史上最強のRTA ~梁山泊入門禁止縛り~ 作:(´・ω・`)ガンオン修行僧
今回は短めですが、次回はかなり長くなりそうなのでお兄さん許して!
なお明日投稿できるとは言っていない。
TKD兄貴を強化していくRTAはーじまーるよー。
前回はキサラ姉貴の脱会リンチからTKD兄貴と宇喜田兄貴を救い出したところまででしたね。
その際にラグナレクに喧嘩を売った新島達の新白連合ですが、ホモくんを新白連合の一員として触れ回ろうとしています。もしやってしまうと、龍斗にタゲられているホモくんを狙って一瞬で新白連合が潰されますので、絶対にやめさせましょう(2敗)
幸いにも新島はホモくんが不良狩りであり、第一拳豪や第二拳豪を倒したことを知っていますので、正直に話せばビビり倒して話さずにいてくれます。
これでラグナレクとしては、TKD兄貴や宇喜田兄貴を擁する新白連合がキサラ隊の脱会リンチを妨害したという認識になるので、ほぼ原作通りの流れを守ることができますね。原作から離れるとガバるってそれ一番言われてるから。
脱会の阻止というちょうど良い区切りもあったため、合同練習の終わりを正式にTKD兄貴に伝えましょう。
はい、伝えまし―――は? 制空圏を教えろ?
お、おかしいですねぇ。どちらにせよ、この先モジャモジャとの殴り合いで成長したTKD兄貴が、破壊神に弟子入りするまでの間に教えてあげようと思っていた技術ですが……まさかこのタイミングで、しかも向こうから提案してくるとは思ってもいませんでした。
もしかすると、キサラ姉貴戦で制空圏を見せたのがキーになったのかもしれません。チャートにちゃーんと書き加えておきましょう(鉄板激ウマギャグ
まあいいでしょう。後で教えるのもすぐに教えるのも大して変わらないでしょうからへーきへーき!
琳お姉さんから教わったものをそのまま、TKD兄貴に叩き込んであげましょう。
さて、ここからは(ケンちゃん以外には)大したイベントも起きないため、昼は学校、夕はTKD兄貴、夜は琳お姉さんと濃密(意味深)な時間を過ごしていきましょう。ではいつもの倍速です―――超スピード!?
この倍速の間、ケンちゃんにはまたも様々な試練がありますね。
キサラ戦(ひたすら耐えるだけ)や八拳豪のハーミット戦(一回目)、山篭りでの修行・組手に横浜中華街での抗争と、ついこの間までただのいじめられっ子だったとは思えないラインナップですね。
これらはケンちゃんの肉体的にも技術的にも、そして精神的にも欠かせないイベントですので、ホモくんはTKD兄貴を鍛えるくらいしかやることが―――だからなんで等速に戻るんですかねぇ!!!!!!
ファッ!? ハーミット!?
お前この時期は兼一がどこで武術を教わっているかを嗅ぎまわって、新島のとこ行くんとちゃうんかい!!!
……えー、会話パートをスキップする最中、攻略Wikiにて原因を発見致しました。
すっかり忘れていましたが、先日の脱会リンチはハーミットが立会人となっており、最初から最後まで監視しています。
その時に、中国武術系の達人から教えを受けている主人公が戦って技を見せた場合、ハーミットに目を付けられてしまうみたいですね。
しかもよくよく考えれば、あの時ケンイチの獲物まで全部ホモくんが倒してしまっていたため、まだケンイチに目がいっていません。
つまりこれ、ホモくんがハーミットのヘイトを一手に引き受けちゃってますねぇ……。
幸いにも、後日演劇部に絡む不良をケンイチが撃退するイベントで、ケンイチが達人に教えを受けていると気づくはずなので、あの二人の対決イベントが無くなったりはしないでしょうが……問題はまさに今発生しているタイムロスですねぇ!
ハーミットはこの時点で、幹部以外のYOMIのメンバーに近い実力を備えており、この後に控える兼一戦(一回目)の後に鍛えて以降は、上記YOMIのメンバーと同等の実力を有します。
原作を読み返す度に思いますが、ハーミットの負傷込みとはいえこの時点のケンちゃんがよく勝てましたねぇ……。
えー、半分ほど現実から逃げていましたが、こうなったら間違いなくハーミットは勝負を挑んできますね。
目的としては、自身の師である馬槍月を探すためであり、中国拳法系の武術を使うホモくんの拳が馬槍月に授かったものかを直接確認するために殴り合うんですねぇ。
ハーミット戦ですが、制空圏を使い慣れていない状態で下手に防御をしてはいけません。
攻撃の虚実を混ぜるのが上手く、制空圏の自動防御を用いなければ防ぎきれないのですが、それも中途半端なものだと威力と手数でぶち抜かれます。この虚実を混ぜた攻撃ですが、あのバーサーカーですら対処しきれませんでしたので要注意ですね。
また、中遠距離では攻撃特化の劈掛拳を使用してくるのですが、鉄板を凹ませるほどの威力を出してくるので要注意です。
接近戦になるとそれ用の八極拳に切り替えて対処してきますが、まだそっちと戦う方がいくらかマシですね。
それでは戦闘開始です。はい、よーいスタート。
今回はハーミットから、師について問われるまでのイベント戦闘みたいなものなので、倒しきらなくても構いません。というか倒してはいけません。
ですが下手に防御に回ると沈められかねないため、やはりいつも通りの先手必殺でかかります。
……はい、しばらく殴り合っていると、ハーミットから師について問われましたね。
ここで突っぱねると戦闘続行となり、倒すか倒されるかするまで終わらなくなってしまうので、正直に話します。
そしてホモくんの話を聞いたハーミットが、また後日師に会わせろと言ってくるので了承し、この日はお開きにしましょう。
ハーミットの厄介なところとしては、彼に勝っても負けても少なからず成長しやがる点にあります。下手に勝敗がつくまで戦ってしまうと、強化が入ってこの後のケンちゃんがヤバいんですよね。
なので、ここはホモくんの経験値を諦めてでも安定進行を取ります。だから倒さずに和解する必要があったんですねぇ。
後日、約束通りハーミットこと谷本くんが琳お姉さんの家にやって来ました。
演劇部イベントも始まって忙しいでしょうに、やはり師匠である馬槍月のこととなると真剣さが違いますねぇ。そんな彼には悪いのですが、いくら事実上引退状態の闇人である琳お姉さんでも、休止中の一影九拳の居場所まで知っているわけがありませんね。
万が一にも避けたいのは、谷本くんがDオブDの前に馬槍月と出会ってしまうことです。馬槍月により谷本くんがかなり強化されてしまう他、DオブD終盤の流れまで変わってしまうためチャートが崩壊しかねません。
谷本くんが馬槍月の居場所を問いますが、先ほど話した通りさすがの琳お姉さんでも知らな―――え? 心当たりがある?
で、でも流石に正確な場所までは―――え? 数日中にわかるだろうからまた来い?
……ど゛う゛し゛て゛な゛ん゛だ゛よ゛お゛お゛ぉ゛お゛!゛!゛!゛ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛!゛(藤原竜也並みの感想
チャートこわれちゃ^~↑う(精神崩壊
チャートが崩壊する音が聞こえたので、今回はこのへんで。ご視聴ありがとうございました。
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―――
「答えろ! 貴様の師は馬槍月ではないな!?」
「誰だよそれ知らないって!」
鉾崎基樹と実際に仕合ってわかったが、こいつの武術は詠春拳を元にした別のものだ。たしか、截拳道とかいう、昔の映画スターが広めていた武術のはずだ。
答えを聞いた途端に、俺の興味は鉾崎から失われていった。
しかし、こいつの師父は別だ。
この間の、キサラとかいう新人の隊による脱会リンチで、こいつは制空圏を使ってみせた。ラグナレクでも第一拳豪や俺(とは言ってもほとんど修練を積んでおらず、実戦で使うことはないが)くらいしか使えないであろう制空圏を、よりによって大した才を感じないこいつが、だ。
そして先ほどの猛烈な攻めだ。これほど使えるヤツは八拳豪にだってそうはおらず、あの叶翔がリーダーをしているというYOMIとだっていい勝負をするほどかもしれない。
素人がそこらの三下に教わってそんな境地にたどり着けるわけがない。
鉾崎が何処ぞかの達人に教えを受けているのは明白だった。俺はその達人に用がある。
「おい、お前の師に俺を会わせろ」
もしできねぇってんならと、再び構えを取りつつ脅しをかけるが、鉾崎は呆気にとられるほどあっさりと了承した。
指定された日、件の達人の家を訪ねていく。
やたらと攻撃的な武術を教えているというイメージからか勝手に男だと思い込んでいたが、鉾崎の師は女だった。これで昔からずっと鉾崎を指導していたというのだから、若くして達人になった部類だろう。
弟子はこんなのでも師である達人は偉大だ。敬意を込めて抱拳礼をし、あちらも返礼する。ちなみに鉾崎もおずおずと抱拳礼をしてきた。てめぇはどうでもいい。
あまり綺麗とは言えない居間に通され、向かい合って席に着く。部屋の隅には二人分の衣服を掛けてあるコートラックがあった。
ここに来るまでにさらっと言っていたが、こいつはこんなのと一緒に暮らしているのか?
……どうでもいいことだが。
茶請けとコーヒーを出されるが、あまり長居をするつもりはなかった。
単刀直入に師である馬槍月の名を出すと、望外の回答が得られた。
―――それなら心当たりがあるから、また来な。
どんな
改めて于丹琳に敬意を表し、立ち上がって抱拳礼をしつつ頭を下げる。
そういえば今日、表の顔で騙して近づき白浜の拳を間近で見たが、あの拳筋はどこか我が師・馬槍月の色を感じさせた。
そのうち仕合い、直接確かめようと思っていたが、そんなことは後回しだ。とりあえずは表の顔のまま、友情ごっこを続けてやればいいさ。
まずは師を見つけ出すことが重要だ。気に入らねぇヤツらを片端から潰していくのは、その後でいい。
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―――――
―――
今日、基樹が初めて友達を連れてきた。
弟子が連れてきた友達を笑顔で、しかし威厳を損なわないよう気を付けつつ出迎える。何せ中々に武術をやり込んでいるらしいのだ。この子の師として、恥ずかしいことはできない。
谷本とかいうこの若者は、慣れた様子で抱拳礼をして見せた。なるほど、この一挙手一投足だけでわかるが、武術をやり込んでいると言った弟子の目に狂いはなかった。
買ってきておいた茶請けとコーヒーを出すと、谷本は単刀直入に馬槍月について尋ねてきた。
まさかこの年頃の若者から(代理を立てて休止しているとはいえ)一影九拳の名を聞かされると思っていなかったもんだから、かなり驚かされた。しかも、この若者がかの拳豪鬼神、馬槍月の弟子だというから尚更だ。
実は最近、基樹の成長のためにある男と連絡を取り合っていたアタシは、馬槍月の居場所に心当たりがあった。きっと、あの男に聞けばわかるだろう。
心当たりがあるからまた来いと告げると、谷本の目が大きく見開かれた。きっと、長い間探していたんだろう。何故だかアタシは、初対面の若者の願いを叶えてやろうとしていた。
……師弟とは、やはり一緒にいてこそだと思うから。
師弟日常編のような番外短編集の需要は……
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ありますあります!
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あれば読む
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(需要は)ないです
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そんなもん書いてる暇があったら本編を書け