最強国家 大日本皇国召喚   作:鬼武者

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第八話双つの皇国

パーパルディア皇国から帰還して一ヶ月、またもパーパルディア皇国に出向く事になった神谷&川山コンビ。今度は第3外務局ではなく、皇宮への出頭をパーパルディア皇国より命令された(・・・・・・・・・・・・・・・・)のである。

 

「にしてもまぁ、まさか命令書で召喚させられるなんてな。因みにコレって、外交じゃ常識なわけ?」

 

「んなわけないだろ。植民地とか傀儡国とか、そこの外交官とか大使がテロとかに加担してたとかなら分からんでもないが、少なくとも国交すら結んでない国に命令書って形じゃ来ない」

 

「つまり?」

 

「どうやらパーパルディア皇国さんは、コッチを遥かに格下として見てる」

 

「「ハァー」」

 

二人してため息をつく。まあ面倒な国なので、この後の展開がトンデモなく面倒くさい事になるのがわかりきっているからである。

 

「なあ浩三、フェン王国の方はどうなった?」

 

「安保条約結んでないからな。軍の派遣はあっちの要請待ちだ」

 

「被害は?」

 

「ニシノミヤコが陥落、その後は安定の略奪、強姦、誘拐&奴隷化だな」

 

「そうか。まあ要請来るまでは、直接関係はないか」

 

「ところが、だ。ニシノミヤコには戦闘当時に日本人約200人がいたんだが、それが皆行方不明になった」

 

「あー、ニュースでやってたな」

 

「そんでもって、これは公表されてない情報なんだがICIBの諜報員の情報によると、行方不明になった日本人はそっくりそのまま誘拐されてどっかに連れてかれたらしい」

 

「何故だろう、それを聞いた瞬間に嫌な予感がするんだが」

 

川山の表情が一気に暗くなる。

 

「あー、奇遇だな?俺も自分で言ってて、変な胸騒ぎがしてる」

 

神谷も何か嫌な予感がして、同じく暗くなる。この予感は一番最悪な形でこの後、しっかり的中する事になる。

 

 

 

皇宮

「な、なんか、第3外務局より圧が凄い」

 

「まあ、皇宮だからな。後、多分皇族が出てくるから、覚悟しておけ」

 

神谷が建物に驚いているが、川山は見慣れており普通にしている。そんな訳で案内されながら、目的の部屋を目指す。やはり皇宮とだけあって、見るからに高そうな絵画やら彫刻やらが至る所に並んでいる。

川山はヨーロッパ好きというのもあって芸術に理解があるが、神谷は芸術に関しては何も分からない。正直ピカソとかの絵を見ても「子供の落書きと何が違うの?」程度の感想しか思わないが、まあパターン的に高い事は分かる。「売ったら幾らになるんかなぁ?」という無礼な事を考えながら、案内人についていく。数分後、目的の部屋について中に通される。

 

「どうぞお座りください」

 

対面には、豪勢な椅子に腰掛けた20代後半くらいの美しい銀髪の女性が座っていた。細い体型をしており、頭には金の環をかぶっている。彼女の鋭い眼光によって睨みつけられた川山は一瞬硬直する。逆に神谷は流石軍人であり、睨み返し堂々とする。二人は皇国の使者から促され、椅子に着席する。それと同時に記録用の小型カメラを回す。美しい女性は話し始める。

 

「パーパルディア皇国、第1外務局のレミールだ。おまえたち日本にたいしての外交担当だと思って良い」

 

「大日本皇国外務省、特別外交官の川山です。こちらは」

 

「大日本皇国統合軍総司令長官、神谷です」

 

(この態度、皇族の人間だな。しかも結構な地雷抱えてそうだ)

 

川山の人間観察によって、一気に見抜かれる。このレミールは本当に皇族であり、地雷、いや戦術核兵器レベルの爆弾をかかえているのである。

 

「今日はお前たちに面白いものを見せようと思ってな。これは皇帝陛下のご意思でもある」

 

高圧的な声でレミールは話す。

 

「それはそれは、いったい何を見せていただけるのでしょうか?」

 

レミールは使いの者に目配せをする。ドアが開き、1m四方の立方体の水晶のようなものが現れる。

 

「これは、魔導通信を進化させたものだ。この映像付き魔導通信を実用化しているのは、神聖ミリシアル帝国と我が国くらいのものだ」

 

「は、はぁ」

 

川山は間の抜けた声を出す。神谷はと言うと、こう考えていた。

 

(でかいテレビ電話のようなものか?いったい何が始まるのやら。もし国力誇示なら、間に合ってるんですけど)

 

「これを起動する前に、お前たちにチャンスをやろう」

 

日本人からすると、少し質の悪い紙が配布される。フィルアデス大陸の共通言語で書かれたその紙には、戦争まっしぐら待った無し(・・・・・・・・・・・・)のヤバすぎる内容が大量に書かれていた。以下はその内容である。

 

 

・大日本皇国の王族は即刻断絶し、新たにパーパルディア皇国の皇族を王位に着かせる事とする。

・大日本皇国の法を皇国が監査し、皇国が必要に応じ改正できるものとする。

・大日本皇国軍は皇国の求めに応じ、必要数を指定箇所に投入できることとすること。

・大日本皇国は皇国の求めに応じ、毎年指定数の奴隷を差し出すこと。

・大日本皇国は今後外交において、皇国の許可無くして新たな国と国交を結ぶことを禁ず。

・大日本皇国は現在把握している資源の全てを皇国に開示し、皇国の求めに応じてその資源を差し出すこと。

大日本皇国は現在知りえている、魔法技術のすべてを皇国に開示すること。

・パーパルディア皇国の民はルディアス皇帝陛下の名において、大日本皇国の生殺与奪権利を有する事とする。

・大日本皇国はその国名を名乗る事を、この書面以降、如何なる場合に於いても永久に禁じ、こちらの指定した国名のみを名乗る事とする。

 

 

見ての通り、トンデモ無い事が書かれている。書面を見た二人も初っ端から「天皇家ぶっ殺します」と書かれている時点で、読む気失せて数秒で突き返す。

 

「なんですか⁉︎これは‼︎ふざけているのですか⁉︎」

 

属国以下の扱い、もしかすると植民地以下かもしれない内容に勿論川山はブチギレである。

 

「皇国の国力を知らぬ者が行う愚かな抗議だな。おまえたちの国は比較的皇国の近くにあるにもかかわらず、皇国の事を知らなさ過ぎる。当初いきがっていた蛮族も、普通なら皇都に来れば意見が変わる。態度も条件も軟化する。しかし、お前達はこともあろうに、当初から治外法権を認めないだの、通常の文明圏国家ですら行わないような、そう、まるで列強のような要求だ。お前たちは皇国の国力を認識できていない。もしくは外交の意見が実質的に本国に通っていない。通っていても、それを認識する能力が無い。」

 

ドンドン怒りという名の炎に、ガソリンを注ぎ続けるレミール。話は更に続く。

 

「お前たちは皇国監査軍を押し返した。しかし部内的な問題だが、当時の監査軍の長は精神が病んでいたにすぎない。現に死者、人的被害は我が方には1人もいないのだ。これはつまり、監査軍におまえたちが勝ったのではない。我が国の部内的な問題だ」

 

一時の沈黙が流れる。というか交渉が予想を遥かに超えて最悪の状況すぎて、二人とも困惑しまくってるだけである。

 

「では問おう。日本の外交担当者よ。その命令書に従うのか、それとも国が滅びるのか」

 

「我々は、国交を開くために来た外交担当者です。この内容は、とても日本国政府が呑むとは思えませんが、本国に報告し対応を検討いたします」

 

「いや最早これは、本国に報告するまでもないだろ。第一、たかが帆船と種子島だけでイキがってる超弱小国だ。そんな国の要求を呑むほど、ウチの国は暇じゃない」

 

「ちょ、浩三」

 

神谷が挑発の態度で言い放つ。

 

「貴様、今なんと言った⁉︎」

 

「だーかーらー、俺たちの祖国はアンタら超弱小国(・・・・)と遊んでる暇は無いって言ってんだ」

 

「ふざけるな‼︎皇国が超弱小国だと⁉︎」

 

「うるせぇんじゃボケが。黙ってろや雌猿。その口、縫い合わせて喋れんくしたろか?」

 

完全にブチギレて、外交の場で喧嘩を始める神谷。川山はこうなった神谷を止められないのを知っている為、もう頭抱えてこれ以上事態が悪化しないよう祈るしかない。

 

「やはり蛮族には教育が必要なようだな。皇帝陛下のおっしゃるとおりだ」

 

レミールは続ける。

 

「哀れな蛮族よ。お前たちは皇帝陛下に目を付けられた。しかし、陛下は寛大なお方だ。お前たちが更生の余地があるのか知らぬが、教育の機会を与えてくださった」

 

((ヤバい予感しかしない‼︎))

 

「見るがいい、蛮族ども‼︎」

 

レミールが指を鳴らす。その瞬間、眼前の水晶体に質の悪い映像が映し出される。その映像とは、老若男女の区別無く首に縄を付けられた200名の人間であった。しかも服装が、この世界の物とは違う。つまり日本人である。

 

「なんで日本人がここに居る⁉︎」

 

川山は怒鳴り散らす。一方神谷はと言うと、さっきまでの怒りは収まり、冷静に状況を分析し始める。

 

「大方、ニシノミヤコに居た奴らだろう。てっきり戦いに巻き込まれて死んだのかと思っていたが、まさかこんな形で再会するとは」

 

「ほう。蛮族にも考える力があったのか。さっき暴言を吐いていた男の言う通り、フェンのニシノミヤコを攻めた時にスパイ容疑で拘束した者達だ」

 

「即時解放を要求する‼︎」

 

川山がまた怒鳴る。

 

「要求する?蛮族が皇国に要求するだと!?立場をわきまえぬ愚か者め」

 

レミールは通信用魔法具を取り出す。

 

「処刑しろ」

 

「なっ⁉︎」

 

「嘘だろ⁉︎」

 

2m近くある大男が、巨大な鉈を振り下ろす。

 

ズシャッ‼︎

 

一人目の首が刈り取られ、鮮血の雨が降る。

 

『あなたぁぁぁぁ‼︎いやぁぁぁぁぁぁ』

 

ズシャッ‼︎

 

『おかあさぁぁぁぁん‼︎うわぁぁぁぁ‼︎え!嫌だ‼︎やめてぇぇぇぇ‼︎助け』

ズシャ!!!

 

老若男女、関係なく首を刈り取られて殺される。しかも200人近い日本人、全員が同じ手法で殺される。響き渡る悲鳴と滴り落ちる紅い鮮血。

 

「お前たちは、自分が何をしているのか解っているのか‼︎」

 

川山は完全に我を忘れて怒鳴り続ける。神谷は唯ひたすらに、映像を見続ける。

 

「お前たちだと?蛮族風情が皇国に向かってお前たちだと⁉︎」

 

「おい浩三‼︎もう帰るぞ‼︎」

 

「待て‼︎」

 

大声で川山を呼び止める。

 

「慎太郎、目を背けるな。目に焼き付けて、忘れるな。同胞の最期を、漢ならしっかり見届けろ。帰るのは、その後でも良い」

 

その堂々たる佇まいに、川山もレミールもレミールの従者も息を呑む。その後十数分に渡り処刑映像を見続け、最後の一人となった。

 

『お前が最後だ。この状況は映像と音声付きでお前達の祖国の外交官が見ている。何か最後に言う事はあるか?』

 

大男が最後の一人に問いかける。最後の一人となった青年は、先に殺された他の日本人を見て、大声で話す。

 

『なあ、この映像を見てる外交官さんよ。もし日本に帰れたら、三英傑*1と天皇陛下に伝えてくれ。「俺達の仇をとってくれ」と。それからな、パーパルディアの人間に言っておくぞ。俺達の祖国を怒らせたら、三英傑の一人、神谷大将が黙ってないぞ‼︎きっとパーパルディアなんて野蛮な国を消すため、動いてくれるんだ‼︎大日本皇国、天皇陛下万歳‼︎』

 

この言葉を聞いた瞬間、レミールから通信装置を強奪してスイッチを入れる。

 

「オイゴラ処刑人‼︎俺の声をソイツに聞かせろや‼︎」

 

『誰だ貴様?レミール様でも、その付き人でも無いな』

 

「今お前の目の前の男が言った三英傑が一人、神谷浩三大将だ」

 

『お前にだ』

 

そう言って通信装置を処刑されそうな青年の耳に当てる。

 

「聞こえるか。青年、お前の願いはしっかり、この神谷浩三と川山慎太郎に届いているぞ。健太郎も陛下もこの事を知れば、すぐに報復に動き出す。仇は取ってやる。お前達を助けられなかった事を許してくれとは言わないが、あの世でも達者でな」

 

『はい.......』

 

瞬間、鉈は振り下ろされて首が飛ぶ。ここに日本人208名は、パーパルディア皇国によって処刑された。

 

「蛮族らしい最期だが、良い余興にはなった。礼を言うぞ」

 

「おい、レミールさんよ。俺達二人は全権大使でもないが、今回の事は初めから終わりまで、映像と音声で記録されている。これを本国に持ち帰り国民に公表すれば、必ず3億9000万の日本人全てが猛烈に怒る。

2716年前の建国以来、数多の災難に見舞われつつも悉くを乗り越えた日の本の民の力を見せてやろう。お前達の所業はかつて国力が100倍も離れていた大国に国土を焼き尽くされるも、その大国の首都をも占領した闘争の血を、110年ぶりに深き眠りより解き放つ事になる。覚悟しておけ」

 

この言葉を最後に二人は部屋から退室し、その足で日本まで帰還した。道中で映像を健太郎にも見せ、緊急で御前会議を開いてもらうよう頼む。すぐに宮内省にも連絡が行き、宮内大臣が天皇陛下に話すと「直ちに開きなさい」と鶴の一声が掛かり、二人の帰国と同時に御前会議が開かれる事となった。

 

 

 

三日後、皇居

「天皇陛下、御出座〜‼︎」

 

従者の野太い声が響き、参加者全員が立ち上がり最敬礼をする。

 

「本日の参集の目的は、皆も周知の事と思う。川山特別外交官、一連の報告をなさい」

 

陛下の命令に軽く緊張しながら立ち上がる川山。神谷と一色は「緊張のしすぎでやらかすなよ」と、違う意味で緊張していた。

 

「はい。三日前、私と神谷大将がパーパルディア皇国の出頭命令に応じ、皇宮に向かいました。そこで皇族のレミールという人物より、要求書を渡されました。資料にも記載しておりますが、読み上げさせて頂きます。

一つ、大日本皇国の王族は即刻断絶し、新たにパーパルディア皇国の皇族を王位に着かせる事とする。

一つ、大日本皇国の法を皇国が監査し、皇国が必要に応じ改正できるものとする。

一つ、大日本皇国軍は皇国の求めに応じ、必要数を指定箇所に投入できることとすること。

一つ、大日本皇国は皇国の求めに応じ、毎年指定数の奴隷を差し出すこと。

一つ、大日本皇国は今後外交において、皇国の許可無くして新たな国と国交を結ぶことを禁ず。

一つ、大日本皇国は現在把握している資源の全てを皇国に開示し、皇国の求めに応じてその資源を差し出すこと。

一つ、大日本皇国は現在知りえている、魔法技術のすべてを皇国に開示すること。

一つ、パーパルディア皇国の民は皇帝陛下の名において、大日本皇国の生殺与奪権利を有する事とする。

一つ、大日本皇国はその国名を名乗る事を、この書面以降、如何なる場合に於いても永久に禁じ、こちらの指定した国名のみを名乗る事とする。

以上の9項目が要求でございます。

勿論即刻抗議をしましたが、彼の国は我々の予想を遥かに超えた蛮行に出ました。こちらは記録映像をご覧いただきますが、先に断らせて頂きます。とてもショッキングな映像ですので、心臓などに自信が無い方は見ない事をお勧め致します。では、流します」

 

そう言うと、陛下の従者に合図を送り例の処刑映像を流す。その凄惨たる映像に、全員が戦慄し怒りが沸き立っていた。

 

「以上が事の顛末です」

 

「わかりました。一色総理、政府としてはどのように対応するつもりですか?」

 

「はい。戦争については後に考えるとして、今はフェン王国に居る日本人救助の為に皇国軍を派遣する事を考えております。しかし彼の国の性格上これを行えば、ほぼ確実に戦争状態に突入するでしょう」

 

「わかりました。神谷大将、率直に聞きます。戦闘が起きたとして、勝てますか?」

 

神谷はフッと笑って堂々と答える。

 

「勿論勝てます。彼の国の装備は地球では1800年代程度の装備しかなく、具体的に言いますと火縄銃と海賊船で我が国と戦おうとしているのです。こう言ってはなんですが、負けろという方が遥かに難しい程です」 

 

「そうですか。各閣僚の皆は、何か意見はありますか?」

 

誰一人として手を挙げない。

 

「では一色総理に命じます。朕の名の下に、皇国軍を出撃させフェン王国のパーパルディア皇国兵を討ち倒しなさい‼︎」

 

「ハッ‼︎」

 

天皇陛下の名の下に皇国軍の出動が決定され、各閣僚達が動き出す。そして一色も国民に対する一手として明日、記者会見を開く事を決め準備を進めていた。

 

 

 

翌日、首相官邸記者会見室

「間もなく首相の記者会見が開かれます」

 

アナウンスが鳴り、記者達もカメラのチェックを始める。記者達含め、国民の殆どはパーパルディアの蛮行は知らず、一体何の会見なのか分からなかった。程なくして一色が入室し、記者達はカメラのフラッシュを焚く。

 

「国民の皆様、おはようございます。総理の一色健太郎です。優雅な朝を迎えているかと思われますが、今回の記者会見はその朝をブチ壊す発表をする事となりますため、予め謝罪させて頂きます」

 

そう言って深々と頭を下げる。記者達、そしてテレビの前の国民達はいよいよ以って何が何だか分からず、次の動きを見守る。

 

「今回皆様にご報告させて頂きますのは、パーパルディア皇国という列強国との外交の場で起きた蛮行についてです。今回はその外交の場の記録映像を無修正(・・・)でお伝え致します。その為、今生中継をしているテレビ各社に命令させて頂きます。今すぐに「とてもショッキングな映像が流れますので心臓等が弱い方、小さなお子さんがいる場合などは、視聴しないでください」という字幕を映像が終わるまで流し続けてください。こちらで確認が取れ次第、映像を流します」

 

一体何が何だか分からないが、取り敢えず指示に従うテレビ各社。数分後、字幕が流れ続けてるのを確認したため、例の映像を流す。30分程度の映像だが、虐殺シーン等で悲鳴が此方彼方で響いたのは言うまでも無い。

 

「見ての通り、パーパルディア皇国は我が国の民を何の罪もないのに非道なやり方で処刑しました。現在フェン王国ではパーパルディア皇国の侵略が進んでおり、首都アマノキの日本人は3,000人を超えています。皆様もお分かりでしょう。このまま侵略が進むと、また同じ事が必ず起きます‼︎我が国は彼の国の蛮行に目は瞑りません‼︎

その為、日本政府は天皇陛下の名の下に皇国軍のフェン王国への派遣を決定致しました。我々政府は、今後も外交努力を続けますが通用するか分かりません。いえ、敢えてはっきり申し上げます。通用しないでしょう。たとえ最悪の結果となっても、我々は国民の皆様の日常生活を護り抜きます。ですのでどうか、皆様の力を貸してください‼︎」

 

そう言うと壇上から飛び降り、土下座をする。

 

「どうか皆様の御力を貸してください‼︎お願いします‼︎」

 

かつてここまでした指導者はいない。この行動に国民感情は「打倒パーパルディア皇国。蛮族国家には正義と怒りの鉄槌を」で固まった。

この行動は国交を結んだ全国家にも中継され、一色の土下座も「漢・一色健太郎」として有名になった。

 

 

 

 

*1
神谷、川山、一色の三人の事。其々がその道のプロフェッショナル達であり、今の日本を支えている三人であることから国民の誰かが名付けた渾名である。

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