番外編で、短いです。
コルサントのどこか。
ジオノーシスから脱出したドゥークー伯爵を一人の人物が出迎える。
彼をアプレンティスとして鍛え、ジェダイへ復讐を画策する者。
「マスター、計画は順調です」
「素晴らしい。我が弟子よ」
弟子のダース・ティラナスの言葉にマスターであるダース・シディアスはフードの中で笑みを浮かべる。
「これから戦争が始まる」
「そうです、このすべてが終わった時、新たな平和がやってくる」
ドゥークーは共和国の腐敗を嘆いていた。
何もしないジェダイ評議会に絶望し、強い力を持つシスの勧誘を受ける。
シディアスの計画を聞いたドゥークーは賛同し、サイフォ=ディアスを殺害することでアプレンティス、ダース・ティラナスとなった。
そして、シディアスの計画の為に分離主義勢力を集めて共和国との戦争を起こす。
「こちらが、最終兵器のデータです」
ジオノーシスから脱出する際、ドゥークーはジェダイに気付かれないように計画を進めている最終兵器の設計図のデータを手に入れた。
これがジェダイへ渡れば計画は頓挫してしまう。
彼の求める強い国家、最強の国の建造が夢のまた夢となってしまうのだ。
「すべてが計画通りに進んでいる」
「えぇ、この戦争ですべてが変わります」
彼の思い描く未来を想像して笑みを深めるドゥークー。
しかし。
「(だが、もう一つの方の計画は思う様に進んでおらん)」
ドゥークーに気付かれないようにフードの中のシディアスの表情は険しかった。
伯爵を仲間に引き入れて戦争を起こす。
ジェダイを疲弊させて、根絶やしにする。
シスは裏切りが常套句。
ドゥークーは元ジェダイ故にそこを深く理解していない。
不要になれば、弟子であろうと切り捨てる。
それがシス。
シディアスはかつての師を殺した時の事を思い返す。
あの時から彼の目的は変わらない。
全てが順調に進んでいれば、心からシディアスは喜んでいただろう。
ドゥークーを切り捨てた後に手に入る予定の強い弟子。
その弟子を手に入れるための準備がうまくいっていない。
少し前に話をした時からそうだ。
彼の中にある絶望、深い恐怖。
それらすべてが薄れていた。
さりげなく誘導を試みようとしていても成長している心や精神がはねのけている。
これもすべて。
「(あの小僧め……)」
フードの中でシディアスは顔をしかめる。
何もかも、あの小僧が現れてからだ。
邪魔者のヴァローラムの暗殺の失敗、不要だから始末しようとしたのに失敗した。
今は遠方の地にいるが、あの小僧を気に入って手助けしている可能性がある。
そして、何より、あの目が気に入らない。
恐怖や絶望を知らない、赤子の様に純粋無垢のような瞳
あれを間近でみているだけでセーバーを使ってぐちゃぐちゃにしてやりたい激しい怒りをシディアスは必死に抑え込んでいる。
ジェダイ一掃の未来に陰りはない。
だが、若くて強い弟子が手に入る未来が全く見えない。
これでは自分の思い描く計画に修正をいれなければならない。
ジェダイを抹殺しても、弟子が手に入らなければ意味がないのだ。
シディアスは予備で考えていた計画を実行に移すことを検討していた。
全てはこの戦争次第。
クローン戦争で決めてしまおう。
新たな弟子を手に入れる事を諦めるか。
新たな弟子を“造る”ことにするかどうか。
そう、計画はまだ途中だ。
慌てて修正を入れる必要はない。
ジェダイを抹殺するために長い年月を待ったのだ
「もう少し待つくらい、造作もない」
広がるコルサントの光景を見ながらシディアスは笑みを深めた。
――ジェダイの最後をみるのが楽しみだ。
次回はおバカな番外編を予定しております。
のび太のパダワンは誰がいい?
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予想外の予想外でモール