最強国家 大日本皇国召喚   作:鬼武者

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先に言っておきます。この作品はもう、頭を空っぽにして見てください。また文字数が27000文字と長大なので、覚悟して読んでくださいね?


2023お正月スペシャル

某月某日 江ノ島鎮守府 グラウンド

「もち米炊けましたよ〜!」

 

「野郎共!!!!」

 

「「「「「「ウッシャァァァァァァ!!!!!」」」」」」」

 

冬の寒さがバリバリ残るこの日、江ノ島鎮守府ではグラウンドで餅つき大会が始まった。艦娘、KAN-SEN、霞桜の面々が交代で餅をつく。艦娘と重桜のKAN-SENは平和にやっているし、KAN-SENの重桜以外の陣営の子達も興味津々のご様子。艦娘や重桜のKAN-SENが、やり方をレクチャーしたりと本当にほのぼのやっていた。

コイツらを除いて。

 

「行くぞ!!!!」

 

「オウ!!!!」

 

「はい」

「イヤァ」

 

「はい」

「イヤァ」

 

最初はマトモだった。だが、段々と加速していき…

 

「ハイ」「イャ」「ハイ」「イャ」「ハイ」「イャ」「ハイ」「イャ」「ハイ」「イャ」「ハイ」「イャ」「ハイ」「イャ」「ハイ」「イャ」「ハイ」「イャ」

 

もうなんか、どっかの高速餅つきの3倍増しみたいな速度で餅をついていた。だがまあ、これはまだマジだ。うん。

 

「どっせい!!!!」

 

ぺtバギィ!!!!

 

第三大隊の大隊長、バルクは餅をついた木臼ごと破砕した。しかも一撃目で。かたや第二大隊の大隊長、レリックの場合は…

 

「れ、レリック隊長?これは一体.......」

 

「なんだこりゃ.......」

 

レリックは何やら巨大なハンマーのついた、謎の機械を持ち出してきた。木臼をその下にセットして、電源を入れる。エンジンが作動し、上のハンマーも上下に動き出した。そしてレバーを下げ、木臼の上へとハンマーが降りる。

 

ゴン!ゴン!ゴン!ゴン!ゴン!ゴン!

 

「木臼が地中に潜って行った.......」

 

「木臼しかつけてねぇじゃねーか」

 

「餅つきって、なんだっけ?」

 

なんと餅じゃなくて木臼をついてしまい、しかもその木臼は地中へと急速潜航していきやがったのだ。それを見ていた長嶺はというと、とても遠い目でそれを見ていた。

 

「そ、総隊長殿。良いんですかね、アレ」

 

「グリム、考えてみろ。アイツらはカップラーメンを作ってアレンジしたら、ソマンガスを発生させて自衛隊の化学防護隊を出動させたんだぞ。それに比べれば、原始人が人に進化したレベルの偉業じゃないか。木臼が壊れた?地中に潜った?死人が出てないなら、万事セーフだ」

 

何を隠そうこの2人、料理に関しては悪い伝説しか作っていないコンビなのだ。今長嶺の言ったソマンガスの他、鎮守府内でカレー大会をしよう物なら、振ったら爆発する液体を遠心分離機に掛けようとし、腐りかけの缶が膨張したシュールストレミングを使ってバイオテロを引き起こした前科を持つ。それに比べれば、こんなのは可愛い部類だとも。

 

「指揮官!これ、私がついたのよ?食べてみて」

 

「シンプルに砂糖醤油か」

 

オイゲンが持ってきた餅をひょいと掴み、豪快に一口で食べる。つきたて特有のモチモチ感と、砂糖醤油の甘じょっぱさがハーモニーを奏でていて、とても美味しい。

 

「やっぱ、つきたての餅はうまいな。それも、こんな美女のついた餅と来れば不味いわけがない」

 

(あ、あの総隊長殿が女性を口説いた!?!?!?)

 

「あ、ありがとう////」

 

オイゲンは照れて、副官のグリムは驚く。それを遠巻きに見ていた第一大隊の大隊長、マーリンはそれを微笑ましく見ていた。というのもマーリンは少し前に長嶺から恋愛相談されてたので、その光景は余計に微笑ましかった。因みにマーリンは特に何か失敗する事もなく、精々餅つき用の水を零した程度だった。

 

「せい!」

「あいよ」

 

「せい!」

「あいよ」

 

「せい!」

「あいよ」

 

所変わって、ここは第五大隊の餅つき。第五大隊と第四大隊は、多くが元ヤクザで構成されている異色の部隊。第五大隊の大隊長は元ヤクザの会長であるベアキブル。なので、こういう時の第四、第五大隊は凄く頼りになるし、一番ノリノリであったりする。

ヤクザは屋台をやっていたり、クリスマスやハロウィンに催し物を開いたり、餅つきなんかもやる組はやるので、意外とこういうのには強いのだ。かくいう、ベアキブルも餅つきが上手である。

 

「べーくん、できた餅おいとくわよ」

 

「おう姉貴!コイツらはつき上がった餅だから、味付け頼むわ」

 

「はいはい」

 

第四大隊は霞桜の中では、意外と家庭力の高い部隊である。なので今回はついた餅の味付けを担当しており、艦娘の間宮や伊良子、KAN-SENなら赤城や加賀と言ったお料理できる組と一緒に味付けをしている。で、偶に摘み食いもしてる。

 

「ボース!お汁粉食べるかしら?」

 

「貰おう」

 

では総隊長である長嶺と副官であるグリムは何をしているかと言うと、みんながついている姿を見たり、ちょいちょい摘んだりしていて、特にこれといった事はしていない。

そんな平和な時間が続くかと思っていたのだが、急に地面が揺れ出した。地震である。一度安全の為餅つきを中断し、揺れが収まるまで待機する。自衛隊なら災害派遣の可能性も出てくるが、この部隊にその指示は絶対に来ないので、収まればまたつこうと思っていた。しかし…

 

「.......揺れ長くね?」

 

「.......長いですね」

 

揺れが長いのだ。普通地震は長くとも数分で収まる。だが、もう揺れ始めてかれこれ10分以上続いている。流石に幾らなんでも可笑しい。

なんて考えていると、揺れはピタリと収まった。

 

「なんか超絶嫌な予感がする。すぐに黒山猫を出し、偵察に入れ!!」

 

霞桜の隊員を偵察に派遣しようとした時、電話が突然鳴った。画面には『メビウス1』と表示されている。

 

「どうした?」

 

『提督!ちょっと飛行場まで来てください!!なんか見るからに、あり得ない光景が!!!!』

 

あのスーパーエース、メビウス1がここまで動揺してるのも珍しい。恐らく、本当に信じられない何かがあったのだろう。それを察知した長嶺は、大隊長達を連れて飛行場へと走る。

飛行場まで走って見えたのは、あり得なさすぎる光景であった。

 

「はぁ!?」

 

「おいおいコイツは.......」

 

「江ノ島じゃね?」

 

もう1個、隣に江ノ島があったのだ。それだけじゃない。水平線が遠く感じるし、ここから見える街並みも少し違う。

 

(待てよ?この感じ、まさか.......)

 

長嶺はこの辺りで、少しある事が脳裏によぎった。それは今から1年前に起きた、不思議な現象である。ソロモン諸島攻略作戦後の帰還途中、長嶺ら海上機動歩兵軍団『霞桜』の全隊員と江ノ島鎮守府に所属する艦娘、KAN-SENは揃って異世界の日本へと転移した。その世界で長嶺達は、そこで出会った日本の守護者達と共に復活したオロチと何故かいた深海棲艦を倒したのだ。

 

『提督。レーダーに接近する機影を確認。機数5、そちらに向かいます』

 

(確認の暇はないか)

「総員、戦闘配置。陸上戦に備えろ。艦娘、KAN-SENはドックまで後退。装備を整え次第、戦列に加われ」

 

一応確認する術はあるが、ここが同じ世界という保証はない。念には念を入れて、戦闘配置にしておいて損はないだろう。霞桜の隊員達は装備を手に取り、強化外骨格を身に付けて、戦闘配置につく。

上空には4発のジェットエンジンを積んだ特異な見た目の、恐らく輸送機が飛来し、そのまま飛行場に着陸した。

 

「周囲を探れ」

 

その内、漆黒のボディに金のラインが入り、エンジンカウルが至極色の機体から2本の太刀を装備した男が降りてくる。背中に『皇国剣聖』の文字が入った至極色の羽織も羽織っている。

長嶺は、この男を知っている。異世界の日本である大日本皇国統合軍総司令長官、神谷浩三である。あの男が来ているあたり、やる事はもう決まっている。

 

「.......レミールとルディアスは亡霊となって、この国を襲った。化け物の軍勢を率いて」

 

隠れていた格納庫の影から堂々と出て、ついでにステルス迷彩も解除する。

 

「何者だ!!」

 

二挺拳銃を装備し『鉄砲頭』の文字が入ったロングコートを着た男、たしか向上とかいう奴がこちらに銃を向けてくる。その周りにいた他の隊員と、何故かいる何処ぞのゲームで美人騎士やってそうなエルフの5人も神谷周りを取り囲む。だが、神谷の顔には笑みが浮かべながら、こう答えた。

 

「だが亡霊は守護者達によって打ち倒され、その身は海底深く沈んだ」

 

次の瞬間、2人して刀を抜いて互いに突っ込む。刀と刀がぶつかった瞬間「キィィン!!!!」という耳障りな甲高い音と、衝撃波が周囲に広がる。

 

「刀が変わったな」

 

「あぁ。先祖伝来の物だ」

 

鍔迫り合いの中、長嶺は神谷の刀が前のと違うと気付く。こうして、刃を実際に交えればよく分かる。今の刀は前の刀よりも、遥かに物がいい。最強の愛刀、幻月と閻魔を相手にして普通に真っ向勝負出来ているのを見ても、明らかに普通の刀じゃない。極普通の一般的な刀剣類で、こんな鍔迫り合いを繰り広げよう物なら、その武器ごと相手を叩き切ってしまうのが幻月と閻魔だ。それを防げるのは、極一部の伝説や御伽噺出てくる武器位の物である。

という事は、神谷の使う刀はそのレベルに達した真の刀であるのはまず間違いないだろう。実に面白い。

 

「ハァッ!!!!」

 

神谷が押し出し、長嶺もそれに合わせてバックステップで距離を取る。そこからの戦いは攻撃しては受け流され、攻撃されては受け流すを繰り返す一進一退の攻防戦であった。

 

「浩くんと互角に戦ってる.......」

「なんて男だ.......」

 

「総隊長と真っ向勝負が成立してるぞ」

「相手も相当の化け物だな」

 

両者の仲間達は、互いの相手を信じれない目で見ている。両者とも、その世界に於ける最強なのだ。

 

「せい!!!」

 

次の瞬間、神谷の刀が長嶺の持つ閻魔を上へと弾いた。そのまま神谷の愛刀、天夜叉神断丸は長嶺の首目掛けて突っ込む。だが、長嶺もタダではやられない。弾かれた閻魔に見切りを付けて手から離し、高速で太腿に装備している大口径拳銃の阿修羅HGを神谷の額へと向ける。

両者はそこで止まった。天夜叉神断丸は長嶺の首に刃先が触れ、阿修羅は神谷の額を正確に捉えている。

 

「見事だ、雷蔵君」

 

「そっちこそ、前とは見間違えたぞ。途中からガチになって正解だったわ」

 

両者は武器を下げると、固い握手を交わした。2人は一度だけとは言え、共闘した同志。あの戦闘もあくまで挨拶の一環だ。まあ見てる側は、全くそうは見えないが。

 

「野郎共、問題ないぞ。出て来い!コイツらは味方だ」

 

「お前達も武器を下げろ。今から出てくる奴等は、俺達の味方だ」

 

長嶺と神谷が、自分の部下達を出し合う。何も下からの信頼が厚いので、素直に従ってくれる。期くして実は会ったことあるけど記憶がないから実質初めてとなる、海上機動歩兵軍団『霞桜』と神谷戦闘団の邂逅が叶ったのである。

 

「それで、そっちはどうするんだ?」

 

「今回は鎮守府ごと来ちゃってるからなぁ。取り敢えず、ここにいるよ。多分、俺達が混ざったんだ。また何か来るんだろ」

 

霞桜と神谷戦闘団の面々がワチャワチャやっている間、2人は少し離れて艦娘とKAN-SEN達のいるドックの方まで歩いていた。

その間に交わされた世間話だが、まあ読者諸氏もお分かりであろう。よもや出会って終わり、な訳がない。勿論大事件やりますとも。大戦争だってやりますとも。

 

「ここがドックだ」

 

「今更だが、俺入っていいの?」

 

「心配すんな。殺そうとしたら殺すから」

 

全く安心できない返答に神谷は苦笑する。そんな馬鹿話をしていると、急に2人の無線機が鳴った。

 

『長官!あ、あの、謎の宇宙船があらわれました!!!!』

 

『総隊長殿!!その、信じられないんですけど宇宙船が現れました!!!!!』

 

全くもってよく分からない報告に、2人して顔を見合わせる。取り敢えず屋根の上に登ってみると、居た。それもガチのSF映画に出てくる巨大宇宙船が5隻も。

 

「宇宙船だ」

 

「宇宙船だな」

 

「「.......いやいやいやいや!!!!」」

 

「なんで宇宙船いんの!?なに、ふざけてんの!?!?しかもあれ、ガチの宇宙戦艦じゃん!!ヤマトみたいなヤツじゃなくて、スターウォーズ系のビーム砲いっぱい搭載してる系の宇宙戦艦じゃん!!!」

 

神谷、叫ぶ。どう見たってあの空中に浮く鋼鉄の塊は、宇宙船である。というかあんなの、さっきまで無かった。大方、不慮の事故であそこにワープアウトしたんだろう。それか意図的にあそこにいて、そのまま侵略でもするのかもしれない。

内心神谷はハラハラしていたが、隣にいる長嶺はそうでもなかった。神谷の任務が国民を守る事なら、長嶺の任務は国家を守る事が任務。別に国民が数千万人死んだって、どうでも良いという考えを持っている。勿論助けられる範囲なら助けるし、仲間(かぞく)を害そうとする者は容赦なく殲滅するが。

更に言えばこの日本は、長嶺の護るべき日本ではない。だからこそ、長嶺はある程度余裕があった。横で軽く戦慄して使い物にならない神谷を尻目に、目の前の宇宙船をよく観察すふ。

塗装は赤と白で形状はくさび形。全長は大体1km程度。艦橋構造物は途中で2本の塔に別れ、両サイドに艦橋らしき構造物が見える。これと同じ形状のが4隻いて、もう1隻はカラーリングこそ似ているが全長は700m位で短く、形状もくさび形だが、なんかずんぐりとした印象を受ける。だが長嶺は、この船に見覚えがあった。

 

「なぁ神谷さん。あれ、スターウォーズの艦じゃないか?」

 

「は?.......あ!ヴェネター級にアクラメイター級だわ!!!!」

 

何れもスターウォーズの新三部作やクローン・ウォーズなんかに出てくる、銀河共和国の宇宙戦艦だったのだ。4隻いるのがヴェネター級スター・デストロイヤーで、ずんぐりしてるのがアクラメイター級アサルト・シップという、歴としたスターウォーズの船である。

 

「とすると、ジェダイが乗ってるな。取り敢えず、一安心だな」

 

そう言って肩の力を抜いた長嶺だったが、神谷の鋭い声が響いた。

 

「いや待て。もしあの艦隊がオーダー66後なら、ジェダイはいない。それにもし、銀河帝国になっていたら最悪戦争状態になるぞ」

 

銀河共和国は銀河帝国、つまりダースベイダーのいる国の前身にあたる。銀河共和国にはジェダイの騎士がたくさん居たのだが、元老院議長のパルパティーンことシスの暗黒卿ダース・シディアスが『オーダー66』というコマンドで、味方のクローン・トルーパーを操りジェダイを粛清した。その後に誕生したのが銀河帝国であり、初期はインペリアル級スター・デストロイヤーという、多分スターウォーズを知らない人が想像する敵の宇宙船が完成するまでの間にヴェネター級を使っていたのだ。もしその時期のヴェネター級なら、絶対にまずい。

 

「ここは協力しないか、神谷さん?」

 

「どういうことだ?」

 

「俺がアンタの部隊を預かる。その間に念の為、川山さんを連れて来るんだ。恐らく彼らが交渉する気なら、川山さんの力がいるだろう?機体はウチの機体の方が速いから、それを使ってくれ」

 

「乗った!!」

 

恐らく問題ないだろうが、少なくとも初となる異星人との初接触である。用心しておいて損はない。2人はすぐに飛行場へと戻り、神谷は戦域殲滅VTOL輸送機『黒鮫』で川山のいる外務省へと飛び、長嶺は霞桜と一時的に神谷戦闘団の指揮を取る。

 

「とまあ、そういう訳だ。神谷さん帰還までの間、俺の指揮下に入ってもらう」

 

「では長嶺閣下、ご命令を」

 

「オーライ任せろ。まずスナイパーを建物に配置。詳しくはマーリンに従ってくれ。マーリン!」

 

「お任せを」

 

マーリンがスナイパー集団を引き連れて、奥の鎮守府施設へと走る。スナイパー達には屋根の上や建物の中、植木の中に隠れてもらう。

 

「次に近接戦闘の得意な者、もしくは散弾を装備する者。建物の影に隠れ、奇襲に備えてくれ。カルファン!ベアキブル!指揮を取れ」

 

「任せてください親父!」

「OK、ボス」

 

「装甲歩兵、だったか?重装甲の歩兵はバルク、お前に預ける」

 

「うっしゃぁ!!」

 

「グリム、ハッキングのスタンバイに入れ」

 

「了解」

 

「残りは俺と来い!!」

 

さらにこの後、待機中の艦娘とKAN-SENに出撃を命じ、江ノ島鎮守府の周囲をグルリと取り囲む。

一方大日本皇国側は各地の航空基地からミサイルを満載した航空機を離陸させ、横須賀は熱田型2隻と究極超戦艦『日ノ本』の出港準備に入った。更に近隣の陸軍駐屯地からも部隊の展開が行われつつあり、日本各地に配備された120cm対地対空両用磁気火薬複合加速方式半自動固定砲システムと海上に配置された提灯は、射程に入る砲台に関しては宇宙船に照準されていた。

 

「長嶺閣下!長官が帰還されました!!」

 

「帰ってきたか」

 

部隊の配置完了報告を受けていると、ついさっき川山を迎えに行っていた神谷と黒鮫が帰ってきた。因みにこの黒鮫、最大速度マッハ6を誇るので何も可笑しくはない()

 

「雷蔵くん!」

 

「どーも川山さん。異星人相手の外交の経験は?」

 

「ある訳ない!」

 

「そりゃそうだ」

 

寧ろあったら怖い。というかそれ以前に、こちらの知る言語を向こうが知っているかも問題だ。知らなかったら交渉とか外交以前の問題である。

 

「お客さんが来たぞ!!!!」

 

宇宙船を監視していたオメガ11ことメビウス8が叫ぶ。宇宙船の方を見ると2隻から、航空機がこちらに向かっているのが見える。

すぐに周りを警戒していた皇国空軍の戦闘機が近付き、誘導を試みる。

 

「所属不明機に告ぐ。直ちに武装を解除し、我が方に規準せよ。こちらは大日本皇国空軍機である。Report to unknown affiliation. Disarm at once and set your sights on our side. This is the Imperial Japanese Air Force aircraft.」

 

試しに日本語と英語で呼びかけてみる。勿論全周波数帯なので、恐らく拾ってはくれてる筈だ。

 

『.......こちらは銀河共和国宇宙軍、そちらへの使者を輸送している。誘導に従う』

 

なんと所属不明機、というかエイリアンから返答があったのだ。それも普通に日本語で。これにはパイロットも、無線を聞いていたオペレーター達も驚愕した。

 

「了解した。このまま誘導する」

 

本来なら適当な空軍基地にでも降ろすつもりだったが、神谷の命令で急遽、江ノ島鎮守府の飛行場に降ろすことになった。理由は単純、ここが恐らく現在1番戦力を持っているからである。

 

「神谷さん、指揮を返す」

 

「いや、このまま動かしてくれ。頭がコロコロ変わったら混乱する」

 

一応大日本皇国の問題なので指揮を返そうと思ったが、そこは流石というべきだろう。兵達を1番に考え、恐らくあるであろう皇国の面子も全く気にしない。下から慕われる筈だ。

 

「そういう事なら。

野郎共!!敵かどうか分からんが、少なくとも宇宙人のお出ましだ!!!!どんな奴が出てこようと、危害を加えられるまでは絶対に撃つな!!!!!だが、いつでも撃てるようにしておけ!!何が起きたって可笑しくはない!!!!!!」

 

無線でそう指示を飛ばし、着陸に備える。程なくして所属不明機、恐らく低空強襲トランスポーターとかいう輸送機だった気がする機体が2機、目の前に着陸した。

長嶺と神谷はアイコンタクトで合図すると、長嶺がハンドサインを出す。次の瞬間、周りの霞桜と神谷戦闘団の面々が初めてとは思えない連携で機体を取り囲み銃を向けた。

 

「さぁ、鬼が出るか邪が出るか.......」

 

「これでベイダー卿来たら終わりだな」

 

機体の中央部にあるカーゴドアが開くと、中からオレンジのマーキングを施したクローントルーパー、青のマーキングを施したクローントルーパー、茶髪と金髪のジェダイが出ててきた。

 

「あー、できれば武器を降ろしてもらえないだろうか。私達は争う気はない」

 

全員が顔を見合わせた。そして全員が心の中で叫ぶ。

 

((((((本物のオビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーだぁぁ!!!!))))

 

そう、この2人のジェダイはスターウォーズの歴史を語る上で外せない2人。ジェダイ・マスター、オビ=ワン・ケノービと選ばれし者、アナキン・スカイウォーカーだったのだ。因みにアナキンは後のダース・ベイダーである。

 

「武器を下ろせ」

 

長嶺の号令で全員が武器を下ろす。だが勿論、スナイパーはまだ頭に狙いを付けて動かないし、隠れている接近戦組も緊張状態のままだ。

 

「代表者と話がしたいのだが、代表はいるだろうか?」

 

神谷と川山が頷きあい、川山が前へ出る。

 

「私が代表です。大日本皇国外務省、特別外交官の川山と申します」

 

「ジェダイ・マスターのオビ=ワン・ケノービです。こちらはジェダイ・ナイトのアナキン・スカイウォーカー。

我々は任務の為、ハイパースペースを航行していたのだが原因不明の事故であの場所に出てしまった。ここが何処なのか、教えて貰えないだろうか?」

 

「.......あー、なんと申しましょうか。多分ですね、あなた方は巻き込まれたんだと思います。恐らくここはあなた方の知る宇宙とは、また別の宇宙。もしくは観測されてないくらい遠い場所にある惑星です」

 

「失礼、今なんと?」

 

「ですから、あなた方のいる宇宙とは別の宇宙か観測されてないくらい遠い場所にある惑星です、と」

 

アナキンとオビ=ワンの顔が、それはもう凄い顔になる。流石のジェダイでも、この答えには動揺を隠せないらしい。

 

「証拠でもあるのですか?」

 

「彼が証拠です。雷蔵くん!」

 

「ここで俺を巻き込むのね。

まあ信じられんだろうが、これは割と真面目にあり得る話だ。かく言う、俺と俺の仲間、そして今いるこの江ノ島鎮守府は、本来大日本皇国には存在しない。日本国という異なる歴史を歩んだ大日本皇国からやって来た」

 

「それに我々大日本皇国も、元は別の世界に存在しました。しかし今から3年程前に、この世界へと国ごと転移したのです。今も尚、その原因もメカニズムも不明です」

 

まだ信じられない、という顔をする2人。立ち話で済ませる内容でもないので、場所を移して会談を持つことになった。長嶺がここに残り、神谷と川山が対応する事になったので鎮守府の応接室を貸す。

で、残ったのがクローン兵と霞桜&神谷戦闘団。見事なまでに気不味い。

 

「.......誰か、ティーセットでも持ってこーい」

 

「なら俺達が持ってきますぜ」

 

「よろし、おいちょっと待て!」

 

今の声、バルクとレリックである。あの2人の料理の才能はさっき書いた通りなのだが、この2人は碌にお茶も淹れられない。何故か絶妙に不味くして出すのだ。薄かったり、苦かったり。レリックは技術屋なので機械を使えば淹れらるのだが、バルクに至ってはボタンが押せなかったり馬鹿力すぎて機械が根をあげる。

もし仮にこの2人にお茶と、恐らくお茶菓子も持ってくるので、どうなるか簡単に教えよう。

 

 

レリック&バルク「「お茶と茶菓子でーす」」

 

グビッ、パクッ

 

クローン兵s「「「「ぐぼぉ!!!!」」」」(吐血)

チーン

 

オビ&アニー「「野郎ぶっ殺してやる!!!」」

 

ビュオンビュオン

 

〜大☆戦☆争☆不☆可☆避〜

 

 

となる。割と真面目に霞桜が発足してすぐの頃、何人かの部下が2人の淹れたお茶を一口飲んだだけで1ヶ月寝込んだのだ。コイツらに任せれば、それすなわち日本の危機だ。

 

「総隊長殿!2人とも走って行きました!!」

 

「報告しとる場合か!!全力で止めろ!!!!おーい神谷戦闘団!あの大量破壊兵器料理製造マシーンを止めてくれ!!!!!!!」

 

「そんなに酷いんでs」

「カップ麺作ったらソマンガス発生させた前科があります!!」

 

向上の当然の質問を遮って、グリムが答えた。因みにこのソマンガスが何かというと、サリンと同じ神経ガスである。実際にオウム真理教が製造した事もある、一言で言うとヤベェガスである。

それを知っている為、神谷戦闘団の面々も本気で2人を止めにかかる。

 

「なぁレックス。アイツら、何をやっているんだ?」

 

「仲間を追いかけてる様に見えるが、脱走兵か?」

 

オビ=ワンの指揮する第212突撃大隊のコマンダー・コーディとアナキンの指揮する第501軍団のキャプテン・レックスは、目の前で繰り広げられる謎の光景を見つめて頭を傾げていた。

取り敢えず5分位追いかけたら、どうにかとっ捕まえられたのでロープで縛って格納庫に放り込む。勿論、完全武装の二個分隊が中と周囲を監視しているので逃げる心配もない。長嶺も何しでかすか分からない爆弾には来てほしくないし、何よりもう面倒になってきたのでプロであるロイヤルメイド隊を召喚。お茶とお菓子を準備してもらった。勿論、トラブルメーカーのシリアスは外してある。

 

「なんで、お茶淹れるだけでこんなに疲れるんだろ.......」

 

「仕方ないですよ。霞桜ですから」

 

「.......その一言で片付くのが恐ろしい」

 

 

 

同時刻 応接室

「では、あなた方は演習の帰りだったと?」

 

「えぇ。いつもの様にハイパースペースという別次元の宇宙を通り、コルサントという銀河共和国の首都の置かれる惑星に帰還途中でした。しかし、いきなりハイパースペースから放り出されて」

 

「あそこにたどり着いたと。災難でしたね」

 

簡単に色々話が聞けたのだが、彼らはやはりスターウォーズ世界、それとクローン・ウォーズからの来訪者らしい。今度の作戦に向けた演習でオビ=ワンとアナキンの指揮する部隊が参加し、その視察にマスター・ヨーダとメイス・ウィンドゥが来たという。その後、演習も終わったので通常通りハイパースペースに入ったら何故か皇国に来ちゃったらしい。

 

「ところで、何故あなた方はそんなにも冷静なんです?」

 

「というと?」

 

「先程から言動がまるで、僕達のことを知っているかの様だ。だがヴェネター級やトランスポーターを初めて見るという反応をする。あなた方は何を隠している?」

 

勘の鋭いアナキンが、川山と神谷に聞いてくる。誤魔化してもいいが、ここで誤魔化すと後々何が起こるかわからない。危険な賭けだが、早めに地雷を踏んで置くのも戦術だ。

 

「.......確かに我々は、あなた方を知っている。オビ=ワン・ケノービ。ジェダイオーダーに所属するマスタージェダイであり、師はクワイ=ガン・ジン。確か故郷はスチュージョン、だったかな?

アナキン・スカイウォーカー。元は奴隷で、タトゥイーンで幼いながらポットレーサーをしていた。母の名前はシミ・スカイウォーカーで、オビ=ワンの師匠であるクワイ=ガンに見出される。パダワンはアソーカ・タノ」

 

スラスラと出てくる2人の情報に、2人はただただ戦慄している。無論、川山に伝えている情報は自分の名前程度。自分の出自の話やら家族の話は、一切話していない。

 

「あなた方は私達の世界では、スターウォーズという作品に登場するキャラクターなんです。信じられないでしょうがね」

 

「信じろという方が可笑しな話です」

 

「スカイウォーカー将軍の言う通り、信じろっと言って「はいそうですか」で信じる方が寧ろ凄い思考回路の持ち主でしょう。

ですが、実例があります。先程私が証拠として呼んだ、長嶺という人物。あの子の指揮する存在に、艦娘とKAN-SENという特殊な存在がいます。詳しくは省きますが、彼女達もまた私達の世界ではゲームに登場するキャラクターなんですよ」

 

「ではその艦娘とKAN-SENは何処に?」

 

アナキンにそう聞かれるが、確かに川山もまだ姿を見ていない。長嶺と霞桜の隊員達だけだった。無論、さっきの長嶺が下した判断は川山が来る前の話。知らなくて当然である。それは神谷も同じなのだが、偶々、近海に展開しているのを確認している為、取り敢えず答えられるのは答えられる。

 

「詳細は管轄が私達の方に無いので分かりませんが、恐らくヴェネター級の監視のために近海に展開しています」

 

神谷がそう答えると、オビ=ワンとアナキンは悩み始めた。恐らく、今後の流れを考えているのだろう。少しすると、オビ=ワンが口を開いた。

 

「我々としては、トップ同士の会談を申し込みたい」

 

「構いませんよ。何なら、今から確認しましょう」

 

そう言って川山は携帯を取り出し、電話一本で確認を取る。

 

「例の宇宙船だが。そうそう、スターウォーズの。それでだな、お前と多分ヨーダかウィンドゥのどっちかと会談して欲しいんだけど。.......んじゃ、そう伝えるわ。

今、総理、つまりこの国に於ける政治や行政の事実上のトップから許可を取りましたので、いつでも其方の都合がいい時にお越しください。出来れば早めの方が、お互いのためかとは思います」

 

「そ、そうですか」

 

どう聞いても国のトップとの電話ではなく、完全に友達同士の電話であった。その事に顔にこそ出してないが、驚く2人。というか1時間も経ってないのに、さっきから驚きっぱなしで正直疲れてきた。

 

『長官。あの、今度は反乱同盟軍が来ちゃいました』

 

不意に入った無線に、神谷は一瞬力が抜けた。銀河共和国の次は反乱同盟軍って、時代設定がカオスすぎる。取り敢えず屋根の上へと登り、周囲を見渡す。

 

「ミレニアム・ファルコン号にXウィングとYウィング、Bウィングまで。モン・カラマリのクルーザーにフリゲート。マジのやつじゃねーか.......」

 

大体映画で活躍してる宇宙船と宇宙戦闘機が、日本の空にやってきちゃったのである。もう無茶苦茶である。ぶっちゃけ今の神谷の脳みそは、沸騰寸前というか沸騰しかけている。というかもう、これが夢なんじゃ無いかと思い始めてもいる。

 

『どうしますか?』

 

「またこっちに降ろしてくれ。飛行場のキャパシティなら入るだろ.......。まあ雷蔵くんの意見次第だが」

 

『あ、大丈夫って言ってます』

 

「なら下ろせ」

 

また部屋に戻り、交渉相手が増えるであろう事を川山に伝えた。「反乱同盟軍」の名前を聞いた時は、川山も頭を抱えてたのは言うまでもない。

 

「反乱同盟軍とは、まさか分離主義者ですか?」

 

「あ、いや。それは」

 

アナキンが険しい顔でそう聞いてくるが、流石に歴史を伝えていい物か迷う。だがこういう時、神谷は普通に後先考えずに言うので言っちゃったのである。

 

「反乱同盟軍とは銀河共和国を再建する為の組織です。今の銀河共和国はシーブ・パルパティーン元老院議長が乗っ取って、銀河帝国に変えるんです。このパルパティーンがシスの暗黒卿、ダース・シディアスなんですよ。しかもアナキン・スカイウォーカーを暗黒面に引き込んで、ついでにジェダイ達をほぼ全員殺して、銀河に圧政を敷きます。

その圧政から人々を解放し、銀河帝国を倒すために戦っているのが反乱同盟軍です」

 

「ちょっと待ってくれ!僕が暗黒面に落ちるだって?」

 

「スカイウォーカー将軍、あなたはパルパティーンに良くしてもらっている。それに君は今後、愛する者達が亡くなる悲劇に見舞われる。その結果、暗黒面に落ちるんだよ。まあ同じ事が起きるかは知らないんで、俺は何とも言えませんがね」

 

もうオビ=ワンは後半から意識が飛び掛け、アナキンは信じられないという顔で天井を見つめている。

 

「浩三、お前この始末、どうする気だ?」

 

「知らんな」

 

「この愉快犯野郎め.......」

 

神谷はこういう時、後先考えずに自分のやりたいようにやる。そう教育されてきたので仕方ないっちゃ仕方ないが、ぶっちゃけ面倒事が増えるので巻き込まれたくはない。

それから10分くらいすると、長嶺が反乱同盟軍の代表2人を連れてきた。

 

「入るぞー。.......なんでジェダイ2人が死んでんの」

 

部屋に入ればオビ=ワンが死んだ目で紅茶を啜り、アナキンが顔を抑えて天井を見ている。こんな姿、見た事がない。

 

「取り敢えず、代表2人を連れてきたぞ。それからスカイウォーカー将軍」

 

「なんだ?」

 

「お前さんの子供だぞ」

 

「.......はい?」

 

反乱同盟軍からの代表者は、ルーク・スカイウォーカーとレイア・オーガナの2人。どちらもアナキンの子供である。

 

「えっと、その、やぁ父さん?」

 

「初めまして、お父さん」

 

「.......」

 

この瞬間、アナキンの記憶が途絶えた。この後反乱同盟軍からの話も同じ感じで、ジャクーの戦い終結直後にやって来たらしい。同じ様にハイパースペースに入ると、何故かここに来たという。

その後、一色との代表者協議の上で一時的に皇国軍の傘下に入ってもらう事となった。勿論、江ノ島鎮守府も含めて。

 

 

 

一週間後 千葉県沖 千葉特別演習場

『ではこれより大日本皇国軍、新・大日本帝国海軍、銀河共和国、反乱同盟軍による特別合同戦闘訓練を行う』

 

この日、親睦を深めるために合同軍事演習が行われる事となった。それではここで、どれだけの戦力が宇宙から来ているかご紹介しよう。

 

 

《銀河共和国》

・ヴェネター級スター・デストロイヤー 4隻

・アクラメイター級アサルトシップ 1隻

・デルタ7B 4機

・Vウィング 700機

・イータ2 700機

・ARC170 120機

・低空強襲トランスポート(兵員用)450機

・低空強襲トランスポート(貨物用)250機

・AT-TE 200機

・AT-RT 300機

・AV-7対ビークル砲 60門

・スピーダー多数

 

《反乱同盟軍》

・MC80スター・クルーザー 7隻

・CR90コルベット 5隻

・ネビュロンBフリゲート 15隻

・GR75中型輸送船 34隻

・レイダー級コルベット『コルウス』

・ミレニアム・ファルコン号

・T65Xウィング 200機

・Yウィング 550機

・Aウィング 380機

・Bウィング 340機

・Uウィング 300機

 

 

この錚々たる大軍勢に加えて、大日本皇国軍と江ノ島鎮守府に所属する数百名の艦娘とKAN-SEN、それに霞桜の面々も全員参加なのだ。恐らく、銀河最強の戦闘部隊であろう。まず演習は皇国海軍、銀河共和国、反乱同盟軍による地上砲撃から始まる。いつもは爆音しか響かないが、本日はあの何とも言えないレーザーの発射音と、ティヴァナガスの影響でカラフルになったレーザーが空を彩る。

 

『こちらは総旗艦『日ノ本』。上陸部隊へ。予定の砲撃スケジュールは完了。いつでもどうぞ』

 

この報告を受けるや否や、神谷が号令をかける。この指示を受け取った各部隊は上陸を開始する。

 

「さぁ地獄のど真ん中に突撃だ」

 

「しっかり捕まっててくださいよ!」

 

先陣を着るのは霞桜、艦娘、KAN-SENを乗せる黒鮫。この機体は対深海棲艦を想定した機体である為、その装甲は空対艦ミサイルの直撃に耐えうる物になっている。皇国軍が使うAVC1突空は戦車砲位なら耐えるが、他のVC4隼や銀河共和国の低空強襲トランスポーター、反乱同盟軍のUウィングは流石に対空砲でやられる。

なのでまずは『黒鮫』が先陣を切って突撃し、ある程度の対空砲を引きつけつつ着陸地点で部隊を展開するのだ。

 

「敵機関砲陣地他、高脅威目標を多数確認!」

 

「焼き払え!!!!」

 

この黒鮫には『戦域殲滅』の名に恥じない、様々な重火器で覆われている。機関砲陣地や砲撃陣地、戦車だって余裕で破壊し尽くす。その火力は基本どんな障害も破壊する。

 

「浩三くん、暴れているな」

 

「では我らも行くか」

 

「おう!」

 

霞桜の黒鮫が地上を破壊している中、神谷専用のカラーリングが施された突空から神谷と相棒の極帝が飛び出す。

 

アレを燃やせば良いのだな?

 

「あぁ。所詮は単なる映像だから、遠慮なく燃やせ!!」

 

今更だが今回の演習、というか皇国軍が使う演習方法は他とは違い、少し特殊だ。各訓練場にはAR表示機能が標準配備されており、訓練場の範囲内であれば兵士だろうが戦車だろうが戦闘機だろうがホログラムとして投影できる。更に兵士や兵器には被弾箇所を割り出し、ダメージ判定を行う機能が付いているので兵士達は実戦に限りなく近い状況に身を置けるのだ。

流石に戦車はまだしも、空中目標に関しては専用の弾頭のミサイルを使うが基本的に実弾演習である。

 

「あの神谷という男、奴にはジェダイの素質があるかもしれんのう」

 

そう呟いたのは、グランド・マスターであるヨーダであった。神谷が竜の背中に乗って戦っているのを見て、ヨーダは気付いた。凡ゆる角度からの攻撃にも即座に反応しているのだ。これはもしかすると、フォースの力を宿しているのかもしれないと、そう思ったのだ。

まあ仮にそうだとしても、流石に歳を取りすぎてるのでオーダーに連れて行く事はないが。

 

「粗方片付いたな。降下開始!!」

 

そう神谷が命じた瞬間、統合参謀本部からの緊急電が鳴った。これが意味する所はつまり、とんでもなくヤバい事が起きたという事である。

 

「訓練中止!!」

 

『りょ、了解!!』

 

すぐに無線をオペレーターに繋げ、訓練中止を叫ぶ。オペレーターも動揺こそしているが、演習に参加している全部隊に伝達。演習用ホログラムも解除された。

 

「オペレーター、指揮官クラスを『日ノ本』に集まるように言ってくれ。何か嫌な予感がする」

 

この命令を受け、30分後には『日ノ本』に神谷、長嶺、ジェダイ5人、レイア、ハン、アクバーが集まった。

 

 

「それで神谷元帥、我々を参集したのは一体どのような要件なのだ?」

 

「それはまあ、コイツを見て貰えれば分かりますよ」

 

メイスの質問に対し、神谷はパソコンを操作してスクリーンに映像を映した。その映像を見て、反乱同盟軍の面々と長嶺は驚愕した。

 

「おいおい、コイツは.......」

 

「インペリアル級スター・デストロイヤー.......。元帥、なぜこれがここに?」

 

「レイア、それ俺が知ると思うか?寧ろこっちが聞いたいよ」

 

映像に映っていたのは、あの銀河帝国が保有するスター・デストロイヤー、インペリアル級だったのだ。つまり今この日本には銀河共和国軍、銀河帝国軍、反乱同盟軍のスターウォーズ世界を代表する軍隊が揃ってしまったのである。

 

「とまあ、こんなの物が来てしまったのですよ。しかも、今こんな風に話していますが、既にコイツの現れた東北方面は戦場になっています。配備されている部隊が防衛を行っちゃいますが、勿論こんな相手は我が国では始めてだ。何処までやれてるやら。

そこで我が国は、あなた方に対して協力を要請したい」

 

流石の皇国軍とて、銀河帝国のスター・デストロイヤー相手に戦争は未知数すぎる。ここはプロの力が欲しいのが本音だ。

 

「神谷元帥。我々は救いの手を差し伸べてくれた、この国に感謝しておる。協力は惜しまぬ」

 

「私達も貴国には少なからず、恩があります。それにこの様に攻め込んだ理由は、我々反乱軍が居たからかもしれません。その責任を取る為にも、是非協力させてください」

 

「神谷さん。俺達の任務は日本を護る事だ。国は違えど、祖国は同じ。それに俺達は全員、基本的に戦争好きの連中が多い。協力しろと言われりゃ、喜んで敵を破壊しよう。スター・デストロイヤー?人が作ったんだ、壊せる」

 

「とは言え、どうやって戦うのだ?」

 

取り敢えず協力は漕ぎ着けたが、確かにアクバーの言う通り皇国軍に宇宙船はない。精々ロケット位だ。

 

「確かに我が国にはスター・デストロイヤーはおろか、そちらみたいな恒星間航行が出来る代物はない。だが、あの船がこの星の中にいるのなら話は別です。やり用は幾らでもある」

 

今度は立体映像に切り替えて、今の状況を地図上に記していく。敵の規模、位置、侵略している場所など、今分かっている情報を全部載せる。

 

「大体の位置はここ、山形市という都市です。ここにインペリアル級スター・デストロイヤー40隻が展開されている。恐らくここを拠点に、各地を襲撃するつもりでしょう。しかし」

 

今度はこちらの保有し、今すぐ攻撃が可能なユニットを簡単に記す。

 

「これは我が国の保有する砲台なのですが、こんな感じでこの地点は合計で40門の砲の射程に収まる防衛圏内。さらに周囲を飛行中の空中母機『白鳳』を急行させています。

これらを用いて奇襲かけたい所ですが、皆さんの協力が得られた今は別の戦略を考えています。この艦隊を海へと追いやり、それをこちらの艦隊で叩きます」

 

神谷の考える作戦とはこうだ。現在攻撃を仕掛けているインペリアル級を、日本海側に追い遣る。予めその地点に艦隊を配置し、聨合艦隊によるプラズマ粒子波動砲の一斉射で撃滅する。

スターシップに関しては、もし宇宙に逃げられてもどうにかできる様に大部分を待機にして、基本はスターファイター主軸で叩く。陸上部隊に関しては、神谷戦闘団と霞桜、更には銀河共和国のクローン兵も大量にいるので心配は要らないだろう。

この後、更に作戦を詰めてすぐに部隊は山形市へと向かった。

 

 

 

深夜 山形市周辺

「で、まさかのチーム分けになったのな」

 

「僕とマスター、それからルークとレイア、ハン、チューバッカ。向こうはマスター・ウィンドゥとマスター・ヨーダ、アイデン、ミーコ、シュリブか。バランスは良いんじゃないか?」

 

山形市への奇襲には、部隊を北と南の2つに分けている。北からは長嶺率いる霞桜、アナキン、実は居たアソーカ・タノ、オビ=ワン、ルーク、レイア、ハン、チューバッカ、そして501軍団、212突撃大隊、第32コマンドー部隊、パスファインダーが攻め込む。

南からは神谷率いる神谷戦闘団、ウィンドゥ、ヨーダ、第四海兵師団、そしてアイデン・ヴァルシオ、デル・ミーコ、シュリヴ・スールガヴからなるインフェルノ隊が攻め込む。因みに艦娘とKAN-SENはその力が最も発揮される、洋上で待機している。

 

「長嶺将軍が先鋒を務めるのですか?」

 

「そうだ。ぶっちゃけ、こっちに攻撃が集中すると思う。ど派手な事になるからな」

 

レイアの質問に長嶺はこう返す。長嶺はのっけから、今回は本気を出す。かつて『国堕とし』だの『移動灼熱地獄』だの『炎鬼』だのと言われ、韓国と北朝鮮をこの世から消し去り、中国の共産党政権も倒す革命の際に暗躍していた、長嶺雷蔵の真の本気。その力を解放するのだ。

 

「あー、将軍。本当にやるつもり何ですか?」

 

「我々は将軍と出会って短いですが、流石にこれを1人でやられるのは無謀では?」

 

レックスとコーディが一応止める。それに釣られて、アナキンやオビ=ワンも止める。

 

「まあ見てろって。大丈夫、俺は人外だから」

 

そう言いながら、懐から紋様や文字が赤黒い溶岩の様な色で描かれた、真っ黒で所々破れた御札を取り出した。

 

「犬神、八咫烏。備えろ」

 

「心得た、我が主」

「任せといて主様」

 

普通に喋った八咫烏と犬神に、一同ビビる。どうやら銀河にも犬と烏はいるらしく、例に漏れず人語は話さないらしい。

 

「い、犬と烏が喋った.......」

 

「この星ではこれが普通なのですか?」

 

「いえ、この2匹が非常に特別かつ規格外に特異なだけです」

 

ルークとレイアが勘違いしない内に、グリムが全力で否定した。というか犬神は妖怪で、八咫烏に至っては神である。だがそんな事を言えば、なんか余計にややこしい事になるので敢えて言わなかった。

 

「我願うは、大和民族の火焔なり。この身は火焔と一体となり、全てを破壊し尽くす破壊者となり、全てを滅さん。八百万の神々とて、我が火焔は止められず。この火焔は天に、地に、海に、山に巡りて、全てを焼き尽くす。我、眼前敵を排するその時まで、火炎と成り、例え果てようと悔いは無し」

 

突如、投げる動作もしていないのに、黒い御札が空高く舞い上がる。ある程度の高さまで行くと、急に大きな火炎となった。そしてその中から、巨大な炎を纏った巨大な鬼が現れたのである。

 

「なんだありゃ!?!?!?」

 

「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!!!」

 

「化け物だ!!!!」

 

「食われるぞ!!!!」

 

ハンが叫び、チューバッカも叫ぶ。ついでに周りも叫び、流石のジェダイ3人もフリーズしている。そして霞桜の面々も1回見た事があるとは言え、やっぱり怖いしびっくりもする。

だがそんなのお構いなしに、鬼は長嶺の身体へと吸い込まれる。そして長嶺の身体中から炎が吹き出し、身を包んでいく。炎が消えるとそこには赤い装甲服で身を固め、背後に数百の赤く光るビームソードを従える長嶺の姿があった。

 

「行くぞ」

 

次の瞬間、八咫烏と犬神が走り出す。突如2匹に雷が落ち、その雷に打たれると2匹は巨大化して長嶺の後をついて行く。

 

「.......本当にこれは現実なのか?」

 

「現実ですよマスター・ケノービ」

 

「日本とは恐ろしい国だ.......」

 

オビ=ワンがそう呟いた。だが言わせてもらおう。こんなのはまだ、地獄の門を潜ってすらいない。大体地獄の門の入場ゲートを潜る直前、といったところに過ぎない。

真の地獄はここからなのだから。

 

「吹雪の術!!!!」

 

「翼旋!!!!」

 

警戒か偵察かはわからないが、こちらに向かうAT-ATを犬神が氷漬けにし、スピーダーを八咫烏が吹き飛ばす。そして接近する歩兵は…

 

「さぁ、踊り狂うがいい。攻める国を間違えたな」

 

長嶺はストームトルーパーの一団に飛び込み、まるでオーケストラの指揮者の様に構えた。そして手を振り出す。その手の動きに合わせて、地面から炎が漏れ出す様に現れて動き回る。

 

「な、なんだありゃ.......」

 

「あんな技まで使えるなんて、益々規格外ね.......」

 

「お、おいちょっと待て!アンタらは見たことないのか!?」

 

レックスがベアキブルとカルファンに大声で聞いた。というか周りにいたクローン兵も、2人の方を見ている。ヘルメットで顔は分からないが、中では「コイツらマジか」という顔をしていた。

 

「俺達もあくまで親父のやった後しか見てねぇんだ」

 

「あんな風に暴れた姿は、私達も初めて見るわ」

 

「おいレックス、てことは将軍が何をするのかは誰も予想付かないんじゃないか?」

 

コーディの発言に、その場の気温がサーっと下がったのが分かる。もう一周回って、あれは恐怖でしかない。だがそこは最精鋭の第501軍団と第212突撃大隊。すぐに武器を構えて、その恐怖に抗う為かいつも以上に荒く突撃していく。

 

「にしても数が多いな!」

 

「ジオノーシスに比べれば少ないでしょ!!」

 

正面の敵は長嶺がもう、ストームトルーパーが可哀想に思える位燃やされまくっている。だが右翼と左翼から、伏兵が接近していた。だが右翼をオビ=ワンとアナキン、左翼をルーク、レイア、ハンが筆頭になって撃退している。

 

「チューイ!」

「ア"ア"ア"!!」

 

「全く、野蛮ね」

「いつもの事だろ?」

 

ハンとチューバッカの連携も、レイアとルークの連携も、そしてこの2組同士の連携も流石である。スクリーン以上かもしれない。勿論、クローン兵と同盟軍兵士も負けちゃいない。

 

「撃て!撃て!」

 

「回り込め!!」

 

「よし、突撃行くzぐぁ!」

「行けぇ!!」

 

「まだまだ敵はいるぞ!!」

 

「右から来るぞ!!」

 

勇敢に戦う兵士達。レックスやコーディ、ファイブスやエコーの様な有名な兵士もいるが、名も無き兵士達だって負けちゃいない。そして、彼らも忘れてもらっちゃ困る。

 

「オラオラオラオラ!!」

 

「バルク、背中借りる」

 

「ドスはな、アーマーだって裂くんだわ!!」

 

「細切れにしてあげるわ!!」

 

霞桜の4人大隊長、そして遠距離からマーリンが的確に援護する。完璧にして最強、いつも通りの戦術でストームトルーパーを圧倒していく。

同じ頃、南側からも神谷達の攻勢が始まった。

 

「それで、どうするのじゃ?」

 

「まずはデカいのを1発叩き込む」

 

次の瞬間、神谷を起点とした周囲に無数の青い魔法陣が現れる。魔法陣は神谷の周囲をぐるぐる回る。その光景は、もはや芸術の如く。

 

「な、なんなのだこれは!」

 

「マスター・ウィンドゥも、流石にこれは驚いたか。これこそ日本人で、下手すりゃ世界で唯一俺のみが使える魔法の1つ、超位魔法失墜する天空(フォールンダウン)だ」

 

と言いつつ、実際の所はライトノベル作品『オーバーロード』に出てくる魔法である。だが、まあ現実で使えるのが神谷だけなのでセーフであろう。であってほしい。そうであれ。

 

「な、なんという威力だまったく」

 

「アレじゃ下の連中は助からないな」

 

「まるで重ターボレーザーでも撃たれたみたいね」

 

インフェルノ隊もこの反応である。何せこの魔法で、周囲のビルごと効果範囲内は焼き払ってしまったのだ。範囲内にあるのは真っ黒に変色した地面と、巨大なクレーター状の穴のみである。そこに生命や人工構造物があったとは想像すらできない。

 

「行くぞ!!!!」

 

前衛を46式戦車で固め、ゆっくりと前進する。そのすぐ後ろには各タイプの44式装甲車、メタルギア、AT-TEが続く。遥か後方には共和国グランドアーマーと皇国軍の砲撃陣地もあり、突撃と同時に砲撃支援が始まった。

 

「おい!後ろからも来てるぞ!!」

 

「ランチャー持って来い!!」

 

46式の接近を察知した帝国兵は、PLX1ポータブル・ミサイル・ランチャーを装備する帝国兵を呼ぶ。

 

「発射!!」

 

PLX1はAATという通商連合のドロイド軍が使う戦車を破壊する威力を持つが、どうやら46式の方が装甲は厚いらしい。正面から衝突した弾頭は、そのまま弾かれて真上に飛んでいく。

 

「46式がそんなへなちょこ玉にやられっか!!!」

 

お返しと言わんばかりに、12.7mm同軸機銃で撃ってきたトルーパー目掛けて弾丸を叩き込む。

 

「ランチャーでは無理か」

 

「隊長!AT-STが来ました!!」

 

「よし、これなら!」

 

なんて思ってた隊長の希望は、一瞬で打ち砕かれた。46式の350mm滑腔砲が操縦スペースをぶち抜き、呆気なく破壊されたのだ。

一応その後方にはAT-ATもいたのだが、こちらはメタルギア龍王のレールガンで真正面から貫通されて爆発した。

 

「防衛線を構築しろ!ブラスター・キャノンもってこい!!」

 

隊長がそう叫ぶと、部下達が遮蔽物に隠れてPLX1やブラスターを撃ちまくる。流石に46式もずっと攻撃が集中すると破壊されかねないので、コイツらが戦車の間から飛び出して突破口を開きにいく。

 

「ヒャッハーーーーー!!!!宇宙人如きに止められねぇぜぇぇぇ!!!!!!」

 

「殴り込みだ!!切り込みだ!!カチコミだ!!とにかく撃ちまくれ!!!!!ビームだかレーザーだか分からんが、そんなのを破壊すれば鉄屑なんじゃいボケ!!!!!!」

 

久しぶりの登場。パ皇戦でアルタラス統治機構庁舎の2階と3階に突っ込んだり、首都のエストシラントの城壁で人間野球してたヒャッハー世紀末コンビが来ちゃったのだ。

流石にこれには如何な帝国兵とて恐怖した。こんなぶっ飛んだアホは、銀河にも居ないらしい。だが恐ろしいのは、こういう輩が皇国軍には結構一杯いるのだ。

 

「あの装甲車突っ込んでくるぞ!!」

 

「退避しろ!退避!!」

 

障害物を突撃で退かして、そのまま弾幕を展開する2台の44式ロ型。それを見ていたウィンドゥとヨーダは、珍しく固まって動かなかったらしい。

そしてここから、帝国兵の悪夢の時間がやってくる。

 

「グリン!グリーン!青空は二度と見れないー♪!!」

 

「うっしゃぁ!お前はダルマぁ!!」

 

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄、乃田ぁ!!」

 

「噛むタイプのデビルマンです!悪夢をどうぞ!!」

 

「兄ちゃん、人間としての背骨がねぇようだ。腹掻っ捌いてやるから、背骨作れぇ!!」

 

「怒ったカンナ、許さないカーンナ!!!!!!」

 

第四海兵師団が来ちゃったのである。本日のラインナップはアーミーナイフによる内蔵スムージー、日本刀による手足切り落とし活け造り、アイスピック千本刺し、肉噛みちぎり、開腹、カンナ削りであった。

 

「神谷元帥、ここではアレが普通なのか?」

 

「まあ普通、だな。うん」

 

「なんと恐ろしい国じゃ.......」

 

あのヨーダがこんな事を言うなんて、どれだけ凄惨が分かるだろう。その横ではステゴロ系の兵士達が、帝国兵をアーマーの防御力とか無視してボコボコにしていた。

 

「せいやぁ!!!!」

 

「いい音聞かせろや!!!!」

 

「オラァ!!!!そないなもんか!?もっとこいや!!!!」

 

「元帥殿、あれも普通ですか?」

 

「あれも普通だ」

 

コマンダー・ウォルフもその光景を見て、顔を手で覆ってため息を吐いている。

皇国軍を戦闘に市内の中心部にまで前進し、程なくして北側から進撃していた長嶺達とも合流した。だが、その安心も束の間。今度は真っ黒な装束を纏い、ダブルブレイテッド・スピニング・ライトセーバーを装備した集団が現れた。

 

「暗黒面に堕ちた者達か。それもこんなに」

 

オビ=ワンはその数に驚いた。約50人はいるこの集団は、尋問官である。ジェダイを狩る専門の人間であり、全員が暗黒面に堕ちた元ジェダイで構成される部隊。

だが今いるジェダイ5人は、全員が伝説級のジェダイだ。数こそ劣るが、負けることは無い。そしてコイツらもいるのだ。

 

「てっきり雑魚だけかと思ったが、コイツは面白そうだ。俺も混ぜろ」

 

「俺も、尋問官と戦えるとか武勇伝に丁度いい」

 

長嶺と神谷という、二つの日本の最強がいる。更に神谷の妻達、エルフ五等分の花嫁も参加した。

 

「私達も参加させて貰いますよ、浩三様」

 

「その命、我が武勇に加えさせてもらう!」

 

「後方支援はお任せください!」

 

「尋問官と戦えるとかテンション上がるぅ!!」

 

「ふん。あんなの、すぐに片付けてやるわ」

 

そしてそして、こんな戦争を見てこの馬鹿共が参加しない訳がない。霞桜の大隊長達、グリムを除いて全員が前に出てくる。

 

「久しぶりに、ショットシェルを使うとしましょうか」

 

「装備の実験台、丁度いい」

 

「こんな楽しい楽しい戦争、参加しなきゃ損だろ。なぁ?」

 

「ライトセーバーも私のワイヤーで切れるか試してみようかしら」

 

「久しぶりに滾るぜ。このドスも、血を求めて疼いてやがる」

 

ジェダイ達はライトセーバーを起動し、神谷は天夜叉神断丸と獄焔鬼皇、長嶺は幻月と閻魔を抜く。

エルフ五等分の花嫁はそれぞれの剣、弓、杖を構え、霞桜の大隊長達はマガジンを刺してコッキングレバーを引き、ドスやワイヤーを構える。準備は整った。

誰からともなく前へと飛び出し、相手も周りも釣られて前へと走る。戦闘が始まった。

 

「こやつら、数こそ多いが動きは遅い。フォースも使いきれておらん」

 

ヨーダはその小柄な体格を生かし、足元を狙う攻撃を仕掛ける。更にフォースで身体能力を上げ、いきなり相手の目線や頭辺りまで跳び上がり、ライトセーバーで容易く斬り捨てる。

 

「ハァ!!」

 

勿論フォースだって一級品だ。フォースプッシュで尋問官を吹き飛ばして建物の外壁に叩きつけたり、突き出たポールに突き刺したりしている。

 

「修行が足らぬな」

 

一方、ヨーダの次に強いウィンドゥは、フォースも勿論使うがライトセーバーの技術で圧倒している。

 

「甘い!」

 

上段から降り下ろされるセーバーを、受け流してそのまま胴を切り返す。剣道の技の様な鮮やかさで、敵を切り裂いていく。

 

「少しは離れろ!!」

 

かたやアナキンはジェダイとしては、結構無茶苦茶な戦法で戦っていた。フォースチョークで相手の首を絞めつつ持ち上げて、トドメと言わんばかりに吹き飛ばす。

 

「あまり熱くなるなアナキン!」

 

マスターであるオビ=ワンは、得意のマインド・トリックの応用技で相手を切り捨てる。簡単に言うと一瞬かつ簡単にマインド・コントロールを仕掛けて、相手の注意を逸らす。その隙を突くのだ。

 

「飛び込む!」

 

そしてアナキンの息子、ルークは一撃離脱を早いスパンで繰り返す戦法を取っていた。飛び込んで切り捨て、少し下がり別の敵を切ってまた飛び込む。これの繰り返しである。

 

「焔菫!!!!」

 

ジェダイ達は戦い方に道理というか、騎士道のような高潔さがある。だが長嶺の場合は、一番酷い戦法であった。長嶺自身には生まれついての能力があり、簡単に言うと炎を操る。その技の1つが今着ているアーマーやビットであり、炎をオーケストラの指揮者の様に操れるヤツだ。

その中の1つ、焔菫は切った相手の体内に炎で出来たカンディルを流し込む技なのだ。対象の体内を焼きながら貪り食い、食い散らかす。対象は、地獄の苦痛を味わう事になる。更にライトセーバーで刃を交えようと、何故かライトセーバーと鍔迫り合いが出来てしまう上に我流で作り上げた予測不明の剣術には、尋問官とて対応はできなかった。

 

「双閃!!!!」

 

ジェダイを『騎士(ナイト)』とするのなら、神谷は間違いなく『武士(もののふ)』であろう。神谷の先祖は1700年前、古墳時代の豪族にまで遡る。そこから殆どの時代で兵士として第一線に立ち続けた一族であり、その中でも特に極めて武勇に優れる者に付けられる『修羅』の称号を神谷は持っている。

故に神谷が使う剣術は土台が先祖達が戦場の中で栄々と作り上げ、磨き上げた物なのだ。その上に神谷自身が会得し最適化した技が組み合わさっている、この世に2つとない特別な剣術。更に言えば使う刀も大和型の装甲板すら切り裂く特別な物であり、先祖達からの贈り物だ。尋問官如き、敵にもならない。

 

「アーシャ!」

 

「任せろ!!」

 

「アーシャ姉様下がって!!」

 

「エリス、後ろがガラ空きですよ?」

 

「まあ、その為の私達なんだけどね」

 

エルフ五等分の花嫁は、他と比べるとまた別の戦い方であった。この5人は5人で数人の敵を同時に相手どる戦法を使っていた。ヘルミーナが攻撃を引き受け、アナスタシアとエリスが攻撃。更に後方に控えるミーシャが支援魔法や攻撃魔法で敵をコントロールし、レイチェルが弓で牽制する。5人が1つの生命体として戦い、敵を討ち取る。

そして同じ様に5人の連携で戦う『霞桜』だが、こちらはまた一味違う。

 

「よし、次」

 

「バルク、背中借りる」

 

「オラオラどうしたどうした!!!!」

 

「無数のワイヤーには、打つ手無しかしら!?」

 

「腑を掻き出してやる!!!!」

 

エルフ五等分の花嫁がタンク、近接、サポート、射撃とバランスの取れたチーム編成なら、こちらは全員アタッカーのチーム。いつもは後方支援を担当するマーリンとバルクも、今回は前衛で敵を倒している。だがかといって、ただ敵に突っ込む訳ではない。全員がアタッカーでありながら全体を見て、各々が各々の援護をしている。例えばレリックが突撃すればバルクが、専用武器のハウンドで牽制。ベアキブルが斬りかかれば、カルファンが鋼糸で敵を撹乱。ハウンドが突っ込めば、左右の敵をマーリンの専用武器バーゲストのショットシェルで薙ぎ払う。こんな具合に自分の個性と専用武器のスペックを最大限に出しながら、相手に隙を与えない戦い方で尋問官を屠っていく。

戦闘開始から僅か15分程度で、全ての尋問官を排除した。無論、こちらのダメージは0である。だがホッとしている暇はない。今度は上空からTIEファイターが襲って来たのだ。

 

「退避!!」

 

対空攻撃手段を持たない兵士達は建物の影や瓦礫の下へと飛び込み、対空攻撃手段を持つ者は前に出てミサイルを撃ち込む。だが流石に多勢に無勢で十数人の兵士が吹き飛ばされてしまう。

だが背後の瓦礫の山を大型のトレーラートラックがブチ破り、戦闘のトレーラーからグリムが顔を出す。

 

「総隊長殿!騎兵隊、ただいま到着!!!」

 

「グリム!!!!」

 

「任せといてください!あんな空力無視の戦闘機、全部堕としてみせますよ!!」

 

このトレーラー、単なるトレーラーではない。随所に武装を搭載した『霞桜』の移動要塞。機動本部車である。さらにその後方には様々なメーカーの様々な車に、隠し武装を施し自動操縦装置も搭載した自立稼働型武装車が続く。

この車両には全て、ミサイルポッドが搭載されている。しかし接近してくるTIEファイターは、そんな事知る由もない。単にデカい的だとでも思っているのだろう。

 

「ミサイル発射!!」

 

シュボボボボ!!!!

 

そんなTIEファイターは全て、地上へと叩き落とされる。しかも対空手段はこれだけではない。コイツらだっているのだ。

 

三重最強化(トリプレットマキシマイズ)位階上昇範囲拡大魔法(ブーステッドワイデンマジック)!!水晶騎士槍・極(マスタークリスタルランス)!!!!」

 

燃え堕ちよ!!!!

 

「焔龍!!!!!」

 

「突風!!!」

「氷結弾!!!!」

 

神谷の魔法は無数の水晶で出来た槍で、TIEファイターのコックピットブロックを貫通させて撃墜し、極帝は得意の魔力ビームで焼き払い、長嶺の方は炎で出来た龍がTIEファイターを飲み込み、体内で炎に焼かれて溶かされてしまう。八咫烏と犬神は、八咫烏が突風の術で風を起こし、それに犬神の能力で作った槍を入れて、竜巻状にしてTIEファイターへとぶつけて撃墜する。

どちらも銀河には発想すらない戦術故に、無数のTIEファイターが撃墜された。その間に歩兵部隊は撤退を開始。神谷と長嶺が撤収する頃には、山形市にはストーム・トルーパーの死体と建物の瓦礫、そして兵器の残骸が残るのみとなった。

 

 

 

 

 

数十分後 山形市付近の上空 

Skyeye here(こちらスカイアイ)All Mobius aircraft, report in.(メビウス中隊、状況を報告せよ )

 

Mobius 2 on standby.(こちらメビウス2、スタンバイ)

Mobius 3 through 7 on standby.(メビウス3からメビウス7、スタンバイ)

Mobius 8 on standby.(メビウス8、スタンバイ)

 

Preparations are complete.Ready for battle. (攻撃準備完了、攻撃を開始する)All aircraft, follow Mobius 1!(全機メビウス1に続け! )

 

大日本皇国空軍、大日本皇国特殊戦術打撃隊、日本国航空自衛隊、銀河共和国宇宙軍、反乱同盟軍スターファイター隊からなる連合航空隊による攻撃が始まった。幾ら銀河帝国と言えど、下に味方が大勢いるのにそれを巻き込んで軌道爆撃みたいな攻撃はまずしない。TIEファイターで奇襲する位だと、そう結論付けていた。

そこで先に市内の敵を一掃し、そちらに気が向いてる間に連合航空隊と陸のストーンヘンジ、展開中の砲兵部隊が保有する51式自走砲による同時奇襲攻撃でスター・デストロイヤーを海にまで敗走させる作戦をとった。その尖兵を務めるのは、江ノ島鎮守府に配備されている最強の航空部隊『メビウス中隊』である。メビウス1の放った99式空対空誘導弾に続き、他の空自の機体からも99式が放たれる。皇国空軍の機体からはAIM63烈風が発射され、寸分の狂いなく艦隊の周囲を守っているTIEファイターに直撃する。

 

『こちらスカイアイ。敵艦隊の周囲にいた護衛機は全機排除された。攻撃隊はストーンヘンジと提灯による攻撃を待って、攻撃を開始せよ』

 

この報告を受けたストーンヘンジこと120cm対地対空両用磁気火薬複合加速方式半自動固定砲システムと提灯は、すぐに攻撃に掛かる。

 

 

「目標、山形市付近の敵空中戦艦。仰角45°、方位184。弾種、月華弾」

 

「照準コンピューター、正常に作動。ターゲット、ロック!」

 

「全砲発射!!」

 

ストーンヘンジに配備された8門の120cm砲は、その大きさの割には小さな音で特大サイズの月華弾を発射する。

そして、海上配備の提灯もそれは同じであった。

 

「目標、山形市付近の敵空中戦艦!仰角、51°。方位このまま。弾種月華弾!」

 

「照準よし。エネルギー充填率100%」

 

「撃て!!!!」

 

この砲撃に投入された提灯87基が、同時にスター・デストロイヤーへと月華弾を放つ。スター・デストロイヤー問わず、銀河に存在する宇宙船には大抵シールドが搭載されている。これは隕石や宇宙ゴミでのダメージを受けないようにする為だが、戦艦たるスター・デストロイヤーにはもちろん、それとは比較にならない強力なシールドを持っている。それも物理的兵器、光学的兵器の両方に対応できる様に2種類も積んでいるのだ。

だがストーンヘンジと提灯は、それごと船体を撃ち抜いたのだ。しかも船内で月華弾が炸裂し、たった一撃で6隻のスターデストロイヤーが轟沈した。間髪入れず、スターファイター隊が突撃を敢行。シールドの破壊に取り掛かる。

 

「ローグ中隊続け!!」

 

「ブルー・リーダー、突撃!!」

 

「インフェルノ隊、行くぞ!!」

 

「グリーン中隊、ついてこい!!」

 

だがそのスターファイター隊の背後から、何やら別の飛行隊もやってきた。まず来たのは空中母機『白鳳』が8機、さらにその後方に機動空中要塞『鳳凰』2機、そしてその下からADF1『妖精』、ADF2『大鷹』、ADF3『渡鴉』まで飛んで来る。さらにさらに富嶽爆撃隊まで来てしまい、これらも攻撃に加わった。

 

「そーら爆弾の雨だ。お試しあれ!!!!」

 

「TLS、掃射」

 

「レールガン撃てぇ!!!!」

 

しかもオマケと言わんばかりに、下にいる砲兵隊も負けじと51式の510mm砲をばかすか撃ちまくる。流石に精々が対艦ミサイル程度しか防ぐ事を想定しておらず、大半がレーザーやビームに特化している以上、510mmの巨大砲弾は防げない。

艦底部から連続して命中し、運が悪ければ機関室に直撃したりと、結構な戦果を上げた砲兵隊。この頃になると代償は大きいがシールド発生機が破壊され、殆ど丸裸の状態となった。となれば、今度はコイツらの出番だ。

 

「全機!ASM4を撃て!!」

 

「ASM3全弾発射!!!」

 

空対艦ミサイルのターンである。確かに1発の威力は、宇宙船には微々たる物かもしれない。だがそれが数百発単位で襲えば、話は全く別だ。特にスター・デストロイヤーは、基本どの砲塔も有人操作。コンピューター制御に比べれば、命中精度は落ちる。音速を超えて飛来する空対艦ミサイルには、全くと言っていいほど対応できなかった。

 

「やった!!命中命中命中!!!!」

 

「見ろ!スター・デストロイヤーが逃げていくぞ!!!!」

 

物量の鬼である銀河帝国も、この被害は看過できないのか日本海の方へと撤退を始める。だがその方向は、既に艦隊が手ぐすね引いて待っているのだ。

適当に連合航空隊が追尾して、ちょいちょいちょっかいをかけて海へと誘導する。そしてある程度の位置まで来た時、数隻のスター・デストロイヤーが爆発四散した。

 

「ここからは、私達の番ですよ」

 

帝国兵は目を皿にして、海を観察する。そしてある1人の乗組員が、見てしまったのだ。銀河には最早、創作の中でも発想が存在しない全くもってあり得ない光景が。

女性が水の上に立ち、高威力の攻撃を仕掛けてくるのだ。

 

「榛名!全力で参ります!」

 

「さぁ、私の火力見せてあげるわ.......。Open fire!」

 

「主砲、撃てぇーいっ♪」

 

「時は来たれり!」

 

「サディア帝国の力を見よ!」

 

「全艦、火力全開!Feuer!」

 

江ノ島鎮守府に所属する艦娘とKAN-SEN達が、攻撃を開始したのだ。ただでさえ艦娘とKAN-SENは、それこそ艦にダメージを与える攻撃でないと意味がない。だが動きが素早い上に、的が小さくて狙えど狙えど当たらない。

これに加えて空母から発艦した艦載機は、動きは遅いが小さすぎて対空砲が狙えないという事態が起き、もう艦内は大パニックであった。そして艦娘とKAN-SENが引き付けてる間に、大日本皇国海軍の決戦兵器が攻撃の準備に入っていた。

 

「プラズマ粒子波動砲、スタンバイ」

 

「アイ・サー。プラズマ粒子波動砲への回路開きます。非常弁、全閉鎖。強制注入機作動」

 

「艦首解放、プラズマ粒子波動砲展開」

 

究極超戦艦『日ノ本』を中心に熱田型、赤城型、大和型、伊吹型が横一列に並ぶ。その艦首には、蒼白く光る巨大な砲身があった。

そしてその上空には、もう1人いる。空中超戦艦『鴉天狗』をその身に宿した長嶺雷蔵もまた、決戦兵器の『素粒子砲』の発射準備に入っていた。

 

「エネルギー充填開始、バイパス接続。エネルギー正常に伝達中」

 

こちらは右側の艤装に搭載された巨大な砲身が変形し、正面と左右の砲口がせり出す。そして段々と紫色の光が、各砲口の部分に宿り出す。

 

「安全装置解除」

 

「セーフティーロック解除。強制注入機の作動を確認。最終セーフティー解除」

 

「薬室内、プラズマ化粒子圧力、上昇中。86、97、100。エネルギー充填、120%!!」

 

「波動砲、発射用意。対ショック、対閃光防御」

 

「スコープ解放。ターゲティング開始」

 

いよいよ、全艦の砲撃準備が整う。

 

「プラズマ粒子波動砲」

「素粒子砲」

 

「「発射ァ!!!!!!!」」

 

ギュゴォォォォォォォォォ!!!!!

 

ギュゴォォォォォォォォォ!!!!!

 

放たれた紫と蒼白い光は、残存するスター・デストロイヤーを飲み込む。そして光が消えると、そこには何も無かった。完全に蒸発して消えてしまったのだ。それを見ていた銀河からの来訪者達は、ただただその力に恐怖したという。

 

「ん?お!?おぉ!?」

 

次の瞬間、長嶺は自分の身体と眼下の艦艇が透けているのに気付いた。恐らくこれは、元の世界へと帰還する合図なのだろう。完全に透けて意識が途絶える。そして覚醒すると、あの餅つきをしていたグラウンドに戻っていた。

 

「そ、総隊長殿。なにやら、可笑しな夢を見ていましたよ」

 

「心配すんな。そりゃ現実だ。その証拠に、ほら」

 

そう言いながら長嶺は、三英傑+長嶺のLINEグループを見せる。それを見せるとグリムは驚き、周りにいた連中もこぞって画面を見つめる。

また機会があれば出会うのかもしれない。

今となっては銀河からの来訪者達がどうなったのか、どんな歴史を辿ったかは分からないが、もう会うこともないだろう。彼等は彼等の世界で、長嶺と神谷も其々の世界で、果てしなき戦いを繰り広げていくのだ。

 

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