この話はギャグです。
シリアス、本編のネタバレは一切ありません。
むしろ、趣味です。
それでもいいよという方は読んでいただけると嬉しいです。
今回、一部のキャラ崩壊が起こります。
これもすべて、ドラえもん世界のどら焼きが原因です。
「うん?」
ジェダイ聖堂を歩いていたオビ=ワンはある室内から漂ってくる香りに気付いた。
「なんの香りだ?」
疑問を抱きながら一室の中へ入るオビ=ワン。
そこではアナキンとのび太が何かを作っていた。
「おや。マスター、どうしました?」
最初に気付いたアナキンがオビ=ワンへ尋ねる。
「いや、何か変わった臭いがしたのでね。二人は……何をやっているんだ?怪しい実験か?」
「違いますよ。ノビタが故郷の味を忘れられないということで作っているんです」
アナキンは苦笑しながら隣で四苦八苦しているのび太を指す。
のび太は何かを一生懸命、作業をしていた。
「ふぅ、よし!」
やがて満足したのか、鍋の中にあるものを置いてあるパンのようなものにサンドした。
「出来上がり!」
「それはなんだ?ノビタ」
「あ、マスターケノービ、来ていたんですね。食べてみます?」
のび太はそういうとパンでサンドしたものを差し出してくる。
「悪いものじゃないだろうな?」
「大丈夫です!何度も試食してやっと完成した品です!」
おそるおそるといった感じでオビ=ワンは渡されたものを一口。
しばらく咀嚼して飲み込む。
「!?」
驚いた表情をしてオビ=ワンは何度も食べて、あっという間に食べきってしまう。
「ま、マスター?」
今までにみたことのないオビ=ワンに戸惑うアナキン。
「うまい」
「え?」
「とても素晴らしい味だ!こんなものを食べたのははじめてだ!」
少年のように目をキラキラさせるオビ=ワンにのび太は面食らう。
「こんなマスター、はじめてみた」
驚いているアナキンを他所にのび太は戸惑いながら説明する。
「僕の故郷にあるどら焼きっていうんです。友達が大好きだったんですけど、僕も好きで、食べてみたいなぁと思って、似たような材料を集めてようやく完成したんです」
当然というべきなのか、コルサントにどら焼きは売っていない。
食べたいと思って手軽に買いに行けないのだ。
その為、のび太はある伝手を使って似たような材料を集めてどら焼き制作に乗り出した。
これについては、幼いころに助けて気に入られている元政治家のヴァローラム氏に頼み込んだ。
のび太のおかげでテロに合わなかったということで恩人といって気に入っているヴァローラムは完成品を味わうことを条件に協力へ応じてくれた。
銀河のありとあらゆるところから集めた食材を苦戦すること、一年。
ようやくどら焼きが完成したのである。
もっとも、この日からのび太はいろいろな意味で苦労する羽目になる。
「何の列だ?」
修業を終えて部屋に戻ろうとしていたナダールは列ができていることに気付いた。
イニシエイトやマスターまで様々な人物が並んでいる。
誰もがワクワクしており、期待や喜びといった感情がフォースを通して伝わっていた。
首を傾げながらナダールは列の先を目指す。
しばらくして、誰も使用していない部屋の前に到着する。
「これは……」
「おや、ナダールじゃないか」
入口から出てきたのはアナキン・スカイウォーカー。
ただし、いつものジェダイとしての姿ではなく、白い服にエプロン、帽子をつけている。
その姿は。
「キミは料理人へ転職したのか?」
「まさか、見栄えをよくするようにと言われたからノビタときせかえカメラで用意しただけだ」
疲れた様子のアナキンにナダールは尋ねる。
「ところで、これは何の集まりなんだ?」
「もしかして、知らないのか?少し前から色々なジェダイが集まってきていたんだが」
「いや?私は次のトライアルに向けて修業をしていたんだ。それより、キミ達もそろそろトライアルを受けるんじゃないのか?こんなところで油を売っていていいのか?」
「好きで売っているわけじゃないんだ。というのも」
「スカイウォーカー!」
部屋の奥から杖を突きながらやってくるのはマスターヨーダ。
真剣な表情でやってきたことから大事な用なのだろうとナダールが思っていると――。
「緑茶とどら焼きはまだかの!かれこれ、三十分は待っておるぞ!」
「え?」
「あぁ、すいません。今、ノビタが仕込みをしておりますから、それが完了したらすぐに!」
「待っておるぞ!あれが楽しみで仕方ない!」
笑みを浮かべながら待ち遠しいという表情でヨーダは戻っていく。
ポカンと口を開けて呆然としているナダール。
「い、今の、マスター、ヨーダなのか!?」
わかる、わかるという風にアナキンは頷く。
「あぁ」
「い、い、い、一体、何が!?」
「まぁ、説明するとかなり面倒なことになるんだが」
アナキンとのび太がどら焼きを作り上げた翌日。
どら焼き、そして緑茶の存在に興味を示したジェダイ達が集まってきた。
少量が僅かだったことからすぐに売り切れとなり、食べ損ねた一部のマスター達がわずかな貯金をだして、のび太達へ製作を依頼。
それを知ったヨーダは空き室の一部を改装してどら焼きと緑茶を作るためのスペースを用意。
流石に他のマスター達から反感を買うのでは?と懸念していたアナキン達だったが、あろうことか、マスターウィンドゥもGOサインをだしたことでまさかの、どら焼き食堂が開店したのである。
「そんなにおいしいのか?」
「気になるようなら食べに来てくれ……明日もやっているから」
翌日。
どら焼きと緑茶に興味を持ったナダールはいくつかの言い訳を用意して列に並ぶ。
一時間と少しして入店に成功する。
品をみたナダールだが、首を傾げてしまう。
「どら焼きというのはこんなに種類が多いのか?」
メニューには「どら焼き」から様々な星の調味料がふりかけられたどら焼きが何種類も並んでいた。
当初は普通のどら焼きだけだったのだが、一部のマスターが自分の星の味を所望した為に種類が爆増したのだった。
ナダールは無難にということで普通のどら焼きと緑茶を選んだ。
しばらくして、アストロメク・ドロイドのR3がトレイを頭にのせて運んでくる。
「良い匂いだな……それに、シンプルなデザインをしている」
どら焼きを眺めてからおそるおそる一口。
「お、おいしい!?」
脳に電撃が駆け抜けたように衝撃を受けるナダール。
続けて一口、さらに一口、そして、大きく口を開けてどら焼きを食べる。
最後に緑茶を飲んで一口。
「とても、おいしかった」
満足したナダールの目の端にきらりと涙が落ちた。
それくらい、どら焼きが素晴らしいものだった。
こうして、ジェダイ聖堂内にどら焼きが大流行している。
どら焼き目当てで来る者もいれば、のび太が苦心して作り上げた緑茶を欲する者もいる。
次回からクローン大戦がはじまります。
映画版をやって、テレビ版のエピソードを少しやったらシスの復讐へ入ります。
大長編あるべき?
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あり
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なし