ガンプラづくりや、その他のことで執筆していませんでした。
シスの復讐も半分を迎えました。
「グリーヴァスがウータパウにいるか」
のび太から報告を受けた評議会のマスター達はなんともいえない表情を浮かべていた。
これがクローンの諜報部隊から直接、伝えられた情報ならば迷わずに行動を起こしていただろう。
しかし、この情報を伝えたのがクローンではなく最高議長のパルパティーン。
情報の真偽性について、マスター達は悩んでいる。
「マスターヨーダはキャッシークの敵部隊と戦闘中」
「あの」
手を挙げたのび太へマスター達の視線が集まる。
「最高議長がウータパウへ、マスターケノービとマスタースカイウォーカーを向かわせてはどうかと言っていました」
「議長が?」
驚いた表情を浮かべるアナキン。
それに対してウィンドウは顔が険しくなる。
「ノビ。それは最高議長が言ったんだな?」
「はい」
「……」
ウィンドウは考える。
最高議長がオビ=ワンとアナキンを向かわせるべきということを素直に応じるべきか。
少し考えてウィンドウは決めた。
「ウータパウに向かうのはケノービとノビとする」
「え!?」
驚いた表情を浮かべるのび太。
自分が指名されるとは思っていなかったのだろう。
「二人でウータパウへ向かい、グリーヴァスを捕まえるんだ。奴を捕まえれば戦争が終わり、議長の腹の中がわかるようになるだろう」
アナキンは自分が外された事に驚いている。
「待ってください。最高議長に逆らうんですか?」
「最高議長がジェダイ評議会に意見したことが引っかかっている。その真意を探るためでもある。アナキン」
ウィンドウはアナキンをみる。
「この件を議長へ報告してくるんだ。この報告を聞いて議長がどういう判断を下すのかがわかる」
「マスターウィンドウは最高議長を疑っておられるんですね?それは何故ですか」
「最高議長の行動に疑惑がある……この三年間、議長は非常事態宣言によってその座から離れていない。そこに我々は何かあるのではないかと思っている」
アナキンは何とも言えない表情を浮かべてウィンドウをみた。
「アナキン。最高議長を我々は疑っている。だが、それは白なのか黒なのかわからないからだ。議長を信じたいのならば、身の潔白を信じているお前自身が明らかにするのだ」
「……わかりました」
心の中で納得はしていないだろうけれど、アナキンは渋々という様子で着席する。
そんなアナキンの肩を少し離れたところにいるオビ=ワンが優しく叩いた。
「では、ケノービとノビはすぐにウータパウへ向かってくれ。フォースと共にあらんことを」
ウータパウへ向かう為に発着場へ向かうオビ=ワンとのび太。
見送りとしてアナキンが付き添っていた。
「グリーヴァスを捕まえれば戦争は終わる。奴を捕まえれば臆病なガンレイも交渉の場へ立たないといけなくなるだろう」
「……戦争が終わる……んですね」
「その場に自分がいけないことが悔しいです」
戦争が終わることに感慨深い表情を浮かべるのび太。
アナキンはその場へ自分がいけないことに悔しさを感じていた。
「でも、アニーだって議長の身の潔白を明らかにしたいんでしょ?」
「あぁ……良くしてもらったというのもある。だから、信じたいんだ」
だが、アナキンの中で評議会が彼を疑う気持ちにほんの少しだけ同意する部分がある。
ドゥークーを倒した時、パルパティーンは「殺せ」といった。
いつも温和な笑顔を浮かべている姿から想像できない冷たい瞳。
あの瞳はシスと対峙した時と同じものだった。
「アニー?」
「あぁ、いや、戦争が早期終結することを僕も願う……きっと、ここにいないアソーカやモールも同じ気持ちだ」
「そうだね。二人もいれば心強いんだけど」
ナイトに昇格したアソーカと仲間として受けいれられたモールはマンダロアへレックスやヘヴィー達を連れている。
あちらの戦況はどうなっているのかわからないが早く会えることをのび太やアナキンは思っていた。
戦闘準備の為、物資を搬入しているトルーパー達を横目に見ながらアナキンはオビ=ワンをみる。
「マスター、僕は貴方の言うことをよく聞きませんでした。きっと、何度も貴方を失望させてしまったでしょう。ですが、貴方のことは父や兄のように尊敬しています」
「……それは、私も同じだ。あの日、キミを弟子にすると決めた日から……お前にとって私が優秀な師だったかといわれると自信はない。だが、お前は優秀な弟子だ」
「ありがとうございます。マスター、フォースと共にあらんことを」
「フォースと共にあらんことを」
オビ=ワンはちらりとのび太をみて、タラップへ一足先に向かう。
アナキンはのび太と向き合った。
「ノビタ、マスターの事を頼む」
「僕が足を引っ張るかもしれないけれど……任せて」
「それと、この戦争が終わったら話したいことがあるんだ」
「話したいこと?」
「あぁ、だから、生きて戻って来いよ」
「約束するよ」
のび太は小指をだす。
アナキンは笑う。
差し出されている小指と自身の小指を絡める。
「ゆびきりげんまん!うそついたらハリセンボン、のーます!」
「ノビタ」
向おうとするのび太へアナキンは笑顔を浮かべる。
「フォースと共にあらんことを」
「フォースと共にあらんことを、アニー、任せて」
そういってクルーザーに乗り込む。
しばらくしてクルーザーはコルサントの空へ飛び立つ。
クルーザーが完全に見えなくなるまでアナキンはその場に立ち続けた。
「心配か?」
クルーザーのブリッジでコルサントをみているのび太へオビ=ワンは声をかける。
「マスターケノービ、はい、心配です。アニー、大丈夫かなって」
「アナキンなら心配ない。奴ならどんな敵が相手も大丈夫だ」
「そうですね」
「我々は任務の完遂に集中しよう。ウータパウ近くまでたどり着いたら格納庫で作戦会議だ」
「わかりました」
クルーザーはハイパースペースに入る。
のび太はぎゅっと腰に下げたライトセーバーを握りしめた。
グリーヴァスを捕まえて戦争を終わらせる。
そのことに意識を集中していた。
クルーザーが飛び立ったのを見送ったアナキンはその足で最高議長のいるオフィスへ足を運んだ。
「最高議長」
「やぁ、アナキン。良い知らせかな?」
「オビ=ワンとノビがグリーヴァスを捕まえるためにウータパウへ出撃しました」
「そうか、しかし、評議会は私の情報を信じたようだが、私の意見を通す気はなかったようだな」
「それは……評議会は議長を疑っています」
「私を?」
「はい、貴方がシスに繋がりを持っているのではないかと」
「成程、だが、それは間違いだ」
パルパティーンの言葉にアナキンは笑みを浮かべる。
「間違いだとも、シスに私がつながりを持っているわけではない。私がシスなのだよ」
一瞬、アナキンは自分の耳を疑った。
彼はなんといった?
最高議長パルパティーンの告げた言葉の意味を理解することにアナキンは時間を要した。
「どういうことです?その言い方では、貴方が、シスそのものだと」
「その通りだ。私はシスの暗黒卿。ダース・シディアスなのだ」
告げた言葉にアナキンは咄嗟にライトセーバーへ手を伸ばしそうになった。
「抜かないのかな?」
「今の貴方の言葉は告白ですか?自分がシスだと、すべてを仕組んだ張本人だと!」
怒りの声を上げながらもアナキンはまだ冷静だった。
腰のライトセーバーを抜かなかった事がその証拠だろう。
「どう捉えるかはキミ次第だ。仮に私がシスだったとして、キミ達にどうこうできるのかな?」
「戦犯として貴方を逮捕します!」
「証拠は?私は自らがシスであると名乗ったに過ぎない。証拠がなくては逮捕などできない」
「だとしても、シスが戦争を引き越した多くの命が失われたのだ!」
「戦争拡大の原因はシスだけであるまい?ジェダイもそれに一役買っている」
「それは……」
アナキンも薄々感じ取っていた。
ジェダイが戦争悪化の原因の一翼を担っている。
多くのジェダイが戦争中におかしくなり、最悪な事態を引き起こしたこともある。少し前のバリス・オフィーが引き起こした聖堂爆破事件も市民の反感をかっている。
「だとしても、許すわけにいかない」
貴方を逮捕する。
アナキンが近づこうとした瞬間、視界が暗転した。
メイス・ウィンドウはコムリンクの連絡に立ち止まる。
コムリンクを起動するとアナキンが現れた。
『マスターウィンドウ。議長へウータパウについて、報告しました』
「そうか、最高議長は何と」
『それが、驚かずに聞いてください』
アナキンの表情にウィンドウは怪訝な表情になる。
いつものアナキンとどこか違う。
「アナキン……?」
『最高議長が自らシスだと告白しました』
その何かを探ろうとしたタイミングでアナキンが告げた。
「……それは、本当か?アナキン」
『間違いありません。録画したデータをそちらへ送信しました。確認をお願いします』
アナキンが送ったファイルをウィンドウは開く。
そこに表示されたデータはアナキンに向かってパルパティーンがシスの暗黒卿であることを告白するもの。
ウィンドウも表情は平然としているものだったが、内心は衝撃で冷静さを失っている。
自分の信じていた共和国が瓦解する音を聞いた。
「わかった、アナキン、そこで待機しているんだ。議長の事は我々に任せるんだ」
『わかりました。マスター』
コムリンクを閉じたウィンドウは呼吸を整えると行動を起こす。
普段の彼ならば、ヨーダに連絡をしていただろう。真意を確認するべく、通信してきたアナキンを評議会へ呼び戻していたかもしれない。
それを怠るほどに冷静さを失っていた。
以下、最高議長のオフィスに記録された音声である。
「マスターウィンドウ!よく来てくれたね」
「単刀直入に伝えます。議長、貴方を逮捕します」
「逮捕?それは一体。なぜ?」
「我々は貴様の正体を知っているのだ。貴様が何か、貴様を拘留する」
「失礼、理解が追い付かなくて……私が何か?キミが仕えることを誓った共和国の議長だったが?拘留というのは、保護の間違いではないのかね?メイス・ウィンドゥ。これは反逆罪だぞ!それに、逮捕とは、どんな罪状かね?」
「貴様はシス卿だ!」
「ほう?たとえそれが真実だとしても、それは罪に問われるのかな?もう一度、聞こうか?私が犯したはずの罪はなんだね?キミは元老院の前でこの反逆をどう正当化するつもりかな?それとも議員たちをみな、逮捕するつもりなのかな?」
「ここに来たのは議論するためではない」
「ああ!裁判もせずに私を監禁するつもりだな?法的な手続きを踏むふりすらせずに、そうか、これがジェダイの計画だな!キミ達は共和国を乗っ取るつもりだ!」
「一緒にきてもらおう」
「断る!私を殺害するつもりなら、ここですればいい!」
「抵抗は無駄だ」
「抵抗する?一体、どうやって?これは殺人だぞ!キミ達ジェダイは反逆者だ!この私がキミ達にどんな脅威になるというのかな?」
【争う音】
「助けてくれ!助けてくれぇ!セキュリティー!誰か!助けてくれ!人殺しだ!反逆だ!あぁ、スカイ――」
記録終わり。
その頃、のび太とオビ=ワン・ケノービはクローン部隊を率いてウータパウの近くまできていた。
クルーザーはウータパウの近くで待機している。
格納庫でオビ=ワンは自分の率いている202のクローンメンバーと話をしていた。
のび太は少し離れたところで自身のスターファイターを整備している。
「どうしたんだ?ノビ」
「え?」
「表情が険しい、フォースがやけに乱れているぞ。そんな状態でグリーヴァスに挑むつもりなのか?」
「……」
のび太は整備道具を置いて、オビ=ワンをみる。
「よくわからないんです」
「わからない?」
オビ=ワンは少し考える。
「ノビタ、もし、その不安がすぐに消えないというのなら……この作戦に参加することをやめるんだ」
「いえ、大丈夫です。マスター、行きましょう」
スターファイター二機がウータパウへ向かう。
操縦席の中でのび太は不安を抱いていた。
「あぁ、ごめん。大丈夫だよ、R3」
心配の文字が操縦席のパネルに表示された。
のび太はR3に大丈夫と伝えながら深呼吸する。
「そうだよ。大丈夫……多分」
ギュッと操縦桿を握りしめてのび太はウータパウへ突入する。
議長のオフィスへメイス・ウィンドゥは数人のジェダイマスターを連れて訪れる。
ウィンドゥの険しい表情にキット・フィストーや他のマスター達は若干の不安を抱えながら着いていく。
オフィスに入るとパルパティーンは仕事をしていた。
「マスターウィンドウ!よく来てくれたね」
笑顔を浮かべているパルパティーンだが、それが演技の類だとウィンドゥは判断する。
「単刀直入に伝えます。議長、貴方を逮捕します」
「逮捕?それは一体。なぜ?」
驚いているという表情を浮かべるパルパティーン。
これらすべてが演技だ。
ウィンドゥは腰に下げていたライトセーバーを握りしめる。
「我々は貴様の正体を知っているのだ。貴様が何か、貴様を拘留する」
「失礼、理解が追い付かなくて……私が何か?キミが仕えることを誓った共和国の議長だったが?拘留というのは、保護の間違いではないのかね?メイス・ウィンドゥ。これは反逆罪だぞ!それに、逮捕とは、どんな罪状かね?」
戸惑った表情を浮かべて、後ろへ下がるパルパティーン。
「貴様はシス卿だ!」
「ほう?たとえそれが真実だとしても、それは罪に問われるのかな?もう一度、聞こうか?私が犯したはずの罪はなんだね?キミは元老院の前でこの反逆をどう正当化するつもりかな?それとも議員たちをみな、逮捕するつもりなのかな?」
「ここに来たのは議論するためではない」
ウィンドゥやマスターはライトセーバーを起動する。
「ああ!裁判もせずに私を監禁するつもりだな?法的な手続きを踏むふりすらせずに、そうか、これがジェダイの計画だな!キミ達は共和国を乗っ取るつもりだ!」
「一緒にきてもらおう」
傍にいたマスターがパルパティーンを拘束する為に近付く。
「断る!私を殺害するつもりなら、ここですればいい!」
「抵抗は無駄だ」
「抵抗する?一体、どうやって?これは殺人だぞ!キミ達ジェダイは反逆者だ!この私がキミ達にどんな脅威になるというのかな?」
派手にデスクの周辺のものを飛ばしながら後ろへ逃げるように下がっていくパルパティーン。
「助けてくれ!助けてくれぇ!セキュリティー!誰か!助けてくれ!人殺しだ!反逆だ!あぁ、スカイ――」
パルパティーンの安堵した表情にウィンドゥが身構えた途端。
マスターの一人が悲鳴を上げて地面に崩れる。
崩れ落ちたマスターの傍に赤いライトセーバーを握りしめて黒いフードで素顔を隠した者が一人いた。
「何者だ!」
叫ぶキット。
ライトセーバーを構えて乱入者へ意識を向けた瞬間、パルパティーンは袖に仕込んでいたライトセーバーを取り出して起動。
赤い刃で瞬く間に二人のマスターを殺害する。
残されたウィンドゥとキットは背を向けあいながらライトセーバーを構えた。
「本性を現したな!」
「こちらは私が相手を」
「任せた」
ウィンドゥは自身が得意とする第七のフォーム、ヴァーパッドを使用する。
キットは赤いライトセーバーを構えている相手と向きあう。
赤いライトセーバーの持ち主はキットと互角、それ以上の戦いを繰り広げていた。
冷や汗を流しながらキットは緑のライトセーバーを操る。
「なんだ、ジェダイというのはこの程度か」
「っ!?」
フードが捲れて素顔が露わになった瞬間、キットは激しく動揺する。
「なぜ」
戸惑い動きが鈍った瞬間を赤いライトセーバーがキットの体を射抜く。
「どういう、ことだ、なぜ、キミが」
目を限界まで見開いているキットに応えずに、ライトセーバーを引き抜いてキットの首を斬り落とす。
キット・フィストー、エージェン・コーラー、サシー・ティン。
ウィンドウが連れてきたマスター達が瞬く間に殺されてしまう。
パルパティーンは嗤う。
「これは、一体……!?」
動揺を隠せないウィンドゥに対してパルパティーンがライトセーバーを振るう。
「ジェダイの終わりという事だよ」
「黙れ!」
嗤うパルパティーン。
瞬く間にマスター達を殺した謎の人物はライトセーバーの刃を収納して腕を組み、動く気配がない。
ウィンドゥは紫のライトセーバーを構えて集中する。
パルパティーン、シスの暗黒卿を倒せばすべてが終わる。
そう考えてパルパティーンへ猛攻を仕掛けた。
追い詰められていくパルパティーン。
振るったライトセーバーの一撃がパルパティーンのライトセーバーを弾き飛ばす。
「このぉぉぉぉおおお!」
叫びと共にパルパティーンがフォースライトニングを放つ。
フォースライトニングをウィンドゥはライトセーバーで受け止める。
激しい火花を散らしながらじりじりと距離を詰めるウィンドゥ。
フォースライトニングの余波でパルパティーンの顔が変貌していく。
おぞましく変わる姿、このままいけば自分が勝利する。
弱っているように感じたパルパティーンの笑みが深まった。
その意味を理解しようとした瞬間、激痛がウィンドゥを襲う。
目を動かすと自分の片手がライトセーバーごと斬り落とされている。
「何が」
「見よ、これがシスの力だぁあああああああ!」
事態を理解する暇もないまま、全身に雷撃を受けてウィンドゥはコルサントの闇の中へ消えていく。
パルパティーンはしわくちゃになった顔に深い笑みを浮かべる。
「さぁ、計画の大詰めだ」
その言葉を待っていたというように、腕を組んでいた人物も笑みを浮かべる。
「いよいよ、ですね。マスター」
「そうだ、我が弟子よ。お前はこれより計画通り、聖堂を襲撃するのだ。これより、オーダー66が発動される」