選抜種目試験の告知が始まり、案の定事態は動き始める。
昼休み、柴田始め何人かからの一之瀬への打ち上げがあった。Dクラスからの嫌がらせが加速しているとの事。ま~大変だなぁ、と気の毒には思いますが、のほほんと俺は静観を決め込む。最近気苦労が多くてのぉ。要らん事は増やしたくないのよ。俺に何も無いのは空気だと思われてますかね?
んで、そこに綾小路達が通りかかったようで、なんか一緒に食事に行く流れになっていた。コミュ力相変わらずなぱいすね一之瀬さん。
カリカリカリカリ……
かりんとうでは無い、シャーペンの音である。つまり絶賛試験に向け勉強中である。ペーパー試験の再来である。勘弁である。場所はいつも通り俺の部屋である。
「巧君、ここ間違ってるよ。」
「うぃ~」
一之瀬は自分の勉強の傍ら、Bクラスのグループチャットでの意見収集と取りまとめだったり、こっちの勉強見たりとマルチタスクで大忙しである。さす之瀬さんですね。
「ん~!いったん休憩にしよっか。」
「うぃ~」
「1+1は?」
「うぃ~」
「えい!」
「あうち。」
一つ伸びをして一之瀬から休憩の許可が出た。そんでもって勉強で思考中だが一之瀬に対して思考停止中の俺は軽くはたかれる。僕はマルチタスク出来ないんですよアナタトワチガウンデス。
いったん、ってことはまだ勉強続くんですねそろそろ終わりにしたいな俺には俺の生活だったり人には人の乳酸菌とかあるんだよ?
「じゃ、ちょっと台所借りるね。」
「うぃ~」
そう言って一之瀬は台所に消えていく。今日は珍しく一之瀬が部屋から持参してきた紅茶である。オシャンティーなモノ飲んでまんな。ティーセットまでわざわざ持って来てたし。
「お待たせ~」
一之瀬が運んできた紅茶の香りと、酸味のあるシトラスの様なの香りが一緒にやって来る。シャンプーでしょうか柔軟剤でしょうか香水でしょうか?分からん。
「あざっす!いただきまっす!」
「どーぞーどーぞ召し上がれ。いつも準備してもらっちゃってるし。」
お互いにズズズと一口。紅茶特有のさわやかな香りが鼻を抜ける。味は…苦いお湯ですね。砂糖とミルクを追加投入してもう一口。びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛
「紅茶は甘い方が良いっスね。」
「そだね~私も入れちゃおっと。」
一之瀬も砂糖とミルクを入れ一口。美味し~と笑みを零しながら、小袋を開けてパクパクとハート形のパイっぽいアノお菓子をつまんでいる。甘い物に更に甘い物追加してますね。本人が幸せならそれでいいんじゃないかな。
「はい!一之瀬先生っ!質問があります!発言の許可をください!」
ビシィィ!と右手を上げ、一之瀬軍曹に発言の許可を依頼する。
「……うむ。許可する。」
一瞬怪訝な顔をしていたが、こちらのノリに付き合う事にしたのかノってくれた。やっさし~。
「試験についてであります!得意分野の種目で出していただきたいであります。」
「うむ。で、本音は何だ?赤羽二等兵?」
「勉強したくないであります!」
「その提案……却下!」
「そんなぁ~一之瀬えも~ん!なんとかしてよ~」
「しょうがないなぁ~のび太君わぁ~……ってそんな風に頼まれても乗らないからね!……一之瀬えもんって呼び方、語呂めっちゃ悪かったね……」
提案の却下と共に、一之瀬えもんの語呂の悪さを指摘される。もうケチョンケチョンである。ケチョンケチョンって、きょうび聞かねぇなぁ。
一之瀬えもんの大山のぶ代ボイス全く似てなかったでせうね。俺も大概か。残念!乗らなかった!エースッ!
「さ!休憩終わり!勉強に戻るよ巧君!」
「も~~~ん」
俺の悲痛な叫びはつゆ知らず勉強再開である。この後もすっかりこってりしっかり勉学に励まされました。ハゲそう。
感想お待ちしております。
連投できるなら週1で投稿しろ!との文句も受け付けております……時系列で書けないので時間空いて一気に何話も出来てしまうんや……賢い書き方がしたいです……