凍て刺す零氷の刀使   作:レイ1020

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どう展開しようか悩みに悩んでる最中です......。


荒魂との死闘?

 

 

紫音が荒魂と戦いを始めようとしている中、とあるヘリの中ではーーー

 

 

 

「今回の荒魂の出現は、まさかと言った感じでしたわね?」

 

 

 

「ああ、僕が話を聞いたところでは今回の荒魂は地中深くに長年潜んでいたみたいで、今まで力を蓄えていたらしい。それが今になって地上に現れたという事だ」

 

 

 

「なるほど......では、最悪()()()も使うことも覚悟しておいた方が良さそうですわね......」

 

 

 

「......そうだね」

 

 

 

2人の刀使が今回現れた荒魂について話し合っていた。

 

 

 

「それにしても、今回は別に寿々花(すずか)までくる必要はなかったんじゃ無いのか?出動命令は僕にしか出ていなかったのに......まさか(ゆかり)様に直接出動を要請しに行くなんて」

 

 

 

「いえ、真希(まき)さんは何をしでかすか分かりませんから。ここはもう一人ついて行った方がいいと判断したまでですわ。誰か一人かけても親衛隊じゃ無くなってしまうんですから」

 

 

 

「......」

 

 

 

寿々花の過保護なその一言に、少々困った顔をした真希。そう、この2人こそ今回の荒魂討伐に駆り出された親衛隊なのだ。

 

 

 

一人は獅童真希(しどうまき)。親衛隊の第一席で、凛とした表情をしていて任務とあらばどんな事もこなす刀使の鏡とも言える女性。平城学館出身で年は15。そして何を隠そう、この獅童真希は先の御前試合とその前の御前試合で見事優勝を勝ち取っている日本一の刀使なのだ。その実力が認められ親衛隊に配属となったのだが、本人は自分の実力に決して驕る事なく、今現在も鍛錬は欠かしてない。女性とは思えないその甘いマスクのおかげもあって、御前試合などではいつも黄色い声援が飛び交うほどに女子人気が高い。

 

 

 

もう一人は此花寿々花(このはなすずか)。親衛隊の第二席で、物腰柔らかな性格をしていながら任務だけではなく作戦指揮も取れる万能タイプの女性。真希とは前とその前の御前試合で決勝を闘った仲だが、どちらも真希に勝つことができず準優勝に終わっている。そのコンプレックスもあって、それからは真希のことは同じ親衛隊の仲間としても見て、ライバルとしても見るようになった。だが、真希はその事に気付いていない。

 

 

 

「現在は現場の近くにいる刀使達に対処をお願いしているが、正直言って今回は相手が悪い。その場にいる刀使だけで対応するのは少し難儀だ」

 

 

 

「だからこそ私たちの出番な訳ですわね。真希さん...私たちも気を引き締めないといけませんわね」

 

 

 

「ああ......」

 

 

 

 

 

改めて気を引き締めなおした数十分後、ヘリはようやく目的の場所に到着した。

 

 

 

「さて......真希さん。現状はどうなっています?」

 

 

 

「報告によれば、人々の避難は完了しているそうだ。怪我人の報告も受けて無い......ただ......」

 

 

 

「ただ?」

 

 

 

真希は先ほど現場にいた刀使の報告の中で、頭を抱えそうなことを聞いた。それをどう寿々花に説明していいのか分からなくなってしまい言い澱んでしまう。

 

 

 

「先ほどの刀使......衛藤と言ったか?彼女から話を聞いたところ、どうも彼女の友達が荒魂を足止めしているらしいんだ......」

 

 

 

「はぁ!?たった一人でですか!?」

 

 

 

「ああ、それも置き去りにしたとかではなくて本人がそれを望んでした行為らしい」

 

 

 

「何て無茶を......真希さん!」

 

 

 

現場を離れた可奈美達は親衛隊と合流していた。その可奈美から報告を受けた2人はすぐに形相を変え、現場に急行した。

 

 

 

「ああ!行くぞ寿々花!」

 

 

 

 

その速度は一般の人々では決して真似できない速さだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「着いた!荒魂は............っ!?」

 

 

 

「......え?」

 

 

 

ようやく現場についた2人が見たのは......()()にされた今回の荒魂とされる物体の前に立っている一人の女子という衝撃的な光景だった。

 

 

 

「君は......?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分前、私は目の前の荒魂と戦っていた。【写シ】を張った後、蒼月を振りかぶり、荒魂の足を斬るべく突進した。

 

 

 

「ギャァァォォォーーー!!!」

 

 

 

もちろんそうはさせないと残ったもう一つの腕を荒魂は私に向かって振り下ろして来た。あれをまともに受けたらただでは済まないだろう。でも......私には()()()()()。あの腕がどこに、どのタイミングで、どの速さで振り下ろされるのかが......。だからーーー

 

 

 

「対処は簡単っと!」

 

 

 

私は最も簡単にその腕をかわし、そのままカウンターで腕を斬り落とした。

 

 

 

「グギャァァァ〜〜〜!!」

 

 

 

「今日の私の蒼月も眼も絶好調だね!」

 

 

 

腕を斬られ叫び声を上げる荒魂を尻目に私は蒼月を撫でた。この(御刀)はお母さんから受け継いだ大切なもの。お母さんは......もう死んじゃっていないんだけど、私はこの蒼月をお母さんだと思って大事にして来た。戦ってる時は、なんとなくお母さんが力を貸してくれてる気がして、私も戦ってる時は嬉しいんだよね。お母さんが近くで見てくれている気がして。

 

 

 

眼のことに関しては私にも分からない。いつの間にか戦ってるときに相手の次の手が読めるようになってたり、少し先の未来が見えるようになってたりしてたんだ。いつ使えるようになったかも分からないけど......まぁ、でも今はーーー

 

 

 

「こいつを倒さないとね!......やぁっ!!!」

 

 

 

撫でるのをやめた私は、未だに呻き声を上げている荒魂に向かって蒼月を横薙ぎに薙ぎ払った。蒼月が荒魂の身体に触れたかと思うと、そのまま荒魂を......真っ二つに斬り落としてしまった。呻き声を上げていた荒魂は、体が斬られた途端呻き声が叫び声に変わり、自分の体がずり落ちていくのを確認したまま......絶命した。

 

 

 

「よし!これにて一件落着だね!」

 

 

 

そういいながら私は御刀を納め、一息ついた。この後どうしようか......まずこの荒魂のノロを回収して......それからーーー

 

 

 

「ん?」

 

 

 

後ろに人の気配がしたから振り返ってみると、そこにいたのはーーー

 

 

 

「「......」」

 

 

 

私は知らない2人の女の人がその場で驚いた表情で立っていた。




次回【討伐完了!】



お楽しみに!







【写シ】
刀使の基本戦術であり、最大の防御術。御刀を媒介として肉体を一時的にエネルギー体に変質させ、運動機能も向上させる。使用中は痛みと精神疲労を代償に実体へのダメージを肩代わりできるが、ダメージを受けるとその部分は消失し身体機能も奪われていく。短時間の間に使える回数は刀使によって異なる。
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