その後はいよいよシスの復讐へ話を向けます。
映画版については、その後にやる予定です。
感想が多いと励みになるかも?
とある惑星。
霧が深く周囲が見渡すことが厳しく深い谷が広がる。
そんな場所に一機のシャトルが降り立つ。
ハッチが開いて中から現れるのはジェダイ騎士、シア・ジュンダ、パダワンのトリラ。
そして、ナダールの三人。
周囲を警戒するクローン・トルーパー達。
「ナダール、ここにグリーヴァスのアジトが?」
「あぁ、評議会はグリーヴァスを確保して戦争終結を望んでいる」
シアは周囲を見る。
どこか肌寒い空気を感じた。
「将軍、入口を発見しました」
「わかった。キミ達は我々についてくるんだ。残りはシャトルの護衛だ。行こう。シア」
「えぇ、トリラ、行きましょう」
不安に揺れる感情を押し殺しながらトリラは頷いた。
歩き出したタイミングでシアは尋ねる。
「そういえば、もう一人、アジト探索でジェダイが来ると聞いていたけど」
シアは評議会から四人で調査をするように命じられていた。
しかし、この場にいるのは三人。
一人足りないのだ。
「あぁ、アイツなら遅刻です」
「遅刻?」
ナダールの言葉にシアは首を傾げる。
「今はベスピンにいるらしいんだが……ファイターの故障で到着が遅れるという連絡が来ています。なぁに、我々だけでグリーヴァスの討伐できます」
強気なナダールの言葉にシアはなんともえいない表情を浮かべる。
果たして自分達だけで捕まえられるほど、簡単なことなのだろうか?
疑問と小さな不安を抱きながらもシアはトリラを連れてグリーヴァスのアジトへ突入する。
「ゴホッゴホッ、どうやら予定通りにネズミが入り込んだようだな」
「はい、ご主人様」
せき込みながら薄暗い部屋に入ってくるドロイドのような装甲に身を包んだ人物こそ、分離主義勢力のナンバー2のグリーヴァス将軍。
彼の傍に拠点の管理ドロイドが控えている。
設置されている監視カメラは侵入してきた者達を映し出していた。
「ご主人様、連絡が入っております」
「映せ!」
目の前の立体映像が現れる。
『作戦は順調か?将軍』
「伯爵。えぇ、獲物が入り込みました。伯爵に我が実力をお見せしましょうとも」
『期待しているぞ。将軍』
ドゥークー伯爵と話を終えたグリーヴァスは爬虫類のような鋭い瞳で映像をみる。
「覚悟するがいい。ジェダイ!」
「ここがグリーヴァスのアジトというのは間違いないのかもしれないわね」
「ですが、嫌な予感がします」
トリラが呟いた直後、背後から炎が噴き出す。
「走れ!」
ナダールの叫びと共に全員が逃げ出す。
逃げ遅れたトルーパーが一瞬で黒焦げになる。
「罠だわ!」
「マスター!前の隔壁が!」
徐々に前方の隔壁が下りている。
このままでは全員が黒焦げになってしまう。
シアはフォースで隔壁の動きを一時的に止める。
その間にナダール、トリラ、シア、そしてトルーパーが入り込む。
シアが入って力を止めた。
大きな音を立てて閉じる隔壁。
呼吸を整えるシア達。
ナダールは拳を壁に叩きつける。
「くそっ、この借りは必ず返すぞ」
「…………ナダール」
シアは怒りを膨らませているナダールに言葉が出ない。
「侵入者撃退のトラップが沢山あるのかもしれない。より慎重に行動を」
「いいや、急ぎで突破する。グリーヴァスの確保を優先だ」
ナダールはシアの提案を拒絶する。
トル―パー達は沈黙。
トリラは不安でナダールとシアのやりとりをみていた。
「ここで時間を潰している暇もない……脱出も視野に入れて調査を続行しましょう」
「いいでしょう」
頷いたナダール。
再びグリーヴァスのアジト調査を続行する。
「クローンが一匹死んだだけか……だが、次はそうはいかないぞ」
管理ドロイドが不敵に笑う。
パネルのスイッチを押す。
目の前の隔壁が下りる。
代わりに別の通路の隔壁が上がった。
「これは、誘導されているわね」
「罠か、ならば、突破するのみだ」
意気込むナダール。
「ナダール、貴方はもう少し冷静になるべきだわ。敵は明らかに私達の動きを」
「読んでいたとして、すぐに対策が思いつくか?我々は敵を討たなければならない。そうしなければ死んだ者達は浮かばれないんだ」
ナダールの強い言葉にシアは少し圧されてしまう。
「だ、だけど、それはジェダイとして」
「先を急ごう」
シアとの会話を打ち切るようにしてナダールは歩き出す。
続くトルーパー。
「マスター、どうするの?」
「行きましょう。トリラ」
「はい」
頷いて彼らの後を二人は追いかける。
彼らがたどり着いたのは先ほどまでと異なり広い場所だった。
「何かしら、嫌な予感がするわ」
「マスター、ここ、闘技場みたい」
身構えるシアにトリラが己の不安を打ち明けた直後。
奥の部屋が開いて。
「なっ!」
ナダール達は息を飲む。
奥から現れたのは四足歩行の炎を吹くクリーチャー。
雄叫びと共に突進してくる。
避けるナダール達だが、間に合わず尾の一撃を受けてトルーパーの一人が壁に体を打ち付けた。
「くそっ!」
ライトセーバーを起動してクリーチャーに接近するナダール。ライトセーバーで足を斬るも、切り落とすまでにいかず、余計に相手が怒る。
トルーパーがブラスターで狙撃しているとクリーチャーの炎で黒焦げにされてしまう。
「あっ」
トリラが震える手でライトセーバーを落としてしまう。
音に気付いたクリーチャーがトリラへ視線を向ける。
縦に割れた瞳がトリラを見据えた。
「ダメ!」
彼女を守るためにシアは走る。
クリーチャーの尾の攻撃をかいくぐり、額へライトセーバーを突き立てた。
暴れて口から炎を出すも振り落とされないようにシアはしがみつく。
ナダールが地面を蹴り、クリーチャーの尾を切り落とし、フォースプッシュで壁に追いやる。
「このぉおおおおおおおお!」
叫びと共にライトセーバーを振り上げて額に深く突き立てる。
大きな音を立てて地面に崩れ落ちたクリーチャーは最後に大きな断末魔をあげると動かなくなった。
ライトセーバーを戻してシアがトリラへ駆け寄る。
「大丈夫?」
「マスター、私、私」
「落ち着いて、もう大丈夫だから」
怯えているトリラへフォースを送り、彼女の精神を落ち着かせる。
「くそっ、必ず敵を討つからな……」
怒りに震える姿にシアは不安を覚えた。
「ナダール、これ以上は危険よ。今回は撤退すべきだわ」
トリラを少し離れたところで休ませてシアはナダールと話をしていた。
「撤退?何を馬鹿な。これだけの犠牲者が出たんだ。奴を捕まえなければ無駄死にじゃないか!」
「そうかもしれない。でも、この先にどんなトラップがあるのかわからない。私達は既に犠牲者を出している。もしかしたら、次は私や貴方が死ぬかもしれない。そうなったら誰がここの情報を伝えるの?」
「それは……」
「何も今回限りというわけじゃない。それに、今のあなたは死に急いでるようにみえる」
「そんなことはない!」
「だとしても、冷静さを欠いたままじゃ危険だわ……」
「……わかった。撤退しよう」
ナダールの言葉にシアは安心する。
「ありがとう、出口を探しましょう」
「あぁ」
彼が了承してくれてよかった。
シアがそう思った時、奴は現れる。
「もう帰るのかな?ジェダイ」
聞こえた声に振り返るシアとナダール。
「グリーヴァス!」
「我が城は楽しんでいただけているかな?この程度で満足して帰られては困るな」
「トリラ!」
シアはトリラを呼んでこの場から逃げることにした。
ライトセーバーを取り出そうとしたナダールだったが、シア達をみて、後を追う。
「フン、ここからは逃げられんぞ!」
余裕の表れか走る三人に対してゆっくりとグリーヴァスは歩く。
「管理ドロイド!タイミングを見計らって前方の隔壁を下せ」
『わかりました』
通信で管理ドロイドへ指示をだすグリーヴス。
狩りは慌てず楽しむものが勝ち。
様々な罠を張り巡らせているテリトリー故に余裕を崩さない。
「まずい!前の隔壁が下りるぞ」
先を走っていたナダールが隔壁を潜り抜ける。
「トリラ、頑張って!」
「はい、マスター!」
笑いながらグリーヴァスは指を鳴らす。
横の隔壁が開いてマグナガードが一体、飛び出す。
「トリラ!あぁ、ダメ、ダメェエエエエエエ!」
咄嗟にライトセーバーでマグナガードのエレクトロ・スタッフを受け止めたシア。
その間に隔壁が下りてトリラがグリーヴァス側に取り残されてしまう。
「そんな!すぐに」
「危ない!」
ナダールがライトセーバーを抜いてシアの横へ振るう。
壁の一部がスライドして毒矢が放たれたのだ。
彼がライトセーバーを振るわなければシアは毒矢で命を落としていた。
「戻らないと、トリラが」
「だが、こいつを相手にしていては」
焦るナダール。
その時、二人の通信機に連絡が入った。
トリラは恐怖に支配されていた。
呼吸を整えようとしても機械の足音が思考を乱してしまう。
ライトセーバーを握りしめる手も恐怖で震えてカチカチと音を鳴らしていた。
「どうした、抜かないのか?小娘よ」
グリーヴァスの嘲る言葉にトリラは怯えて後ろへ下がる。
しかし、すぐに分厚い壁にぶつかった。
「お前もジェダイなら戦って死ぬといい。抜かぬなら苦痛にまみれて死ぬがいい!」
目を細めながらグリーヴァスは獲物であるトリラへみせるようにライトセーバーの一本を手に取る。
刃を起動させてくるくると回転させた。
バチバチバチと地面を激しく擦りながら刃がトリラへ迫る。
「ヒッ!」
悲鳴を漏らしてライトセーバーを落とした。
グリーヴァスが笑いながらトリラへ刃を突き立てようとした瞬間。
横から飛び出した影がグリーヴァスへ一撃を放つ。
「ぐぅぅ!?」
突然の事に驚きながらも体を捩じって急所を回避する。
しかし、完全に躱しきれなかったようで表面の一部が焦げていた。
「獲物を前に舌なめずりは三流のすることらしいよ?」
「誰だ!貴様!」
体を傷つけられたことで激昂するグリーヴァス。
トリラを守るように立った人物はジェダイローブを翻しながらフードを脱ぐ。
「ジェダイだよ」
グリーヴァスは目を細める。
乱入者の顔に覚えがあったからだ。
「お前は、見覚えがあるぞ……そうだ!伯爵の元弟子!貴様がノビ将軍か!」
「はじめまして、グリーヴァス将軍。貴方をここで逮捕する!」
グリーヴァスは声高らかに笑う。
トリラは自分を守ってくれている人物の名前を聞いて思い出す。
――ノビタ・ノビ。
ジェダイの騎士で風変わりといわれる人物がいる。
曰く、選ばれし者の可能性あり。
曰く、シスを倒した。
曰く、ジェダイ聖堂の一室を何十回以上爆破した。
曰く、マスターヨーダをどら焼きの虜にした。
曰く、人の痛みがわかり、寄り添える優しいジェダイ。
噂だけだが、トリラも聞いたことがあった。
その彼が目の前にいて自分を助けてくれたという事に理解が追い付かない。
「大丈夫だよ」
不安に揺れるトリラの肩へ手を置く。
のび太の言葉と共に優しいフォースがトリラに伝わってくる。
マスターであるシアよりも暖かくて、とても安心するフォースだった。
気付けばトリラの中にあった恐怖が消えている。
落ち着いたことを確認したのび太は前を向く。
地面を蹴り、グリーヴァスが飛び掛かる。
のび太はトリラを抱えてその場から離れた。
「ゴホッゴホッ!これは嬉しい!私のコレクションが増えるぞ!貴様も伯爵に鍛えられたらしいが、わしも鍛えられたライトセーバーの腕をみせてやろう!」
マントを脱ぎ捨ててグリーヴァスは両手をさらに二つへ分離させる。
合計四つの手にライトセーバーを握りしめてグリーヴァスは構えた。
「うわぁ、その手、分離するんだ」
驚くのび太はソレスの構えをとる。
グリーヴァスは相手を怯えさせるように二つの腕を回転させる。
握りしめているライトセーバーが回転して周囲を切り裂いていく。
迫る刃を前にのび太は冷静だった。
フォースに全身を委ねて静かに待つ。
ここでのび太は死なない。
フォースがどうすればいいか教えてくれる。
のび太は迫る二本の刃をいなしながら、片方のライトセーバーを破壊した。
「ぬぉっ!やりおる!」
驚きながら残り三本のライトセーバーを操るグリーヴァス。
一つを回転させながら残り二本でのび太を串刺しにしようとする。
躱しつつ、ライトセーバーで受け流していくのび太だが、相手の猛攻に押され気味だった。
「借りるよ!」
のび太はトリラの落としていたライトセーバーをフォースで引き寄せて構えた。
先ほどよりも状況が変わりのび太の振るうライトセーバーによって三本のうち二本のライトセーバーが破壊される。
「ぐぅぅぅう!」
グリーヴァスは地面を蹴ると昆虫のような動きを取りながら天井の一部の隠し通路へ逃げ込んでしまった。
「逃げられちゃったかぁ」
ライトセーバーの刃を収納したのび太は呆然としている表情のトリラをみる。
「はい、これ」
トリラへライトセーバーを返す。
「落としちゃだめだよ?ライトセーバーは自分の命だと思わないと」
「はい、ごめんなさい」
「まぁ、僕もしょっちゅう落とすから偉そうなことを言えないけど」
肩を竦めながら言うのび太の言葉にトリラは自然と笑顔になる。
「挨拶がまだだったね。僕はノビタ・ノビ。キミ達と一緒にグリーヴァスを捕まえるオーダーを受けていたんだけど、遅刻してごめんね」
「いえ、マスターノビがきてくれなかったら私は危なかったです。ありがとうございます」
「ううん、間に合ってよかった」
のび太としては最初から合流していればトルーパー達の命を救えたかもしれないと考える。
たらればを考えてもキリがないと言われるがクローン戦争が始まってからのび太はこういう事を偶に考えてしまうようになる。
「マスターノビ?」
「ごめん、考え事をしていたよ……シアさんとナダールはこの壁の向こうなんだね?」
「はい、どうしますか?」
「こうするんだ」
のび太は四次元ポケットからとおり抜けフープを取り出して壁につける。
開いた穴を通って向こう側へ行く。
トリラは半信半疑ながらも後を追う。
のび太は通信機を起動させる。
「こちらノビ、ナダール、シアさん、聞こえますか?」
『こちら、ナダール。ノビタ!大遅刻だ!』
「ごめんなさい、ちょっとトラブルが発生して。それより、パダワンのトリラちゃんを保護したよ」
『本当に!?トリラは無事なの!』
「シアさん、大丈夫です。そちらは?」
『我々の妨害をしていた管理ドロイドを破壊したところだ。ここの出口も発見した。本来ならグリーヴァスをというところだが、場所が悪すぎる。撤退だ。マップのデータを送る。そこの座標で合流しよう』
「わかった。グリーヴァスの妨害もあると思うから気を付けて」
『それはこちらのセリフだ。ナダール通信終わり』
「えぇ~、ノビタ通信終わり」
コムリンクをオフにしたのび太へトリラが尋ねる。
「マスターは無事ですか?」
「大丈夫だよ。これから彼女達と合流するから」
「よかった」
安堵の息を吐いたトリラをみて、のび太は四次元ポケットからボールを取り出す。
「それは?」
「ここはグリーヴァスの迷宮だからね。そういうところの安全策だよ」
グリーヴァスは苛立っていた。
管理ドロイドがやられたことは仕方のないことだが、あれから罠に招き入れたジェダイ達がトラップに全く引っかからなくなってしまったのだ。
安全ルートがわかっているかのようにあっさりと合流されてしまう。
このままでは伯爵に自分の実力をみせられない。
脳裏にドゥークー伯爵から告げられた警告を思い出す。
――やはり、あの小僧は要注意だ。
伯爵に鍛えられたという元弟子。
ジェダイとしてケノービや噂のスカイウォーカーに匹敵する力を持つ者。
戦う時は注意せよ。
今更になって警告の意味を理解したグリーヴァスは策を練る。
「ゴホッゴホッ、奴らは、あぁ、あそこか」
彼は端末を操作してその場へ残りのバトルドロイドを向かわせる。
この基地の防衛が手薄になろうと、この場でジェダイの一人は必ず葬る。
そうしなければ、ここまでセッティングしたすべてが無駄になってしまう。
獣のような瞳を鋭くさせながらグリーヴァスは行動を起こした。
「あぁ、トリラ!」
「マスター!」
シアはトリラの無事な姿を見て喜び駆け寄る。
「ケガはない?」
「はい、マスターノビに助けてもらいました」
「そう、ありがとう。ノビ」
「仲間ですから」
シアの言葉にのび太は微笑む。
「合流したがどうやってここを脱出する?シャトルは破壊されている」
「それなら大丈夫」
「どういうことだ?」
疑問を漏らすナダールにのび太は説明する。
侵入する前にスターファイターに搭乗しているR3に救援シグナルを送るように指示を出していた。
まもなく救援がやってくるという。
「僕達はここを脱出しよう」
「そうだな、あんなものをみてしまうと気分が悪くなる」
「何かみたの?」
のび太はナダールの様子がおかしいことに気付いた。
「道中、奴の保管庫をみつけた。奴は倒した相手の一部を保管しているんだ」
「……グリーヴァスに倒されたジェダイのライトセーバー」
「そうだ、戦利品のように、あんなこと」
「ナダール、落ち着いてよ」
「私は落ち着いている!」
「そりゃ、グリーヴァスが許せない気持ちはわかるよ。でも、許せないからって怒りや憎しみで挑むのは間違いだと思う」
「では、何で挑むという!」
「それは」
ナダールとのび太は同時にライトセーバーを構える。
頭上から降りてきたグリーヴァスの不意打ちを防ぐ。
「見つけたぞ!ジェダイ共!ここから生きては返さん!」
「いいや、僕達は帰るんだ!みんなが待っている!」
「ここで死ぬのだ!」
叫びと共に振るわれるライトセーバー。
ナダールが前に飛び出す。
カバーするためにのび太が隙を見計らってグリーヴァスへ攻撃を仕掛ける。
グリーヴァスは四本のライトセーバーで二人のジェダイを追い詰めようとするものび太とナダールの攻撃でライトセーバーを持つ手事破壊されてしまう。
「ナダール!」
「指図するな!」
叫びながら二人は後ろの開いた扉の向こうへ飛び出す。
「わわ!」
ドアの向こうからすぐ先がなかった、
「無駄だ!ここは私の城だ!お前達は絶対に逃がさん!」
「どうかな?」
のび太の言葉にグリーヴァスが違和感を覚えた直後。
頭上から新たな乱入者が現れる。
「マスター!?」
ナダールが驚きの声を上げる。
現れたのは不敵な笑みを浮かべるジェダイマスター、キット・フィストー。
緑のライトセーバーを振るい、グリーヴァスを退かせる。
背後からゆっくりと近づいてくるシャトル。
既に避難していたシアとトリラの姿もある。
ナダールとのび太がシャトルへ乗り込んだ事を確認したキットはフォースプッシュでグリーヴァスを壁に叩きつけるとシャトルへ飛び乗った。
「パイロット!上昇して!」
「イェッサー!」
パイロットがシャトルを急上昇させる。
衝撃に顔を歪めながらもグリーヴァスの城から急速に遠ざかっていく。
グリーヴァスが意識を取り戻した時、シャトルは大気圏を突破していた。
「マスター、どうして」
「救援信号をキャッチしたのだ。キミ達が無事で本当に良かった」
「マスターフィストー、助かりました」
シアがのび太をみる。
「ノビタ。貴方もありがとう」
「いやぁ、僕は遅刻しちゃったから」
「全く、お前が遅刻しなければ。だが、お前がいなかったら全滅していたかもしれん。助かったぞ」
「うん」
ナダールの言葉にのび太が笑みを浮かべる。
「(ナダール、キミも私のパダワンのころより成長しているようで安心したぞ)」
二人のやり取りをみて、キット・フィストーは心の中で思う。
ナダールについては、アンチ的な書き方をしているかもしれないですが、本編だと、段々と冷静さを失っていた感じもあったので、こんな書き方にしました。
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