最強国家 大日本皇国召喚   作:鬼武者

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第八十四話神谷幕僚団

国防総省庁舎襲撃より2日後 究極超戦艦『日ノ本』 執務室

「しくじったぁ。ダードラとかいう工作員、こっちで身柄確保すりゃ良かった.......」

 

「浩ちゃんが失敗って珍しいね。何があったの?」

 

「昨日のミリシアル国防総省の襲撃。あの絵を描いたダードラって人物、死んだ」

 

「え!?」

 

前回からずっとお正月スペシャルだったので、この本編時間軸上での出来事を忘れてしまった読者もいる事だろう。(ぶっちゃけ私も忘れていました)という訳で、一体何があったのかを軽く説明したい。

神谷と向上のコンビは、今後の対グラ・バルカス帝国戦略、厳密には旧レイフォル及びその首都レイフォリア攻略の為の戦略会議に赴いていたのだ。取り敢えず当面の戦略が決まりかけていたその時、古の傍迷惑国家ことラヴァナール帝国の遺物が使用されて、ミリシアル兵が操り人形と化し、神谷ら各国将軍を殺しにやってきた。帝国が何やらキナ臭い動きをしている事は事前に把握していた為、即座に反撃しこれを撃破。更にはこの襲撃を描いたという工作員、ダードラという人物の確保に成功した所で、前回は終わっている。

 

「それ、情報源死んだってこと?」

 

「情報源どころの話じゃねーのよ。言うなれば事件はほぼお蔵入りだ。あの後ミリシアル側の憲兵に引き渡したんだが、なんか移送中だか施設に入った後だかで、口内に仕込んでた毒薬噛んで自決したらしい。

お陰で情報は何も搾り取れず、対策の仕様も何もあったもんじゃない」

 

「なんか原因が魔帝の遺物なんだっけ?」

 

「らしい。とは言え、皇国はこと魔法&魔導技術においては最底辺もいい所。その手の技術に関しては、こちらの世界流で言えば蛮族どころか原始人だ。

しかも今回使った洗脳装置だか催眠装置の魔導具は、レイチェルの言う通り魔帝の遺物。オマケにアガルタのゴウン魔導将がちょっと知ってるってだけで、ミリシアルは知らない。というかぶっちゃけゴウン魔導将も偶々文献漁った時にチラッと見た程度で、実情はほぼ謎の魔導具だ。お陰で各国共に対策の仕様はない」

 

一応、ミリシアル側は各地の基地及び重要な政府機関施設の警備レベルを上げ、首都一帯には警戒の為の部隊を派遣してお茶を濁し、帝都ルーンポリスには実質的な戒厳令が敷かれている。

とは言え今回はあくまで兵隊だったが、これがもし一般市民に使われたらかなり面倒な事になる。もしも例えば大学やショッピンセンターの様な人が多く集まる場所で使用された場合、市民が暴徒化して暴れる可能性すらある。無論所詮は戦闘経験のない雑魚にすぎない。本気さえ出せば、鎮圧自体は容易だろう。だが、本質はそこではない。国内の暴徒を鎮圧するという行為は、本来護るべき国民に対し武器を構えるという事に他ならない。現場の兵士に伸し掛かる精神的ショックやストレスは計り知れない上に、これを政治的に利用された日には現政権への不満増大や最悪の場合は崩壊に直結する。

これは皇国でも他人事ではない。もし皇国で同じ事が起きた場合、対処や鎮圧こそ出来ても、その後に残る後始末は並大抵のものではない。最悪、自分と一色のクビが飛ぶ可能性もある。少なくとも国会は面倒な事になるだろう。

 

「でもさぁ、怖いよねぇ。人間が操られるなんて。まるでゾンビみたい」

 

「どっちも対処したくねーよ。とは言え、何にも対処しない訳にもいかない。取り敢えず、警備強化の指示だけは出しとかないと。

それにダードラの言葉を信じるなら、あんまり気にしすぎない方がいいかもしれない」

 

「どういう事?」

 

「魔帝の遺物とやらは各国で見つかっているが、今回集まった軍の代表の顔を見る限り、この手のブツが出てきた事は恐らく殆ど無かった。つまりその遺物も、かなり貴重性が高い。つまりは超レアアイテムって事だ」

 

ゲーマーでもあるレイチェルは、1発でその意味が分かった。超レアアイテムというのは、まず見つからない上に手に入りにくい。その上、使われにくい。

 

「つまり、そもそもの母数が少ない上に、レアすぎて早々に使えないって事だね!仮に使うとしたら、ボス戦みたいな特別な時とか格上相手の時だけ」

 

「そういうこと。さーて、とっとと帰還して作戦を練らないと」

 

この後、『日ノ本』は1週間程かけてムーの首都オタハイトに寄港。神谷ら会議参加組と作戦に参加した兵士達を降ろし、補給を済ませてから皇国へと帰還していった。

一方その頃、グラ・バルカス帝国の帝都ラグナの帝王府庁舎の地下会議室では、帝国の根幹を揺るがしかねない会議が行われていた。

 

「…以上がデス・スタンピード作戦の報告となります」

 

「ほう。この世界特有の世迷言や、単なる妄想かと思えば.......。Dr.マグーラよ、複製はできぬのか?」

 

「流石に我が帝国の科学技術を持ってしましても、あの様な代物は複製困難、いえ。不可能だと言って良いでしょう。仕組みが全く分かりません。ご期待に添えず、申し訳ありませぬバイツ皇太子殿下」

 

未だ本編登場2回目のバイツであるが、現在の帝国内はこの男無しには語れない。兄であるグラ・カバルが戦死した事で、バイツは王位継承権の序列が上がり、皇太子の位についた。元より「武のカバル、智のバイツ」と言われていただけあって、皇太子としての職務はカバル以上にこなせていた。

しかしここに来て、バイツの奥底に眠っていたエリート思想が表に出始め、最近では皇太子権限で色々やる様になっている。その最たる物がリザレクション計画であり、デス・スタンピード作戦は計画の一部である。このリザレクション計画とは、一言で言えばバイツの成り上がり計画である。現状の帝国の基本方針及び皇帝グラ・ルークスの考えは、レイフォルを絶対防衛圏とし護りを固めて、態勢を立て直そうという物。だが一方で帝国内部でも徹底抗戦を唱える者も多くいる。リザレクション計画ではそう言った徹底抗戦派の各派閥をバイツの名の下に統合し、その派閥を持って国の意見を徹底抗戦の一本化した後、これまでのツケを払ってもらうという物である。

 

「よい。リザレクション計画には、どのみち必ず必要という訳ではない。必要なのは少ない人員で、ミリシアル帝国軍の首脳部を攻撃し、失敗こそすれ多大な戦果を挙げたという事実なのだ。少ない人員で、大きな戦果を上げる。これ程に効率的な物はない。

とは言え、やはり複製ができず何度も使えない、というのは何とも勿体なくも思う。無理なのは分かっているが、やはり欲を張ってしまうな」

 

「それはバイツ皇太子殿下ではなくとも、誰しもが思うことかと愚考致します」

 

「ありがとう、カーツ。さて、それで次の作戦、どうするつもりか?」

 

「今回使った物は魔導具、つまりは魔法を用いた装置なのですが、次は趣向を変えまして、この錬金術で作られた秘薬を用いてみようかと」

 

マグーラは資料の束を取り出し、会議の参加者達に配っていく。因みにこのマグーラとは、帝国の天才技術者にしてマッドサイエンティストである。これまで捕虜や占領地民、時には自国民にすら実験を施してきた。結構ヤバいことをしている為、軍内部でもかなり嫌われている。だがバイツはこの男を心底気に入っており、今では1番の協力者でもある。

 

「ふむ。つまりこの薬、不死の薬ということか?」

 

「少し違います。不死というよりは、一時的に頑丈になると言った方が近いでしょう。心臓か頭を破壊、もしくは首を刎ねなくては基本死にません。手足をちょん切っても、生きていますからね。しかし1週間しか持ちません」

 

「1週間しか持たないとは、どういう意味だ?1週間の夢という事か?」

 

「この秘薬を飲むか吸った者は、強靭な肉体を手に入れ痛覚が消え失せ、不死に近い効能を会得しますが、身体は1週間しか持たないのです。しかしそれはあくまで、個人の話。この秘薬の効果が出た者は、非服用者に噛み付くことで、その数を鼠算に増やすのです」

 

まるでゾンビウイルスである。バイツはその話を聞くと、ニヤリと笑いマグーラの手を取った。

 

「面白い!我が名の下、好きにやるが良い!!」

 

「ありがたき幸せに御座います!では実験の候補地なのですが、パガンダ島で行おうかと思っております」

 

「理由はあるのか?」

 

「えぇ。まず島ですので、外には出られない。現地民の数が多い上に、帝国の入植民は少ない。そして軍事基地はあるものの、あくまで予備の補給拠点。最悪の事態になったとしても、どうとでも出来ます。もしもの場合、殿下が陛下に上奏した上で軍を差し向け焼き払えば良いでしょう。

それにデス・スタンピード作戦の際に送り込んだ諜報員の話によれば、パガンダ島には近々皇国の攻勢があるとか。上手くいけば皇国にも蔓延するやもしれません」

 

「それは良いではないか!うむ、ぜひやってくれたまえ!!」

 

ある意味、こういう面ではカバルの方が良いのかもしれない。というのも基本的にこの入植者達というのは、帝国内でも貧しい者達なのが多い。企業が入植してる場合もあるが、基本的には貧乏一家や家を継げない者達といった、社会的な弱者が行っていることが多い。カバルは誰であれ帝国臣民であれば全力で守るが、バイツは帝国臣民なのは一定階層以上の者にすぎず、スラム街の人間なんかは単なるゴミか血筋のいい蛮族という認識なのだ。

 

「喜んで!ではこの秘薬投与作戦についてですが、方法としては噴霧器での散布と、民間人への直接投与にしようかと思っております」

 

「何か理由でもあるのか?」

 

「当初は動物、例えばネズミ等に感染させ、それを放って広めるつもりでしたが、これではもし船舶に紛れ込んだ場合に別の他にも飛び火する可能性があります。植民地だけならいざ知らず、本土にまで来られては敵いませんからな。

そこで噴霧器と、直接投与者を各地に配置し、効果を見てみようかと思います。方法は後から検討致しますが、適当な人員を拉致するか何かしらの飲食物に混ぜるかになるでしょう」

 

「よろしい!では本作戦を『アンブレラ作戦』とし、実行段階に移す。すぐに準備をなせ!全ては帝国の勝利と更なる発展、そして引いては我が父、グラ・ルークス皇帝陛下の為に!!」

 

「「「「「御意!!!!!」」」」」

 

まるでクーデターでも練ってそうなノリであったが、バイツの行動原理はあくまでも帝国の勝利の為であり、ひいては父であるルークスの為である。ルークスは全ての国家を帝国の統治下に置き、恒久平和の世を作ろうとしているらしく、その礎になろうとしているのだ。クーデターを起こしたり、ルークスを暗殺して自分が王になるべく暗躍してる訳ではない。

一方で同じ頃、同じく帝都ラグナの中心に聳え立つニブルス城では、軍の高官達とルークスによる帝都の防衛策に関する会議が開かれていた。

 

「してジークスよ、新たな帝都防衛網とは何なのだ?」

 

「ハッ。陛下に於かれましては、既に本土防衛に於いて守らなければならない前線の要所をご理解されているとは思われますが、今一度再確認させて頂きます。

仮にレイフォル、またはレイフォリアが陥落した場合、帝都本土では南東部に広がるパラス海岸線、西部に広がるゴーリバル海岸線に敵部隊は上陸すると考えられます。それ以外の地点では海流が激しかったり、単純に海岸線が狭いため、大規模上陸には不向きです」

 

帝国本土というのは、実は結構海流が荒い上に数種類の海流がぶつかる地点も散見される魔の海域でもある。故に大型艦では問題ないが、上陸用舟艇の様な小型船では危険な海域も割と多くある。これが自然の防壁となり、これまで幾度となく上陸を諦めさせてきたのだ。

 

「更にこのムリムン海峡。ここも要所となります。ここは外海と内海を繋ぐ出入り口ですので、ここを抑えられますと海軍の身動きが取りにくくなります」

 

「やはり今も昔も変わらんな。だが皇国を含め、航空機が多く配備されている。幾ら自然の防護壁と鉄壁の防御陣地を築こうと、空から飛び越されてしまえばそれまでであろう?そこはどうするのだ?」

 

「それに関しましても、既に対策を指示しております。こちらをご覧ください」

 

ジークスが合図をすると、帝国本土とその周辺の地図が広げられ、ジークスの手元に作戦立案時に使う駒が準備される。

 

「現在、本土周辺の島々、それから元々監視所になっていたプラントに、各種レーダー設備の設営を開始しております。更に海軍には小型砲艦の増産要請と、空軍にはレーダー搭載型の複座機の開発を要請しており、これらを用いて早期警戒網を構築予定です。

基本的には据え置き式と小型砲艦のレーダーにて敵編隊を探知し、その後、空軍機による偵察、もしくは目視での確認を行なってもらい、当該航空隊にスクランブルが掛かる手筈となっております」

 

「貴様の事だ、まだ何か仕掛けがあるのだろう?」

 

「戦法はここまでですが、スクランブル対応する機体は迎撃任務に特化した新型機を割り当てます。

更に帝都の他、大都市や重要な工場施設等には防空塔を建設し、新型のレーダー連動式の高射砲を配置する予定です。尚、この防空塔は避難施設として一般人を収容することも可能な設計ですので、緊急時には避難所として機能します」

 

これまでとは違い、今後の戦場は帝国の本土。流石にその防衛につぎ込めるリソースは、これまでの各植民地とは一線を画す。それに加え、防衛戦の天才たるジークスの手腕も加われば鉄壁の要塞に本土は生まれ変わる。とは言え、幾ら防御を固めようと皇国には関係ない。レーダー連動式の高射砲を備えた対空陣地だろうが、最新式の迎撃戦闘機だろうが、幾重にも重ねられた早期警戒ラインだろうが、その程度で皇国が歩みを止める訳がない。ECM、ステルス技術、ミサイル等々、その手の手段は皇国はもう通り過ぎている。どうとでも出来るのだ。

この後も更に会議は続き、着々と帝国本土防衛の様々な対策が皇帝の名の下認可され、加速度的に要塞化が進むのであった。

 

 

 

翌々日 ムー リュウセイ基地 皇国軍専用会議室

「という訳だ野郎共。青写真を書くとしようや」

 

会議室に集まっているのは、向上を筆頭とした神谷戦闘団の指揮官達である。これまで神谷戦闘団の規模に関しては何度か語られてきたが、今回はこれまで謎に包まれてきた戦闘団の幕僚達を少し紹介しよう。

さてさてまずは、これまで判明している指揮官達を振り返って行こうと思う。まずは神谷戦闘団のトップ。団長は勿論、皇国が誇る戦う長官。神谷浩三・修羅元帥。そして戦闘団の副長にして、幕僚達の纏め役は推しが絡むとキャラ崩壊する『鉄砲頭』向上六郎大佐である。向上は白亜衆隷下の赤衣鉄砲隊の隊長も兼任している。同じく白亜衆隷下の部隊で判明しているのは、特殊戦闘隊こと『白亜の戦乙女(ワルキューレ)』。指揮官は神谷の嫁にして、エルフ五等分の花嫁の長女、ヘルミーナ・ナゴ・神谷中尉。神谷戦闘団隷下で判明しているのは、第86独立機動打撃群(エイティシックス)の指揮官、長谷川麗奈大佐である。ここまでが神谷戦闘団の、既に判明している幕僚達だ。

次はいよいよ、これまで判明していなかった幕僚達。まずは歩兵。三個歩兵師団からなる機動歩兵師団『ファランクス』。指揮官はプライベートでは自称パチンカスやってる癖して、普通にプロ並みの腕を持つ五反田仁大佐。もう1つの歩兵部隊、二個重装歩兵師団からなる前衛歩兵師団『オーレンファング』。指揮官は有能だが変態の愛すべきゴリラ、遠藤龍二大佐。46式を装備する二個戦車師団からなる突撃装甲師団『アサルトタイガー』の指揮官は、釣りと狩りのスペシャリスト、奈良山純也大佐。六個砲兵連隊からなる超重砲兵連隊『グラディエイターヴィーナス』の指揮官は、よく炊事班に混ざる隠れ板長、海原雄三大佐。三個対戦車ヘリコプター隊『ブラックスター』の隊長は、クルーザーと船舶免許を持ってる大神田通憲少佐。神谷戦闘団専門の輸送部隊、特別輸送航空隊『トランサー』の指揮官は、神谷専用機の機長も務めるジェネラルトランサーこと大空翔大尉。

最後に白亜衆。白亜衆の特別機動歩兵連隊『ラグナロク』の指揮官は、スキーの元オリンピック強化選手、槍河健吾大佐。特別突撃歩兵連隊『アルマゲドン』の指揮官は、ボディービルダー並みの筋肉とヤクザ顔を持ちながらシルバニアファミリーが好きなギャップ王、権田川力也大佐。

他にも補給とか広報関連の幕僚はいるが、彼らは基本、戦闘には参加しない為、また次の機会に見送ろう。以上11人が神谷戦闘団の幕僚達である。

 

「あれ、龍さんは?」

 

「そういやトイレに行くって言ったきり、一度も姿を見てない。確かミッチーもついていってなかったか?」

 

幕僚間では基本的に階級に関係なく、各々の愛称で呼ばれてる。五反田は仁、パチンカス、子供部屋監督。遠藤は龍、ゴリラ、犯罪者予備軍。奈良山は釣り人、チタタプ、ジュン、純水おっさん。海原は海原雄山、雄山。大神田は校長、プラモデラー、ミッチー。大空は翔、魚博士、船長。槍河はヤリケン、スキーヤー、ハルクバスター。権田川はシリアルキラー、ハルク、リキバニア。長谷川はブラッディレジーナ、女王陛下、乙女畑。ヘルミーナは姫様、騎士様、奥方様。

ぶっちゃけマトモなのが少ないが、基本的にコイツらもあんまりマトモではないので気にしてはいけない。

  

「いやアイツ、大に入ったから1人で出てきたんだが.......」

 

「それ、どのぐらい前?」

 

「2時間」

 

「.......行くか。トイレ」

 

大神田の一声に、槍川、五反田、大神田が付いていく。4人はトイレに行ったが、誰もいなかった。

 

「いねぇな」

 

「おらへんなぁ」

 

権田川と槍河がそう呟いた瞬間、1番奥のトイレの扉がそっと開いた。中には遠藤がいる。いるのだが、フルチンで尻が便座にすっぱりハマってしまっている。

 

「.......」

 

「「「「.......」」」」

 

遠藤は喜んでる様な、悲しんでいる様な、悟っている様な、なんとも言えない表情で4人で見つめ、涙を一滴こぼす。

 

「.......抜けなく..............なっちゃった.......」

 

「「「「.......」」」」

 

4人は何も言わず、そして何もせずにトイレから出ていった。遠藤?放置のままである。

 

「〜♪......ッ!?ごり、じゃなくて遠藤さん!?!?何やってんすかぁ!!!!」

 

この後、遠藤は通りすがった神谷戦闘団の兵士に救出されたらしいが、会議に出ることはなかった。

 

「で、遠藤は?」

 

「彼奴は、いい男でしたよ。団長」

 

「あ、うん。わかった」

 

五反田が遠い目をしながらそう言ったのを見て、何か面白い状況になってコイツらしっかり見捨ててきた事を見抜いた。ならばこちらも、それに乗るしかないだろう。

 

「で、では、これより戦略会議を始めます。まずは長官、状況を」

 

「今回の作戦は来るレイフォル奪還作戦の前段に当たる。本作戦は同時並行で、2つの島を占領する事が求められる。我ら神谷戦闘団と第二海兵師団はイルネティア島、第七海兵師団はパガンダ島を攻略する手筈だ」

 

「団長、パガンダ島の方が面積は広かったはず。それではバランスが悪いのでは?」

 

「海原の言う通り、バランスとしてはかなり悪い。だがこれを見て貰えれば、その理由がよくわかるはずだ」

 

神谷が立体映像で、2つの島と周辺海域の地図を表示させる。北にイルネティア島、パガンダ島は南に数十キロ離れた位置にある。

 

「確かにイルネティア島の方が狭い。だが地形を見てほしい。見ての通り、イルネティア島は全体的に平坦な土地が多い。だが一方のパガンダ島は山あり谷あり森林ありの、かなり複雑な地形をしている。お陰で、基地の方も少ないんだ。

一方のイルネティア島は島の大きさの割に、基地の数は大小色々ある上に、東と南にはそれぞれオリオン級2隻とペガスス級を筆頭とする主力艦で構成された艦隊が配置されてる始末だ。これを倒すんだ、俺達が出るしかないだろ?」

 

衛星や偵察機からの情報を精査した結果、パガンダ島は完全なサブ拠点。補給施設や小規模な航空基地しかない事が分かっている。一方のイルネティア島の方は大型の航空基地も有する上に、先述の艦隊が駐留している拠点である。当初は神谷戦闘団のみで当たる予定だったが、急遽、第二海兵師団を投入することにしたのだ。

 

「理由は分かりましたが、イルネティアにはどの様な戦力が?」

 

「東のイースティリア港にはオリオン級2隻以下、タウルス級4隻、レオ級3隻、キャニス・メジャー級6隻の15隻。南のサーザン港にはペガスス級1隻、アルドラ級1隻、レア級3隻、エクレウス級3隻、キャニスメジャー級9隻の17隻が確認されている。航空戦力もかなりの物らしい。アンタレス戦闘機の他、シリウス型爆撃機、リゲル型雷撃機も大量に確認されている。恐らく100機ずつくらいはいるだろうとのことだ。

ここまで海空共に、旧式となりつつある戦力だ。だが地上戦力は、どうやら最新式の物が集まっているらしい。これを見てくれ」

 

映像が切り替わり、今度は戦車が出てきた。だが明らかにこれまでのシェイファーとハウンドではない。

 

「新たに確認されたのはブル軽戦車。40mm機関砲を搭載し、40kmという快速を持つらしい。レトリバー中戦車、75mm戦車砲を搭載している。ドーベル重戦車、90mm戦車砲を搭載している。シェパード装甲車。所謂ハーフトラックで兵員輸送車型の他、対空トラック、ロケット砲、自走砲等々、いくつかのバリエーションが確認されている。

そして恐らく、1番俺達の敵となり得るのがこのカチューシャだ。60本のレールに、合計120発のロケット弾を搭載している。恐らくコイツの面制圧は、我々にとってもかなりの脅威となるだろう」

 

「へっ。問題ねぇや!46式で踏み潰してやる!!」

 

「落ち着け奈良山。だが、見ての通り元は唯のトラック。そこまで防弾対策もされていない。戦車は勿論、歩兵でも対処は可能だ。だが気を抜けば足元掬われて終いだ」

 

戦車にしろハーフトラックにしろ、皇国軍の敵ではない。だがロケット弾だけは話が変わってくる。ロケット弾を雨霰の様に落とされては、幾ら甲冑を着込んでいようと戦死するし、最悪の場合は戦車すらも行動不能に陥れかねない。誘導性はないとはいえ弾幕を張られては、下手な鉄砲数撃ちゃ当たるで、何処かで命中してしまうだろう。

 

「だったらまずは、どう料理するか考えんとな」

 

「おぉ。海原先生が調理法を考えておられるぞ」

 

「校長、そちらのヘリは使えんか?」

 

「トラック相手なら、こっちのロケット弾と機関砲はかなり有効だ。それにこの手のロケット砲は、完全な対地上用。対空目標へはたかが知れてる。悪くはない」

 

先述の通り、この手のトラックは防弾性能なんて皆無。やろうと思えばライフルの乱射でも破壊できるだろう。しかも対空攻撃は近接信管も無しにできる訳もない為、パイロットとしてはこの上ないターゲットだ。

 

「あの、1つ私に案があります」

 

「女王陛下の策、しかと聞きましょうぞ」

 

「揶揄わないでください閣下!もう!」

 

「すまんすまん。で、作戦ってなんだ?」

 

「コホン。47式を使って、相手に撃たせればいいんです。47式の装備で相手の指揮通信網に潜入して、そのまま偽情報を送って見当違いの方向に全弾撃って貰い、撃ち切ったところをこちらから攻める。弾の節約にもなる上、兵の安全も確保できると思います」

 

長谷川は稀に、こういう奇想天外の作戦を出してきてくれる。いつもは若い組からは妹感覚でイジられたり、おっさん共は姪っ子か娘と接する感じで可愛がるが、それでも神谷が直々にスカウトしてきただけあって、その潜在能力は計り知れない。ブラッディレジーナに女王陛下。この2つの異名を持つに相応しい働きをする為、他の幕僚達や兵士達も敬意を持ってそう呼ぶのだ。

 

「団長、そうなりゃ俺とゴリラの装甲歩兵でも、容易う殲滅できるで!」

 

「いえ。うちと冥人の通常歩兵かて、制圧できるやろう。これなら安全に攻略できる上、なんなら鹵獲する事もできるかと」

 

白亜衆の2人もこの案には賛成らしい。白亜衆の中でも指折りの2人が言うのだ、間違いないだろう。

 

「ならカチューシャへの対応策はこれで行こう。とは言え、まだ決めなければならない事は大量にある。基地への対策、全体的な戦略、まだまだ山積みだ」

 

あくまでカチューシャ対策は、単なる一戦術に過ぎない。本題の戦略部分はまだ決まってないのだから、会議は終わらない。

 

「これわし達だけでっちゅうのんは、えらい無茶な話やんな」

 

「ヤリケンちゃん。第三海兵師団もいるからな?」

 

「にしたって無理な話や。この島を電撃戦で攻略したとして、えらい時間がかかってまう。幾ら精鋭の我が戦闘団でも、えらいめんどい筈やろ?」

 

槍河の言葉に他の面子も項垂れる。そうなのだ。幾ら神谷戦闘団でも、この規模の島を堕とすのはかなり面倒臭い。島全体が要塞みたいになっている上に、一応警戒はしないと殺される可能性のある装備。無論ベルカ式国防戦略よろしく、核爆弾を自国領内で起爆させる暴挙にでも出られたら勝てないだろうが、まあまずありはしないので勝ちはするだろう。だがそれでも、面倒なのは変わらない。

 

「あー、その事なんだけどな。実はその辺り、どうにかできるかも知れん」

 

「団長、そらどういう意味ですかい?」

 

「こんな事もあろうかと、ICIBが現地で諜報活動と現地民の懐柔をやってくれている。更に言えば彼方さんには自前のレジスタンス組織が複数あるらしくてな、ICIBのパラミリチームが軍事教練を施している。両組織からの要請でムーと皇国の余剰兵器、大量に輸送してあるし雑兵とか後詰めにはなるだろう」

 

「それでその余剰兵器というのは、どの様な物ですかな?」

 

「確か皇国からは89式、それからガバメントだな。銃は基本的にムーの余剰品を回してもらってる。皇国はどっちかっていうと、大型兵器とか対戦車兵器とかだな。パンツァーファウスト3とかカールグスタフ、それから軽装甲機動車と高機動車を送り込んであるらしい。無論、それに搭載する機関銃も添えてある」

 

一気に神谷戦闘団の面々の顔が引き攣った。その装備、普通に第二文明圏相当なら真っ向勝負ができる重装備だ。どう考えてもこの世界レベルでは、その装備は反乱軍ではなく正規軍である。

 

「な、なんというかそれは.......」

 

「一周回って恐ろしい装備であるな.......」

 

「何驚いてるんだ。会議を続けるぞー」

 

因みにこの武器供与、全てにGPSトラッカーが仕込まれてるので持ち逃げしようとしても分かる上に、車両に関してはC4を組み込んである為、鹵獲されればドカンである。

会議はこの後数時間にわたって続き、イルネティア島奪還作戦は1ヶ月後に定められ、幕僚達は本格的な準備に入った。尚、尻がハマった遠藤は、後日便座の修理費用として30万円が請求されたらしい。




・五反田 仁(ごたんだ ひとし)
年齢 33歳
階級 大佐
異名 神谷の冥人(くろうど)
神谷戦闘団隷下、機動歩兵師団『ファランクス』の師団長。神谷には劣るが、高い格闘センスを持っておりCQC、CQBでは部隊内随一の腕前を誇る。『神谷の冥人』というのも名前が本家本元と同じというのもあるが、その格闘性能故の戦闘スタイル、本人の口調が武士っぽいというのも理由である。
そんな猛者である一方、プライベートではプロ並みの腕前を持つ自称パチンカスでもある。パチンコ業界では『店舗殺し』とか『キングボンビー』と言われてるらしく、フラーっと現れては景品を根こそぎ奪っていくらしい。尚、たまに大損する事もある。最近は若い兵を捕まえては、パチンカスの道に引き摺り込む行為を行っており、本人は「布教」と言っているが何人か既にパチンカス入りを果たしている。

・遠藤 龍二(えんどう りゅうじ)
年齢 35歳
階級 大佐
異名 不動明王
神谷戦闘団隷下、前衛歩兵師団『オーレンファング』師団長。かなりの怪力を誇り、兵士2人を持ち上げるなんて造作もなく行えるパワーを持っている事からゴリラとも言われる。高い指揮能力を持っており、仲間を鼓舞し、自らも装甲甲冑を纏い、常に最前線で身体を張って必ず仲間を護り抜く事から不動明王の異名を持つ。
が、しかし!コイツは重度の変態であり、宿舎の自室で全裸でヨガを始めたり、よくフルチンになったり、全裸で屋上で寝てたり、極めてアウトというかもう一部一線を超えてる犯罪者の様な気がするが、一応犯罪者予備軍ということになっている。

・奈良山 純也(ならやま じゅんや)
年齢 52歳
階級 大佐
異名 戦車殺しの死神
神谷戦闘団隷下、突撃装甲師団『アサルトタイガー』師団長。戦車を操らせたら皇国随一の戦車乗りであり、単独戦闘も友軍各兵科との連携戦でも遺憾無く能力を発揮する高いポテンシャルを持つ。34式戦車改の連装砲を生かした2両同時撃破戦法を編み出した張本人であり、伝説の戦車乗りである。
プライベートでは雑誌やテレビに出る程の腕前を持つ釣りと狩りの名人であり、地元山梨の猟友会にも所属している。本人曰くアイヌ民族の血が入ってるらしく、良く獲れたての獲物をチタタプにしたりしてるらしい。

・海原 雄三(うみはら ゆうぞう)
年齢 58歳
階級 大佐
異名 戦場の調律師
神谷戦闘団隷下、超重砲兵連隊『グラディエイターヴィーナス』連隊長。神谷幕僚団の中で唯一、全軍の指揮を任せられる戦略家である。実際、神谷が留守の際はこの男が代理指揮官を務める。砲兵という兵科の特性上、最後方から戦況を見る為、指揮能力が自然と身につき、更には要請前に的確な支援砲撃を行ってくれる神技を持つ。普通ならそれで味方が死にかねない危険な行為であるが、これまで訓練でも実戦でも一度たりとも誤射した事はなく、兵士達もその腕を信頼している為、最強の武器として機能する。
そんな海原であるが、大の料理好き。実家が代々料理人の家であり、弟は赤坂に料亭を構える程の腕であり、本人もそれに勝るとも劣らない腕を持つ。年が近い事から奈良山との親交が深く、良く2人で海や山に繰り出しては、奈良山が獲った獲物をその場で調理してくれる。更に戦闘団の裏料理長兼花板であり、良く炊事場にひょっこり現れては料理を作っている。名前も相まって、海原雄山とも言われている。

・大神田 通憲(おおかんだ みちのり)
年齢 38歳
階級 少佐
異名 天空の魔王閣下
神谷戦闘団隷下、対戦車ヘリコプター隊『ブラックスター』の隊長。AH32薩摩のテストパイロットを務めた経験もある、凄腕パイロット。その戦果はかなりの物で、通算76台という皇国一の戦車撃破数を誇る。数だけ聞くと少なく感じるが、あくまで転移前の話である上、大東亜事変のみの戦果である。無論転移後も破壊しまくっており、戦車、装甲車相当の兵器もカウントに入れれば余裕で500を超える。
こんな男であるが、陸では趣味のプラモデルに命をかけるプラモデラーである。軍事系の物を作らせたら右に出る物はおらず、実際の戦場を経験した兵士だからこそ出せるリアリティで高い評価を得ており、雑誌からのオファーやコンテストの審査員なんかもやっている。

・大空 翔(おおぞら かける)
年齢 31歳
階級 大尉
異名 トランスポーター
神谷戦闘団隷下、特別輸送航空隊『トランサー』の指揮官にして、神谷専用機、コールサイン「ジェネラルトランサー」の機長。元は戦闘機パイロット志望だった事もあってかなり高い操縦センスを持っており、その腕はエース級である。実際に訓練ではあるが、第206戦術戦闘飛行隊『ラーズグリーズ』の追撃をノーダメージで交わし切った猛者である。
そんな恐ろしいパイロットではあるが、プライベートでは漁師だった父の影響で1級船舶免許を持ち、自前のクルーザーも保有している。その為、年は離れているがよく奈良山を海釣りに連れて行き、それに海原も同乗してるので、この2人と仲がいい。

・長谷川 麗奈(はせがわ れいな)
年齢 24歳
階級 大佐
異名 鮮血女王(ブラッディレジーナ)陛下
神谷戦闘団隷下、第86独立機動打撃群(エイティシックス)の指揮官。まあ名前からお察しの通り、エイティシックスのレーナと瓜二つである。XMLT1土蜘蛛を唯一運用する部隊であり、皇国一の機動力を持った機甲戦力である。その美しくも可愛らしい見た目とは裏腹に、超有能かつ作戦もかなりハードで容赦ないエグいのを持ってくる神谷戦闘団に恥じない指揮官である。隊内では同年代からは妹、年配組からは姪っ子か孫みたいに思われており、めっちゃ可愛がられている。
今後の神谷戦闘団を背負っていくホープではあるが、プライベートではかなり乙女を拗らせている。清純無垢を絵に描いたような性格で、想い人の千葉真影と手を繋いだだけで頭がオーバーヒートしかけ、少しでも千葉に関係あることになれば最後、稀にオーバーヒートの結果、気絶する事もしばしば。その姿を見る度に、マジで砂糖をゲロゲロしそうになると評判である。

・槍河 健吾(やりかわ けんご)
年齢 28歳
階級 大佐
異名 戦公家
神谷戦闘団白亜衆隷下、特別機動歩兵連隊『ラグナロク』の連隊長。元スキーのオリンピック強化選手であり、冬季戦技訓練隊を歴代トップの成績で卒業した猛者であり、狙撃の名手でもある。本人曰くオリンピックには興味ないらしく、国内大会でレコードを塗り替えた後、ひっそりと引退している。今では普通にスキーを楽しんでいる。
遠縁ではあるが、藤原氏と宮家の血を引いているらしく、とんでもなく途方もない順番ではあるが一応皇位継承権を持ってはいる。とは言えまず天皇になり得る事はなく、不謹慎ではあるが東京が核で皇族諸共死に絶えて漸く皇位継承の道が見えるとかの次元らしい。とは言え京都に本家を構える名家の出である為、京都弁を話し見た目も儚かさを醸し出すイケメンである。

・権田川 力也(ごんだがわ りきや)
年齢 29歳
階級 大佐
異名 白いハルク
神谷戦闘団白亜衆隷下、特別突撃歩兵連隊『アルマゲドン』の連隊長。ボディービルダー並みの肉体とヤクザ顔を併せ持ち、その見た目通り、性格もかなり凶暴である。所謂単細胞とか、頭まで筋肉、力こそパワーの典型であるが、野生の勘が凄まじく、普通にそれで乗り切っていく。大阪の出身で、子供の頃から何処かに遊びに行っては喧嘩三昧だったらしい。
とまあかなり怖いが、普段は基本的に優しく趣味はシルバニアファミリーとかいう可愛い一面を持つ。とは言えシルバニアファミリーでお人形遊びするのではなく、殺人現場とか拷問シーンとかそういうR15ないしR17.9なノリをやっている子供、特に女の子には見せてはならないジオラマを作ってはTwitterやブログに投稿している。偶に大神田もそれに乗っかる為、かなりリアルでヤベェ代物が出来上がる事もある。その独特な世界観から、リキバニアと名付けられた。

・ヘルミーナ・ナゴ・神谷
年齢 20歳
階級 中尉
異名 神谷の首切りバサミ
神谷戦闘団隷下、特殊戦闘隊『白亜の戦乙女(ワルキューレ)』の隊長にして神谷の妻。エルフ五等分の花嫁の長女であり、その5人で結成された部隊であるのは、言うまでもないだろう。今では公私共に神谷を支える頼れる幕僚であり、指揮能力や作戦立案では他の幕僚には遠く及ばないものの、ゲリラ戦に関しては他の幕僚よりも強い上、この世界への知識や常識面で幕僚達のご意見番をやっている。異名の由来は使用する武器が変形しハサミ上になり、それで首をちょん切れるからである。
その抜群のスタイルに加え、丁寧な物腰とまるで本物の姫であるかのようなルックスも相まって部隊内外、更には広告塔としても活躍している為ファンが多い。お陰で姫や騎士、姫騎士なんて言われたりもしている。
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