ちなみに、小説本編にでている登場人物の一部は小説版シスの復讐で出てきた人物たちです。
『ノビ将軍』
アナキンとオビ=ワンがドゥークー伯爵と激しいライトセーバーの斬りあいをしていた頃、のび太はクローンの小隊を率いてインヴィジブル・ハンドを守ろうとしている周囲の艦隊を無力化させるために宙域を飛んでいた。
そんなのび太にインテグリティーのロース・ニーダから連絡が入る。
「はい、こちらノビ」
『ノビ将軍、我々はグリーヴァスへ降伏勧告を行いました』
「その様子だと断った感じかな?」
『我々の艦隊を退けろと言ってきました』
「えぇ」
呆れた表情を浮かべるのび太。
大方、インヴィジブル・ハンドの前にいる艦隊が邪魔でハイパースペースできないから退かせといったのだろう。
敵の艦にパルパティーン最高議長という人質がいるから要求は通ると考えたってところか。
しかし、のび太は確信がある。
議長が人質とされている時間は長くない。
自分の親友達がいるんだ。議長に窮屈な思いをさせていないだろう。
『敵艦が十分以内に降伏ないし、議長の無事な姿をみせない場合、インテグリティーを含んだ艦隊でインヴィジブル・ハンドを撃墜するという指示がでています』
すぐ近くで爆発が起こり、スターファイターの中が揺れる。
コルサントのこんな近くで分離主義勢力の中心が暴れている故の策だろう。彼の上官でなくとも同じ事を考えたかもしれない。
しかし、敵の旗艦に最高議長、そして助けるために突入したジェダイの二人がいる。
彼らの命を犠牲にすることをのび太は嫌だった。
動揺を表に出さないようにしながらニーダへ尋ねた。
「十分?」
『そうです』
「もう少し伸ばせない?」
『既に決定されたことです』
「わかった」
ソケットにいるR3も同じことを思ったのだろう、パネルに文字が表示される。
「わかっている。助けに行きたいけど、このドロイド達を片付けないとね」
目の前を数機のドロイドスターファイターが通過していく。
「アニー達、無事だといいんだけど」
敵を撃墜しながらのび太はスターファイターの速度を上げる。
アナキン・スカイウォーカーとオビ=ワン・ケノービはパルパティーンを連れて脱出を試みたのだが、失敗してグリーヴァスのいるブリッジへ連れてこられていた。
グリーヴァスはアナキンをみる。
「お前があのスカイウォーカー将軍か、思っていた以上に若いな」
「そういうアンタがグリーヴァス将軍……思っていたよりも小さいな」
アナキンの挑発にグリーヴァスは目を細めながらも反応しない。
自分が優位にあることを理解しているのだ。
ドロイドから回収した二本のライトセーバーを受け取る。
「これがあのスカイウォーカーとケノービのライトセーバーか、これで私のコレクションが増える。願わくば、あのノビ将軍のライトセーバーもコレクションに加えたいものだ」
「それは不可能だな」
「あぁ、不可能だ」
オビ=ワンに続いてアナキンもグリーヴァスの言葉を否定する。
グリーヴァスが言葉の意味を考えようとした瞬間。
「R2!」
叫びと共に控えていたR2の体から様々なパーツが飛び出す。
威嚇するような行動に全員の目が向かう。
その隙にアナキンとオビ=ワンはフォースを用いて自身のライトセーバーを取り寄せる。
青い刃を展開して、腕の拘束を破壊して周囲のバトルドロイドを破壊した。
「こざかしい奴らだ!」
叫びながらグリーヴァスはマグナガードへ指示を出す。
対ジェダイ仕様で製作された特注品。
顔に今まで戦ったジェダイによってつけられた傷が残っている二体がアナキンとオビ=ワンへ向かう。
しかし、様々な戦いを潜り抜けてきた二人にとってマグナガードは脅威ではなかった。
瞬く間に破壊されるマグナガード。
しかし、グリーヴァスが逃げ出すための時間は確保された。
「素晴らしい腕前だ。褒美にお前達へこの船をやろう!もっとも」
グリーヴァスは近くのコンソールを叩き潰す。
「この船はまもなく墜落するがねぇ!」
アナキン達に追跡されないように獣の様に床を這いながら逃走する。
追いかけようとするアナキン達だったが、船が激しく揺れて、正面の隔壁が緊急展開される。
「まさかと思うが………」
「この船は墜落を始めていますね」
「勘弁してほしいものだ」
ため息を零すオビ=ワン。
アナキンは操縦席へ滑り込む。
「議長は安全なところに、なんとか着陸させます!」
「墜落の間違いでは?」
「空中分解しなければ、そうなるかもしれませんね」
アナキンの言葉にオビ=ワンは「いつも通りになったな」とため息を零す。
インテグリティーは後部から爆発してコルサントへ落下の航路をとっているインヴィジブル・ハンドに気付く。
「最高議長を失うことになると……」
『そう落胆するのはまだ早いよ』
ロース・ニーダが失望の声を漏らす中、明るい声が艦内に響いた。
ホログラムが表示されて格納庫で作業をしているのび太の姿が映る。
「ノビ将軍。ですが、敵の旗艦は墜落し始めています」
『そうだけど、まだ潰れたわけじゃないよ?』
背後でせわしなく動いている兵士の姿が映る。
「ノビ将軍、貴方は、貴方は何をしようとしているのですか?」
ニーダは眉間へ皺を寄せてのび太へ尋ねた。
『普通じゃできない救出作戦、かな?』
「R3、準備はいいかい?」
ロース・ニーダと通信を終えたのび太は振り返り、せわしなく動き回っているR3へ尋ねる。
R3は大きな音を鳴らす。
「おっけ!トルーパー達も準備はいいかい?」
「はい、将軍……ですが、これは一体」
のび太はビッグライトをトルーパー達へ渡していた。
フエルミラーで増やしたビッグライトをみてトルーパー達は戸惑っている。
「作戦は簡単。各ファイターに巻き付けたこのひらりマントで墜落しようとしているインヴィジブル・ハンドへ接近。タイミングと同時にこのビッグライトでひらりマントを大きくしてインヴィジブル・ハンドの落下コースを変更する」
「それは……可能なんですか?」
「タイミングが重要になると思う。でも、みんなで議長やアナキン達を助けよう!」
力強く答えるのび太にパイロット達も同じように答える。
「出撃だ」
のび太の乗るスターファイター、そしてクローン達の乗る三機のスターファイター。
それぞれにひらりマントの端をくくりつけてクルーザーから出動する。
妨害しようとするドロイドスターファイターもいるが、それは別の部隊のスターファイターが撃墜した。
邪魔がいないことを確認して落下していくインヴィジブル・ハンドの前に飛行する四機。
「今だ!」
「「「「ビッグライトぉ!」」」」
「ひらりマントォォォォォォ!」
合図と共に巨大化するひらりマント。
スターファイター達が同時に動いてインヴィブル・ハンドの落下コースが変更となる。
落下していたインヴィジブル・ハンドへ近づいたジェダイクルーザーからけん引ビームが発射された。
「これで、落下の心配はないかな?」
のび太の疑問に大丈夫というようにR3の言葉はパネルに表示された。
「え、アニーみたいな無茶な作戦を考えるようになった?そんなことはないよ…………多分」
「計画に修正が必要かもしれないな」
コルサントのどこか。
本来ならコルサントに落下して街へ多大な被害を出すはずだったインヴィジブル・ハンドがクルーザーによってけん引されて安全に着陸していく光景を見ながら二人の人物が話し合っていた。
「いいや、修正の必要はないだろう。マスターの計画は完璧だ。些細なミスで狂うことはない」
フードで素顔を隠している二人が話をしている。
周囲に誰もいない。
漆黒のローブで彼らの放つフォースをジェダイが察知すればシスだと判断するだろう。
しかし、ジェダイは察知していない。
三年間という長い戦争によってジェダイのほとんどが疲弊している。
比べてシスは三年間でより力をつけていた。
「我々の復讐を果たすときは近い」
「あぁ……もう間もなくマスターの計画が成就する。ジェダイが滅び、シスが銀河を手中に収める」
「そうだ、その時に俺達はマスターの為に奴らを殺すのだ」
「あぁ、そうだ。ベイダー」
「レン、俺達が姿を現す時は近いぞ」