パーパルディア皇国からの攻撃より八時間後、首相官邸の執務室では安定の三人が集まり、今後の計画について話し始めていた。
「どうやら、浩三の危惧通りみたいだったな」
「あぁ、どうやら俺の認識は甘かったようだ。一番クズ共と接していたというのにな」
一色と川山の二人が前回集まった時に、神谷の意見を否定してしまったことに後悔していた。
「過ぎちまったことをとやかく考えるな。幸い被害はなく、奴らの切り札が消えたというオマケ付きで終わったんだからな」
「浩三、率直に聞きたい。何か企んでいるのか?」
一色の質問に、ニヤリと口角を上げて「バレたか」と神谷が言った。二人とも「あぁ、やっぱりか」という、呆れてるようななんとも言えない顔をする。
「俺としては、もう奴らの全てを破壊しようと思っている。首都を本当なら核攻撃でもしてやりたいが、そんな甘っちょろい攻撃じゃ腹の虫が治らん」
「待て待て浩三さん?お前今、核攻撃が甘っちょろいって言ったか!?」
「うん」
二人とも口をあんぐり開けて、人間ではない新生物を発見したような顔をしていた。
「だって考えてもみろ。核を使えば一帯は一瞬で消えるが、何もかも一瞬だ。当然痛みもな。アイツらが国民にしたことは、そんな一瞬の苦しみで終わらせるべきじゃない。徹底的に嬲り殺しにしてやらねーと。
具体的に言うと戦艦群による艦砲射撃とミサイル飽和攻撃、富嶽IIや超兵器を含めた航空隊による爆撃、メタルギアを使った破壊と殺戮、空挺や戦車を用いた戦闘によって奴らの精神を完全に叩き壊す。たとえ旧世界のアメリカであっても、ここまでの戦力を投入されたら逃げるレベルだ。たかが近世ヨーロッパ程度の技術じゃ、神やエイリアンの攻撃と変わらないだろうな」
二人の脳裏にはハリウッド映画にありがちな、エイリアンとの戦争に主人公達が戦いに赴き、その隣で仲間達が殺されていくシーンが頭に浮かぶ。
大抵の場合は主人公達は多大な犠牲を払いながらも最後には勝利して英雄として讃えられる王道パターンとなるが、多分今回に限ってはそんな英雄は降臨しない。というか軍事力の差があり過ぎて、降臨しても機能しないのがオチである。
「因みに聞くが、皇都エストシラントはどうなりそう?」
「消し炭」
川山の質問に、単純明快な一言で返す。薄々感じていたとは言え、こう言う時の神谷に「オブラートに包む」とか「ワンクッション置く」なんてことは出来ないのを知っているので、心の中で文句を垂れつつ苦い顔して項垂れる。
「で、お前の考えてたプランは?」
「もちろん白紙撤回させてもらう。まあ正確には対象者を変えるってだけだ。生き残ってたら良いんだが、多分死ぬだろ?一応、政府高官な訳だし」
因みに今だからこそ言うが、第十九話ヤベェ奴らで書いていた「接触予定の人物」とは、パーパルディア皇国の第三外務局の局長カイオスであった。幸いまだ接触はしていなかったので作戦の変更は容易であるが、その後の占領政策が面倒になるのは目に見えている。
「占領政策は?」
「俺の見立てじゃ、多分行けると思うぞ。何せコッチの強力な軍隊が、本気モードでバトってる姿を見せられるんだ。服従しないと後がないことくらい、どんなバカでも理解するさ」
一色の最大の不安事項であった占領政策についても、一応の解決策は用意されているらしいので実行は出来る。しかし精神的に来るものというか、色々悩みはする。そんな心情を察してか、神谷は一色に向き直り机に銃を置いた。
「いいか健太郎、銃は俺が構えてやる。照準も俺が定めてやる。弾を弾装に入れ、遊底を引き、安全装置も俺が外す。だがな殺すのは国民、天皇陛下、俺達含めた日本民族全員の殺意と復讐心だ。そしてお前は、その国民の代表だ。さあどうする?大日本皇国第112代目総理大臣、一色健太郎!!!!」
「.......わかった。存分にやってくれ」
迷いは、無くなった。この日を境に、大日本皇国の各軍は最終作戦の為に動き出していた。そしてそれは、パーパルディア皇国も同じであった。
一週間後 パーパルディア皇国 皇都エストシラント 皇都防衛艦隊泊地
パーパルディア皇国の誇る海軍提督にして、現パーパルディア皇国海軍総司令であるバルスは、皇都防衛艦隊の司令庁舎に来ていた。来た目的は勿論、大日本皇国への大攻勢を仕掛けるための作戦会議である。
「それでは皆様、作戦を説明致します。本作戦は一言で言いますれば、大日本皇国自体を完膚なきまでに叩きのめす作戦であります。
参加兵力は陸上戦力は地竜2,500頭、歩兵15,000、騎兵10,000、魔導砲8000門。海上戦力はペロチーノ級竜母53、フィシャヌス級100門級戦列艦級132、フェルデナンテ級200門級戦列艦97、ファイン級60門級戦列艦239、輸送船6,800。航空戦力はワイバーンロード1,060頭であります」
若い士官が参加戦力を読み上げていく。見ての通り、空前絶後の作戦である。物量だけで言えば、有史以来最大の物量であろう。まあ本当に凄いのは物量だけで、質は有史以来最底辺の物ではあるが。
「作戦についてですが〜〜」
長くなるので、作戦については箇条書きにて済まさせてもらう。因みに長くなった原因は、この士官のゴマスリの為である。
というのも今回の作戦が各戦略や戦術に於いて有能な指揮官達の合作であり、説明の中で度々「〇〇殿の作戦は兵士達の力を発揮できる至高の作戦です」とか「〇〇殿が奇想天外な作戦を思いつかなければ、まず成功する見込みすら立たなかったことでしょう」とかなんとか言いまくったのが原因である。
褒め称えられている指揮官達は良しとして、周りの書記役などの士官達は「いや知らねーよ。早よ進めんかい」と内心思っていたりしたらしい。では、作戦の説明(箇条書き)をしていこう。
九州制圧する→なんやかんやで首都を制圧する→大勝利
何ということでしょう。子供が考えそうな、なんとも簡単な作戦ではないですか。これならたとえどんな軍隊でも勝てる、訳ねーだろ
全ての読者が「いや、ふざけてんのか」と思ったであろう。悪い冗談かと思いきや、マジでこういう考えなのである。
というのも日本の情報、取り分け本土の地形や都市の名前等ひっくるめた、日本列島の情報がパーパルディア皇国に無さすぎるのである。取り敢えず分かっているのが「第三文明圏の更に外側、より正確にはクワ・トイネ公国の近くにある蛮族国家」ってだけである。幾つか都市の名前と大体の場所が分かっているが、「どんな地形か」とか「どの程度の防衛兵力があるか」とかは全くの未知数という、初期装備で魔王城に乗り込むようなアホとしか思えない作戦だったのである。人口も多い少ないはわかるが「どの程度の人口か」は分からず、あくまで「他の都市よりかは多いらしい」程度なのである。
え?じゃあ戦略家やら戦術家が練った作戦はどうやって作ったのかって?そんなの、適当に都市の名前から地形を妄想して作ったに決まってんでしょ。例えば海ないのに海があったり、山があるのに穀倉地帯になってたり、川が無かったり、謎の山が作られてたりと無茶苦茶である。
「それでは皆様、出港は一ヶ月後です。ご準備のほど、お願いいたします」
「ではワシから最後に一言宜しいかな?」
バルスが司会役の士官に声を掛けると、勿論「どうぞどうぞ」と前に通される。
「諸君。今、祖国パーパルディア皇国は建国以来、いや前身のパールネウス共和国時代でも経験したことのない、未曾有の危機に直面している事は承知のことであると思う。実際包み隠さず言うならば、今のところ日本軍に勝てた戦いは一つもない。だが、奴らの目がこのパーパルディア皇国本土に向いている間に、敵の本土を逆に攻め落とすことは大きな意味を持つ。そして大半の戦力をこっちに向けている以上、奴らの防衛力は微々たるものだろうよ。
ならばワシはこの場で諸君に命令しよう。「日本本土を焦土に変え、そこに住む国民と王族達を殺し、世界中に本気で皇国を怒らせればどうなるかを知らしめよ」と。諸君の奮戦を期待する!!!!!」
全員が鬨を上げて、拳を突き上げる。この言葉は各員にも伝わり、士気は天を貫く勢いで上がりに上がりまくっていた。中には占領後のお楽しみ、例えばアレをアソコにぶち込んだりとか、金品を強奪したりとか、その他諸々の下衆な考えを巡らせてる奴もいた。
だが一方で、彼らは知る由もない。作戦展開をするための艦艇を日本に向ける際、ほぼ確実に道中で8個ある内のいずれかの主力艦隊とかち合う上にたとえ見つからなかったとしても、日本の沿岸部には防衛艦隊がいて、陸地にも相当数の陸軍が控えていることを。
一ヶ月後 エストシラント近海 超戦艦「熱田」 艦橋
「閣下、まもなくエストシラント沖です」
「了解した」
この日、神谷は最終作戦である「地獄作戦」の前哨戦となる戦いの陣頭指揮の為、第一主力艦隊旗艦である「熱田」に乗艦していた。
「長官、各基地からも続々と部隊が出撃しています。また73ヵ国連合軍*1もエストシラントの包囲に参加しています」
向上の報告に神谷は無言で頷き、窓の外を見る。その視線の先には海を堂々たる姿で駆ける7隻の熱田型超戦艦に64隻の大和型戦艦、そして16隻の赤城型超空母の姿が見えた。
「壮観たる眺めだな。文字通り、海の猛者達の大行進だ」
「神谷長官!偵察機より港から数千隻規模の艦隊が出港したとの報告が上がりました!!!!」
通信要員の水兵が大声を張り上げて、神谷に報告する。その報告を聞くとニヤリと笑い、マイクを手に取った。
『時は満ちた!!!!全艦、砲雷撃戦用意!!!!!!』
「了解。全艦、砲雷撃戦よーい」
「各艦、御旗を掲げよ」
「総員、合戦準備」
艦隊の各艦に命令が伝達されていき、続いて配置完了の報告が上がる。
『副砲、配置よし』
『全主砲、いつでもいけます!』
『こちら機関室、いつでも全開で回せやす』
『両用砲群、配置完了!』
『機関砲群、準備良し!』
「全艦砲雷撃戦準備、完了しました」
「よし」
戦艦群が戦闘用意をしている間に、赤城型は艦載機を上げて航空隊をバルスの艦隊へと向かわせていた。
同時刻 日本本土侵攻艦隊 総旗艦「バルゼリオン」
「全艦出港しました。ご命令を」
「竜母に下令。偵察騎を上げ、艦隊進路を偵察せよ」
「ハッ!」
すぐに命令が下達され、8騎のワイバーンロードが発艦する。しかしその動きは、侵攻艦隊上空に張り付いている赤城型の一隻である、超空母「鶴龍」搭載のE3鷲目によって筒抜けであった。
勿論、即刻通報されて攻撃隊の護衛についていた数機が迎撃に差し向けられた。
『バルバロッサ隊、命令だ。艦隊に向かう偵察機を肉片に変えてくるんだ。方位、190』
「バルバロッサ1、了解。バルバロッサ隊続け」
4機の震電IIが続き、偵察騎のワイバーンロードに近づく。機上電探なんざ存在しないワイバーンロードにそれを察知することは出来ず、普通に真後ろに付かれてしまう。
『バルバロッサ3、インガンレンジ!ファイア』
ブォォォォォォォ!!!
20mm機関砲によって、名も無き竜騎士は何に倒されたのかすら分からず、断末魔の悲鳴を上げることもなく海に墜ちていった。他の竜騎士も同じ運命を辿り、海に墜ちていった。墜ちた場所にはサメやら何やらが群がり、それはそれは恐怖を覚える光景だったらしい。
その間に攻撃隊は前進し、艦隊付近にまで到達した。
『全機高度制限、並びに武器使用制限解除。ウェポンズフリー、全機行ってこい』
その指示を聞くや否や、全機が翼を翻して艦隊に襲いかかる。
「て、敵騎接近!!」
「何ぃ!?此処はまだエストシラント沖、パーパルディア近く、それも首都の近くの海域だぞ!!??」
「羽ばたかない黒い竜ですから間違いありません!!敵です!!!」
「クッ、対空戦闘用意!!」
バルスはテンプレ通りに対空戦闘を命じる。各艦からバリスタやら何やらを上空に撃ち上げるが、マッハ1.5以上で接近するジェット機には当たるはずがなく、焼け石に水どころか焼け石に熱湯状態である。
『ロケット弾、発射!』
最初に餌食になったのは、艦隊の1番外にいたファイン級であった。木造帆船程度ではロケット弾には耐えきれず、船内で起爆し周りの装薬に引火して大爆発を起こし轟沈する。同じ原因で、機関砲を撃たれたのも轟沈している。
「艦隊右翼外縁部、壊滅!!」
「嘘だ、あり得ない。あそこにはファイン級とは言え、40隻近く居たはずだぞ!?そもそも飛行機械といえど、空を飛ぶ物に船がやられるなぞ、ありえない」
「!?敵騎、引き揚げていきます.......」
航空隊はファイン級と輸送船を適当に食い散らかすと、すぐに撤退していったのである。これは神谷の作戦で、航空機で最初に攻撃して動揺を誘い、敢えて航空隊を空母がいない別方向に撤退させて、「そっちに行けば艦隊がいるかもしれない」と思わせて、進路を誘導する作戦の布石だったのである。因みにずらした先には、艦隊がしっかり配備済みである。
「進路を左に取る。取り舵」
「とーりかーじ」
まんまと策にハマり、艦隊は見事死への航路を進み始めた。その先に待つのは最強の戦艦達だと知らずに。
「敵艦隊、我が艦隊に進路を取りました」
「こうも上手くハマるとはな。さあ殲滅のメロディーを、とでもいうべきか?」
「蒼き花咲く大地〜♪ですか?」
向上がガミラス国家の最初の部分を歌う。流石に惑星間弾道弾は降らないし、レーザーで地上を破壊したりはしないが、ヤマトを知っている乗員は脳内でその光景を想像していた。
「そろそろ真面目に仕事しようか。まあやり始めたのは俺だけどな」
「いや犯人が言っちゃ、ダメっしょ」
「そうすっよ、長官」
「うるへーやい。さて取り敢えず、艦隊進路このまま。最初はT字戦法でも取ろうかと思ったが、数多いしこのまま突っ込んで反航戦でやっちまおう」
「アイ・サー!」
艦隊は進路をそのままにとって、侵攻艦隊の正面に陣取る。そして速力を上げ、いよいよフィナーレというところになった。
「な、なんだアレは.......」
「どうしたのだ水兵?」
「総司令、アレを.......」
水兵が指を差す方向に目を向けると、ありえない光景が飛び込んできた。巨大な要塞島のような鉄の塊が8つと、その後ろにも大きな要塞がたくさん向かってきているのである。
「そ、総員戦闘準備!!面舵いっぱい!!!!撃ち方よーい!!」
バルスも驚いているのか、声が裏返りまくって指示を出す。全員が弾かれたように動き出し、いつもより素早く砲弾を装填し射撃準備を行う。
「撃てぇ!!」
全門斉射で敵艦に全ての砲弾が命中する。しかし核爆弾にも耐えうる装甲を前に、たかがデカい鉄球をぶつけた程度ではダメージどころか、凹みすら与えられなかった。
「主砲回頭!!撃ち方始め!!!!」
ドゴォォォォォォン!!!!!
日本皇国側のお返しは71cm四連装砲の一斉射。自分達の砲とは段違いの爆音に、全員が耳を塞ぐ。次の瞬間、たった一撃で巨大な水柱があちこちに上がり、周りの戦列艦20〜30隻を吹き飛ばす。
「な、なんだあの威力は.......」
「化け物だ。海の化け物だ!!」
「死にたくない、死にたくない!」
「狼狽えるな!!竜母にワイバーンロードを上げるように命令せよ!!その間、我々は砲撃で敵の注意を引き続けるのだ!!」
バルスが指示を出し、水兵達がまた動き出す。
「撃ちまくれ!!」
戦列艦から多数の砲弾が発射されるも、安定の如くダメージは入らない。逆に51cm砲なんかの洗礼を受けて、吹っ飛ぶ。オマケに
「ギャーーーー!!??」
「破片が降ってくるぞ!!!」
「誰か助けてくれ!!足が潰されてる!!!」
「イテェ、イテェよ」
「ママー!ママー!!」
「砲の装填速度が速すぎる!」
自動装填装置の進化により大和型の46cm砲なら、一門につき5秒に一発、毎分12発の発射速度であり、71cm砲でも10秒に一発は撃てるという破格の連射速度なのである。因みに昔の戦艦大和であれば砲の仰角によって変わってくるが、最大で40秒に一発、最低でも30秒は掛かる。これだけでも、どれだけ破格の連射速度か分かるであろう。
「楽でいいな」
「あぁ。敵が真上に打ち上げられるさまは何とも言えんがな」
「ちげーねーな、っと!」
日本海軍側の水兵達は、「あっち側には居たくないな」と言いながら砲を撃ち続ける。その内、両用砲群と機関砲群も攻撃を開始して、完全に滅ぼしに掛かる。
「あり得ない.......。私の艦隊が.......、最強の皇国艦隊が.......」
次の瞬間、バルス座乗のバルゼリオンは71cm砲によって吹っ飛ばされて沈んだ。この海戦により生き残ったのパーパルディア皇国の艦船は一隻もなく、兵士も全員が亡くなった。
「終わりましたね、長官」
「ハハ、これは終わりではない。これは始まりの終わりで、終わりの始まりだ。今の今までの砲声は終わりを告げる号砲だ」
「そうでした。では我々も、終わりを告げる者達の下へ行きましょう」
「あぁ、終わりを見届ける観客達に挨拶しなくてはな」
そう言うと二人は、SH13海猫に乗って特殊戦術打撃隊の保有する空中空母「白鯨」の下に飛んだ。
00:00 ポイント38593 海中 伊1517艦内
「艦長、本国より指令が来ました。ターゲット、アルファ1にSLBM攻撃を実施せよとのことです!!」
「何番を使えと?」
「8番サイロです」
「核ではないんだな。わかった、副長は発令所へ!」
艦長は艦長室の金庫を開けて、命令用のコードを確認する。
「この戦いも、ようやく最終局面ですね」
「あぁ。核を使わないとは言えど、相手方の市民の死傷者はえげつないことになる。本当なら使いたくないが、核じゃないだけマシだよな」
「私もそう思います」
艦長と副長の二人は鍵を、それぞれの席にある鍵穴に差し込む。
「恨むなら、俺たちじゃなく愚かな首脳部を恨んでくれよ.......。ファイア!!」
カチッ
次の瞬間、カプセルが潜水艦の後部から発射される。海面に出た瞬間、中から弾道ミサイルが現れ空高く舞い上がる。
シュゴォォォォォォォォォ!!!!
パーパルディア皇国を破滅に追いやる為の矢は、何の縛りも邪魔も受けず空を駆け始めた。目指すはパーパルディア皇国の首都、エストシラント西部。
このミサイルが放たれたのと同時刻、作戦は開始された。
お陰でパーパルディアは兵糧攻めと敵が周りにいる四面楚歌状態のダブルパンチを食らっている。因みに装備面でも充実しており、デュロで生産したマスケット銃や日本製のコンパウンドボウやクロスボウで武装している。