「おやおや、レイア姫」
「ターキン総督。貴方の仕業ですか。嫌な臭いがプンプンしていましたわ」
ストーム・トル-パーに拘束されているレイアとジャイアン達。
彼らを出迎えるのは帝国のグランド・モフと呼ばれる階級に属しているターキン総督。
ターキンは表情を変えずに捕まえたレイアと対峙する。
レイアから他に捕らえた三人をみる。
怯えているしずか、周りを睨んでいるジャイアン、無関係だと泣き叫んでいるスネ夫。
「使節団の船を捕まえるなど!元老院が黙っておりませんわ!」
「貴方が反乱軍と繋がっていることは明白だ。我々から盗んだものの在処を吐いて頂こう」
「そんなものは知りません。それよりも、彼らは無関係よ!すぐに解放を」
「白か黒かはっきりと調べてからです。それに彼らは我々の戦艦の眼前にハイパースペースしたのです。怪しいところがある」
「知らないよぉ!僕達は無関係ですぅ!」
泣き叫ぶスネ夫にターキンは顎で指示を出す。
トルーパーの一人がスネ夫の口を大根で拘束する。
「おい、何するんだよ!」
「会話の邪魔だ。連れていけ」
ターキンの指示を受けてトルーパー達はレイア達を連れていく。
控えていたベイダーがゆっくりとターキンの傍にやってくる。
「設計図の在処は?」
「襲撃した周辺の惑星へ調査団を送り込んでおります」
「時間がかかるな。姫の拷問も同時に進行しろ」
「わかりました」
去っていくベイダーの後姿を見ながらターキンは考える。
「拷問で効果がないのであれば、この兵器の性能を試す良い機会になる」
表情を変えずターキンはスクリーンへ視線を向けた。
惑星タトゥイーン。
早朝の砂漠を一機のスピーダーが走っていた。
運転席にいるのはルーク・スカイウォーカー、助手席にドラえもんとC-3POが乗っている。
事の始まりは深夜。
ルークが周囲の見回りをしていた時にR2が脱走した事を察知。
オーウェン叔父さん達にばれないように連れ戻すべく行動を起こしていた。
「困ったドロイドだな」
「本当に、アイツは無茶ばかりやらかすので」
「でも、R2はどうして出て行ったのかな?」
「アイツ曰く、使命があるってことらしくて」
「使命?」
「オビ=ワン・ケノービは既にいないって聞いているのに……」
「反応が近いです!」
3POの言葉と共にスピーダーの速度をあげるルーク。
そんな彼らを遠くから“眺めている者達”がいた。
「あ、あそこだ!」
しばらくして渓谷に差し掛かった所でよちよちと歩いているR2-D2を発見する。
「こんなところにいたのか!探したぞ!」
「一体、何をやっているんだ!お前の新しいご主人様はルーク様だぞ!オビなんとかの事は忘れるんだ!」
「ま、まぁまぁ」
R2を叱る3POを見たことで少しばかり冷静さを取り戻したルークとドラえもんが止めに入る。
「とにかく、見つけたんだ。戻ろう」
ルークが言うと警告音のような音を鳴らして左右に激しく動くR2。
R2の突然の行動に戸惑うルークに対して3POが説明する。
「どうやらR2のレーダーが接近する集団に気付いたようです」
「集団?この前のジャワ族みたいな?」
「いいえ、違うようです」
「もしかしたらタスケンレイダーかもしれない」
ルークの言うタスケンレイダーとは、野盗種族と呼ばれており、盗みの為なら殺しすら行う危険な種族だ。
自分達のいる場所は彼らのテリトリーかもしれない。
「隠れよう」
ルーク達は隠れて様子をうかがう。
しばらくして、タスケン達が乗り物として利用している生き物をみつける。
「タスケン達がいない?どういう」
その時、ドラえもんはゆっくりとルークを狙っているタスケンレイダーに気付く。
「危ない!」
四次元ポケットから毎度おなじみの空気砲を取り出す。
「どかん!」
ドラえもんの放った空気砲の砲撃によって崖から落ちるタスケンの一体。
それを皮切りに次々とタスケン達がルークやドラえもんを狙いはじめる。
ルークが一体を相手にしている間にドラえもんが空気砲で彼らを牽制する。
牽制するもタスケンレイダーは自身にダメージを与えるものではないとわかるとじりじりと包囲網を縮めていく。
「キリがない!何か、他の道具を」
四次元ポケットへ片手を入れようとした時、タスケンレイダー達が急に雄叫びをあげて逃げ出し始める。
「逃げていく?」
「何か、くるのでしょうか?」
怯える3PO。
ルークが身構えていると崖の方からゆっくりとローブを羽織った人物が現れる。
彼はフードを外すと笑顔を浮かべた。
「ルーク、一人でこんなところへくるもんじゃないな」
「ベン」
白髪の男性をみたルークは安心の表情を浮かべる。
「ルークさんの知っている人?」
「そのようですね」
嬉しそうに話しかけるルークをみて、ひとまず警戒を解くドラえもん達。
「あのチビですよ」
ルークはゆっくりとスピーダーの方へ近づいているR2を指さす。
「自分はオビ=ワン・ケノービのものだっていって……主人思いみたいなんですけど。オビ=ワン・ケノービって、知っています?」
ベンと呼ばれた彼は感慨深い表情を浮かべる。
「懐かしいな。長らくその名前で呼ばれることがなかった」
「じゃあ、貴方が?」
「そうだ。私は嘗てオビ=ワン・ケノービと呼ばれていた」
「じゃあ、あれは貴方のものですね」
「いいや。私はあのドロイドを持っていない。そうか」
何かを察したオビ=ワンは立ち上がる。
「ここから離れよう。タスケンは一度、引き下がったがすぐに大勢を連れて戻ってくる……私の家へ行こう」
オビ=ワンの提案に従ってルーク達は彼の家へ向かうことになった。
「キミへ渡すものがある」
オビ=ワンの家へやってきたルーク。
彼はケースの中を漁ってあるものを取り出す。
「ラーズへ託そうとしたのだが、彼に断られてしまってね」
「なんです?」
ルークは差し出された細長い筒を受け取る。
「これは?」
「ライトセーバー。ブラスターみたいな野蛮なものではなく、頼りになる武器だ」
「どうして、これを僕へ?」
「キミのお父さんが使っていたものだ。それを私の古い友が見つけて届けてくれたのさ」
ライトセーバーのスイッチを押すと青い刃が飛び出す。
驚きながらもルークはライトセーバーを右へ左に動かした。
「父さんが?でも、こんなものを使って父さんは何を」
「そうか、彼らは話さなかったのだな。きっと、キミに危ない事へ関わってほしくなかったのだろう」
「どういうことです?」
気になってドラえもんが尋ねる。
「ルーク、キミのお父さん。アナキン・スカイウォーカーは私と同じジェダイの騎士だった。共に戦争を潜り抜け、銀河の平和を守るために戦った」
「戦争って、クローン戦争?まさか」
「本当の事だとも……キミのお父さんは素晴らしいジェダイの騎士だった。私とキミのお父さん、そして、もう一人で多くの人達を救ってきた」
「……ジェダイの騎士?」
「共和国の、いいや、銀河の平和を守る騎士の事だ。今や生き残っているジェダイは僅かだがね」
「何があったんです?」
ルークの問いかけにオビ=ワンはゆっくりと椅子へ腰かける。
「クローン戦争の最中、ダース・ベイダー、カイロ・レンという者が現れた。彼らの手によって多くのジェダイが命を落とした。キミのお父さんともう一人の騎士が戦った……」
「父は、死んだのですか?」
「わからない。オーウェン・ラーズ達は死んだと思っているが」
そこでオビ=ワンはドラえもんをみる。
見られた事に首を傾げるドラえもん。
ルークはR2のメッセージの事を思い出す。
「そうだった。貴方宛にメッセージが」
「みてみよう」
オビ=ワンの前にR2が出てメッセージを表示する。
メッセージはジェダイの騎士であるオビ=ワン・ケノービへ助けを求めるものだった。
「ルーク、私と一緒に来てくれないか?」
「え?」
「私一人では荷が重い。キミの手助けが欲しいんだ」
「そんな……僕にできる事なんてないですよ。僕は、農家の子だし、父や母の事を何も知らないんです」
ルークは首を振りながら立ち上がる。
「宇宙へ出るならモス・アイズリー港へ案内します。あそこならパイロットがいます」
「そうか、キミが決めた事なら仕方ない」
オビ=ワンは小さく頷いた。