アナキン・スカイウォーカーは十年ぶりに母と再会した。
タスケンレイダーによって痛めつけられた傷が少し残っているものの、ひみつ道具、お医者さんカバンのおかげで時間の経過と共に傷が癒えることはわかっている。
アナキンが母を連れてラーズ家へ連れて戻るとシミの旦那であるラーズや家族はとても驚いていた。
シミを助けるために多くの犠牲を出し、ラーズ自身も足を失うという結果を出すほどにタスケン達は凶悪だ。そんな連中を相手に一人でシミを助け出したことに驚き、そして、彼に感謝している。
シミを助けることを諦めていたオーウェンは驚きながらもアナキンの事を家族として義兄弟として受け入れた。
「母さん、また会えてうれしいよ」
「私も……もう、貴方と会えないかもしれないとあきらめていた」
寝室のベッドで横たわるシミの手を握りしめて微笑むアナキン。
久しぶりの親子水入らずということでクリーグ達は気を利かせて退室する。
アナキンが作っていたC-3POは最後までいようとしたが『空気を読め』とR2に注意されて渋々、外へ出た。
「僕一人じゃ母さんを助けられなかった……どうしてか、わからないけれど、ノビタが力を貸してくれたんだ」
アナキンは足元に置いてあるお医者さんカバンをみる。
この道具がなければ母を助けられなかった。
もし、母親を助けられなかったら?
その先の未来を考えてアナキンは自身の体を抱きしめる。
助けられなければ怒りに任せて刃を振るっていたかもしれない。
ジェダイにあるまじき行為をしていたかもしれない。そうしてしまう可能性がアナキンは想像ができた。
「あの子に感謝しないといけないわね。私達にとって天使といえる子だわ」
そんなアナキンの頬をシミは優しくなでる。
「あの子は貴方と同じくらい優しく、人の痛みや悲しみに寄り添うことが出来る。だから、私は安心して貴方を送り出せたと思うわ。貴方達二人ならなんでもできる、そう思えたの」
微笑むシミにアナキンも小さく頷いた。
「今度、ここへ来ることがあったらノビタも連れてくるよ。きっと、会いたいと思うはずだ」
「えぇ、私も会いたいわ……そういえば、あの人は?貴方の好きな人?」
シミの言うあの人とはパドメのことだとアナキンはすぐにわかった。
「母さん、ジェダイは誰かを愛することを禁止しているんだ。執着心を生むと」
「でも、貴方は彼女に惹かれているのでしょう?」
シミに言われて少し悩みながらアナキンは頷いた。
「初恋だった……ひと時も彼女の事を忘れたことはない。でも、それはいけないことだ」
「もし、本当に彼女の事を愛しているのなら、ここへ戻ってきてもいいのよ?」
優しくシミはアナキンの頬を撫でる。
「ジェダイだけがすべてじゃない。アニー、私は貴方の幸せを願っている」
優しく微笑むシミの手にアナキンはゆっくりと触れた。
「ありがとう、母さん」
ナブーの船へ戻ったアナキンへパドメが声をかける。
「お母さんはどう?」
「今は安静にしている」
「そう」
「これのおかげだ」
アナキンはお医者さんカバンを机に置いた。
「それは、もしや、ノビタ様の道具ですか?」
お医者さんカバンを見て尋ねるのはかつてアナキンが作ったC-3PO。
母によってボディをもらい、配線は隠されている。
去り際にシミが「貴方のものよ」といって与えてくれたもの。
「ノビタは貴方にとって素敵な友人ね」
「かけがえのない親友だ。彼がいなかったら僕は……」
アナキンはちらりとぶら下げているライトセーバーをみる。
もし、あの場にのび太が現れなければアナキンはタスケン達を怒りのままに殺していただろう。
彼が親友でよかったとアナキンは心の中で思った。
その後、オビ=ワンからの連絡をコルサントへ経由するも、評議会から待機命令を下されてしまうも。
「貴方は私の護衛よ。私がジオノーシスへ行くのだから貴方も付いてこなければなりません」
「だが」
「ここからジオノーシスまで1パーセクよ。コルサントよりもこっちから行く方が早い」
「わかったよ。キミに従うよ」
アナキンは両手を挙げて降参の意思を示してシートへ腰かける。
「え、宇宙へ?」
戸惑う3POにR2が軽快な音声で答える。
「私。これが初の宇宙旅行なのですが」
戸惑う3POを置いて、ナブーの銀色の船はジオノーシスへ飛び立つ。
「うわー、迷っちゃった」
カミーノでジャンゴ・フェットを取り逃がしたオビ=ワンとのび太。
二人はスレーブⅠに取り付けた発信機で追跡していたのだがのび太のスターファイターが不具合を起こし、オビ=ワンとはぐれてしまう。
その後、オビ=ワンのスターファイターのビーコンを頼りにジオノーシスへ到着したのだが、迷っていた。
R3に援軍の要請を頼んでたずね人ステッキを使ってオビ=ワンを探していたらいつの間にかドロイドの製造工場へ迷い込んでいた。
「うーん、やっぱりたずね人ステッキの確率の問題なのかなぁ?」
首を捻りながらのび太は通路内を歩いていく。
たずね人ステッキは地面に突き立てて手を離すと目当ての人や方向に倒れるというひみつ道具なのだが、的中率は70パーセントというもので、絶対に見つけられるかといわれると怪しい部分がある。
左右には多くのバトルドロイドのパーツが並んでおり、作業用のアームによって次々と組み立てられていた。
「へぇ、ドロイドってこうやって組み立てられるんだなぁ」
興味津々という表情でドロイドのパーツを眺めながら歩いていく。
オビ=ワンの姿がどこにもない。
R4に連絡を取ろうとしてもなぜか通じない。
「R3、オビ=ワンの反応は近くにあるかな?」
コムリンクを用いてスターファイターで待機しているR3へ連絡を取る。
軽快な機械音と共に返事がきた。
「え、反応が消えた?居場所がわからない?」
R3の困った声にのび太は考える。
「マスターに何かあったんだろうなぁ……聖堂へ連絡をしてくれる?あと、危険を感じたらすぐに避難してね」
了承する音を立てて答えるR3と通信を終えるのび太。
「反応が消えたって、無事だといいんだけど」
首を傾げながらのび太はたずね人ステッキを取り出す。
「マスターオビ=ワンの居場所は?」
くるくると回転しながらたずね人ステッキが音を立てて壊れた。
「え?」
「あのジェダイもそうだが、お前も中々に悪運の持ち主だな」
反対側の通路にブラスター・ピストルを構えたジャンゴ・フェットの姿がそこにあった。
ブラスター・ピストルによってたずね人ステッキが破壊されたのだ。
コムリンクを懐へ仕舞いながら身構えるのび太を前にジャンゴ・フェットはホルスターへブラスター・ピストルを収納する。
「どういうつもり?」
「周辺の警護がくるまで少し時間がある。この前の決着をつけようじゃないか」
「この前……」
ジャンゴに言われてのび太が思い出すのは彼と出会った時。
賞金稼ぎとして活動していたジャンゴの狙っていた獲物とのび太が追跡していた相手が同じであったことから戦うことになった。
「あの時の決着はまだついていない」
「悪いけど、今は大事な人たちを探しているんだ……勝負をしている暇はないんだ」
のび太はオビ=ワンを探している。
彼自身も決着をつけたいと望んでいるものの、優先すべきものを間違えるわけにいかない。
何よりフォースがのび太へ囁いている。
この場で戦うべきではない。
「貴様の探しているジェダイは伯爵の手の中だとしてもか?」
「居場所を知っているなら教えてほしい」
「いくら払う?」
「え?」
ジャンゴはヘルメットの中で小さく笑う。
「賞金稼ぎを従わせたいなら方法は二つ、一つは金。お前は俺にいくらのクレジットを払う?」
「えっと」
「ちなみに伯爵が支払ったクレジットは」
ジャンゴの告げたクレジットの内容にのび太の目玉が飛び出しそうになった。
いくらギャンブルで予算があるといっても、支払える額ではない。
「それかもう一つは」
彼の声を遮るように周囲に武器を構えたジオノージアンとドロイデカと呼ばれるドロイドが四体現れる。
「残念、時間切れのようだな……どうする?これだけのメンツ相手に斬りあうか?」
周りを見渡したのび太は観念したという風にライトセーバーを地面へ置いて両手を挙げる。
ライトセーバーをジャンゴは回収する。
ジオノージアンに手錠をかけられたのび太はドロイドに担がれて連行された。
「決着をつけそびれたな」
ぽつりと呟きながらジャンゴはジェットパックを起動して空へ舞い上がる。
アンケートは締め切り、新たにアンケートを展開します。
これについては、あくまで仮案なので確定というわけではありません。
のび太のパダワンは誰がいい?
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カル・ケスティス
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トリラ
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バリス
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予想外の予想外でモール