屋にはいつもの事ながら一之瀬が来ていた。

 

「でぇ?対戦相手は坂柳さんで決まったんかえ?」

 

多少の興味もあったので一之瀬に確認を取る。

 

「ゴメン!くじ運悪くてDクラスになっちゃった!」

 

ぱん!と両手を合わせ俺に謝罪の意を示す。

何の成果も得られませんでしたぁ!ってことですかそうですか。

 

「まーまーえーじゃないか運なんて本番で発揮すれば良しとしましょうや。」

 

「だね。Aクラスと違って戦略は立てやすいしDクラスに今は集中しなきゃね。」

 

「ほーん。で、一応考えてる戦略とやらは聞いちゃってええのかい?」

 

「もちろん!対戦内容は学力試験を中心にするつもり。BクラスはDクラスよりは学力の平均は高いはずだから。」

 

まぁ、妥当な戦略ではある。一つ懸念があるとすれば、司令塔が龍なんとかさんだってことだ。彼の思考回路は私にゃ読めんので謀略の一つや二つや三つかまして来ても不思議ではない。あとその戦略だと俺は特に今回は出来る事はなさそうである。アーメン。

 

「まー良いのでは?」

 

「それなんだけどね。くじの時に来たのって龍園君じゃなくて金田君だったんだよね~。今回、龍園君は出てこないかもって思ってる。」

 

そういえばそういえば、龍なんとかさん最近クラスのリーダーから降りたみたいでしたね。居ないなら勝てそうだが、急に出張って来たら怖いですね。知らんけど。

 

「ほーん。で、今回の戦略では俺は何も出来そうにないから、バックアップモブモブしてりゃあ良いざんすかね?」

 

「戦略としてはそうだけどさぁ…ちょっとはやる気出さないとクラスの士気下がるから駄目だよ!」

 

「うぃ~手厳しいですね一之瀬さんは。」

 

ぼんやりサボリーマンな役回りかと思いきやたしなめられてしまった。それなら俺はガヤになりますよガヤガヤ。

 

「何か競技の内容で希望があったりする。ちなみに、危ないのは無しね。」

 

「え~。そうなると俺マジで出番無いんじゃないんですかね…」

 

「スポーツ系も入れるつもりはあるけど、BクラスでDクラスに確実に勝てるってのは正直殆どないんだよね…困った困った。」

 

「より今回の俺の存在意義無さそうな気がするねぇ…じゃあですねぇ、本当の本当に困った時に俺に任せるのはどうでしょう?」

 

「最後の最後でかなりプレッシャーかかる場面で使って欲しいって事?どうして?」

 

「その状況で勝った方がカッコいいじゃないか。」

 

「うわぁ…作戦でも何でも無かった…」

 

ガッカリした様子で一之瀬は肩を落とす。なんだァ?てめェ……男のろぉまんが分からねぇとは……ロマンの方向性の違いで解散もあり得ますよ。巧、キレちゃったよもうもう。

 

「とにかく!今回は学力で勝負するから明日からビシビシ鍛えていくからね!」

 

「うへぇ…」

 

「返事はハイ!だよ!」

 

「ハイ…」

 

力技で話をまとめられてしまった。次の試験までトホホって感じです。

 

「あと…」

 

「まだ何かあるんでせうか…」

 

「週末、楽しみにしてるからね!」

 

週末週末…と何かあったかなと思考を巡らせるとあったじゃないかブラッティーサンデーホワイトデー。お出かけの計画も考えなきゃいけないって事か…チュライ…ハタラキタクナイ…

 

「返事は?」

 

「ハイ…」

 

折り重なる面倒事に辟易。物事とは自分の都合良く運ばないものだなぁ(達観)。皆もそうでしょう(現実逃避)

明日は流れる季節の真ん中でふと日の長さを感じますな日になりそうですね(3月9日)




毎日更新!…とはいきませんが、書きたいシーンあるのでそこまでは突っ走らせていただきます…マグロ。
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